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チーター達は国中の魔女、チーターを敵に回して無双するようです
ガチギレ
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「なあ、頼むから相手泣かすのやめてくんない?」
『超断る』
俺は最後の決戦相手になるであろう第二日本國の事を憂いてそう言った。
現在、戦った相手を瞬殺し、全員泣かせた創也除く兄弟とノエルは未だに呪詛と思われるものをブツブツと呟いていた。
そして、以外にも一番落ち着いて居たのは創也であった。
「お前、何で意外と落ち着いちゃってんの?」
創也はそれを聞いて、はあ、とため息をついて、
「今回はツッコミ役の法也までキレちまってるから、俺までキレたらもう収集が付かねえだろ?」
「おい、ツッコミ役のとか言うなよ。てか、お前そんだけ考えれんならいつもそうしたろ!」
「うむ、断らぬ……………事もない」
「すっと言え!」
何と意外と考えていた創也さんであった。
「何だよ、お前が暴れないと何だかなー、みたいな顔しやがって」
「してねえわ」
ちなみにだが、シルヴィ達は昨日の晩、創也に宿舎に押入られて能力は全回収されていたため、惜しくも準決勝まで勝ち進んだのだがそう、第二日本國に敗れたのであった。
そしてシルヴィ達は今、観客席で完全に野次馬化としていた。
「創也ー!頑張ってー!」
「ほほほ!まあまあ楽しかったぞ?」
「料也ぁ!?帰ったらぁ、お祝いとしてぇ二人でぇ、…………ムギュッ!」
「何を言ってるんですか!私達の信頼を落とすようなこと言わないでください!」
「ふぅ、まあ良いんじゃないかしら?はぁ」
「良いわけないっスよ!」
「ノウンー!?頑張ってくださいねー!?負けたら、
…………………………………………………………
分かってますね?」
うむ、……の間の笑顔と最後の言葉を言った瞬間のメネヴィアの笑顔が凄く怖かったのだが。
とまあ、そんな感じで声援を受けていた俺たちである。
そして、
「さぁ!これでこの祭りも最後となります!
第二日本國vs.万屋!
一体どちらが勝つのでしょうか!?」
かくして、今までに無いぐらいキレている兄弟の一方的な復讐劇が始まったのである。
一試合目
料也vsマコト(女)
「同郷の方ですか?ですが私達にもメンツというものがあるのです。すみませんが負けていただきます!」
と、言って料也に炎の魔法をぶつけた。
そして、
「この間の試合の時のあの姿!あるアメコミのヴィランに姿がそっくりなので撃ってみました!」
と、言わなくても良い事を言う。
うん、思い出して欲しい。
料也はいつもフィーナに何のためにたかられているのだろうか?
そう、料理の為である。
料理をする時に火を使うのにそれが弱点だなんてある訳がない。
ましてや天下のチーター天野兄弟の一人だぞ?
効くわけない。
と思っていたのだが、俺の意に反して料也は、
「ギャー!」
と言ってのたうちまわっていた。
あれ?これってどっかでみたような………デジャブったような………。
「ふははは!どですか?効きますか!?」
と言ってのたうちまわる料也にそう言っているマコトさんは、高らかに哄笑したのだが中々叫び止まない料也を見て異変を感じ取ったらしい。
近づいて腰に下げている剣で刺そうとするのだが、料也に刺さる寸前に料也がそれを掴みこう言った。
「あーあ、なんかさ?強い人ってさ?どうも力に溺れて性格がひんまがっちまうみたいだな?」
と言ってバキリと剣を握り潰した。
「あ、あぁ!私の魔剣が!」
膝から崩れ落ちたマコトさんはワナワナと震えながら、仮面を被っている料也を見上げた。
「一回初心に戻ってやり直せ」
そう言って料也はマコトさんを立たせた。
「おお、怒りに任せてエグいことするかと思ったけど、大丈夫だったか」
と、俺が安心してそう言うと、創也は、
「いいや、あいつはこれからだぜ?」
面白いものが見れるぜ?
と言ってコロッセオの中の闘技場に結界を張った。
「お、おい?何すんだよ?」
「見とけ、ここには幻術がきかん」
と言った。
おいおい、冗談じゃない。
そう言おうと思ったのだが、それよりも早くフィールド内の料也が動いた。
「でもなぁ?これとあん時のそれとは話が別だよなぁ?、だからさぁ、一回半殺しになってくれるよなぁ!? 『死の雨』」
「スゲェ!理不尽極まりねぇ!」
そうかなりキレ気味に言った瞬間、料也達に赤い雨が降り注いだ。
そう言えばこれと非常に似たことがあったような。
そうこう思っていると、マコトさんも驚いているようで戸惑っていた。
そして、唐突にマコトさんの体から赤い刃が突き出てきた。
「あれが喰らえばザコは絶対に死ぬ料也の、対ザコ必殺技だ」
そう創也は締めた。
そして、誰にも聞こえることのない悲鳴が響くのだった。
「お、お気の毒に」
『超断る』
俺は最後の決戦相手になるであろう第二日本國の事を憂いてそう言った。
現在、戦った相手を瞬殺し、全員泣かせた創也除く兄弟とノエルは未だに呪詛と思われるものをブツブツと呟いていた。
そして、以外にも一番落ち着いて居たのは創也であった。
「お前、何で意外と落ち着いちゃってんの?」
創也はそれを聞いて、はあ、とため息をついて、
「今回はツッコミ役の法也までキレちまってるから、俺までキレたらもう収集が付かねえだろ?」
「おい、ツッコミ役のとか言うなよ。てか、お前そんだけ考えれんならいつもそうしたろ!」
「うむ、断らぬ……………事もない」
「すっと言え!」
何と意外と考えていた創也さんであった。
「何だよ、お前が暴れないと何だかなー、みたいな顔しやがって」
「してねえわ」
ちなみにだが、シルヴィ達は昨日の晩、創也に宿舎に押入られて能力は全回収されていたため、惜しくも準決勝まで勝ち進んだのだがそう、第二日本國に敗れたのであった。
そしてシルヴィ達は今、観客席で完全に野次馬化としていた。
「創也ー!頑張ってー!」
「ほほほ!まあまあ楽しかったぞ?」
「料也ぁ!?帰ったらぁ、お祝いとしてぇ二人でぇ、…………ムギュッ!」
「何を言ってるんですか!私達の信頼を落とすようなこと言わないでください!」
「ふぅ、まあ良いんじゃないかしら?はぁ」
「良いわけないっスよ!」
「ノウンー!?頑張ってくださいねー!?負けたら、
…………………………………………………………
分かってますね?」
うむ、……の間の笑顔と最後の言葉を言った瞬間のメネヴィアの笑顔が凄く怖かったのだが。
とまあ、そんな感じで声援を受けていた俺たちである。
そして、
「さぁ!これでこの祭りも最後となります!
第二日本國vs.万屋!
一体どちらが勝つのでしょうか!?」
かくして、今までに無いぐらいキレている兄弟の一方的な復讐劇が始まったのである。
一試合目
料也vsマコト(女)
「同郷の方ですか?ですが私達にもメンツというものがあるのです。すみませんが負けていただきます!」
と、言って料也に炎の魔法をぶつけた。
そして、
「この間の試合の時のあの姿!あるアメコミのヴィランに姿がそっくりなので撃ってみました!」
と、言わなくても良い事を言う。
うん、思い出して欲しい。
料也はいつもフィーナに何のためにたかられているのだろうか?
そう、料理の為である。
料理をする時に火を使うのにそれが弱点だなんてある訳がない。
ましてや天下のチーター天野兄弟の一人だぞ?
効くわけない。
と思っていたのだが、俺の意に反して料也は、
「ギャー!」
と言ってのたうちまわっていた。
あれ?これってどっかでみたような………デジャブったような………。
「ふははは!どですか?効きますか!?」
と言ってのたうちまわる料也にそう言っているマコトさんは、高らかに哄笑したのだが中々叫び止まない料也を見て異変を感じ取ったらしい。
近づいて腰に下げている剣で刺そうとするのだが、料也に刺さる寸前に料也がそれを掴みこう言った。
「あーあ、なんかさ?強い人ってさ?どうも力に溺れて性格がひんまがっちまうみたいだな?」
と言ってバキリと剣を握り潰した。
「あ、あぁ!私の魔剣が!」
膝から崩れ落ちたマコトさんはワナワナと震えながら、仮面を被っている料也を見上げた。
「一回初心に戻ってやり直せ」
そう言って料也はマコトさんを立たせた。
「おお、怒りに任せてエグいことするかと思ったけど、大丈夫だったか」
と、俺が安心してそう言うと、創也は、
「いいや、あいつはこれからだぜ?」
面白いものが見れるぜ?
と言ってコロッセオの中の闘技場に結界を張った。
「お、おい?何すんだよ?」
「見とけ、ここには幻術がきかん」
と言った。
おいおい、冗談じゃない。
そう言おうと思ったのだが、それよりも早くフィールド内の料也が動いた。
「でもなぁ?これとあん時のそれとは話が別だよなぁ?、だからさぁ、一回半殺しになってくれるよなぁ!? 『死の雨』」
「スゲェ!理不尽極まりねぇ!」
そうかなりキレ気味に言った瞬間、料也達に赤い雨が降り注いだ。
そう言えばこれと非常に似たことがあったような。
そうこう思っていると、マコトさんも驚いているようで戸惑っていた。
そして、唐突にマコトさんの体から赤い刃が突き出てきた。
「あれが喰らえばザコは絶対に死ぬ料也の、対ザコ必殺技だ」
そう創也は締めた。
そして、誰にも聞こえることのない悲鳴が響くのだった。
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