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「昨日もよかった……」
フォルテナは朝起きて自室で朝食を待つ間ジプソフィラを眺めながらそう呟いた。クロードが夜自分の中に入ってくると心地よさに頭がおかしくなってしまいそうになる。
今までは中で吐精してくれないのが不満だったが、ここ最近はその方がいいのではないかとすら思う。
……子どもができては性交できなくなってしまうし……
「え?庭に?行ってもいいの?」朝食の後フォルテナはハーネットに話しかけられた。庭に一緒に行こうと
「はい。クロード様には秘密にしてくださいね?」
ハーネットがいたずらっぽく笑って言った。
「ええ、秘密にする!」
フォルテナはウキウキだった。
「でもどうして突然?何かあったの?」
「あー……はい。奥様がお花を楽しみにしてらしたので……ご一緒に、と」
「……そうなのね。ありがとう」
私が着いて行っても平気なのかしら……
フォルテナは一瞬そう思ったけれど庭に出られる喜びの方が勝ってしまったのでその思いはいつの間にか忘れてしまった。
廊下を静かに歩く。
「奥様……庭に着いたら大きな声を出さないでくださいませね」
「はい。……ねえ?野花が咲いている所はない?私……そういうお花も好きなの。見てきてもいいかしら?」
ハーネットにまだ整地されていない庭へ案内してもらうとそこにはやはりシロツメクサが……
「奥様、それでは私は庭師と話してまいります」
「はい、お願いします。あ……そうだ……もう一つ質問なのだけれど、旦那様ってお好きなものとかあるのかしら?」
ハーネットがその質問に眉を寄せた。
「……クロードの好きなもの、ですか?」
「はい。この前お花をくれたでしょ?何かお礼に……ハンカチに刺繍でもしてお渡ししようかな?と……」
「別に……プレゼントとして贈ったわけではないと思いますよ?」
「そうなの?でも何かお返ししたいわ。時間がたくさんあるし」
「……そういうことでしたら……『蜘蛛』ですね」
「え?『蜘蛛』?」
旦那様は蜘蛛がお好きなの……?変わってる……
「後ほどハンカチと刺繍糸をお届けいたしますね」
「……ええ、ありがとう」
でも確かに格好良く見えなくもないかもしれないわ。蜘蛛……私は苦手だけど……
フォルテナは野原にスカートを広げて座るとシロツメクサを摘んだ。合間に四つ葉を探す。「今は幸せだから……見つかるかも……」彼女は小さな声でそう言った。
「奥様……奥様……」
「……は!な、なに?ごめんなさいね。集中していて……」フォルテナは慌てて顔を上げるとギュッと手を握った。なんだか誰にも知られたくなかったからだ。
「庭師から花を受け取りました。お部屋に戻りましょう」
「あら、嬉しい。どこにあるの?持つのを手伝うわ」
「……もうお部屋に運んでおりますので」
「あら……大変だったのではない?ありがとう」
フォルテナは立ち上がるとスカートに付いた土を片方の手でパタパタ払った。みんなが私の為に努力してくれている……
フォルテナはそっと手を開いた。
そこには四つ葉のクローバーが2つ載っていてフォルテナはそれを見て微笑んだ。
ほら、やっぱり幸せな時に見つかるのよ。
だって私は今幸せだもの。
部屋に戻ると大きな花束がテーブルの上に置いてあった。
「わぁ……わざわざこんな素敵な花束にしてくれたのね。庭師の方にお礼を言わなくてはならないわ」
「いえ、奥様……こちら剪定した捨てる花でございますので」
「そう?……そうよね。じゃあ気にしないように……」
フォルテナは花と花の隙間に小さなメッセージカードが差し込まれていることに気付き、そっとそれを手の中に隠した。
どうしてそんなことを?と問われれば『なんとなく』という理由しかないのだけれど……
「それでは奥様、私これで失礼いたします!」
ハーネットは花瓶に『庭師から分けてもらった花』を活けるとにっこり笑って部屋を出ていった。
「ええ、ありがとう」
フォルテナはハーネットが出て行ってしばらく経ってからそっと手のひらを開いた。それは自身の手汗で滲んでしまっていたがかろうじて文字は読めた。
そこには『君の事を想いながら選んだ』と書かれていた。
…………
……なんてこと!!
こ、こ、こ、こ、これは……!!
庭師がこんなことを!?
……これは大変だわ……
禁断の恋が……
始まってしまう予感……!!
フォルテナは図鑑を引っ張り出すと花の前に座る。
「君を想いながら選んだ」という言葉が少し気になったのだ。
「『無垢の愛』……『幸せ』……」フォルテナはページをめくるとジプソフィラの花言葉の項目を読んだ。「…………」顔が熱くなってくる。やはりジプソフィラの花言葉はそうだ。
中央に活けてあるガーベラは黄色だ。
「きゅ……『究極の愛』……」
フォルテナはそこまで見ると図鑑をパタンと閉じた。他にも数種類あったが、フォルテナはもう見るのをやめた。
「……たまたま……偶然よね?庭師がこんなこと……私に……?」フォルテナは顔を真っ赤にすると図鑑に四つ葉のクローバーを挟みソファに横になると目を閉じた。
勘違いしては失礼だわ。
せっかくお花を分けてくれているのに……私が意味のわからない勘違いでその親切に水を差しては嫌な気分にさせてしまう。
トントンとノックの音に目を開ける。
「……?ハーネット?はい、どうぞ」
フォルテナが身を起こしドアを見るとそこからそっとクロードが顔を出した。「……あ、旦那様。どうなさいましたか?ハーネットは今いなくて……」
クロードはテーブルの上をちらりと見ると胸ポケットから手帳を出した。フォルテナは内心ドキドキだった。
(何かこのお花について言いたいことがあるのかしら……)
クロードが立っているのでフォルテナも立ち上がり待つ。ペンを走らせる音が止まったと思うとクロードは手帳をフォルテナの前につき出した。
「は……な……は……『花は受け取りましたか?』あ……は、はい。いだたきました!いただきました!」フォルテナはそれを読んでコクコクと頷いた。
クロードは顔を真っ赤にすると再びペンを走らせた。
「……『カードに気付きましたか?』……あ、は、はい……中に……よ、読ませていただきました……」フォルテナは慎重に言葉を選んだ。言葉選びを間違えると庭師に罰が与えられるのでは……と……
『喜んでいただけましたか?』
クロードは再び手帳にペンを走らせるとフォルテナの前につき出し、彼女はそれを読んだ。「……」フォルテナはちらりとクロードの様子を伺う。
旦那様は顔を真っ赤に染めているけれど……カードの内容をご存知なのかしら……
「……あ、は、はい。私へのプレゼントだったようなのでとても嬉しかったです」フォルテナは当たり障りのない、どうともとれるような返答をした。
クロードの質問の意図が見えなかったから……
探ってる?それとも私の本当の意見を聞きたいのかしら……
それを聞くとクロードは顔を上げてフォルテナを見つめた。
フォルテナは内心ドキドキだった。
「…………」
「…………」
二人はしばらく見つめ合うと変な沈黙が部屋を支配していく……
気まずさにフォルテナが口を開こうとしたタイミングでクロードが再びペンを動かした。
『それはよかった。ではまた』
クロードは手帳を見せるとそそくさと部屋を出て行った。
「あ……は、はい……」
フォルテナはぽかんと口を開けると閉まる扉を眺めた。
……もしかして庭師の件は旦那様も公認?
フォルテナはそうぼんやりと思った。
フォルテナは朝起きて自室で朝食を待つ間ジプソフィラを眺めながらそう呟いた。クロードが夜自分の中に入ってくると心地よさに頭がおかしくなってしまいそうになる。
今までは中で吐精してくれないのが不満だったが、ここ最近はその方がいいのではないかとすら思う。
……子どもができては性交できなくなってしまうし……
「え?庭に?行ってもいいの?」朝食の後フォルテナはハーネットに話しかけられた。庭に一緒に行こうと
「はい。クロード様には秘密にしてくださいね?」
ハーネットがいたずらっぽく笑って言った。
「ええ、秘密にする!」
フォルテナはウキウキだった。
「でもどうして突然?何かあったの?」
「あー……はい。奥様がお花を楽しみにしてらしたので……ご一緒に、と」
「……そうなのね。ありがとう」
私が着いて行っても平気なのかしら……
フォルテナは一瞬そう思ったけれど庭に出られる喜びの方が勝ってしまったのでその思いはいつの間にか忘れてしまった。
廊下を静かに歩く。
「奥様……庭に着いたら大きな声を出さないでくださいませね」
「はい。……ねえ?野花が咲いている所はない?私……そういうお花も好きなの。見てきてもいいかしら?」
ハーネットにまだ整地されていない庭へ案内してもらうとそこにはやはりシロツメクサが……
「奥様、それでは私は庭師と話してまいります」
「はい、お願いします。あ……そうだ……もう一つ質問なのだけれど、旦那様ってお好きなものとかあるのかしら?」
ハーネットがその質問に眉を寄せた。
「……クロードの好きなもの、ですか?」
「はい。この前お花をくれたでしょ?何かお礼に……ハンカチに刺繍でもしてお渡ししようかな?と……」
「別に……プレゼントとして贈ったわけではないと思いますよ?」
「そうなの?でも何かお返ししたいわ。時間がたくさんあるし」
「……そういうことでしたら……『蜘蛛』ですね」
「え?『蜘蛛』?」
旦那様は蜘蛛がお好きなの……?変わってる……
「後ほどハンカチと刺繍糸をお届けいたしますね」
「……ええ、ありがとう」
でも確かに格好良く見えなくもないかもしれないわ。蜘蛛……私は苦手だけど……
フォルテナは野原にスカートを広げて座るとシロツメクサを摘んだ。合間に四つ葉を探す。「今は幸せだから……見つかるかも……」彼女は小さな声でそう言った。
「奥様……奥様……」
「……は!な、なに?ごめんなさいね。集中していて……」フォルテナは慌てて顔を上げるとギュッと手を握った。なんだか誰にも知られたくなかったからだ。
「庭師から花を受け取りました。お部屋に戻りましょう」
「あら、嬉しい。どこにあるの?持つのを手伝うわ」
「……もうお部屋に運んでおりますので」
「あら……大変だったのではない?ありがとう」
フォルテナは立ち上がるとスカートに付いた土を片方の手でパタパタ払った。みんなが私の為に努力してくれている……
フォルテナはそっと手を開いた。
そこには四つ葉のクローバーが2つ載っていてフォルテナはそれを見て微笑んだ。
ほら、やっぱり幸せな時に見つかるのよ。
だって私は今幸せだもの。
部屋に戻ると大きな花束がテーブルの上に置いてあった。
「わぁ……わざわざこんな素敵な花束にしてくれたのね。庭師の方にお礼を言わなくてはならないわ」
「いえ、奥様……こちら剪定した捨てる花でございますので」
「そう?……そうよね。じゃあ気にしないように……」
フォルテナは花と花の隙間に小さなメッセージカードが差し込まれていることに気付き、そっとそれを手の中に隠した。
どうしてそんなことを?と問われれば『なんとなく』という理由しかないのだけれど……
「それでは奥様、私これで失礼いたします!」
ハーネットは花瓶に『庭師から分けてもらった花』を活けるとにっこり笑って部屋を出ていった。
「ええ、ありがとう」
フォルテナはハーネットが出て行ってしばらく経ってからそっと手のひらを開いた。それは自身の手汗で滲んでしまっていたがかろうじて文字は読めた。
そこには『君の事を想いながら選んだ』と書かれていた。
…………
……なんてこと!!
こ、こ、こ、こ、これは……!!
庭師がこんなことを!?
……これは大変だわ……
禁断の恋が……
始まってしまう予感……!!
フォルテナは図鑑を引っ張り出すと花の前に座る。
「君を想いながら選んだ」という言葉が少し気になったのだ。
「『無垢の愛』……『幸せ』……」フォルテナはページをめくるとジプソフィラの花言葉の項目を読んだ。「…………」顔が熱くなってくる。やはりジプソフィラの花言葉はそうだ。
中央に活けてあるガーベラは黄色だ。
「きゅ……『究極の愛』……」
フォルテナはそこまで見ると図鑑をパタンと閉じた。他にも数種類あったが、フォルテナはもう見るのをやめた。
「……たまたま……偶然よね?庭師がこんなこと……私に……?」フォルテナは顔を真っ赤にすると図鑑に四つ葉のクローバーを挟みソファに横になると目を閉じた。
勘違いしては失礼だわ。
せっかくお花を分けてくれているのに……私が意味のわからない勘違いでその親切に水を差しては嫌な気分にさせてしまう。
トントンとノックの音に目を開ける。
「……?ハーネット?はい、どうぞ」
フォルテナが身を起こしドアを見るとそこからそっとクロードが顔を出した。「……あ、旦那様。どうなさいましたか?ハーネットは今いなくて……」
クロードはテーブルの上をちらりと見ると胸ポケットから手帳を出した。フォルテナは内心ドキドキだった。
(何かこのお花について言いたいことがあるのかしら……)
クロードが立っているのでフォルテナも立ち上がり待つ。ペンを走らせる音が止まったと思うとクロードは手帳をフォルテナの前につき出した。
「は……な……は……『花は受け取りましたか?』あ……は、はい。いだたきました!いただきました!」フォルテナはそれを読んでコクコクと頷いた。
クロードは顔を真っ赤にすると再びペンを走らせた。
「……『カードに気付きましたか?』……あ、は、はい……中に……よ、読ませていただきました……」フォルテナは慎重に言葉を選んだ。言葉選びを間違えると庭師に罰が与えられるのでは……と……
『喜んでいただけましたか?』
クロードは再び手帳にペンを走らせるとフォルテナの前につき出し、彼女はそれを読んだ。「……」フォルテナはちらりとクロードの様子を伺う。
旦那様は顔を真っ赤に染めているけれど……カードの内容をご存知なのかしら……
「……あ、は、はい。私へのプレゼントだったようなのでとても嬉しかったです」フォルテナは当たり障りのない、どうともとれるような返答をした。
クロードの質問の意図が見えなかったから……
探ってる?それとも私の本当の意見を聞きたいのかしら……
それを聞くとクロードは顔を上げてフォルテナを見つめた。
フォルテナは内心ドキドキだった。
「…………」
「…………」
二人はしばらく見つめ合うと変な沈黙が部屋を支配していく……
気まずさにフォルテナが口を開こうとしたタイミングでクロードが再びペンを動かした。
『それはよかった。ではまた』
クロードは手帳を見せるとそそくさと部屋を出て行った。
「あ……は、はい……」
フォルテナはぽかんと口を開けると閉まる扉を眺めた。
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