自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

マシュウ

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どうやら俺はやらなければならない時が来たみたいだ

四章 俺のディザスター家での日常

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「あ~に~う~え~!」

「どんなぼうけんをしてきたんですかぁ~?」

「私たちにもぉ~」

「「「教えてくださいよ~」」」

「あぁーーーー!もーうっせー!!」

 俺はまとわりつく兄弟姉妹たちを優しく吹き飛ばした。

「「「きゃー!!」」」

「兄上兄上!もう一度もう一度!」

「あのなぁ、お前らももういい年頃なんだからなぁ……」

「兄上!私達を置いてけぼりにした罰だと思って観念したください!」

「んー……残念!俺は逃げる!」

「「「あっ!待ってください兄上ー!!」」」

 館の中を賑やかにするコイツらは、実は俺とはちょくせつ血がつながっている訳ではなく、養子もとい人質という名目で預かっているのだが……。

「兄上!」

「私達から!」

「にげきれると!」

「「「思ってるんですか!」」」

「勘弁してくれぇ~!」

 俺はまたしても館の中を走り回る羽目となった。

 そして、この逃走劇に終止符を打ったのはリアだった。

「とぉ~う!」

「ぐげっ!?」

 リアの飛び蹴りを背後からまともに食らった俺は、帰るの潰れたような声を出しながら顔面から床に突っ込む羽目となった。

「「「あ~に~う~え~?」」」

「ヒィッ!?」

 手をワキワキと動かす兄弟姉妹たちを見て俺は情けない声を出した。

 そして、彼らは(リア含む)は顔を見合わして……。

「「「「こちょこちょの刑だー!!」」」」

 と言って、飛びかかってきた。

「ちょっ!おまえら……!そこは……くっ!グヒャヒャヒャヒャヒャ!!」

「兄上が僕たちに構ってくれないのが悪いんですよ?」

「さあ!観念して笑い死ぬっす!!」


「そんな情けない死に方は……グヒッ!いやだ!」

 俺は体にまとわりつく奴らをそのままに起き上がった。

「わぁー!兄上力持ちぃ!」

「さっすが兄上!」

「流石お兄様!惚れてしまいそうですわ!ぽっ!」

「王子様!どうかわたしをこのまま自由にしてくれっす!」

「あぁー!!もう!こうなるからぁ!!」

 俺は半分嘆き半分帰ってきたんだなという喜びで、叫んだ。

「で!なんでお前はコイツらとこんな仲良くなったんだよ!」

「え?それは女の事情っす!」

「お兄様が知る必要は無いんですよ……?」

 リアのバカみたいな声の後、妹とは思えない妖艶な声が聞こえてぞくりと背筋が泡立った。

「あー!兄上欲情してるー!」

「兄妹のいけない恋!?わー!父上ー!?」

「欲情してねぇよ!後なんでお前らがそんな言葉を知ってんだ!?」

 俺は未だ体にしがみつく兄弟姉妹達を体に引っ付けながら、ズルズルとある場所へと向かっていた。

「そりゃあ父上に内緒で街に出かけたからに決まってるからじゃあ無いですか!」

「へぇ~まぁそりゃそうだよな…………っていう訳ないだろ!?」

 俺は我が弟達ながら大胆な行動をすると呆れた。

 そして、目的の場所についた俺はそのまま窓から飛び降りた。

「ちょっ!?兄上!?」

 そのまま下のプールに落ちた俺は衝撃で気絶した兄弟姉妹たちを指さして、

「ザマァ見ろ!」

 と言って、そのまま気を失った。

 実はこれがしょっちゅう毎日続いてたりする日常だったりする。
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