自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

チーター達と魔女達はお風呂に入りたい様です

根っこは一緒

 あの魔女大騒動の後、俺達は万屋兼喫茶店として再オープンした。
 したのだが………。

「見事に誰も来ないねぇ？」
「うるさい。」
なぜだ、魔女撃退と言う偉業を成し遂げたと言うのに誰もかない！？
「なぁ。」
「なんだよ！」
「改装終わりましたって言ったかな？」


…………………。
 造也が超至近距離でマスクの目の部分をジト目にして見てくる………。
「忘れてました。」
「でしょうねぇぇぇぇ！！」
 造也がマスクを超ドヤ顔にしてそう勝ちを宣言した。


「君ってたまに、創也達と頭変わらない時あるよね。」
  ぐうの音も出ません。
 俺は白い髪の子改め、シルヴィにそう言われた。
「はぁ、でもたまにだからいいんじゃないの？」
 とフォローを入れてくれたのは紫の髪の美人こと、 セネジア姐さん。姐さんは皆んなが勝手につけただけだ。そして、
「頭がぁ悪くてもお料理がぁ美味しいならぁべつにぃ何でもいいですぅ。」
 と神経を逆撫でするような翠の子こと、フィーナが 我関せず発言をした。
「おほほ、そうじゃの妾は楽しければそれで良い。」
そして、どっかの貴族のお嬢様みたいな発言をしたのは、黒い髪の子ことヨウコである。
結局開店は、明日からかなりぐだっているなか、珍しく早く帰ってきた疾也は店に入ってくるなり、
「悪い、茶を入れてもらえないか？」
と、疲れたように言ってきた。
「どうしたんだ？そんな疲れたような顔して。」
「異世界で修行していた俺達の弟子が、手に負えんくてな。」
「ヘェ～、大変だな。」
「いい加減信じてくれ。」
 俺はそんな疾也の戯言を聞き流しながら茶を入れてやった。
「創也達らは？」
「………じき帰ってくる。」
「そうか………。」
まだバレなくてすみそうだ。
「……そーいえば店の方はどうだった？」
……………完全フラグ回収乙。
そこに、空気の読めないノエルが、
「ノウンが開店のお知らせ出すの忘れてたんだって！」
 と、暴露した。
…………勝ち誇った様な顔をするのはやめて貰おうか  うざい。