アニンバイツ

第2章 邑楽支部編

11.邑楽支部

(加筆修正済み)


トレーダー 社 邑楽支部 (オウラ  シブ)

ここは、  太陽国の中でも
かなりの業績を持った
トレーダー達が集う 場所。

鉄壁のような  大きな壁が  
連なる この支部は
数ヶ月に一度開かれる  戦闘訓練大会の会場としても使われるため様々な 過酷な エリアが
敷地内に設置されており   戦闘訓練期間以外は トレーダー達に自由解放している。
今日もまた、  そんな  訓練場に 集いし者達がいた。


しかし、今回は訓練などという甘ったるいものではなかった。
メリュジーヌ社本部が半壊し、  そこに集結していたトレーダー達も被害にあったため
その埋め合わせをしなくてはならなかった
トレーダー社と  メリュジーヌ社は  友好関係を 保っているがそんなに親しいわけではない
しかしお互いがお互いのため協力し合わなくてはいけない関係にあったため
今も 強制的に
友好関係を続けていた


そんな最中、  皇国  の中でもトップクラスの 部隊が強襲したとの連絡が入った
どうやら太陽国政府は  皇国の残党兵程度のものとして
奴らを  取り扱っていたが、
どうやら
そうもいかなくなったらしく今後の被害を懸念して太陽国政府は  、太陽国王直属の倒伐部隊を要請した。
が、   奴らは  皇国王反対派の過激派よりの奇襲族を傘下にいれ、 襲撃してきた。
奇襲族を戦いひとを貪るためだけの狂った部族で 人間の形をした獣とも称されている程に情けや感情の類はほぼ皆無で 己の欲望の赴くままに生存継続、子孫繁栄を目指して襲撃に襲撃をくりかえしていた
そのため、  倒伐部隊は  殲滅され
太陽国第一隔離施設 が崩落。

そこから  一番 出してはいけないもの達をを脱獄させてしまった。
太陽国第一隔離施設は  国の中で、最も危険とされる アニンバイツや、異形徒を収容、収監する施設だ。
そんな施設の檻が壊され中でも最も危険な
Sランク の  異形徒とアニンバイツを脱獄させてしまった
たった4名だが、   世界では伝説の殺人鬼と呼ばれる程の猛者ばかりだった。
今回の騒動の引き金を引いたのは
まぎれもなく  皇国の奇襲族の中でも神と崇められている    赤い雨猛者の  異名を持つ
【テンペスト】の仕業だ。
今や、テンペストはテロリズム信仰者という宗教団体の枠組みを超え、一つの軍隊として
存在してあ

テンペストは  異形徒と化したもの達の成れの果てで  誘発物質の暴走の慣れ果ての姿とされている。     普通であったら人の形を保たないまま  人を貪り尽くす化け物となるはずなのだが  彼らは  暴走した挙句、人としての人間性とやらを取り戻した

その結果、異形としての力と半分変貌した  まま人型を、保ち普通ではありえない体を手にした。
そんな猛者達の次の目的こそ、  
トレーダー社の 撲滅であった。
そのため  ここ、邑楽支部には
今日、
化け物として  恐れられてきた 強者共が
地方から集っていた。