自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

マシュウ

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チーター達は有給休暇を取るようです

ネクスト

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 円柱状のタワーを中心に高層ビルが立ち並び、まさしく大都会を思わせる街並みで、その中心のタワーでは………………。











『お勤めご苦労様です。今日も一日頑張ってください』

 AIのメグミが至る所の画面からそう言ってくる中、一人のケモ耳の少年がウロウロしていた。



「ここが紹介無しでは来れないって言う『ネクスト』か…。ところでこの装置は一体なんだろうか?」

 少年がウロウロしていた所の前には大仰な扉の機械があった。

「それはここのマスターである人が帰ってくる時の、演出装置ですよ」

 そう言っていつの間にか、隣に立っていたメグミのオリジナルが話しかけてきた。

「あ、あなたは……、豊穣神もとい自然神王メグミ様!」

 その神王はクスッと笑って、

「ここでは神も人も皆平等ですよ?別に様なんてつけなくても良いですよ?」

「そ、そんな!恐れ多い!」

「ではせめて『さん』にして頂けませんか?何だかこそばゆいのです」

「は、はは~!」

 と、その少年は頭を下げた。

 メグミはそれをおかしそうに笑い、その演出装置の方を向いた。

「そう言えば、なぜ貴女がここにいらっしゃるのですか?」

「あの人が仕事に戻ってくるんですよ」

 少年は訝しげに装置の方を向いた。

 すると、装置の一部である歯車が動き出した。

ガコンガコン

 と音を立て回り始めた歯車と装置はやがて、動作を装置の全体へ移して行きそして。






ブシユー!!

 と、大きく蒸気を吹き出し大音量でエレクトローンが流れ出した。

「う、うるさーい!」

 少年はケモ耳人の特徴である猫のような耳を抑えて叫んだ。

「さぁ!来ますよ!」

 メグミがそう言って大きく振り返って声を張り上げた。

「えぇっ!?」
 
 つられて振り返った少年はひどく驚いた。

 建物の構造としては約10階までは吹き抜けになっており、この装置を囲んで円状の吹き抜けとなっているのだが、そこから隙間が無いほどの色々な人事の人達が埋め尽くしていた。

 そして、いよいよ音楽はクライマックスに向かい、それに合わせるようにして、装置の中央にある扉が開き中から誰かが走って来た。

『レディースアーンドジェントルメーン!』

 装置から声が聞こえて来た。

『我らがネクストの統率者がついに帰ってきた!それではお呼びいたしましょう!

 名も無き創造神王!『アマノー!ゾウヤー!』』

「いや名前あんじゃん!」

『ワァーー!』

 そして、中から人が遂に出てきた。

「ネクストの諸君!俺ちゃんが帰って……来た!」

『ヲヲヲォー!』

 そして仮面を被ったその男(?)は、目の前にいる少年の視線に気がつき、少年に近づいて頭を乱暴にグシャグシャと撫でてこう言った。

「ようこそ天文館、西の館の街『ネクスト』へ!
   ここでは誰もが平等にチャレンジャーだ!
 さぁ!俺ちゃんをぶっ倒してくれるのはお前かな!?」 

 そして息を思いっきり男は吸って。

「ただいま!俺ちゃんの街!『ネクスト』!俺ちゃんがいない間随分とひましてたみたいだな!?でももう大丈夫!俺ちゃがまた面白くしてやる!」

 と、少し長く叫んだ。

 そして。

「さぁ!仕事を始めようか!」
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