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見つめられる
しおりを挟む「ご馳走様でした。」
そう言って自分の使った食器を流し台に持っていき、カナはそそくさと自室へと戻る。
あの後玄関から入ってきた姉のユイはタケルをジッと見つめており…
「モグモグ…(じー」
「………。」
「ズズズ…(じー」
「……………。」
いや、穴開くわ!と叫びそうになるぐらいジッと見つめてくる。
隣の母は色々悟っており、気持ちもわかるためか少し困った表情を浮かべながらも静観している。
姉の奇行を傍目に食事を終えたタケルは流し台に立って洗い物をしていく。
「……ね、ねぇ…タケル…?」
「ん?どうしたの?姉さん。」
以前では考えられない光景を目の当たりにしたユイは意を決して、タケルに声を掛ける。
そして返ってきた優しい声音のタケルの低い声に心臓を高鳴らせ、思わずぽやー…と上気した顔でタケルを眺めてしまう。
ユイの方に振り返ったタケルはそんな姉を見て血相を変えると慌ててタオルで手を拭いユイに近付き、手を額に当てる。
「ふぁ!?」
「姉さん、大丈夫?顔赤いけど…風邪?」
突然詰められた距離と額に感じる水で冷やされたタケルの手のひらの感触、そして視界いっぱいに広がる心配そうにコチラを窺うタケルの顔を認識したユイは…
「…あ、あばばばば……」
脳がキャパシティオーバーを起こして気絶してしまった。
「姉さん!?」
「あらあらあら…この子ったら……うん、ただの気絶ねぇ…タケルちゃん、お姉ちゃんをお部屋に運んであげて?ダメそうなら私が運ぶけど…」
「あ、うん、分かったよ…部屋で寝かせとくね…!」
突然気絶したユイにタケルは慌てるが隣に居た愛衣が冷静に状況を確認し、指示を出す。
今のタケルの反応を見て愛衣は嬉しそうに微笑み、それじゃ、お願いね。と告げると残った洗い物を済ませる為に立ち上がった。
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