自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

マシュウ

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チーター兄弟達は自分達が育てた弟子達を試したいようです

心城(しんじょう)

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「うっし、これで全員だな?」

 ソウヤは腕を伸ばしながら、自分が呼んだメンツに向かってそういった。

「ヤベェよ……俺もう胃がいてぇよ……」

 俺は正直、腹痛でリタイアしたい所だったが、メネヴィアが何だかんだ乗り気なので怪我をしない様に参加する形となった。

 まぁ、やる限りは全力でするのだが……。
 
「それで?何で私たちまで読んだんでしょうかねぇ?ええ?何か満足できる事でもないと……」

「終わったらデートに……」

「「「是非やりましょう」」」

 シャル二人とシルヴィは、ソウヤに迫るようにそう言った。

「け、決断が早くて結構……」

 しかし、他のメンツは(女子)は納得していなかった。

 というより、何かを期待するようにそれぞれ兄弟達を見ていた。

 兄弟達は、全く仕方がない……と、バレバレの演技をしながら、

「「「「俺達も……」」」」

『よろしくお願いします!』

 全てを言い切る前に、女子達からの返事で事は成り立ってしまった。

「……なぁ……神様ってのは全員こうなのからガスター?」

 俺は隣でフヨフヨ浮いているガスターにそう聞いた。

「……ふむ……アレはアレで面白いとは思わんかね?」

「あんたに聞いた俺が馬鹿だったよ」

 俺がそう言うと、ガスターはケタケタと笑った。

「まあまあ、そんな悪い事でもないだろうさ。こうやってみんなが笑えるのは良い事ではないか?」

「……あんたが言うとなんでだろうな、途轍もなく胡散臭く聞こえるよ」

 そしてまたガスターはケタケタと笑った。

 俺は溜息をつくと、どうやら話し合いが終わったらしいソウヤの方を見た。

「……開始前にすでにボロボロなのはラッキーと見るべきなのやら、お前達が馬鹿だからと見るべきか……」

「ウッセェ、じゃあ始めるぞ……今回は『演出』でやるわ」

『ファッ!?』

「あっ(察し)」

「やりますねぇ?」

「まぁ多少は……ね?」

 そうバラバラに反応した、兄弟達と神王達は顔を見合わせて距離を取り始めた。

 そして、ソウヤが、

「じゃあ……乗ってくかぁ!」

 と言って、

 ダァン!

 と、地面を踏むと、地面から何とステージが飛び出てきた。

「なっ!?」

 俺が驚いでいると、

「ライディースアーンドジェントルメーン!ボーイズアンドガールズ!それじゃあ始めよう!レッツショーターイム!」

 そう言って彼等は、何か機会を取り出して……。

 ズンチャズンチャと音楽を奏で始めた。

「これぞ俺らのステージ!さぁ!俺らのEDM聞いて痺れてな!」

 と、ソウヤは高らかに叫んだ。

 俺はあっけにとられてると、

「そこ!早く下がりなさい!」

 そう言って、襟首を掴まれて俺達は後ろに投げ飛ばされた。

 チュドン

 と、音がして俺達が今まで立ってた所にクレーターができていた………。

「ファッ!?」

「だから言ったでしょ!?あの人達が手抜きでやると思った!?あの人達のモットーは『遊ぶ時ほど全力で!』ですよ!?」

 いやいやいや、それでも……。

「こんなふざけた奴なのに、こんなふざけた威力でたまるかよ!」

 ソウヤ達はステージ上でワイワイしながら、踊っていた。

 そして、曲を流していたのがソウヤから速い方のソウヤ改、シュンヤに変わった。

「……いざ!」

 すると、曲の調子も変わり……。

 ズバババババ!

 攻撃の種類も変化した。

「なっ!?今度は斬撃ぃ!?」

「そうだ!コイツらは変わるたびに攻撃の種類とデバフが代わりやがんだ!」

「クソ迷惑!」

『だろ!?』

 神王達は叫びながらソウヤ達に近づこうとした。

 が、急にステージが宙に浮いて、神王達と一定の距離を取り始めた。

 誰かが突っ込むと、それに合わせて後ろまで下がると言う徹底振りだ。

「ウェイウェイ?乗ってるかぁ!?」

「クッソ腹立つな、アイツ!」

 俺はそう叫んだかまだそれは余計にソウヤを喜ばせるだけだった。

「うーん!最高!もっともっとノッてくれ!」

 そう言って、テンポが上がった。

「……はぁ……」

 俺は本日何度目かの溜息をまた吐いて、頭をガリガリとかいて、

「仕方ねぇ……とっておきだ!このクソ野郎ども!」

『!?』

「心の城塞よ!難攻不落の要塞よ!壁はダイヤ、砲台は遥かにまで届きうる!さぁ……顕現しろ!」

「何する気だアイツ?」

「とっておきだ!このクソ野郎!『ハートキャッスル!』」

 そう言うと、俺の背後の空に巨大な穴が空き、中から巨大な空中要塞が出現した。

「えっ!?何アレ!?カッケー!!」

「そ、そうかぁ……?」

「褒められて素直に喜んでんじゃありません!」

「アダイ!?」

 俺の背後からどついてきた、嫁は若干顔を赤らめていた。

「まさか、こんな隠し球を持っていたなんて……」

「そうさ……これが俺の人生の具現化した物だ……生半可に落ちるようなものじゃないさ!」

 おれはそう高らかに笑った。

「あー何でだろ?これはアレだな」

『フラグだな』

「うっせーよ!」
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