自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

マシュウ

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チーター達は国中の魔女、チーターを敵に回して無双するようです

真天野 造也

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二試合目



 造也vsアキラ



「グフフフフ、楽しみだなぁ、あっ、創也?」

 闘技場に出る前に俺達は造也を見送りに来ていた。
 のだが、
「何だよ」

 造也が創也に向かって、

「キャラ借りてもいい?」

 と言い出したのだ。

「おい待て、キャラなんてそう易々と貸し借りできるもんじゃ」

「わかった」

「出来んのかよ!」

 創也はそう言って造也に黒と白の板にガラスが突き刺さっているような物を手渡した。

「それとなこれだ」

 創也は続けて何か何処かで見たような気がする、黒い液体が入った恐らくは飲み物と思われる瓶を手渡した。

「さぁ、いこうか?

 はい!気合いの一本!?」

「ウンデカミン!」

 そう言って造也はそれを仮面を少しずらして、一気に飲み干した。

「………………」

「お、おい。大丈夫か?」

「ククククククク………」

「お、おい!」

「私はぁ!不滅ダァ!」





















「それでは試合スタート!」

 司会者の掛け声で試合が始まったのだが、

「貴様のような神である私の許しなく、無断でチートアイテムを作る輩などぉ!許せん!」

 造也が壊れた。

「なあ、創也?造也に何飲ませたの?」

「あー、シルヴィ達を直した時のこと覚えてるか?」

 創也が言っているのは恐らく、造也の部屋に行った時に、

『フハハハ!神の恵みを…………!』

 のくだりのことだろう。

「お前が何か変な薬飲んだ時のことだろう?」

「変な薬ではない!

『神のドリンク』だ!」

「そう言えばこんなくだりもしたっけなぁ?」

 そんな昔話を思い出しながら俺は相手を見た。

 相手はチートアイテムを無限に生み出せるチートの中のチートを持っている、アキラが相手だ。

「今更勝てんのかとかは聞かないけど、何であいつはあんなキャラになったんだ?」

 俺はふはふは言っている創也にたずねた。

「フハハハ!勿論それが一番いいからに決まっているだろう!」

「訳わかんねえし分かりたくもないからもういいよ」

 そして、場が動いた。





「変ぇぇんんんん身ぃぃんんん!」

 と奇声を上げながら創也から渡された謎の板をベルトに差し込んだ。

「ガッチャーン!ゴッドオブクリエイト!」

 ベルトから音がして黒い霧が出て来て派手にその中から現れたのは、黒を基調とした造也お得意のアーマーだった。

「何だよ、なんか面白いもんでも出てくると思った俺がバカらしいじゃないかよ」

 と、俺はそう言っていたが周りの反応は、

「出たぁ!絶対やってくれる奴が出てくるって信じてたぜ!」

「スッゲェ!俺生で見るの初めてだぜ!」

 と、何故か好印象であった。


 声が聞こえて来たのは男ばかりのような気がするが、それは気のせいではなかろう。



「むぅぅぅん!」

 そう言いながら襲いかかる造也を見て、アキラは落ち着いて、

「ふっ!」

 カウンターを返す。





 そんなやり取りが続いた後、

「セイッ!」

 と、アキラが造也を斬った。

「グァァァァ!」

 最強を誇る造也はあっけなく沈んでしまった。

「ゲームオーバー!」

 そういう音声がベルトから聞こえて来て、造也が消えた。

「勝負あったな」

 アキラはそう言って立ち去ろうとしたのだが、地面から黒色の土管が現れて、

「ヒャッホウ!」

 中から造也が現れた。

 「おいおい、マジかよ」

 俺は造也の新しい芸当がまた増えたと思いながら続きを見守った。

「……………私は………不滅ダァーーーー!」

 そう言って出て来た造也を、アキラは驚愕の表情で見つめ、

「残りライフぅ!一那由多ぁ!」

 と言った造也を有無を言わさず斬った。

 そしてまた、アッサリと斬られた造也は、

「ゲームオーバー!」

 の音声と共に消え、

「ヒャッホウ!」

 と言って土管からまた出て来た。

 そして、

「コンテニューしてでもクリアする!」

 そう、造也は決め台詞をはいたのであった。


















「こ、降参だ………」

 そうアキラが言い出したのはもう、明け方になろうとするからだった。

「グゥ………………、はっ!こ、この試合の勝者、万屋の造也さん!」

 観客は既に家に帰り、歓声は聞こえなかったがいつも通りうるさい創也達の声が

「ザマァ!」

「ヒャッホウ!」

「フハハハ!この私自身のぉ!神の才能がぁ!恐ろしいぃ!」

 と、朝日がさす闘技場に響くのだった。

「げ、元気だなお前ら」
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