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レイヴン父
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「呪術ねぇ」
「皇室の図書館にあった本だ」
皇太子ユリウスはクレインが作成した書類を顔に被せて、背もたれに背中を預けた。
クレインが作成したのはメアの部族…というより住んでいる場所についての書類だ
クレインはコンドラー公爵家にある過去に森を抜けた軍の経路図を纏めた資料や皇室図書館にある精霊の森の本を読み漁った。
それによると、あの広大な森林地帯の奥には古代遺跡が所々に見られ、そこに描かれた絵や古代文字がメアの部族の旗やお守りに描かれているものと一致する部分があることに気が付いた。
「呪術と魔力がどう作用するのか…その文献が見つかってる訳でもないのに、大発見とは呼べないんだよ?わかってる?」
「十分大きな手がかりだろ」
「あのねぇ…下手に触ってそれが禁呪だったらどうするわけ?はぁ、流石に仕事中はお花畑に行かないでよクレイン」
とうとう書類を投げ出したユリウスはティタニアとメアに助けを求めるように視線を向けた。
「飲み込み早くて…羨ましいわ」
「ほんとうですか?ありがとうございますっ」
「御口を噤めば、壁の花くらいにはなれるわね」
「お花いいですねっ」
気づいてもらえなかったユリウスは静かにクレインへと視線を戻した。
「どうするの」
「なにがだ」
「メアさん、だっけ?あーんなに純粋な子を引っ張りあげてどうするの。貴族でもないのに」
「別に今すぐ同じ土俵に立って欲しいとは思っていない、ただ一緒に誕生日を祝いたいだけだ」
「おいおい、子供か?お前の基準だけで簡単に物事が動くと思ってるわけ?」
「例外はあるじゃないか」
「光魔法ね。今のお前、公爵にそっくりだぞ」
「っ……」
クレインは拳を固く握る。
分かっている。光魔法に執着する父を1番近くで見ていたのだから。それでも諦められないから血は争えない、ということなのだろう。
家格を取払った婚約が結べるのは光魔法持ちだ。だが、例外はもうひとつある。
精霊に愛された子。精霊の目を借りて古代文字を読み解き、属性すら超越した魔法を操れる。まさに、神の領域だ。
過去に学者や魔法研究員が古代文字を読み解こうとしたのだが、その文字全てに罠が張り巡らされていた。
その罠が呪術。無理やり読み解こうとすれば妖精に見つかってその者の魔力を操られて呪われる。
魔力を取られたり、顔や体の位置を替えて化け物のような姿に変えられたり、体毛全てが抜け落ちたり、血の色を変えられたり、歩けば花が咲くようになったり、大小様々な呪い。
それでも誰かの犠牲で解明できた古代文字には胸躍る発見が多くあった。昔の生活環境や恋愛事情など、その中で注目を浴びたのが呪術の発動についてだった。
誰かの頬を撫でる風を吹かせる
好きな人の頭上に花びらを降らせる
数分間笑いが止まらなくなる
基本「妖精の悪戯」と呼ばれるような小さなものが大半だ。
だが使えば大罪となる禁呪と呼ばれるものもあった。
好きな相手を服従させる
嫌いな人の大事な人や物を壊す
人の感情を操るのは妖精にとっては大したことはないのかもしれないが、人間にとっては国を揺るがすものだ。
禁呪の書かれた石碑や資料は皇太子さえも知らない場所に保管されている。
****
非公開のままになっていてちゃんと投稿出来ていませんでした(;_;)
申し訳ありません。
お時間頂きありがとうございます!
「皇室の図書館にあった本だ」
皇太子ユリウスはクレインが作成した書類を顔に被せて、背もたれに背中を預けた。
クレインが作成したのはメアの部族…というより住んでいる場所についての書類だ
クレインはコンドラー公爵家にある過去に森を抜けた軍の経路図を纏めた資料や皇室図書館にある精霊の森の本を読み漁った。
それによると、あの広大な森林地帯の奥には古代遺跡が所々に見られ、そこに描かれた絵や古代文字がメアの部族の旗やお守りに描かれているものと一致する部分があることに気が付いた。
「呪術と魔力がどう作用するのか…その文献が見つかってる訳でもないのに、大発見とは呼べないんだよ?わかってる?」
「十分大きな手がかりだろ」
「あのねぇ…下手に触ってそれが禁呪だったらどうするわけ?はぁ、流石に仕事中はお花畑に行かないでよクレイン」
とうとう書類を投げ出したユリウスはティタニアとメアに助けを求めるように視線を向けた。
「飲み込み早くて…羨ましいわ」
「ほんとうですか?ありがとうございますっ」
「御口を噤めば、壁の花くらいにはなれるわね」
「お花いいですねっ」
気づいてもらえなかったユリウスは静かにクレインへと視線を戻した。
「どうするの」
「なにがだ」
「メアさん、だっけ?あーんなに純粋な子を引っ張りあげてどうするの。貴族でもないのに」
「別に今すぐ同じ土俵に立って欲しいとは思っていない、ただ一緒に誕生日を祝いたいだけだ」
「おいおい、子供か?お前の基準だけで簡単に物事が動くと思ってるわけ?」
「例外はあるじゃないか」
「光魔法ね。今のお前、公爵にそっくりだぞ」
「っ……」
クレインは拳を固く握る。
分かっている。光魔法に執着する父を1番近くで見ていたのだから。それでも諦められないから血は争えない、ということなのだろう。
家格を取払った婚約が結べるのは光魔法持ちだ。だが、例外はもうひとつある。
精霊に愛された子。精霊の目を借りて古代文字を読み解き、属性すら超越した魔法を操れる。まさに、神の領域だ。
過去に学者や魔法研究員が古代文字を読み解こうとしたのだが、その文字全てに罠が張り巡らされていた。
その罠が呪術。無理やり読み解こうとすれば妖精に見つかってその者の魔力を操られて呪われる。
魔力を取られたり、顔や体の位置を替えて化け物のような姿に変えられたり、体毛全てが抜け落ちたり、血の色を変えられたり、歩けば花が咲くようになったり、大小様々な呪い。
それでも誰かの犠牲で解明できた古代文字には胸躍る発見が多くあった。昔の生活環境や恋愛事情など、その中で注目を浴びたのが呪術の発動についてだった。
誰かの頬を撫でる風を吹かせる
好きな人の頭上に花びらを降らせる
数分間笑いが止まらなくなる
基本「妖精の悪戯」と呼ばれるような小さなものが大半だ。
だが使えば大罪となる禁呪と呼ばれるものもあった。
好きな相手を服従させる
嫌いな人の大事な人や物を壊す
人の感情を操るのは妖精にとっては大したことはないのかもしれないが、人間にとっては国を揺るがすものだ。
禁呪の書かれた石碑や資料は皇太子さえも知らない場所に保管されている。
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非公開のままになっていてちゃんと投稿出来ていませんでした(;_;)
申し訳ありません。
お時間頂きありがとうございます!
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