68 / 138
チーター達は国中の魔女、チーターを敵に回して無双するようです
開会式!
しおりを挟む
「待たせたな! これから俺達にぶっ飛ばされるモブキャラ達よ!」
そう言って創也はビシッと観客溢れる会場の中の出場者達に向かって指差した。
他の出場者達はそれを見てそれぞれ別の表情を浮かべていた。
顔に青筋を立てる者、驚いた顔のままの者、嫌そうな顔をしている者、可笑しいものを見る顔、
そして、若干一名恍惚の表情の者、
「創也、カッコいい…………」
マジか、いやいや、それよりも、
「お前マジでざっけんなよ! 俺あれだけ言ったよな!? 頼むから大人しくしといてくれって! 何だあれか? 俺を困らせたいのか!? マジで!」
俺はここ最近無いぐらいにキレていた。
俺の顔を見て創也は、
「だってしょうがねぇだろ!? 俺達が目立たなきゃ、お前みたいなチンケな奴が目立っちまうだろ? そんなの俺がゆるさねぇ!!」
「お前そんな理由でやったのか!? ってかふざけんなよ! 俺がチンケな奴だってか!? よし! 表に出ろ、ケリをつけてやる!」
「ここがその表だよ」
「………ぬえぇい!」
俺がそう言って掴み掛かっていると、法也が、
「皆さんこっちを見てますよ、頼むから大人しくして下さい。 恥ずかしい」
「「す、すいません」」
と、俺と創也は謝っ…………
「おい待て、創也はともかく何で俺まで叱られにゃならんのだ」
俺が法也にそう問うと間が悪くも司会の奴が喋り出した。
……………
俺が法也に何か聞く時いつもこんなんじゃねぇか?
もしかして……………
俺がそう思っていると、司会は、
「さぁ!始まりますよ!? 国一番の大祭! 兵王祭が! さて! 早速今年の出場者達を紹介したいと思います!」
司会はそうテンション高くそう叫んだ。
「では、まずエントリーナンバー一番!
我ら王国直轄の最強騎士団! 秘密兵器は何と魔女!? リーダーフィアリアさん率いる『ロードオブナイツ』!」
そう言って司会はフィアリア達を指さした。
「今年は秘密兵器、魔女達もいます! 今年こそは優勝を狙います! どうか皆さん応援宜しくお願いします!」
と、フィアリアはそう声を拡散する魔道具を使って言った。
あいつ、接客の時はビクビクしてんのにこういう時はしっかりしてんだな。
「さぁて! 続いての出場者達は!?
エントリーナンバー二番!
ギルド四天王の一角を占めるものの毎年決勝リーグ初戦敗退の残念チーム!
『ギルドオーバーラップ』!」
「決勝リーグ初戦敗退は余計だ!今年こそは優勝だ!」
そう意気込んでいるのはリーダーのフィリップ、確かに四天王の一角を占めるだけあって強いのだが、他の奴らが規格外過ぎて霞んでしまう残念な存在である。
「更に続きまして、エントリーナンバー三番!…………………」
といった具合で紹介は進んでいき、俺達の番になった。
「エントリーナンバー九七番!
この王都に初めて出来たみんなの味方、リーダー、毎度苦労している残念なノウンさん率いる何でもござれの万屋さん!」
「初めて同情を貰いましたノウンです。どうかこいつらが無茶やらないように祈っていて下さい」
俺は心の底からのお願いをした。
そして全組の紹介を終えた司会が、
「それでは、ここに兵王祭の開会を高らかに宣言いたします!!」
『オォーー!』
と言って会場を盛大に揺らすのであった。
「さてさて!今回から少しルールが変わります。
今までは一回ポッキリの大勝負でしたが、今年からは3ステージに分けて戦います! ステージの内容は当日まで伏せられます! そして何よりも一番の変更は!
何と、『裏世界』で戦っていただきます!」
「裏世界?何だそりゃ?」
と、ザワザワする中司会は続けて、
「裏世界と言ってもここの反転世界のことです!
そこに移動して、戦うのですが何よりも、
その世界で死んでもこの闘技場のセーブスポットに戻ってこれるのです!」
なるほど、それなら死ぬ危険を犯しても戦います…………って、
「ならねぇよ!」
死ぬのは怖いし、痛いし、いいことなんて一つも無いのに何でまた…………
そう思っていると、司会が、
「その為の協力は、万屋さんの創也さん、法也さんにしていただきました!」
「おい」
と、聞き捨てならないことを言った。
「創也ぁ?何でかなぁ?」
俺は創也に問い詰めた。
「だってよ? 流石に何かあって死ぬのはごめんじゃん? だから保険だよ、ほ、け、ん!」
「ううむ……」
何だかあまり釈然としないのだが……………
そう思っていても、司会は更に進めて行った。
「では! これより第1日目のステージの内容を発表します!
第1日目のステージは…………………
ズバリ! 今の季節は夏! 夏と言ったら海!
舞台は海上! 船に乗って戦っていただきます!
船は自前で用意していただくもよし!
私達に仰っていただければレンタルいたしますし、それもよし!
と、言うわけでこれにて開会式を終了いたします!
皆さんどうか健闘を祈ります!」
と、言う風に凄い理不尽を言って司会は開会式を、閉じたのである。
そう言って創也はビシッと観客溢れる会場の中の出場者達に向かって指差した。
他の出場者達はそれを見てそれぞれ別の表情を浮かべていた。
顔に青筋を立てる者、驚いた顔のままの者、嫌そうな顔をしている者、可笑しいものを見る顔、
そして、若干一名恍惚の表情の者、
「創也、カッコいい…………」
マジか、いやいや、それよりも、
「お前マジでざっけんなよ! 俺あれだけ言ったよな!? 頼むから大人しくしといてくれって! 何だあれか? 俺を困らせたいのか!? マジで!」
俺はここ最近無いぐらいにキレていた。
俺の顔を見て創也は、
「だってしょうがねぇだろ!? 俺達が目立たなきゃ、お前みたいなチンケな奴が目立っちまうだろ? そんなの俺がゆるさねぇ!!」
「お前そんな理由でやったのか!? ってかふざけんなよ! 俺がチンケな奴だってか!? よし! 表に出ろ、ケリをつけてやる!」
「ここがその表だよ」
「………ぬえぇい!」
俺がそう言って掴み掛かっていると、法也が、
「皆さんこっちを見てますよ、頼むから大人しくして下さい。 恥ずかしい」
「「す、すいません」」
と、俺と創也は謝っ…………
「おい待て、創也はともかく何で俺まで叱られにゃならんのだ」
俺が法也にそう問うと間が悪くも司会の奴が喋り出した。
……………
俺が法也に何か聞く時いつもこんなんじゃねぇか?
もしかして……………
俺がそう思っていると、司会は、
「さぁ!始まりますよ!? 国一番の大祭! 兵王祭が! さて! 早速今年の出場者達を紹介したいと思います!」
司会はそうテンション高くそう叫んだ。
「では、まずエントリーナンバー一番!
我ら王国直轄の最強騎士団! 秘密兵器は何と魔女!? リーダーフィアリアさん率いる『ロードオブナイツ』!」
そう言って司会はフィアリア達を指さした。
「今年は秘密兵器、魔女達もいます! 今年こそは優勝を狙います! どうか皆さん応援宜しくお願いします!」
と、フィアリアはそう声を拡散する魔道具を使って言った。
あいつ、接客の時はビクビクしてんのにこういう時はしっかりしてんだな。
「さぁて! 続いての出場者達は!?
エントリーナンバー二番!
ギルド四天王の一角を占めるものの毎年決勝リーグ初戦敗退の残念チーム!
『ギルドオーバーラップ』!」
「決勝リーグ初戦敗退は余計だ!今年こそは優勝だ!」
そう意気込んでいるのはリーダーのフィリップ、確かに四天王の一角を占めるだけあって強いのだが、他の奴らが規格外過ぎて霞んでしまう残念な存在である。
「更に続きまして、エントリーナンバー三番!…………………」
といった具合で紹介は進んでいき、俺達の番になった。
「エントリーナンバー九七番!
この王都に初めて出来たみんなの味方、リーダー、毎度苦労している残念なノウンさん率いる何でもござれの万屋さん!」
「初めて同情を貰いましたノウンです。どうかこいつらが無茶やらないように祈っていて下さい」
俺は心の底からのお願いをした。
そして全組の紹介を終えた司会が、
「それでは、ここに兵王祭の開会を高らかに宣言いたします!!」
『オォーー!』
と言って会場を盛大に揺らすのであった。
「さてさて!今回から少しルールが変わります。
今までは一回ポッキリの大勝負でしたが、今年からは3ステージに分けて戦います! ステージの内容は当日まで伏せられます! そして何よりも一番の変更は!
何と、『裏世界』で戦っていただきます!」
「裏世界?何だそりゃ?」
と、ザワザワする中司会は続けて、
「裏世界と言ってもここの反転世界のことです!
そこに移動して、戦うのですが何よりも、
その世界で死んでもこの闘技場のセーブスポットに戻ってこれるのです!」
なるほど、それなら死ぬ危険を犯しても戦います…………って、
「ならねぇよ!」
死ぬのは怖いし、痛いし、いいことなんて一つも無いのに何でまた…………
そう思っていると、司会が、
「その為の協力は、万屋さんの創也さん、法也さんにしていただきました!」
「おい」
と、聞き捨てならないことを言った。
「創也ぁ?何でかなぁ?」
俺は創也に問い詰めた。
「だってよ? 流石に何かあって死ぬのはごめんじゃん? だから保険だよ、ほ、け、ん!」
「ううむ……」
何だかあまり釈然としないのだが……………
そう思っていても、司会は更に進めて行った。
「では! これより第1日目のステージの内容を発表します!
第1日目のステージは…………………
ズバリ! 今の季節は夏! 夏と言ったら海!
舞台は海上! 船に乗って戦っていただきます!
船は自前で用意していただくもよし!
私達に仰っていただければレンタルいたしますし、それもよし!
と、言うわけでこれにて開会式を終了いたします!
皆さんどうか健闘を祈ります!」
と、言う風に凄い理不尽を言って司会は開会式を、閉じたのである。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
残念ながら主人公はゲスでした。~異世界転移したら空気を操る魔法を得て世界最強に。好き放題に無双する俺を誰も止められない!~
日和崎よしな
ファンタジー
―あらすじ―
異世界に転移したゲス・エストは精霊と契約して空気操作の魔法を獲得する。
強力な魔法を得たが、彼の真の強さは的確な洞察力や魔法の応用力といった優れた頭脳にあった。
ゲス・エストは最強の存在を目指し、しがらみのない異世界で容赦なく暴れまくる!
―作品について―
完結しました。
全302話(プロローグ、エピローグ含む),約100万字。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる