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ヴェルナーはリベルナの質問に……泣きそうになった。
(さ……先ほどからなぜそんな質問を?)悪い考えばかりが頭をよぎる……「……どういう意味だ」
「あ、あの……あまり深い意味はなく……」リベルナはコテン、と首を傾げるとふんわりした様子で言う。
(なんと可愛らしい……)
「離婚……?……ふん、無理だ」ヴェルナーは全力でそう言った。離婚?絶対に無理!無理無理無理無理無理!
「無理とおっしゃいますと……」
リベルナはヴェルナーを見上げる。(可愛い!)
ヴェルナーはリベルナの背後にある本棚に腕をつくと、彼女の顔に近づいて「離縁することはできない。俺たちは離れることはない、何があっても…………どちらかが死ぬまではな」と泣くのを我慢して言った。
(まさか妻は俺と離縁したいのでは……?なぜだ!悪いところは直すから……)
「あわ……わ、わかりました。そうですよね、普通そうですよね!」リベルナが心做しか不安そうな様子でそう言うのを見て……ヴェルナーは静かに聞いた。
「なぜそんな話をする」何か理由があるのかもしれない……
「いえ……どんな心持ちで居ればいいのかわからなかったので……」リベルナは小首を傾げると目を潤ませて言った。
「…………」
「…………」
ヴェルナーはこの時……(愛が……俺からの愛がもしかしたら伝わっていないのかもしれない!!)と思った。
(妻が可愛すぎる故にあまり顔を見られていないし……あまり上手く話せない……俺の態度に妻は不安を感じているのでは!?)自分たちはいわゆる身分が違う夫婦だ。(俺は気にしていなかったが……妻はそうじゃないのかもしれない)
「あ、あの……私、本が読みたくて!失礼しますね。火を着けてくださりありがとうございます」気を使ったであろうリベルナはその空気に立ち上がる。
(妻……まさか俺が君を邪魔に感じていると思っているのか!?)
それを見てヴェルナーは生まれ変わろう、と決めた。
なんでも「自分はコミュ障だから~」「表情が硬い方だから~」と逃げてばかりで……愛しい人を不安にさせて……
(俺は……俺はもっと努力しなければ!妻……愛してる)
「待て、何を探している?」
ヴェルナーは優しくリベルナの手を掴む。
壊れてしまいそうだ、優しく……そっとしなければ。
「…………歴史書を……」
ヴェルナーは勇気を出してその手を握った。(や……柔らかい、小さい!可愛い!)バッキバキだ……ヴェルナーのヴェルナーくんはバッキバキになった。
「歴史書?俺が案内してやる。ここは広いからな」ヴェルナーは今世紀最大……とびきりの笑顔で微笑んだ。
「あ……ありがとうございます……」
不安そうなリベルナを見てヴェルナーは(俺が……俺が君を護るからな!愛してる……妻!身分の差なんかなんというのだ!愛の前には……無駄な障壁)と思うのだった。
「何が知りたい」
「あ、はい。聖女様と……聖騎士様ですとか、とにかく聖堂の歴史を……」相変わらず不安そうなリベルナを勇気づけるため、ヴェルナーはニッコリ笑う。「なるほど」
「それならばあそこの場所に」ヴェルナーはランタンを高く掲げると書庫の奥を指さした。
リベルナは物珍しさからキョロキョロ辺りを見渡しながら歩いている。ヴェルナーは見やすいようにランタンを高めに掲げ、しっかりとリベルナの手を握る。
「ククク……何を見ている?」ヴェルナーはにこやかにそう言った。確かに自分は今まで……笑うことを意識してなかったかもしれない。
「あ、いえ……大きな本だな……と」
リベルナがそう言うとヴェルナーは足を止めた。
「これか」
リベルナが見ていた本を確認するとランタンでそれを照らす。「二人がかりでないと出すことができん、使用人を呼ぶか」ヴェルナーはリベルナが見たいのなら……と思う。リベルナは首を横に振り「結構でございます。そちらはまたの機会に……」と言った。
(なんと気の使える優しい女性なんだ……!もっと鍛錬をし、力をつけて……いつしか俺一人で本を取り出して見せよう!)
そうして見ていると本棚の角に小さなドアがあって、そのすぐそばに小さな本棚とそこにはしっかり小さな本があるのに気付いたリベルナは「旦那様」とヴェルナーの手を引いた。ヴェルナーはデレデレしながらリベルナの後をついていく。
「どうした」
「あれ、あれは何ですか?かわいい……」リベルナは小さな扉を指差す。それは……嘘か本当かわからないけれど、呪いをかけられた聖女が利用していたと言われているものだった。(あれを見ると……なんだか嫌な気分になる)
ヴェルナーはそれを誤魔化すために「……あれはなんでもない」とリベルナの手を軽く引いて先を促した。
「段差に気をつけろ」
ヴェルナーがそう言ってリベルナの手を優しく引いた。
「あらぁ……ありがとうございます」
リベルナはかわいらしくニッコリ笑うと「わぁ……」と上を見上げている。(なんと可愛らしい……こうして見ると妻は小柄だな)
「聖堂関係ならここだな」ヴェルナーは『聖堂』というタブ板が付けられた本棚を指差す。
(俺が取ってもいいが……)
「すみません……あの……」リベルナが少しもじもじと言いづらそうに声を上げたので、ヴェルナーはニッコリ笑いながら「どうした?」と尋ねた。
「あの……私高いところが怖くて」リベルナは頬を真っ赤にしながら言う。
(な、な、な、な、なんと愛らしいことか!)
ヴェルナーは雷に打たれた如く衝撃を受けた。
可愛らしい顔立ちの妻が頬を染め、目を潤ませている……
「なに?」
ヴェルナーはもう一度リベルナの声が聞きたくて顔を寄せた。
しかし、リベルナの顔がドンドン赤くなっていくのを見て(だ、駄目だ欲望を優先しては……)と彼は反省し「……聖女と聖騎士の話を読みたいんだな」と……ギシギシとはしごを登っていった。
(いかん……登りづらい……!)
なぜかとは言わないが、ヴェルナーはとても梯子が登りづらかったのだ!
(さ……先ほどからなぜそんな質問を?)悪い考えばかりが頭をよぎる……「……どういう意味だ」
「あ、あの……あまり深い意味はなく……」リベルナはコテン、と首を傾げるとふんわりした様子で言う。
(なんと可愛らしい……)
「離婚……?……ふん、無理だ」ヴェルナーは全力でそう言った。離婚?絶対に無理!無理無理無理無理無理!
「無理とおっしゃいますと……」
リベルナはヴェルナーを見上げる。(可愛い!)
ヴェルナーはリベルナの背後にある本棚に腕をつくと、彼女の顔に近づいて「離縁することはできない。俺たちは離れることはない、何があっても…………どちらかが死ぬまではな」と泣くのを我慢して言った。
(まさか妻は俺と離縁したいのでは……?なぜだ!悪いところは直すから……)
「あわ……わ、わかりました。そうですよね、普通そうですよね!」リベルナが心做しか不安そうな様子でそう言うのを見て……ヴェルナーは静かに聞いた。
「なぜそんな話をする」何か理由があるのかもしれない……
「いえ……どんな心持ちで居ればいいのかわからなかったので……」リベルナは小首を傾げると目を潤ませて言った。
「…………」
「…………」
ヴェルナーはこの時……(愛が……俺からの愛がもしかしたら伝わっていないのかもしれない!!)と思った。
(妻が可愛すぎる故にあまり顔を見られていないし……あまり上手く話せない……俺の態度に妻は不安を感じているのでは!?)自分たちはいわゆる身分が違う夫婦だ。(俺は気にしていなかったが……妻はそうじゃないのかもしれない)
「あ、あの……私、本が読みたくて!失礼しますね。火を着けてくださりありがとうございます」気を使ったであろうリベルナはその空気に立ち上がる。
(妻……まさか俺が君を邪魔に感じていると思っているのか!?)
それを見てヴェルナーは生まれ変わろう、と決めた。
なんでも「自分はコミュ障だから~」「表情が硬い方だから~」と逃げてばかりで……愛しい人を不安にさせて……
(俺は……俺はもっと努力しなければ!妻……愛してる)
「待て、何を探している?」
ヴェルナーは優しくリベルナの手を掴む。
壊れてしまいそうだ、優しく……そっとしなければ。
「…………歴史書を……」
ヴェルナーは勇気を出してその手を握った。(や……柔らかい、小さい!可愛い!)バッキバキだ……ヴェルナーのヴェルナーくんはバッキバキになった。
「歴史書?俺が案内してやる。ここは広いからな」ヴェルナーは今世紀最大……とびきりの笑顔で微笑んだ。
「あ……ありがとうございます……」
不安そうなリベルナを見てヴェルナーは(俺が……俺が君を護るからな!愛してる……妻!身分の差なんかなんというのだ!愛の前には……無駄な障壁)と思うのだった。
「何が知りたい」
「あ、はい。聖女様と……聖騎士様ですとか、とにかく聖堂の歴史を……」相変わらず不安そうなリベルナを勇気づけるため、ヴェルナーはニッコリ笑う。「なるほど」
「それならばあそこの場所に」ヴェルナーはランタンを高く掲げると書庫の奥を指さした。
リベルナは物珍しさからキョロキョロ辺りを見渡しながら歩いている。ヴェルナーは見やすいようにランタンを高めに掲げ、しっかりとリベルナの手を握る。
「ククク……何を見ている?」ヴェルナーはにこやかにそう言った。確かに自分は今まで……笑うことを意識してなかったかもしれない。
「あ、いえ……大きな本だな……と」
リベルナがそう言うとヴェルナーは足を止めた。
「これか」
リベルナが見ていた本を確認するとランタンでそれを照らす。「二人がかりでないと出すことができん、使用人を呼ぶか」ヴェルナーはリベルナが見たいのなら……と思う。リベルナは首を横に振り「結構でございます。そちらはまたの機会に……」と言った。
(なんと気の使える優しい女性なんだ……!もっと鍛錬をし、力をつけて……いつしか俺一人で本を取り出して見せよう!)
そうして見ていると本棚の角に小さなドアがあって、そのすぐそばに小さな本棚とそこにはしっかり小さな本があるのに気付いたリベルナは「旦那様」とヴェルナーの手を引いた。ヴェルナーはデレデレしながらリベルナの後をついていく。
「どうした」
「あれ、あれは何ですか?かわいい……」リベルナは小さな扉を指差す。それは……嘘か本当かわからないけれど、呪いをかけられた聖女が利用していたと言われているものだった。(あれを見ると……なんだか嫌な気分になる)
ヴェルナーはそれを誤魔化すために「……あれはなんでもない」とリベルナの手を軽く引いて先を促した。
「段差に気をつけろ」
ヴェルナーがそう言ってリベルナの手を優しく引いた。
「あらぁ……ありがとうございます」
リベルナはかわいらしくニッコリ笑うと「わぁ……」と上を見上げている。(なんと可愛らしい……こうして見ると妻は小柄だな)
「聖堂関係ならここだな」ヴェルナーは『聖堂』というタブ板が付けられた本棚を指差す。
(俺が取ってもいいが……)
「すみません……あの……」リベルナが少しもじもじと言いづらそうに声を上げたので、ヴェルナーはニッコリ笑いながら「どうした?」と尋ねた。
「あの……私高いところが怖くて」リベルナは頬を真っ赤にしながら言う。
(な、な、な、な、なんと愛らしいことか!)
ヴェルナーは雷に打たれた如く衝撃を受けた。
可愛らしい顔立ちの妻が頬を染め、目を潤ませている……
「なに?」
ヴェルナーはもう一度リベルナの声が聞きたくて顔を寄せた。
しかし、リベルナの顔がドンドン赤くなっていくのを見て(だ、駄目だ欲望を優先しては……)と彼は反省し「……聖女と聖騎士の話を読みたいんだな」と……ギシギシとはしごを登っていった。
(いかん……登りづらい……!)
なぜかとは言わないが、ヴェルナーはとても梯子が登りづらかったのだ!
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