22 / 44
22★
しおりを挟む
「……ち、違うんだ」
リベルナが達すると同時に中に精を出したヴェルナーが、珍しく耳を真っ赤に染めてそう呟いた。
「……え?」
「こ、こんなはずではないのだ。く……こんな早く……」彼は戦場で罪を犯した騎士のようなテンションで……自身の陰茎の不甲斐なさを反省しだした。
それがあまりにも悲痛な様子だったので、リベルナはヴェルナーの胸に触れながら「久しぶりでしたから……」と擁護に回る。
「……くっ……す、すまない。昨夜……昨夜も営んでおり久しぶりではないのだ……」
「あらぁ……」リベルナはヴェルナーの言葉に昨夜を思い出す。ガッツリ営んだ記憶が蘇る……
「なんの言い訳も効かないこの状況……非常に不甲斐なく情けない……俺は……トロトロに負けたのだ」ヴェルナーはガクリと項垂れながらそう悔しそうに私見を述べた。
「でも……でも……あ、わ、私も……お恥ずかしながら早々に達してしまいました……」リベルナはヴェルナーのあまりの落ち込みように彼の背中を擦りながら言った。
端ないかもしれないけれど……これでお互い様、としたかったのだ。
「…………」項垂れたままのヴェルナー……中に入ったままで、少し柔らかくなりはじめていた陰茎が再び硬さを帯びていく。
「あら……旦那様……復活されます?」
「不死身……妻よ、俺は君の前ではフェニックスだ……」ヴェルナーの心も復活を遂げたのか、リベルナの背中に手を回すと彼は真っ直ぐ彼女を見つめて言う。
「フェニックス?」
「死なない火の鳥フェニックス……後で書庫に行こうな」キョトンとするリベルナの頭を撫でながらヴェルナーはそう言った。
「挿絵がついてるといいのですが……」リベルナは姿も想像できないようなまだ見ぬ生き物に心を踊らせつつも……自身の想像力の乏しさを悔やむ。
「ついているのがあるから……探して読もう。とてもカッコいいのだフェニックスは……フェニックスにはロマンがある」
「ロマンが……」
リベルナはヴェルナーがしきりに彼女の唇に触れるのを(また糸くずがついているのかも……)と恥ずかしく思う。
「そうだ……さて、まだ屋敷に着くまで時間があるようだ」リベルナが自身の唇に手を触れたのを見て、ヴェルナーは彼女の腰に手を回し目をギラギラさせた。
「トロトロすぎるやもしらん」
2度目の敗北を早々に味わったヴェルナーが、リベルナを膝にのせたまま唐突にそう言った。
「でも……勝手になってしまうのでございます」
リベルナは申し訳なさに眉を下げた。
中を好きでこの状態にしているわけではないのだ……
「妻よ……君は悪くない。俺に堪え性がないばかりに……君は何一つ変わらなくて良いのだ。すまん」ヴェルナーはリベルナをギュッと抱き寄せながら耳元で囁くように言った。
それがくすぐったくてリベルナは中に入ったままのヴェルナーをキュッと締め付ける。
「あまり丁寧に前準備されるのを中止いたしましょうか?」リベルナはヴェルナーの頬に手を添えるようにして、顔を覗き込む。男らしい顔立ちだが……美しい肌だ。
少しヒゲがざらつく。
リベルナにとって前戯はとても心地よいものだが……それのせいでよりトロトロになっている気もする。
「いや、それでは生き甲斐がなくなってしまう……それにトロトロがなくとも妻の中の壁の調子は変わらぬのではないだろうか……」ヴェルナーはリベルナの陰核を指先でコリコリしながら言った。
「中の壁……」リベルナは陰核に触れられている快感に目をとろりとさせて呟く。ヴェルナーが再び硬さを帯びてきて……リベルナは中を満たされる感覚と陰核からの快楽に尿意にも似た心地よさを覚える。
「そうだ、中の壁……うぅ……最高なのだ……この……中の様子も………………」
「旦那様……復活されます?」
「え……あの、こんな私がお呼ばれしてしまい……」
「何をおっしゃいますの……アテナちゃん、あなたもこの屋敷の一員なのですから。そんなに身を小さくしないでくださいまし」
リベルナはお茶会の席で小さくなるアテナに対して優しく声を掛けた。そして一つ包みを渡す。
「はい、アテナちゃんに……と思って。好みじゃなかったらごめんね」アテナは少し迷うような動作をして「……ありがとうございます」とそれを受け取る。
「ここのお屋敷の皆さん本当に優しい方ばかりで……私は元々聖職者の出ではございませんから……本来ならば優しくしていただける対象ではないのですが、分け隔てなく……」リベルナはそう言うと膝に手を置く。
そう、本来ならばこの足はリベルナの物ではなくなるはずだった。その直前にヴェルナーとの結婚が決まったので、移植はなしになったのだ。
聖職者の偉い人が歩けなくなってしまったようで、それでは国を回れないからとリベルナの足を渡すはずだった。
だからそれ専用の施設に入る予定だったのだ。
リベルナが足を渡す相手はかなり位が高いようで……何度も聖職者の遣いがやってきてリベルナのために時間を割いて話をしてくれたのだ。
「あの方はとても立派な方で、齢90歳程ですがまだまだ国の為に役に立ちたいとのお考えで……世界の役に立てる方なので」
調査の結果聖職者にとって、リベルナの足がとても具合がよいので決まったらしく、それはとても『名誉』なことだと。
「こんな事はありませんよ?あなたの足は素晴らしい活動に使われるのです」
(今思うと……それが前世の業を払うチャンスでもあったのかもしれない)
でもリベルナはそこから結果逃げる形になってしまった。例え、国に決められてリベルナの血を引いた子供を作るための結婚だとしても……それを拒否する権利はリベルナにはない。
それにそれも名誉なことだと思う。
「今回直接お役に立てないのは残念ですが……たくさん出産してたくさんの聖職者を救いましょう」
リベルナは結婚が決まったことを報告しにきた聖職者のその言葉に頷いた。
リベルナが達すると同時に中に精を出したヴェルナーが、珍しく耳を真っ赤に染めてそう呟いた。
「……え?」
「こ、こんなはずではないのだ。く……こんな早く……」彼は戦場で罪を犯した騎士のようなテンションで……自身の陰茎の不甲斐なさを反省しだした。
それがあまりにも悲痛な様子だったので、リベルナはヴェルナーの胸に触れながら「久しぶりでしたから……」と擁護に回る。
「……くっ……す、すまない。昨夜……昨夜も営んでおり久しぶりではないのだ……」
「あらぁ……」リベルナはヴェルナーの言葉に昨夜を思い出す。ガッツリ営んだ記憶が蘇る……
「なんの言い訳も効かないこの状況……非常に不甲斐なく情けない……俺は……トロトロに負けたのだ」ヴェルナーはガクリと項垂れながらそう悔しそうに私見を述べた。
「でも……でも……あ、わ、私も……お恥ずかしながら早々に達してしまいました……」リベルナはヴェルナーのあまりの落ち込みように彼の背中を擦りながら言った。
端ないかもしれないけれど……これでお互い様、としたかったのだ。
「…………」項垂れたままのヴェルナー……中に入ったままで、少し柔らかくなりはじめていた陰茎が再び硬さを帯びていく。
「あら……旦那様……復活されます?」
「不死身……妻よ、俺は君の前ではフェニックスだ……」ヴェルナーの心も復活を遂げたのか、リベルナの背中に手を回すと彼は真っ直ぐ彼女を見つめて言う。
「フェニックス?」
「死なない火の鳥フェニックス……後で書庫に行こうな」キョトンとするリベルナの頭を撫でながらヴェルナーはそう言った。
「挿絵がついてるといいのですが……」リベルナは姿も想像できないようなまだ見ぬ生き物に心を踊らせつつも……自身の想像力の乏しさを悔やむ。
「ついているのがあるから……探して読もう。とてもカッコいいのだフェニックスは……フェニックスにはロマンがある」
「ロマンが……」
リベルナはヴェルナーがしきりに彼女の唇に触れるのを(また糸くずがついているのかも……)と恥ずかしく思う。
「そうだ……さて、まだ屋敷に着くまで時間があるようだ」リベルナが自身の唇に手を触れたのを見て、ヴェルナーは彼女の腰に手を回し目をギラギラさせた。
「トロトロすぎるやもしらん」
2度目の敗北を早々に味わったヴェルナーが、リベルナを膝にのせたまま唐突にそう言った。
「でも……勝手になってしまうのでございます」
リベルナは申し訳なさに眉を下げた。
中を好きでこの状態にしているわけではないのだ……
「妻よ……君は悪くない。俺に堪え性がないばかりに……君は何一つ変わらなくて良いのだ。すまん」ヴェルナーはリベルナをギュッと抱き寄せながら耳元で囁くように言った。
それがくすぐったくてリベルナは中に入ったままのヴェルナーをキュッと締め付ける。
「あまり丁寧に前準備されるのを中止いたしましょうか?」リベルナはヴェルナーの頬に手を添えるようにして、顔を覗き込む。男らしい顔立ちだが……美しい肌だ。
少しヒゲがざらつく。
リベルナにとって前戯はとても心地よいものだが……それのせいでよりトロトロになっている気もする。
「いや、それでは生き甲斐がなくなってしまう……それにトロトロがなくとも妻の中の壁の調子は変わらぬのではないだろうか……」ヴェルナーはリベルナの陰核を指先でコリコリしながら言った。
「中の壁……」リベルナは陰核に触れられている快感に目をとろりとさせて呟く。ヴェルナーが再び硬さを帯びてきて……リベルナは中を満たされる感覚と陰核からの快楽に尿意にも似た心地よさを覚える。
「そうだ、中の壁……うぅ……最高なのだ……この……中の様子も………………」
「旦那様……復活されます?」
「え……あの、こんな私がお呼ばれしてしまい……」
「何をおっしゃいますの……アテナちゃん、あなたもこの屋敷の一員なのですから。そんなに身を小さくしないでくださいまし」
リベルナはお茶会の席で小さくなるアテナに対して優しく声を掛けた。そして一つ包みを渡す。
「はい、アテナちゃんに……と思って。好みじゃなかったらごめんね」アテナは少し迷うような動作をして「……ありがとうございます」とそれを受け取る。
「ここのお屋敷の皆さん本当に優しい方ばかりで……私は元々聖職者の出ではございませんから……本来ならば優しくしていただける対象ではないのですが、分け隔てなく……」リベルナはそう言うと膝に手を置く。
そう、本来ならばこの足はリベルナの物ではなくなるはずだった。その直前にヴェルナーとの結婚が決まったので、移植はなしになったのだ。
聖職者の偉い人が歩けなくなってしまったようで、それでは国を回れないからとリベルナの足を渡すはずだった。
だからそれ専用の施設に入る予定だったのだ。
リベルナが足を渡す相手はかなり位が高いようで……何度も聖職者の遣いがやってきてリベルナのために時間を割いて話をしてくれたのだ。
「あの方はとても立派な方で、齢90歳程ですがまだまだ国の為に役に立ちたいとのお考えで……世界の役に立てる方なので」
調査の結果聖職者にとって、リベルナの足がとても具合がよいので決まったらしく、それはとても『名誉』なことだと。
「こんな事はありませんよ?あなたの足は素晴らしい活動に使われるのです」
(今思うと……それが前世の業を払うチャンスでもあったのかもしれない)
でもリベルナはそこから結果逃げる形になってしまった。例え、国に決められてリベルナの血を引いた子供を作るための結婚だとしても……それを拒否する権利はリベルナにはない。
それにそれも名誉なことだと思う。
「今回直接お役に立てないのは残念ですが……たくさん出産してたくさんの聖職者を救いましょう」
リベルナは結婚が決まったことを報告しにきた聖職者のその言葉に頷いた。
292
あなたにおすすめの小説
愛しい人、あなたは王女様と幸せになってください
無憂
恋愛
クロエの婚約者は銀の髪の美貌の騎士リュシアン。彼はレティシア王女とは幼馴染で、今は護衛騎士だ。二人は愛し合い、クロエは二人を引き裂くお邪魔虫だと噂されている。王女のそばを離れないリュシアンとは、ここ数年、ろくな会話もない。愛されない日々に疲れたクロエは、婚約を破棄することを決意し、リュシアンに通告したのだが――
【完結】私は義兄に嫌われている
春野オカリナ
恋愛
私が5才の時に彼はやって来た。
十歳の義兄、アーネストはクラウディア公爵家の跡継ぎになるべく引き取られた子供。
黒曜石の髪にルビーの瞳の強力な魔力持ちの麗しい男の子。
でも、両親の前では猫を被っていて私の事は「出来損ないの公爵令嬢」と馬鹿にする。
意地悪ばかりする義兄に私は嫌われている。
私から何でも奪い取る妹は、夫でさえも奪い取る ―妹の身代わり嫁の私、離縁させて頂きます―
望月 或
恋愛
「イヤよっ! あたし、大好きな人がいるんだもの。その人と結婚するの。お父様の言う何たらって人と絶対に結婚なんてしないわっ!」
また始まった、妹のワガママ。彼女に届いた縁談なのに。男爵家という貴族の立場なのに。
両親はいつも、昔から可愛がっていた妹の味方だった。
「フィンリー。お前がプリヴィの代わりにルバロ子爵家に嫁ぐんだ。分かったな?」
私には決定権なんてない。家族の中で私だけがずっとそうだった。
「お前みたいな地味で陰気臭い年増なんて全く呼んでないんだよ! ボクの邪魔だけはするなよ? ワガママも口答えも許さない。ボクに従順で大人しくしてろよ」
“初夜”に告げられた、夫となったルバロ子爵の自分勝手な言葉。それにめげず、私は子爵夫人の仕事と子爵代理を務めていった。
すると夫の態度が軟化していき、この場所で上手くやっていけると思った、ある日の夕方。
夫と妹が腕を組んでキスをし、主に密会に使われる宿屋がある路地裏に入っていくのを目撃してしまう。
その日から連日帰りが遅くなる夫。
そしてある衝撃的な場面を目撃してしまい、私は――
※独自の世界観です。ツッコミはそっと心の中でお願い致します。
※お読みになって不快に思われた方は、舌打ちしつつそっと引き返しをお願い致します。
※Rシーンは「*」を、ヒロイン以外のRシーンは「#」をタイトルの後ろに付けています。
エリート課長の脳内は想像の斜め上をいっていた
ピロ子
恋愛
飲み会に参加した後、酔い潰れていた私を押し倒していたのは社内の女子社員が憧れるエリート課長でした。
普段は冷静沈着な課長の脳内は、私には斜め上過ぎて理解不能です。
※課長の脳内は変態です。
なとみさん主催、「#足フェチ祭り」参加作品です。完結しました。
聖女だった私
山田ランチ
恋愛
※以前掲載したものを大幅修正・加筆したものになります。重複読みにご注意下さいませ。
あらすじ
聖女として国を救い王都へ戻ってみたら、全てを失っていた。
最後の浄化の旅に出て王都に帰ってきたブリジット達、聖騎士団一行。聖女としての役目を終え、王太子であるリアムと待ちに待った婚約式を楽しみにしていたが、リアムはすでに他の女性と関係を持っていた。そして何やらブリジットを憎んでいるようで……。
リアムから直々に追放を言い渡されたブリジットは、自らが清めた国を去らなくてはいけなくなる。
登場人物
ブリジット 18歳、平民出身の聖女
ハイス・リンドブルム 26歳、聖騎士団長、リンドブルム公爵家の嫡男
リアム・クラウン 21歳、第一王子
マチアス・クラウン 15歳、第二王子
リリアンヌ・ローレン 17歳、ローレン子爵家の長女
ネリー ブリジットの侍女 推定14〜16歳
(R18)灰かぶり姫の公爵夫人の華麗なる変身
青空一夏
恋愛
Hotランキング16位までいった作品です。
レイラは灰色の髪と目の痩せぎすな背ばかり高い少女だった。
13歳になった日に、レイモンド公爵から突然、プロポーズされた。
その理由は奇妙なものだった。
幼い頃に飼っていたシャム猫に似ているから‥‥
レイラは社交界でもばかにされ、不釣り合いだと噂された。
せめて、旦那様に人間としてみてほしい!
レイラは隣国にある寄宿舎付きの貴族学校に留学し、洗練された淑女を目指すのだった。
☆マーク性描写あり、苦手な方はとばしてくださいませ。
責任を取らなくていいので溺愛しないでください
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
漆黒騎士団の女騎士であるシャンテルは任務の途中で一人の男にまんまと美味しくいただかれてしまった。どうやらその男は以前から彼女を狙っていたらしい。
だが任務のため、そんなことにはお構いなしのシャンテル。むしろ邪魔。その男から逃げながら任務をこなす日々。だが、その男の正体に気づいたとき――。
※2023.6.14:アルファポリスノーチェブックスより書籍化されました。
※ノーチェ作品の何かをレンタルしますと特別番外編(鍵付き)がお読みいただけます。
年下夫の嘘
クマ三郎@書籍&コミカライズ3作配信中
恋愛
結婚して三ヶ月で、ツェツィーリエは一番目の夫を亡くした。朝、いつものように見送った夫は何者かに襲われ、無惨な姿で帰ってきた。
それから一年後。喪が明けたツェツィーリエに、思いもよらない縁談が舞い込んだ。
相手は冷酷無慈悲と恐れられる天才騎士ユリアン・ベルクヴァイン公爵子息。
公爵家に迎え入れられたツェツィーリエの生活は、何不自由ない恵まれたものだった。
夫としての務めを律儀に果たすユリアンとの日々。不満など抱いてはいけない。
たとえ彼に愛する人がいたとしても……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる