時空魔術操縦士の冒険記

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2章ダンジョンへ向かおう

世界的犯罪者2

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「リオラ! あまり騒がないでよ!!」

 俺は鼻の下を伸ばしながら、問い掛ける。

「今どうなってる?」

「エキドナがこの酒場にいるガァ……服装はおそら……あいつガァ」


 すると酒場から出てきたカラフルなシルクハットの帽子を被り、顔には仮面つけた者。
 首もとに包帯が巻かれている。
 あれはオオモモンガさんの庭にいた怪しい人物だ。
 そいつは辺りを警戒しながら、右へ歩いて行った。
 ロペスは険しそうな表情。

「行くガァ……」

「はい」

 そして、エキドナの後を追い、通りを真っ直ぐに進み、左へ曲がり、民家が立ち並ぶ路地へ入り、エキドナは立ち止まる。
 息を呑む。
 すると、エキドナは振り返り、赤い双眸が睨み、首を右や左へ動かしたり、気持ち悪い動きをする。
 そして、長刀を取り出し、襲いかかってきた。

「誰ザス? あまりよろしくないザスね……人を尾行するのは……お仕置きしないとザスザスザス!!!! ザマス!!!!!」

 ロペスが皆に下がるように促した。
 先制したのはロペス、大血剣を撃ち込む。
 だが、強烈な斬撃は長刀で払われた。

「エキドナ!! おまんガァは拘束するガァ!!」

「ザスザスザスザスザス!!!!!! あなた犬族ザスか? 切り刻んで差し上げましょう!!」

 更に斬撃を繰り出し合う二人。
 右へ剛速球で飛ばす大血剣。
 エキドナは奇怪な動きで仰け反る。
 やはり避け方が人間ではない。
 骨がないようにぐにゃぐにゃと曲がる。

「エキドナ何故生きとるガァ?」

「はて? 勘違いしているザス!!」

「何? 終わりガァ!!!!」

 長刀を突き出し、右薙ぎ、左薙ぎと。
 大血剣も弾き、果敢に攻める。
 ロペスは渾身の袈裟斬りを加え、エキドナに直撃する。
 なぜだかダメージを与えた感触がない。
 犬顔は険しい表情をする。
 瞬間、懐に入ったロペスに長刀が振り下ろされる。
 ロペスは即座に右へ回避し、その隙に大血剣を横一閃に斬る。
 喉元は切り裂き、更に真正面に移動し、心臓を突き刺した。 
 やはり感触がない。
 エキドナは突然首を一回転させて、不気味に笑い、叫んだ。

「ザスザスザスザス!!!! 殺戮を愛する!!!! 私ザス!! ザマス!!!!!! ザマス!!!!! ……」

 あっけなけなく、その場に倒れるエキドナ。
 犬目を細めるロペス、腰を落とし、エキドナの死体を触る。
 ロペスは苦い表情で「やられたガァ!!!!」
 俺達は駆け寄る。

「やったんですか?」

「偽物ガァ……ただの人形ガァ」

「誰がこんな事を?」

「分からんガァ」

 仮面の下にはただの魔力を纏った木があるだけだった。
 すると、リオラが「ねぇ? アイリスはどうしたの?」
 俺は目を丸くして「はっ」と息を吐いた。
 アイリスがもしかしたら危ないかもしれない。

「今すぐアイリスの元へ行かないと!!」

 俺は走り出した。
 
 
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