時空魔術操縦士の冒険記

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2章ダンジョンへ向かおう

シャルマン団長と対決2

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 そのアイリスの小さな叫びに笑みを浮かべるシャルマン。
 若く中性的な男の表情には人を見下した感情が読み取れる。
 さも、自分は上の人間だと言っているかのように。

「そして、アイリスを孤児院で見かけて……シャルマンがアイリスを引き取ったんだが……アイリスは逃げ出したんだ……孤児院出身ということもあり、ギルドの皆の偏見の目が耐えられなかったのであろう……そして、ある夫妻の元へ預けられたようだが……これまたあまり良い夫妻ではないようだね……罵声を浴びせたり、しきりにアイリスにお金を催促してくるような奴達だったから……殺してやったのさ……終わりだよ」

 アイリスは首を横に振る。

「あの夫妻は優しい人達だったの!! 何で殺しちゃったの……」

 シャルマンは目を逸らし、天井を見上げる。
 アイリスの涙にシャルマンは罪悪感のようなもの感じていた。
 シャルマンは興奮したように、立ち上がる。

「君のためにやったんだ!! どうして……どうして……泣いているんだ!? なぜ分かってくれないんだ!」

 アイリスは泣き叫ぶ。

「もうやめてください!!」

「分かれ……分かれよ……分かれよぉぉぉぉ!!」

「分かりません!!」

「分からないだと。今までどんだけ高価なダイヤやドレスを送ったか。足りないかい? じゃ全てを君に捧げても良いよ!! はははははは」

「私はあなたが嫌いです!! 私の前から消えてください!!」

「……えっ?」

「私は今まであなたから送られた全ての物は送り返しています」

「……うっ」

 シャルマンは涙を溢れるのを我慢し、金色の瞳が充血していく。
 愛する女に嫌いと言われ拒絶される男だった。
 だが、泣き喚こうとはしない。
 その無様な醜態は魅せたくないと頑なだ。
 そして、愛する人が他の男の胸で泣いている事に憎悪の炎が燃える。
 その憎悪の金眼は俺に向けられ、唇を震わせ、鼻息を荒くさせる。
 そして、顔を赤くし、指を差す。

「お前が僕からアイリスを奪ったんだ!!」

 俺は睨み返す。

「ああ……そうだ……それで良いさ。何とでも言えよ」

 シャルマンは机にある書類や本を投げ捨て、そして、腰から豪奢な大剣を右手に取る。

「消えてもらう……ここまで僕に屈辱を与えた君には……ははははは……」

 俺はアイリスに後ろから逃げ出すように囁く。
 そして、俺は背中から黒龍王大剣《アルババ》を右手に取り出す。
 シャルマンは嘲笑う。

「僕の強さを知らないようだね……レベル700……マスタークラスの魔戦操縦士……そして【シャルマン】団長という事に……」

「……本気の俺に勝てるとで思うのか?」

「殺されたいようだな! では場を変えよう!」

 二人は窓をぶち破り、庭へと降り立つ。戦場は広大な庭。
 二人は魔戦を巨大サイズへ具現化し、体長10メートル以上の機体同士が対峙する。
 シルバディウスが右手に黒龍王大剣《アルババ》、背後に翼。


 対して。
【聖魔白騎士《ランスロット・パラディン》】
 金と白を基調にした装甲。全身は重量感のあるフォルム。
 白騎士より上回るハイスペックを持つ上位互換版。
 頭部の白い仮面には気品のある金と白が施されている。
 厚みのある胸部分には金色のX字が施されている。
 頑丈でスムーズな動作を可能にする腕や脚。
 背後には白翼、空中も高速移動が可能。
 左手には白盾、右手には聖王大剣《エクスカリバー》。
 大剣は攻撃のみならず、高速で魔術を発生させる事が可能。
 この機体は【シャルマン】ギルドが独自に開発した。
 最新型シャルマン製。
 
 
 

 
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