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第3話 高校
しおりを挟む迅「学校いくぞ。」
迅の所に来て1週間だろうか
朝食を頬張りながらのいきなりの言葉に驚いた。
私「学校って、私今夏休みだから。まだ9月じゃないし、、。」
迅「ああ、お前が通ってた所ね。そこはもう行かなくていい。退学届出しといたから。」
私「はあああ?」
迅「お前は和泉学園の生徒になる。今日はその面接だ。」
私「ちょっと、、!勝手に何してんの!?私そんなこと頼んでない!!」
迅「ほら、朝飯くったら行くぞ。用意しろ。」
やっと高校1年で新しいところで馴染んだのに、すぐに新しい所だなんて、、、。
これもお母さんの望んだことなのか。
混乱したまま私は迅と車で和泉学園へと向かった。
和泉学園は迅の家からは車で20分位の少し遠目の所にあった。
白い壁がとても印象的な綺麗な建築物。
まだ新しい学校だろう。
学校に着くと校長室まで迅と向かう。
迅は何故かその学校に慣れたように進む。
迅「ここだ。面接頑張れよ。」
私「、、、ねえ。」
迅「ん?」
私「転校するってことは、私は長いこと千葉には帰らないってことなの?」
迅「まあそうかな。お前の母親が見つかるまで学校に行かないわけには行かないだろ。俺の判断だ。」
私「そっか、、、。」
迅「全く。手のかかるやつだな本当に。ほら、行ってこい。」
そう言った迅は優しい笑顔でそっと私の背中を押した。
私「うん、、。」
校長室をノックする
「どうぞ」
入ると黒い椅子が並びガラスの机。
学校というよりもオフィスに近い部屋。
その真ん中の椅子に男性が1人座っている。
私「失礼します。」
男「よく来てくれたね。そこに座って。」
私「はい。」
男「私がここの校長の和泉千
だ。」
私「え、、!」
どう見ても30歳位の若い男で校長というイメージとはかけ離れていた。
その男は眼鏡をくいっとあげると
和泉「紗羅ちゃん、よかったな。」
私「えっ、、。」
和泉「迅に会いたかったろ。」
私「ああ、いや、、私は全く昔に会ったことは覚えてなくて、、、。」
和泉「僕に会ったのも?」
私「え!?」
和泉「そっか覚えてないんだね。会ったのはちょうど10年前位かな。幼い君は迅が大好きで離れなかったのをよく覚えてるから。」
私「そ、、そうだったんですね。和泉さんは、迅とは友達で?」
和泉「うーん。友人というか同志かな。」
私「同志?」
和泉「うん。まあそれはそのうちね、、、、。今日は紗羅ちゃんがうちに編入するにおいてのお話をしなきゃいけないね。」
私「あの、、、私編入試験とか受けてないんだけど大丈夫なんですか?」
和泉「ああ、この面接が試験だから大丈夫。そもそも迅の頼みだ。断るはずがない。」
私「いいのかな、、。」
和泉「かおりさん。見つかるといいね。」
私「お母さんのこと知ってるんですか?!」
和泉「ああ。10年ほど会ってないけどね。迅に話を聞いて驚いた。」
私「そっか、、。」
和泉「、、、紗羅ちゃん。かおりさんにそっくりになったね。」
私「え!お母さんに!?嬉しい、、!」
和泉「ここだけの話なんだけど、、、迅は昔かおりさんのことが憧れだったんだ。」
私「え!迅が?」
和泉「あ、これ言ったの迅には秘密な。」
私「そうだったんですね、、だから気にかけて、、。」
和泉「だろうな。」
私「じゃないと家にまで置いてくれないですよね。」
和泉「え!?今一緒に暮らしてるの?」
私「、、え!?はい。そうですけど、、?」
和泉「へへー。成る程。」
私「あ、、、、、やっぱまずいですかね、、?」
和泉「いや、、、迅らしいね。」
私「?」
和泉校長は一通り私に9月からの学校のことを教えると、もう帰って大丈夫と。私は校長室を後にした。
迅「どうだった?」
私「迅に気をつけろだってさっ。」
迅「そうか。その通り気をつけるんだな。」
私「なっ、、。」
迅「帰るぞ。」
そう言って車に乗り込んだ迅は終始笑顔だった。
迅が私の母が憧れだった。
その言葉が頭から離れなかった。
お母さんが私のことで迅を頼ってきたのは、そういうこと、、、
相変わらず迅に何も聞けない私だった。
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