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関八州王
安房のお転婆娘、小田原に驚愕する
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「北条では、女子も戦場に立つと聞く!誠で御座るか?」
天真爛漫な残念な美少女・・・そういった発言が最も似合うであろう、小田原までの案内役は貞運である。
同じ乳で育った家臣である。いざという時は身代わりにもなる、そして氏政が動けないなら氏政の代わりとなる。
つまりは都合のいい家臣なのである、その分給金も高い。
「氏政殿は鬼神であった・・・北条を敵にしてしまったのが里見の失敗である・・・どうかこの義弘!身を粉にするゆえに良き士官先をお願いしたい。」
「大丈夫ですよ、いい士官先です、北条では知行とりの将も多くいますが、ほとんどが給金取りです。どんなものも相州金で買えますからね、配下の足軽を買うことだってできます、昨今は西側から多くの浪人が来てますからね」
「ふむ・・・給金制とは・・・我が里見からは私を含め30人・・その相州金とやらはいかほど?」
「俺に言ってもねええ・・・氏政様が決めるし」
「なんと!既にそのような事も氏政どのが?」
既に兵の給金や将の知行などの取り決めは氏政が行っている。
古い将は知行を好むが、若い将は荒地開拓などよりもお金でもらう方がいいと考えている。
貞運初め氏政配下はすべて給金制で氏政直属地は氏政の責任で開拓を行っている。
この為、配下に細かく知行を分ける必要もなく、未耕地が減り、農民の収入も増している、農民が金を持てばそれを相手にする商人も増えていくし、農民も商いを行う、農家を継ぐ若者も多いし、新天地でも北条体制なら農家をやりたいとする次男坊も多い、腕に自信があるものは兵を志願し、給金をもらう。兵は死と隣り合わせであるので給金が高いが、戦場で活躍すれば報奨金も出る。
特に西側諸国から逃れてきた民にとっては仕える将のあてもなく、兵として登録し、足軽長屋に住む
将に属するものは雇った足軽の給金を工面しなくてはならないので、自分の土地の開発を行い、商人を呼び寄せ、その税で兵たちの給金を賄う。
商業に対する税は2割が北条家で1割が知行持ちの将になる。
農家への税制は2割知行で1割が北条への次となり1割は災害時備蓄へと回される、四公六民である、不作の時でも備蓄でそれを賄う為、何度か不作の時があったがすべて乗り越えている。
兵農分離が進んでいる為、北条には雑兵がいない、つまり農家狩りだしの兵がいないのだ、足軽以上の兵はみな給金を貰っており仮に給金を払えない将の足軽は北条家が預かるこっとなる為、足軽は生きてさえいれば給金が保証される、たとえ死んでも北条家は見舞金を用意しており、未亡人や子が飢えることはない。
足軽の給金は
足軽は1相銀
足軽頭は2相銀
将と呼ばれる侍大将だと1相金(10相銀)
評定衆あたりなら低くても10相金(足軽なら100人ほど養える)
ということになる
里見義弘は50人の里見の兵を連れてきたので最低でも5相金は必要となる、おそらくは評定衆並みの10相金の給金となる
年齢的には氏政の8歳上で10相金取りとなる、となると未だに妻を持っていない里見義弘には縁談の話も多く来ることだろう。
小田原の城につく、城といっても屋敷である、現代の小田原城は立派な天守閣を持つがそれは徳川の時代になってからできたものでこの時代には天守閣というものはない。
そもそも天守閣がある江戸時代の城であっても城に住む大名などはほとんどいない。城は備蓄庫であり、戦時中のみ機能する物なのである。
立派な天守閣があっても、店主の下まで敵兵が来る自体は既に時遅い事であり、城とは空堀や水堀、塀や櫓などを張り巡らせた物をいう。
この小田原はその面積が広く、ゆえに戦国一の堅城と言われたのである。天守閣が戦国一というわけではない。
「しかし・・大きな城で御座るな・・・屋敷はまだ見えぬか」
「もうすぐでござる・・」
「城の中に畑も川も流れる・・・恐ろしきものを作ったものだな」
義弘は小田原城内に入ってもいつまでも歩かされるその大きさに感嘆し、水路が流れ川まであるその城閣に驚きを隠せなかった・・いずれ海軍で小田原城を襲撃してなんて考えていたが、こんなところを襲撃してもやがて援軍が来て挟み撃ちになる・・北条は各衆が大名並みに力をもつ、特に鎌倉の玉縄は総兵20000を超える軍勢を作れる衆であるし、伊豆衆も5000規模の兵を出せる
里見の海軍では集めて1万・・すぐに囲まれてしまうだろう。
実際に武田信玄も上杉謙信もこの小田原まで攻めてきたが城を落とせずに引き返している、信玄などは三増峠では3方向から来る北条軍に対しての撤退戦で一歩間違えば命を落とした戦いであった。
小田原の氏康屋敷に到着する
小田原城の門を潜ってから1時間は歩いての到着である、それでも海側からは近いそうだ
部屋には瑞殿(氏康正室)」光殿(氏康側室、遠山綱景の従兄妹、北条三郎の母)山王殿(三山綱定の妹、北条氏邦の母)そしてまだ元服していない氏政の弟、氏規ほかに里見の船の帰りの船に乗船する菊姫が座っていた、氏康の側室は他にも多くいる松田殿や三浦殿など各地の要人の娘を側室として持っている。
横に連なる小田原衆 重臣たちである
松田盛秀、憲秀親子に大道寺盛昌(体を壊していたが梅の治癒により元気な爺になっている)、玉縄衆の北条綱成など北条家の重臣が列をなしていた。
そして廊下より来る足音
豊はひれ伏しながら心臓の音がドキドキするの確認していた
----------------------
「北条では、女子も戦場に立つと聞く!誠で御座るか?」
「戦う女子?紅様と碧様の隊くらいですね」
北条からの案内人は貞運と呼ばれる大きな男であった。北条の男は皆でかいのだろうか?
「うーん、氏政に鍛えられている兵はみんな『がーごいる』という肉を食べているからな・・・『がーごいる』の肉は旨いのに食うと力が湧いてくるで御座る、疲れなんか忘れてしまうくらいに」
北条兵の強さの秘密が『がーごいる』の肉にあるとの情報をつかんでしまった・・その『がーごいる』は鳥なのであろうか?聞いたことがない・・・魚ではなさそうであるが・・
この定運という男に聞いても分からないそうだ、少なくとも氏政様に仕えている物しか口にできない貴重な肉で、猪肉でも鴨肉でもないとにかく旨い肉なのだという・・・ますますわからぬ、どちらかというと鳥の肉に近いそうでだが鴨肉よりも断然柔らかいそうだ・・因みに特選隊の鎧にもその『がーごいる』の鱗と呼ばれるものがつかわれているらしいが・・鱗がある鳥など聞いたことがない。
ならば我の8犬達にも食べさせてもらおう・・・さすれば里見八犬のように強き八人が出来上がる。
「え!その八人を特選隊に?ついていけるかな・・・」
「構わぬこ奴らは仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の宝珠を(豊姫が勝手に作らせた玉)を持つ里見の精鋭である!北条殿の精鋭にも混ざることができよう」
豊姫に付き添う八人、身分は低いものだったが、お転婆豊姫の思いつきで集められた八人で豊姫が幼少の頃より鍛えた(いじめた)八人である。
だが実際戦闘能力は普通の里見兵より高い、お転婆豊姫の野望により無理難題を吹っ掛けられ鍛え抜かれた八人である。
仁の玉は 建造で大工の三男、槍術に優れる
義の玉は 平次で足軽の四男、力が強い
智の玉は 伊平といい、足軽家の三男
忠の玉は 与一で足軽家の三男
信の玉は 平助で足軽家の五男
考の玉は 野七で商家の四男
悌の玉は 雷蔵で里見の忍者である
一人悌の玉を持つ雷蔵は里見義堯が定めたもので他のものは足軽の三男であったりする身分の低い物たちである。
ただ歳はみな豊姫と同じ15歳なので戦闘力は低くないが飛びぬけて高いわけでもない。
そもそも里見八犬伝自体が創作話である・・・なぜこの時代に里見家に語られているかは謎である。
しかし・・城が大きい・・門をくぐってから30分もたつのに見えるのは町並みのままである
「いったいいつになったら城につくのだ?」
「豊・・気がつかぬか?町並みを呈しているが土塁があったり櫓があったり・・先の門をくぐった時からここは既に城であると」
兄じゃが変なことを言う城の中に町があるなど、川もあるし水路もある・・
「ほう、流石義弘殿ですな・・いかにもここは小田原城内で御座るよ、」
そういうと再び大きな門がある、すると足軽長屋が並ぶ・・・一体いくつあるのか・・・
「足軽長屋で御座るよ・・・この辺は兵の住処ですな!大体小田原には5万の足軽がいますからこれだけ強大なのですよ」
5万・・・5万もの兵が城内にいるなど・・・
再び門をくぐるとお屋敷が並ぶ
「この辺りは将兵の屋敷です、10層銀位の給金がないと住めないですけどね」
この国は将兵も知行ではなく給金で賄うそうだ。それだけ金を持っているという事である。
相模の国には余程すごい金山があるのだろう。
そして氏康様の屋敷に案内される
「おう!貞運御苦労・・それが義弘と豊姫か」
強面の顔・・顔を見ただけで腰が抜けそうな男・・この男の名は北条綱成・・・かつて北条の地黄八幡と言えば兵が逃げ出す程の男・・・
「これ綱成どの・・・豊姫殿が怖がっておるではないか」
好々爺の様で目が笑えない爺様・・大道寺盛昌・・・重臣大道寺家の長老、氏康様の相談役として小田原にいる人物」
「それは盛昌殿とて同じであろう・・・がはははは」
豪快に笑う将は松田盛秀、これも歴戦で氏康を支えた宿将
「父じゃ・・下品で御座るぞ・・すまぬ義弘殿、これが北条の生き方で御座る」
礼儀正しい若者は松田憲秀・・この男もにじみ出る気配は相当なものである・・・
「お!来たようじゃ・・どれ!」
家臣たちが一斉に列をなし頭を下げた
貞運も頭を下げひれ伏し、兄もそれに続く・・私も兄の様に伏して待つ・・・私の旦那様になる鬼神北条氏政様と父上の氏康様が現れるのだ・・豊の心臓は大きく鼓動を繰り返した
天真爛漫な残念な美少女・・・そういった発言が最も似合うであろう、小田原までの案内役は貞運である。
同じ乳で育った家臣である。いざという時は身代わりにもなる、そして氏政が動けないなら氏政の代わりとなる。
つまりは都合のいい家臣なのである、その分給金も高い。
「氏政殿は鬼神であった・・・北条を敵にしてしまったのが里見の失敗である・・・どうかこの義弘!身を粉にするゆえに良き士官先をお願いしたい。」
「大丈夫ですよ、いい士官先です、北条では知行とりの将も多くいますが、ほとんどが給金取りです。どんなものも相州金で買えますからね、配下の足軽を買うことだってできます、昨今は西側から多くの浪人が来てますからね」
「ふむ・・・給金制とは・・・我が里見からは私を含め30人・・その相州金とやらはいかほど?」
「俺に言ってもねええ・・・氏政様が決めるし」
「なんと!既にそのような事も氏政どのが?」
既に兵の給金や将の知行などの取り決めは氏政が行っている。
古い将は知行を好むが、若い将は荒地開拓などよりもお金でもらう方がいいと考えている。
貞運初め氏政配下はすべて給金制で氏政直属地は氏政の責任で開拓を行っている。
この為、配下に細かく知行を分ける必要もなく、未耕地が減り、農民の収入も増している、農民が金を持てばそれを相手にする商人も増えていくし、農民も商いを行う、農家を継ぐ若者も多いし、新天地でも北条体制なら農家をやりたいとする次男坊も多い、腕に自信があるものは兵を志願し、給金をもらう。兵は死と隣り合わせであるので給金が高いが、戦場で活躍すれば報奨金も出る。
特に西側諸国から逃れてきた民にとっては仕える将のあてもなく、兵として登録し、足軽長屋に住む
将に属するものは雇った足軽の給金を工面しなくてはならないので、自分の土地の開発を行い、商人を呼び寄せ、その税で兵たちの給金を賄う。
商業に対する税は2割が北条家で1割が知行持ちの将になる。
農家への税制は2割知行で1割が北条への次となり1割は災害時備蓄へと回される、四公六民である、不作の時でも備蓄でそれを賄う為、何度か不作の時があったがすべて乗り越えている。
兵農分離が進んでいる為、北条には雑兵がいない、つまり農家狩りだしの兵がいないのだ、足軽以上の兵はみな給金を貰っており仮に給金を払えない将の足軽は北条家が預かるこっとなる為、足軽は生きてさえいれば給金が保証される、たとえ死んでも北条家は見舞金を用意しており、未亡人や子が飢えることはない。
足軽の給金は
足軽は1相銀
足軽頭は2相銀
将と呼ばれる侍大将だと1相金(10相銀)
評定衆あたりなら低くても10相金(足軽なら100人ほど養える)
ということになる
里見義弘は50人の里見の兵を連れてきたので最低でも5相金は必要となる、おそらくは評定衆並みの10相金の給金となる
年齢的には氏政の8歳上で10相金取りとなる、となると未だに妻を持っていない里見義弘には縁談の話も多く来ることだろう。
小田原の城につく、城といっても屋敷である、現代の小田原城は立派な天守閣を持つがそれは徳川の時代になってからできたものでこの時代には天守閣というものはない。
そもそも天守閣がある江戸時代の城であっても城に住む大名などはほとんどいない。城は備蓄庫であり、戦時中のみ機能する物なのである。
立派な天守閣があっても、店主の下まで敵兵が来る自体は既に時遅い事であり、城とは空堀や水堀、塀や櫓などを張り巡らせた物をいう。
この小田原はその面積が広く、ゆえに戦国一の堅城と言われたのである。天守閣が戦国一というわけではない。
「しかし・・大きな城で御座るな・・・屋敷はまだ見えぬか」
「もうすぐでござる・・」
「城の中に畑も川も流れる・・・恐ろしきものを作ったものだな」
義弘は小田原城内に入ってもいつまでも歩かされるその大きさに感嘆し、水路が流れ川まであるその城閣に驚きを隠せなかった・・いずれ海軍で小田原城を襲撃してなんて考えていたが、こんなところを襲撃してもやがて援軍が来て挟み撃ちになる・・北条は各衆が大名並みに力をもつ、特に鎌倉の玉縄は総兵20000を超える軍勢を作れる衆であるし、伊豆衆も5000規模の兵を出せる
里見の海軍では集めて1万・・すぐに囲まれてしまうだろう。
実際に武田信玄も上杉謙信もこの小田原まで攻めてきたが城を落とせずに引き返している、信玄などは三増峠では3方向から来る北条軍に対しての撤退戦で一歩間違えば命を落とした戦いであった。
小田原の氏康屋敷に到着する
小田原城の門を潜ってから1時間は歩いての到着である、それでも海側からは近いそうだ
部屋には瑞殿(氏康正室)」光殿(氏康側室、遠山綱景の従兄妹、北条三郎の母)山王殿(三山綱定の妹、北条氏邦の母)そしてまだ元服していない氏政の弟、氏規ほかに里見の船の帰りの船に乗船する菊姫が座っていた、氏康の側室は他にも多くいる松田殿や三浦殿など各地の要人の娘を側室として持っている。
横に連なる小田原衆 重臣たちである
松田盛秀、憲秀親子に大道寺盛昌(体を壊していたが梅の治癒により元気な爺になっている)、玉縄衆の北条綱成など北条家の重臣が列をなしていた。
そして廊下より来る足音
豊はひれ伏しながら心臓の音がドキドキするの確認していた
----------------------
「北条では、女子も戦場に立つと聞く!誠で御座るか?」
「戦う女子?紅様と碧様の隊くらいですね」
北条からの案内人は貞運と呼ばれる大きな男であった。北条の男は皆でかいのだろうか?
「うーん、氏政に鍛えられている兵はみんな『がーごいる』という肉を食べているからな・・・『がーごいる』の肉は旨いのに食うと力が湧いてくるで御座る、疲れなんか忘れてしまうくらいに」
北条兵の強さの秘密が『がーごいる』の肉にあるとの情報をつかんでしまった・・その『がーごいる』は鳥なのであろうか?聞いたことがない・・・魚ではなさそうであるが・・
この定運という男に聞いても分からないそうだ、少なくとも氏政様に仕えている物しか口にできない貴重な肉で、猪肉でも鴨肉でもないとにかく旨い肉なのだという・・・ますますわからぬ、どちらかというと鳥の肉に近いそうでだが鴨肉よりも断然柔らかいそうだ・・因みに特選隊の鎧にもその『がーごいる』の鱗と呼ばれるものがつかわれているらしいが・・鱗がある鳥など聞いたことがない。
ならば我の8犬達にも食べさせてもらおう・・・さすれば里見八犬のように強き八人が出来上がる。
「え!その八人を特選隊に?ついていけるかな・・・」
「構わぬこ奴らは仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の宝珠を(豊姫が勝手に作らせた玉)を持つ里見の精鋭である!北条殿の精鋭にも混ざることができよう」
豊姫に付き添う八人、身分は低いものだったが、お転婆豊姫の思いつきで集められた八人で豊姫が幼少の頃より鍛えた(いじめた)八人である。
だが実際戦闘能力は普通の里見兵より高い、お転婆豊姫の野望により無理難題を吹っ掛けられ鍛え抜かれた八人である。
仁の玉は 建造で大工の三男、槍術に優れる
義の玉は 平次で足軽の四男、力が強い
智の玉は 伊平といい、足軽家の三男
忠の玉は 与一で足軽家の三男
信の玉は 平助で足軽家の五男
考の玉は 野七で商家の四男
悌の玉は 雷蔵で里見の忍者である
一人悌の玉を持つ雷蔵は里見義堯が定めたもので他のものは足軽の三男であったりする身分の低い物たちである。
ただ歳はみな豊姫と同じ15歳なので戦闘力は低くないが飛びぬけて高いわけでもない。
そもそも里見八犬伝自体が創作話である・・・なぜこの時代に里見家に語られているかは謎である。
しかし・・城が大きい・・門をくぐってから30分もたつのに見えるのは町並みのままである
「いったいいつになったら城につくのだ?」
「豊・・気がつかぬか?町並みを呈しているが土塁があったり櫓があったり・・先の門をくぐった時からここは既に城であると」
兄じゃが変なことを言う城の中に町があるなど、川もあるし水路もある・・
「ほう、流石義弘殿ですな・・いかにもここは小田原城内で御座るよ、」
そういうと再び大きな門がある、すると足軽長屋が並ぶ・・・一体いくつあるのか・・・
「足軽長屋で御座るよ・・・この辺は兵の住処ですな!大体小田原には5万の足軽がいますからこれだけ強大なのですよ」
5万・・・5万もの兵が城内にいるなど・・・
再び門をくぐるとお屋敷が並ぶ
「この辺りは将兵の屋敷です、10層銀位の給金がないと住めないですけどね」
この国は将兵も知行ではなく給金で賄うそうだ。それだけ金を持っているという事である。
相模の国には余程すごい金山があるのだろう。
そして氏康様の屋敷に案内される
「おう!貞運御苦労・・それが義弘と豊姫か」
強面の顔・・顔を見ただけで腰が抜けそうな男・・この男の名は北条綱成・・・かつて北条の地黄八幡と言えば兵が逃げ出す程の男・・・
「これ綱成どの・・・豊姫殿が怖がっておるではないか」
好々爺の様で目が笑えない爺様・・大道寺盛昌・・・重臣大道寺家の長老、氏康様の相談役として小田原にいる人物」
「それは盛昌殿とて同じであろう・・・がはははは」
豪快に笑う将は松田盛秀、これも歴戦で氏康を支えた宿将
「父じゃ・・下品で御座るぞ・・すまぬ義弘殿、これが北条の生き方で御座る」
礼儀正しい若者は松田憲秀・・この男もにじみ出る気配は相当なものである・・・
「お!来たようじゃ・・どれ!」
家臣たちが一斉に列をなし頭を下げた
貞運も頭を下げひれ伏し、兄もそれに続く・・私も兄の様に伏して待つ・・・私の旦那様になる鬼神北条氏政様と父上の氏康様が現れるのだ・・豊の心臓は大きく鼓動を繰り返した
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