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切り替えって大事よね
しおりを挟むまだ日が昇る前、タケルが目を覚ますと良い匂いに包まれていた。
昨夜はあれから母に抱きしめられたまま寝てしまったらしい、どうやらここは母の部屋の様で、パステルカラーを基調にした非常に…女の子らしい部屋であった。
3人の子供が居るとは思えない…と言えば失礼だろうが若々しい見た目の母らしい部屋ではあるな、という感想が出る部屋だった。
因みに隣で母は逃さない、とでも言わんばかりにガッチリとタケルの腕を抱き締めて寝ている。
少し身体を動かすと更に締め付けが強くなる状況にこれ以上動けなくなる前に上着を脱ぎ、するりと腕を抜いて脱出に成功する。
「うぅ~ん……?」
と呻きながら母は抱きついた上着に顔を埋める様に抱き締めて再び寝息を立てる。
それを見ながらそそくさと部屋を出たタケルは自室に戻り寝直す事にしたのだった。
部屋に戻って上着を着て布団に潜り込むがどうも寝付けない。
スマホでニュースや掲示板を眺めながら彼なりに情報収集していたところ、気になる記事を見つける。
「精子提供センターの闇!?院内で行われる数々の淫行!!??…まぁ、ゴシップ記事だろうなぁ…どれどれ?」
そこは健全な男子高校生のタケル、内容的にちょっとエッチな感じを期待して記事を見てみると…
「…うーん、ちょっと俺には上級者すぎるなぁ…」
採取した体液を身体に塗りたくるだの舐めただの割と常軌を逸した行為が事細かに書かれていた。
「…元の世界のレディコミでもここまで書かんやろ…まぁ、普通にドン引きですな…。」
記事をそっと閉じたところで窓の外が明るくなっているのに気付いた。
恐らく隣の部屋の姉と妹起きたのだろう、朝特有のどこか慌ただしい気配がするのを感じる。
階下から漂う味噌汁とソーセージの焼ける匂いに釣られるようにタケルは身を起こしたのだった。
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