自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

チーター達は最強らしいです

依頼達成

 
 創也達に俺が嵌められた後、白い髪の子が服を縫い直し、人前に出せる様な姿となった。
 背中は翼を出せる様に大きく開け、腰が出る様な形となった。
…………うん。正直に言います。
 すっごいタイプです。
 俺はそんなことを思っていると、
「ヘぇ～？人間ってこう言うの着るんだ。」
「……そうだが何か問題でも？」
 今の今まで黙っていた疾也何を今更感に気づいていないのか、そう話しかけた。
「いやね？裸の方が楽でいいじゃん？何で裸にならないのかなって。」
「裸になるのは、貴様の脱皮と同じぐらいの羞恥がつくものなのだが？」
「僕いつも裸だったからかなぁ？」
と、他愛もないことを喋っていると、白い髪の子が震えているのに気がついた。
「あ、あの、大丈夫？」
「何なのさ……。」
「うん？」
「キャラ被ってるじゃんー！！！」
「あぁ。」
「ボクっ子で？白髪？丸かぶりじゃん！！」
「いやそんなことないと、俺ちゃん思うんだよね？」
「じゃあどこが違うって言うのさ！！」
「君の方が属性が少ない。」
  おっと、造也がとどめを刺しちまった。
「うぅ、もういいよ、どうせ僕なんか………。」
 悲壮感漂うその背中に、創也がこんな爆弾を落とした。
「俺はスッゲェお前タイプなんだけど。」

……………………。
「ありがとう、僕なんかを慰めてくれて。」
「いやマジです。」
 マジっすか。
「できればあなたとお付き合いしたいです。」
 お付き合い宣言までしたぞこいつ。そんなん無理に決まっ………、
「はい！お願いします！」
「ちょっとまてぇい！」
「おいなんだよぉ！」
「いやおかしいだろ！名前もしらねぇ奴に好きですっつーて、はいお願いしますじゃねぇだろ！」
「え？君もしかしていまの真に受けてるの？」
……………えっ？
「しょげたこの子を元気づけるためのジョークだよ。」
…………………俺こいつら嫌いだ。
「まぁ、何はともあれ貴方達だがここに止まる理由がなくっなったんですし、霧の結界といていただけませんか？」
と、法也が言った。
……こいつも肩震えてやがる！！



「いやいや、実際に成功するとは思いませんでしたよ。現に王都のギルドの精鋭を向かわせても霧の中に入ることすら出来ませんでしたからね？」
それだけやはり、この兄弟がチートなんだろうか。
「それではこれが約束の報酬です。」
 そこには両手で抱えるほどの袋にたんまりとお金が入っていた。
「それでは、失礼します。」
そう言って王都からの使者は去っていった。
「さてこの金で、一階を喫茶店にするか。」
「ねぇ？喫茶店て何？」
結局、ノエルはうちでバイトとして雇うこととなった。
 まぁ、いい社会勉強になるだろう。
 でも、あの魔女達と別れたのは惜しかった。美人が多かったのにな。
「おおーい、それじゃあ始めてくれ！造也！」
返事がない、
「造也？そろそろ遊ぶのやめて手伝ってくれよ。」

ガチャ

「どうも。」

バタン

「ちょっと！なんで閉めるのさ！！」
ドアの向こうが魔女達の館の中になっていた。
「おー、ノウン。この魔女さん達がさ行くとこないからここに住まわせてくれって言うからさ魔法でちょっっっとだけ、改造させてもらったよ。」

………………マジっすか。創也さんマジで仕事できるじゃねぇっすか。
「てな訳でよろしくね？」
「よ、よろしく。」
こうして万屋に龍と魔女達が加わったのであった。