33 / 43
ハーネット
しおりを挟む
「私クロード様と結婚するのよ。クロード様はこれから私を迎えにくるの!」
またハーネットの虚言が始まった。
周りの使用人はそう思った。
「はははは!ハーネット?いくらクロード様が二男坊だとしても……私たちのような使用人となんて結婚はしないだろうさ」
一人のベテラン使用人がケラケラと笑った。
ハーネットは昔から事あるごとに「クロードに告白された」だの「クロードにプレゼントをもらった」だの……嘘ばかりつくのだから。
ベテラン使用人たちはハーネットを相手にしていなかった。
あの時までは
「クロード様がこちらにお戻りになる?」
「そう、ご両親とお兄様が事故で……」ベテラン使用人はメイソンの言葉に愕然とした。
ハーネットの言葉が真実味を帯びてきたからだ。
それは偶然だったのだが……
「ほら!見なさいな!クロード様はやっぱり私を迎えに来てくれた!」ハーネットはくるくるその場で回るとぴたりと動きを止め「私が女主人になったら……あなたたちの辞職は受け付けない。死ぬまでこき使うから」ハーネットは些細なミスでネチネチと言ってくるベテランに嫌気がさしていた。
実際は適正な注意と指示だったがプライドの高いハーネットにはそれがいじめられているように感じていたのだ。
使用人たちは「まさか……」と思いながらも万が一ハーネットの下で働くことになっては堪らないと一斉に辞職届を提出し、逃げるように退職した。みんなもう少しで退職する年齢だったこともあり、紹介状を受け取る時間さえ取らず退職した。
「ハーネット、おめえなぜ女がお前以外辞めたか知ってんのか?なんでお前だけ残った?」ハーネットはある時リネンを運んでいると料理長にそう凄まれた。「知りません」本当に嫌な奴だ。
ハーネットはこの口うるさい老害に心の中でそう毒づいた。
女主人になったら真っ先にコイツは解雇してやる……
そんなの……クロードと私を二人っきりにしたくて神様がくれたプレゼントでしょ?だって今までおばさんたちが横取りしていたから私全然クロードに会う仕事ができなかったんだから…!
「メイソンが頭を抱えてたぞ!お前何か企んでるんじゃないだろうな……」
太い腕を壁に付けて行く手を阻んできた料理長を睨みつけると「……セクハラで訴えますよ」とハーネットは凄んだ。
料理長は慌ててハーネットから離れると舌打ちをして調理場に戻って行く。
うるさいゴリラ野郎!
ハーネットはイライラと廊下を歩く。
私とクロードは結ばれる運命なのよ。
だって昔から知っているんだから!
クロード……私のためにまた戻ってきてくれるなんて!ありがとう……やっぱり愛してる!
久しぶりに屋敷へ戻ってきたクロードは任務で酷い目に合い話せなくなってしまったそうだ。失声症はストレスから来るもののようだけど……私がそのストレスを癒やしてあげればきっとすぐにクロードは声を取り戻すわ!
それに蜘蛛が怖くて……だなんてクロードらしくてかわいらしいわね。ハーネットはクスクスと笑い声を漏らした。
そんな事ぐらい気にならないわ。
声が出なくても私はクロードを愛してるから!
それなのに……
「あなたハーネット?よろしくね。……年が近い女性がいて嬉しいわ」このあざとい女がクロードと結婚!?こんな結婚クロードが望んでいるわけないわ!
お兄様が亡くなったから仕方がなく結んだ婚姻よ!
気の毒なお貴族奥様。愛されていないのに気付かず呑気にして。
『プレゼントを渡したい』
クロードが小さな箱を持ってハーネットに手帳を見せてきた。
「奥様に直接ですか?無理だと思いますよ」クロードも徐々にあの女の術にハマってきているのかやけに気にしているようだ。
世間体など気にせず私を愛していると言ってしまえばいいのに……
『なぜ?』
「奥様は営み以外で旦那様とお会いしたくないとおっしゃってますから」ハーネットは嘘をついた。
実際に言われたことはない。でもあのあざとい女ならそう思っていてもおかしくないだろうと常々思っていた。
気付いて!
お願い!あの女は魔女よ!
今はあの女の身体に溺れているだけ……そうよ!心は私にあるって……何度も目で伝えてくれたわ……
『ではこれだけでも渡したい』
「……無理矢理そんなことを?嫌われてしまいますよ?」
ハーネットはクロードのしつこさに呆れてしまった。
私と少しでも長く話していたいのはわかるがもうその話はいいだろう……と思った。
それに私と話す口実にされている奥様がかわいそうじゃない?と
ハーネットは「私が渡しておいてあげますよ。早く渡したいんでしょう?」と言った。
クロードが話をやめるきっかけを作ってあげたのだ。
『ありがとう』
ハーネットはその小さい箱を自分の部屋まで持って行くとそっと開けた。クロードの想い人は自分なのだから開ける権利がある。
『俺はあなたと結婚できて嬉しい。仲良くしていきたい』
中に入った手紙を見てハーネットはにたりと笑った。
これはやはり私に贈られた物だわ。
だってあの女とクロードは強制された結婚だからこのような感情はないのよ。しかし私とは結婚したいと思っているものね。
わかったわ。クロード、私あなたのこといつまでも待つわ。
ハーネットはその指輪をギュッと自分に嵌めた。
少しキツかったが我慢した。
クロードったら指輪を買うなら相談して欲しかったなぁ。
私にも好みがあるんだからね?
「ふふふ…キレイ」
私なんかがこんなに愛されていいのかしら?
こんな使用人が
奥様を差し置いて
指輪はすぐあの女に見つかって物欲しそうにされてしまった。
本当に愛を知らない女は卑しいものだ。
念の為外しておくことにした。
クロードとの大切な愛の証しをあの女に奪われてはたまらない。
きっと権力を振りかざしてくるわ。あの女にはそれしかないもの。かわいそうに……権力なんて所詮そんなもので人の心は動かせやしないのに……
使用人たちが「あまり奥様と話すな」とコソコソ言い合ってるのをこの前聞いた。あの女の外出に私が着いて行って私がクロード以外に見初められるのを防ぐためよね?言わなくてもわかる。だから私できるだけあの女を外に出さないように努力してるからね?
……私ったら本当にクロードに愛されてる!
幼なじみだもんね?
たった二人っきり……
ハーネットは笑った。
幸せだと笑った。
ハーネットはその時まだ知らなかった。
今まで見たこともない程に恐ろしい顔をしたクロードが自分のことを警護に「地下へ閉じ込めておけ」と命令する未来が訪れることに。
薄暗くカビ臭い地下室で床にしゃがみ込みハーネットは爪を噛んでいた。自分は世界のヒロインだからこうした苦境に立たされるのだ。と
いつかクロードが自分の過ちに気付き、ハーネットを救い出してくれる。だから少しの辛抱だ……と
ガチャリ……と重い扉が開いて愛しい王子様がやってきた。
「クロード!」
ハーネットは思わず名を呼んだ。
すると彼は眉を顰めて「……クロード?無礼だな」と低い声で唸るように言った。
「……クロード……?」ハーネットは彼の声が戻ったことに気付き呆然とした。なぜ?なぜ?なぜ?どうして?話せるように?
「お前に俺の名前を呼ぶ権利はない」
クロードはそう吐き捨てるように言うと隣に立つ警護に「裁判所に送れ」と命を出した。
「ク……クロード!クロード!!目を覚まして!!私よ!?ハーネットよ!!ねえ!!」
ハーネットは柵に身を当てるように縋り付くと扉の向こうに消えていく背中に声を掛け続けた。警護が柵越しに呆然としたハーネットの腕を縛り上げるとガチャリと牢の鍵を開けた。
「うそよ…」
ハーネットはうわ言のようにそう繰り返すともうクロードとの未来は絶対にあり得ないのだと今、悟った。
「…………」
警護はそんなハーネットの背中を冷たい目でただ、見つめていた。
またハーネットの虚言が始まった。
周りの使用人はそう思った。
「はははは!ハーネット?いくらクロード様が二男坊だとしても……私たちのような使用人となんて結婚はしないだろうさ」
一人のベテラン使用人がケラケラと笑った。
ハーネットは昔から事あるごとに「クロードに告白された」だの「クロードにプレゼントをもらった」だの……嘘ばかりつくのだから。
ベテラン使用人たちはハーネットを相手にしていなかった。
あの時までは
「クロード様がこちらにお戻りになる?」
「そう、ご両親とお兄様が事故で……」ベテラン使用人はメイソンの言葉に愕然とした。
ハーネットの言葉が真実味を帯びてきたからだ。
それは偶然だったのだが……
「ほら!見なさいな!クロード様はやっぱり私を迎えに来てくれた!」ハーネットはくるくるその場で回るとぴたりと動きを止め「私が女主人になったら……あなたたちの辞職は受け付けない。死ぬまでこき使うから」ハーネットは些細なミスでネチネチと言ってくるベテランに嫌気がさしていた。
実際は適正な注意と指示だったがプライドの高いハーネットにはそれがいじめられているように感じていたのだ。
使用人たちは「まさか……」と思いながらも万が一ハーネットの下で働くことになっては堪らないと一斉に辞職届を提出し、逃げるように退職した。みんなもう少しで退職する年齢だったこともあり、紹介状を受け取る時間さえ取らず退職した。
「ハーネット、おめえなぜ女がお前以外辞めたか知ってんのか?なんでお前だけ残った?」ハーネットはある時リネンを運んでいると料理長にそう凄まれた。「知りません」本当に嫌な奴だ。
ハーネットはこの口うるさい老害に心の中でそう毒づいた。
女主人になったら真っ先にコイツは解雇してやる……
そんなの……クロードと私を二人っきりにしたくて神様がくれたプレゼントでしょ?だって今までおばさんたちが横取りしていたから私全然クロードに会う仕事ができなかったんだから…!
「メイソンが頭を抱えてたぞ!お前何か企んでるんじゃないだろうな……」
太い腕を壁に付けて行く手を阻んできた料理長を睨みつけると「……セクハラで訴えますよ」とハーネットは凄んだ。
料理長は慌ててハーネットから離れると舌打ちをして調理場に戻って行く。
うるさいゴリラ野郎!
ハーネットはイライラと廊下を歩く。
私とクロードは結ばれる運命なのよ。
だって昔から知っているんだから!
クロード……私のためにまた戻ってきてくれるなんて!ありがとう……やっぱり愛してる!
久しぶりに屋敷へ戻ってきたクロードは任務で酷い目に合い話せなくなってしまったそうだ。失声症はストレスから来るもののようだけど……私がそのストレスを癒やしてあげればきっとすぐにクロードは声を取り戻すわ!
それに蜘蛛が怖くて……だなんてクロードらしくてかわいらしいわね。ハーネットはクスクスと笑い声を漏らした。
そんな事ぐらい気にならないわ。
声が出なくても私はクロードを愛してるから!
それなのに……
「あなたハーネット?よろしくね。……年が近い女性がいて嬉しいわ」このあざとい女がクロードと結婚!?こんな結婚クロードが望んでいるわけないわ!
お兄様が亡くなったから仕方がなく結んだ婚姻よ!
気の毒なお貴族奥様。愛されていないのに気付かず呑気にして。
『プレゼントを渡したい』
クロードが小さな箱を持ってハーネットに手帳を見せてきた。
「奥様に直接ですか?無理だと思いますよ」クロードも徐々にあの女の術にハマってきているのかやけに気にしているようだ。
世間体など気にせず私を愛していると言ってしまえばいいのに……
『なぜ?』
「奥様は営み以外で旦那様とお会いしたくないとおっしゃってますから」ハーネットは嘘をついた。
実際に言われたことはない。でもあのあざとい女ならそう思っていてもおかしくないだろうと常々思っていた。
気付いて!
お願い!あの女は魔女よ!
今はあの女の身体に溺れているだけ……そうよ!心は私にあるって……何度も目で伝えてくれたわ……
『ではこれだけでも渡したい』
「……無理矢理そんなことを?嫌われてしまいますよ?」
ハーネットはクロードのしつこさに呆れてしまった。
私と少しでも長く話していたいのはわかるがもうその話はいいだろう……と思った。
それに私と話す口実にされている奥様がかわいそうじゃない?と
ハーネットは「私が渡しておいてあげますよ。早く渡したいんでしょう?」と言った。
クロードが話をやめるきっかけを作ってあげたのだ。
『ありがとう』
ハーネットはその小さい箱を自分の部屋まで持って行くとそっと開けた。クロードの想い人は自分なのだから開ける権利がある。
『俺はあなたと結婚できて嬉しい。仲良くしていきたい』
中に入った手紙を見てハーネットはにたりと笑った。
これはやはり私に贈られた物だわ。
だってあの女とクロードは強制された結婚だからこのような感情はないのよ。しかし私とは結婚したいと思っているものね。
わかったわ。クロード、私あなたのこといつまでも待つわ。
ハーネットはその指輪をギュッと自分に嵌めた。
少しキツかったが我慢した。
クロードったら指輪を買うなら相談して欲しかったなぁ。
私にも好みがあるんだからね?
「ふふふ…キレイ」
私なんかがこんなに愛されていいのかしら?
こんな使用人が
奥様を差し置いて
指輪はすぐあの女に見つかって物欲しそうにされてしまった。
本当に愛を知らない女は卑しいものだ。
念の為外しておくことにした。
クロードとの大切な愛の証しをあの女に奪われてはたまらない。
きっと権力を振りかざしてくるわ。あの女にはそれしかないもの。かわいそうに……権力なんて所詮そんなもので人の心は動かせやしないのに……
使用人たちが「あまり奥様と話すな」とコソコソ言い合ってるのをこの前聞いた。あの女の外出に私が着いて行って私がクロード以外に見初められるのを防ぐためよね?言わなくてもわかる。だから私できるだけあの女を外に出さないように努力してるからね?
……私ったら本当にクロードに愛されてる!
幼なじみだもんね?
たった二人っきり……
ハーネットは笑った。
幸せだと笑った。
ハーネットはその時まだ知らなかった。
今まで見たこともない程に恐ろしい顔をしたクロードが自分のことを警護に「地下へ閉じ込めておけ」と命令する未来が訪れることに。
薄暗くカビ臭い地下室で床にしゃがみ込みハーネットは爪を噛んでいた。自分は世界のヒロインだからこうした苦境に立たされるのだ。と
いつかクロードが自分の過ちに気付き、ハーネットを救い出してくれる。だから少しの辛抱だ……と
ガチャリ……と重い扉が開いて愛しい王子様がやってきた。
「クロード!」
ハーネットは思わず名を呼んだ。
すると彼は眉を顰めて「……クロード?無礼だな」と低い声で唸るように言った。
「……クロード……?」ハーネットは彼の声が戻ったことに気付き呆然とした。なぜ?なぜ?なぜ?どうして?話せるように?
「お前に俺の名前を呼ぶ権利はない」
クロードはそう吐き捨てるように言うと隣に立つ警護に「裁判所に送れ」と命を出した。
「ク……クロード!クロード!!目を覚まして!!私よ!?ハーネットよ!!ねえ!!」
ハーネットは柵に身を当てるように縋り付くと扉の向こうに消えていく背中に声を掛け続けた。警護が柵越しに呆然としたハーネットの腕を縛り上げるとガチャリと牢の鍵を開けた。
「うそよ…」
ハーネットはうわ言のようにそう繰り返すともうクロードとの未来は絶対にあり得ないのだと今、悟った。
「…………」
警護はそんなハーネットの背中を冷たい目でただ、見つめていた。
116
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
婚約者の番
ありがとうございました。さようなら
恋愛
私の婚約者は、獅子の獣人だ。
大切にされる日々を過ごして、私はある日1番恐れていた事が起こってしまった。
「彼を譲ってくれない?」
とうとう彼の番が現れてしまった。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる