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レイヴン父
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「明日から光魔法持ちの女性もこの屋敷に住む」
「へぇ、面白そうだね、まっ僕には関係ないけどー」
「……」
公爵はヘラヘラ笑って書類を読み込むケイルを無視し、黙るクレインを見ていた。
「クレイン、朝はお前も出迎えろ」
「何故ですか」
「分かっているだろ」
「分かりませんね、私は私の客をもてなすのに手一杯です」
「………ケイル」
「えっ、僕?むりむり、朝弱いし?興味無いし?あっ、実験させてくれるならいいよぉ」
ケイルの言葉に眉間を揉んだ公爵は、もう一度クレインを見て、命令を出す。
「出迎えないと言うならその客人は今すぐに追い出す。それと」
公爵は執務机の上にあった封筒をクレインに向けた。
《希少薬草の自生地拡大計画》
と書かれた封筒を見て、乱暴に中の書類を引っ張り出す。
「移住区画の目星は付いている」
「帝国民でもない人々を勝手に追い出していい訳ないでしょうっ?!」
住む場所を提供する、などと寄り添うように書かれているが、要は部族達に「そこをどけ」と、強制移住、強制労働をしろと言っている内容だった。
「部族は中立国にも属していないと聞いた。我々帝国民、何より公爵家は代々侵略することで築かれ保たれてきた、部族一つ滅んだところでどうもしないはずだが」
「無駄に争う必要は無いはずですっ…薬の生産だって蓄えはあるじゃないですか!」
「別に今すぐという訳ではない、皇帝に提案した程度だ」
「……」
「お前が優秀で仕事をこなし、時間が余っているようだったからそれを任せる、というだけだ」
話は終わりだ、とでも言うように公爵は執務机に目線を落とした。
朝焼けに染まる空が見えて、目を覚ます。腕の中のメアは静かに寝息を立てていた。
頬や額にキスをしても起きないメアをそっとシーツに包むと、クレインははだけたままにベッドを降りて湯浴みへと向かう。
父の命令に従うのは不服だが、部族を勝手に追い出されては困る。
自室に戻り、相変わらずニコリともしないメイドにスーツの用意をさせた。
玄関ホールへと向かえば、ヨレた白衣のケイルが従者の肩で器用に寝ているのが見えて、溜息が出た。
「父はどこだ」
「旦那様は光魔法使い様のお迎えに行かれております」
「ゲストルームには誰も近づかせるなよ」
「承知しております」
やがて馬の足音が聞こえ、玄関扉が開き朝日が室内へと一気に侵入する。
光の中から現れた父の腕の中には丈の合わないドレスを着た子供が見えた。父が歩く度、その子供のプラチナブロンドの髪が揺れる。
「このまま、部屋へと運ぶ。お前達は付いてこい」
クレインとケイルを見た父は、立ち止まることなく屋敷の奥へと歩いていった。
「へぇ、なんか子供みたいだねぇ」
父の背中から、じろじろと失礼に見下ろすケイルが思ったままに呟く。
クレインはケイルを諌めることが出来なかった。クレイン自身が、さっきまで子供だと思っていたから。
丈の合わないドレスだと思ったのは、両手脚がないせいで物量のないそこに余った生地が垂れ下がっていたからだ。
目元に包帯を巻いた女性の唇は父の手が離れると小さく震える。
「クレ……インさま…」
「あぁ、大丈夫だ」
父が女性に声をかけ、クレインを引き寄せる。
名を呼ばれ、拒否することの出来なかったクレインはただ黙って見ていることしか出来なかった。
長旅だったから疲れているだろう、と言った父を追いかけ、部屋を出る。
*********
クレインのターン長くてすみません<(_ _)>
なんとか省略しようとしてるんですが、箇条書きみたいになってるとこも多いかもしれません。
あともう少しお付き合いくださいm(_ _)m
お時間ありがとうございます!!!
「へぇ、面白そうだね、まっ僕には関係ないけどー」
「……」
公爵はヘラヘラ笑って書類を読み込むケイルを無視し、黙るクレインを見ていた。
「クレイン、朝はお前も出迎えろ」
「何故ですか」
「分かっているだろ」
「分かりませんね、私は私の客をもてなすのに手一杯です」
「………ケイル」
「えっ、僕?むりむり、朝弱いし?興味無いし?あっ、実験させてくれるならいいよぉ」
ケイルの言葉に眉間を揉んだ公爵は、もう一度クレインを見て、命令を出す。
「出迎えないと言うならその客人は今すぐに追い出す。それと」
公爵は執務机の上にあった封筒をクレインに向けた。
《希少薬草の自生地拡大計画》
と書かれた封筒を見て、乱暴に中の書類を引っ張り出す。
「移住区画の目星は付いている」
「帝国民でもない人々を勝手に追い出していい訳ないでしょうっ?!」
住む場所を提供する、などと寄り添うように書かれているが、要は部族達に「そこをどけ」と、強制移住、強制労働をしろと言っている内容だった。
「部族は中立国にも属していないと聞いた。我々帝国民、何より公爵家は代々侵略することで築かれ保たれてきた、部族一つ滅んだところでどうもしないはずだが」
「無駄に争う必要は無いはずですっ…薬の生産だって蓄えはあるじゃないですか!」
「別に今すぐという訳ではない、皇帝に提案した程度だ」
「……」
「お前が優秀で仕事をこなし、時間が余っているようだったからそれを任せる、というだけだ」
話は終わりだ、とでも言うように公爵は執務机に目線を落とした。
朝焼けに染まる空が見えて、目を覚ます。腕の中のメアは静かに寝息を立てていた。
頬や額にキスをしても起きないメアをそっとシーツに包むと、クレインははだけたままにベッドを降りて湯浴みへと向かう。
父の命令に従うのは不服だが、部族を勝手に追い出されては困る。
自室に戻り、相変わらずニコリともしないメイドにスーツの用意をさせた。
玄関ホールへと向かえば、ヨレた白衣のケイルが従者の肩で器用に寝ているのが見えて、溜息が出た。
「父はどこだ」
「旦那様は光魔法使い様のお迎えに行かれております」
「ゲストルームには誰も近づかせるなよ」
「承知しております」
やがて馬の足音が聞こえ、玄関扉が開き朝日が室内へと一気に侵入する。
光の中から現れた父の腕の中には丈の合わないドレスを着た子供が見えた。父が歩く度、その子供のプラチナブロンドの髪が揺れる。
「このまま、部屋へと運ぶ。お前達は付いてこい」
クレインとケイルを見た父は、立ち止まることなく屋敷の奥へと歩いていった。
「へぇ、なんか子供みたいだねぇ」
父の背中から、じろじろと失礼に見下ろすケイルが思ったままに呟く。
クレインはケイルを諌めることが出来なかった。クレイン自身が、さっきまで子供だと思っていたから。
丈の合わないドレスだと思ったのは、両手脚がないせいで物量のないそこに余った生地が垂れ下がっていたからだ。
目元に包帯を巻いた女性の唇は父の手が離れると小さく震える。
「クレ……インさま…」
「あぁ、大丈夫だ」
父が女性に声をかけ、クレインを引き寄せる。
名を呼ばれ、拒否することの出来なかったクレインはただ黙って見ていることしか出来なかった。
長旅だったから疲れているだろう、と言った父を追いかけ、部屋を出る。
*********
クレインのターン長くてすみません<(_ _)>
なんとか省略しようとしてるんですが、箇条書きみたいになってるとこも多いかもしれません。
あともう少しお付き合いくださいm(_ _)m
お時間ありがとうございます!!!
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