自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

マシュウ

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チーター達は魔法使いの国に凸る様です

問題児達

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 さて、現在俺達はコキュートスと交戦
 えっ?戦ってた時の事?
 あぁ、一応言っとくとなんと、
 カモでした。
 俺が入ってすぐに、

「フハハハハ、我輩に恐れ多くも………。」

 とかどうとか言っているうちに剣で切った。
 そして現在に至ります。

「貴方強くなったのは分かりましたけど…………。」

「なんだか相手が可愛そうっす。」

 何故だろうメネヴィア達の目がすごく痛い。

「普通名乗っている相手をぶった切ったりしませんよ。」

「そうっすよ。」

「あれ?創也達からは、

『名乗ってる暇がある調子に乗ったやつらはぶっ飛ばしても構わん。』

 って言われたんだけど。」

「「うわぁ。」」

 おっと二人の俺を見る目が哀れなものを見る目なのですが。

「それよりもノエル遅いな?」

 さっきノエルにフィアリアのお迎えに行かせたのだが、

「流石に聖龍だからって買いかぶりすぎたかなぁ?」

 と、言っていると奥の方から、

「ふ、フハハハハ!我の本体は奥にあってそれを倒さなければ我を本当に倒すことは、………………ぎゃー!」

 ザュッ

「「うわぁ。」」

「さて、俺は奥にある馬鹿をしばいてくるから表のノエルをみてきてくれ。」

「あ、あんたどんどん創也達に似てきたっすね。」

 おっと、かなり心外なことを言われたのだが。

「と、ともかく行ってきます。」

「おう。」

 俺はそう言って奥で、

「は、は、フハハハハ。我を油断しているとはいえ、…………。」

 とか言ってる馬鹿をしばきに行くことにした。




………………




「はて、どう言うことでしょうか?」

  私の目に入ってきた一番のものはチャイナドレスを着てこっちに向かって構えているエルナだった。

「どう言うことって、お姉さんは悪い精霊に操られて今から貴方をしばこうとしているのよ。これはこの仲間であるお姉さんを傷つけないためにも貴方は戦わない以外選択は無いはずよ!」

「色々見えそうなのは置いといてですね、本当に何してるんですか?貴方は。」

 そこにはおそらくエルナがしばき倒した後であろう火の精霊の本体らしきものが転がっていた。

「そこの精霊が『俺をしばいて後は好きにしろ!』
 って言って私にしばかれたって訳よ!」

「ふむ?」

 良く分からないですねぇ?
 私が困っていると、エルナが、

「ホアチャーー!」

 と、飛び蹴りをかましてきた。

「ほっと。」

 アッサリ避けた私をみて、

「さぁ!操られたお姉さんに今までの恨みとともにしばかれなさーい!」

「いや、今までの恨みとって言ってるじゃ無いですか。」

「言ってない。」

 ふむ。このままでは埒があきませんねぇ?

「…………仕方ありませんねぇ。」

「おや?素直にお姉さんにしばかれることに…………。」

「操られているならある程度しばくと元に戻るでしょうか?いいえきっと戻るでしょう。」

 おかしいですね?
 操られているのにエルナの顔が真っ青ですが。

 そうして私はエルナをしばきに掛かった。





…………………………。






「……………………ふむ。」

 俺の倒した風の精霊の本体がそこに転がる。

「……………あっけなかった。」

 少しは楽しませてくれると思ったのだが。
 そう思っているといると祠の入り口付近から殺気を感じた。

「……………今度は楽しませてくれよな。」

 俺はそう願って入り口に戻るとそこには、

「誰がぺったんこじゃ!せめて着痩せしていると言わんか!」

 ヨウコが連れられて来ていた敵の気絶した兵をガクガク揺さぶって喚いていた。

「おお、疾也では無いか!妾を助けに来てくれたのかの?ふむ。その貴様の行動に礼をしよう。
 今晩妾の部屋に………………。」

「…………………………無いからいい。」

「誰が無いじゃとー!?」

 まぁ、無事だったから良しとしよう。






………………………。






「おいおい、これっておれ来た意味なく無いか?」

 俺の前には異様な光景が繰り広げられていた。

「ふぅ、あんた人をそんな事して楽しいの?」

「そんな訳ないじゃ無い!」

 精霊とセルジアが仲良く話し合っていた。

「あ、あの?」

「ふぅ、ん?貴方は誰ぇ??」

「あ、ああ。俺はオズマ世界記録神王の。」

「はぁ、へぇ?」

「 もしかして俺ワザとここ創也に当てられたかなぁ?」

 そう思わずには居られなかった。






…………………………。







「料也ぁ!!」

「お、おい!そんな抱きつくなよ!」

「ごめんなさあぁい!」

 俺はフィーナに泣きつかれて居た。

「わったから、はーなーれーろー!」

「ならぁ料也ぁ!お願いがぁありますぅ!」

「な、なんだよ?」

「このままここで子作りをぉ。」

「却下だぁーー!!」

「なんでぇーー!」

 全く心配させやがって。
 でも、無事で良かったなぁ。
 店に戻ったら何を食わせてやろうか?
 ………………………。
 今度からは余り目を離さない様にしよう。

 そう、誰にも気づかれる事なく料也は決意したのだった。





…………………………。






 さて、ノウンサイドに戻って今ノウンはと言うと、

「さぁ!この娘の命が惜しかったら武器を捨てろ!」

「お、お姉様ぁ!!」

 ノウンがいない間にピンチに陥っていた。

「全く!俺が目を離すとすぐこれだ!お前らは何かやらかさないと気が済まんのか!?」

「ご、ごめんよノウン!で、でも気をつけてね?アイツ結構強いよ!」

 ノエルが警告してくれる中俺はそいつに近づき、

「おい、10秒待ってやるその間にその人を離さなかったらお前の肩に穴が開くことになるぞ?」

 と言った。

「あ、貴方はそんなに強くなったのですか!?そ、それでも油断しないほうが!あいつは王国でもトップクラスの私とお姉様とリアと聖龍であるノエルを相手に圧倒していましたよ!」

 と、そんな教えてもらわなくてもいいことを教えて来た。

「見とけよ、俺のカッコいい瞬間は本当に一瞬だぞ?見逃すなよ?見ても見惚れるなよ?」

「この状況でその態度といい!ホンットに創也さん達に似て来ましたね!」

 こいつマジか。
 俺があんな馬鹿どもと一緒だってのか?
 もう少し頭はましな気がするぞ?
 そう思っているうちに自分でカウントしていた10秒が来た。

「時間切れだ。」

 俺はそう言って腰に掛けていた物に素早く手を伸ばし、

「な、何が時間切れだ!」

 と、ほざく雑魚に向かって、

 バァン!

 と、銃のトリガーを引いた。
 造也直伝の早撃ち、リボルバーで出来るよになるまで少しゴタゴタがあったのだが……………、


 俺が銃の早撃ちを練習していると造也が、

「うん、君はこのオートじゃないほうがいいね。
 銃の反動を膝で逃す癖がある。
 リボルバーでならそれは生きるだろうけど、それじゃ弾詰まりを良く起こすからコッチの方がいいよ。

あぁ、あとそれと………………、

    いいセンスだ。」


 とか訳の分からん事を言っていたのを思い出していると、その雑魚は見事に肩に穴が空き後ろに吹っ飛ばされる形となった。
 少しは罪悪感に駆られた俺は兜をとって中を覗くと、
その中身は喋る人形だった。

「はっ!中身が人形で残念だったな!でも俺よりも強い奴は他にいくらでも……………。」

バァン!

 銃で黙らせたそいつを後に解放されたフィアリアのとこに行くと、

「あ、ありがとう君。」

 と、なぜか少し引き気味で言われた。
 何でだろ?
 何だか俺を見る目が殺人鬼を見る目なんだが。
 
 しかし、一人だけそうではないのがいた。

「…………………本当に、…本当に掴み取ったんですね?」

「おう。俺は約束だけは絶対に守る男だ。」

 そう言ってニカッとメネヴィアに笑いかけた。
 メネヴィアはそれを見て、少し俯いて、

「ええ、そうなんでしょうね?」

 と言ってドキッとするような今まで見た事ないような笑みを浮かべるのだった。




………………………。





「どうやら結界の精霊達は全部あいつらがぶっとばしたわけだな?」

 確認するまでもない。
 この今まで目の前にあった結界が消えているのだからそれが証拠だ。

「じゃあ、王城に凸るとするか。」

「ええ。」

「うん。」

 俺はそうルナと造也に言って、王城への突撃にスルスルと壁を登ってる始めたのだった。
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