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レイヴン5
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「お前も……見ただろう?」
コンドラー公爵は、母が血を吐き、レイヴンが拒絶したあの時みたいに痛みにこらえるような顔をしていた。
父は母と身分差を乗り越える結婚方法を探したけど母に無茶をさせてしまい、諦めようとした。
だけど母は諦めず、唯一の結婚方法の「精霊の愛し子」になろうとして精霊を怒らせ今では父だけがメアの呪術の対象になっている。
そして、あの金髪の子供は祖父と光魔法使いの子供だった。
淡々と話すのに、父の会話の節々には愛し合って産まれたのが僕だ。と言っているようで、レイヴンは言葉が出なかった。
どうして僕を産んだのか、どうして僕を呼び戻したのか、それなら、どうして自分は今までこんなに寂しく苦しく辛い思いをしなきゃいけなかったのか…
「あなたも…母も、自分勝手だ」
「すまない」
「ほっといてくれたらよかったのに」
「……すまない」
何を言っても謝るコンドラー公爵に腹が立ち、立ち上がって罵ろうとしたレイヴンの腕を、隣で寝ていたケイルが掴んだ。
「家の訓練を君に無理矢理させたのは僕だよ」
「……は?」「え」
兄を信用できないから、と同席してからは黙っていた叔父がニコリとレイヴンに笑いかける。
「最初はメアさんの呪術から避けるために遠くの施設に預けたんだよー?それにあの施設、職を持てるようになるまで見てもらう約束してたんだから」
「……そもそもお前がこの子を捨てるようなことをしなければっ」
「お腹の中にいる時からメアさんに黙っててって言われたんだからしょうがないでしょ、それに兄さんに言ったら家に連れ帰ってたよーどうせ」
「それは……ない」
「言いきれないでしょー?自分に似てるから後継だなんだーって絶対手放さなかったはずだよ、将来家の事で苦しめるのも精霊のことで危険な目に合わせるのも僕は嫌だったんだけど?」
立ち上がったのはレイヴンのほうだったのに、今では父と叔父が立ち上がり、兄弟喧嘩を始めたことでレイヴンは怒る気が消え失せ、力無くソファに沈む。
「………」
「だからー、勝手に呼び戻したのは兄さんね!僕は勉強とかつらーい訓練させてればそのうち貴族なんて嫌になって逃げてくれるかなっーて、平民として自由に生きてほしいって思っただけだよ、まぁ君に素質あったから楽しくなっちゃったところはあるけど…」
「ケイルッ!!」
「仕方ないじゃん、勉強もすぐに出来ちゃうしー?12歳になる前に影魔法まで使えちゃったんだもん、天才すぎるでしょ」
「ふざけるな」
激怒し、声を荒げたのは、コンドラー公爵だった。
「確かに先のことも考えず連れて帰ったのは…俺の失態だ、だが教育をさせるつもりはなかった、メアと穏やかに暮らしてほしかった…施設で本が好きだと聞いたから将来の役に立てば、と必要な時だけ教師をつけた」
「だから」と急に力無く呟いたコンドラー公爵は一度レイヴンを見て、俯いた。
「お前に拒絶された日…日々成長する「息子」の報告を聞いて勝手に喜んでいた己を恥じた…お前にとっては冷たく無関心な父でしかないのに…」
静まり返った執務室にはレイヴンの小さな溜息がよく聞こえ、コンドラー公爵がびくりと震えた。
「本当に自分勝手だ」
「そうだそうだー」
「…叔父さんもです」
「えー、僕は愛とかそういうのわからないからねぇ…これがデフォルトだよー」
「はぁ…事情は分かりました、呪術については僕も調べます」
コンドラー公爵は「駄目だ、危険すぎる」と引き止めた。
「無茶はしませんよ、ただ勝手にさせてもらいます」とレイヴンは、立ち竦む公爵を置いて公爵邸を出た。
**********
レイヴンに帰ってこれました…
メアの精霊の森でのことや、メアとクレインが再会する場面、クレインとレイヴンが施設で出会うまでの細々したシーン、思い切ってぶった切りましたが簡潔に差し込んで、違和感はないと…思います!思いたいです(;_;)
お気に入りやしおりを挟んでくれている方には本当に感謝しかないです(;_;)いつも励まされています!!
時間が空いてしまいすみません、お時間頂きありがとうございますm(_ _)m
コンドラー公爵は、母が血を吐き、レイヴンが拒絶したあの時みたいに痛みにこらえるような顔をしていた。
父は母と身分差を乗り越える結婚方法を探したけど母に無茶をさせてしまい、諦めようとした。
だけど母は諦めず、唯一の結婚方法の「精霊の愛し子」になろうとして精霊を怒らせ今では父だけがメアの呪術の対象になっている。
そして、あの金髪の子供は祖父と光魔法使いの子供だった。
淡々と話すのに、父の会話の節々には愛し合って産まれたのが僕だ。と言っているようで、レイヴンは言葉が出なかった。
どうして僕を産んだのか、どうして僕を呼び戻したのか、それなら、どうして自分は今までこんなに寂しく苦しく辛い思いをしなきゃいけなかったのか…
「あなたも…母も、自分勝手だ」
「すまない」
「ほっといてくれたらよかったのに」
「……すまない」
何を言っても謝るコンドラー公爵に腹が立ち、立ち上がって罵ろうとしたレイヴンの腕を、隣で寝ていたケイルが掴んだ。
「家の訓練を君に無理矢理させたのは僕だよ」
「……は?」「え」
兄を信用できないから、と同席してからは黙っていた叔父がニコリとレイヴンに笑いかける。
「最初はメアさんの呪術から避けるために遠くの施設に預けたんだよー?それにあの施設、職を持てるようになるまで見てもらう約束してたんだから」
「……そもそもお前がこの子を捨てるようなことをしなければっ」
「お腹の中にいる時からメアさんに黙っててって言われたんだからしょうがないでしょ、それに兄さんに言ったら家に連れ帰ってたよーどうせ」
「それは……ない」
「言いきれないでしょー?自分に似てるから後継だなんだーって絶対手放さなかったはずだよ、将来家の事で苦しめるのも精霊のことで危険な目に合わせるのも僕は嫌だったんだけど?」
立ち上がったのはレイヴンのほうだったのに、今では父と叔父が立ち上がり、兄弟喧嘩を始めたことでレイヴンは怒る気が消え失せ、力無くソファに沈む。
「………」
「だからー、勝手に呼び戻したのは兄さんね!僕は勉強とかつらーい訓練させてればそのうち貴族なんて嫌になって逃げてくれるかなっーて、平民として自由に生きてほしいって思っただけだよ、まぁ君に素質あったから楽しくなっちゃったところはあるけど…」
「ケイルッ!!」
「仕方ないじゃん、勉強もすぐに出来ちゃうしー?12歳になる前に影魔法まで使えちゃったんだもん、天才すぎるでしょ」
「ふざけるな」
激怒し、声を荒げたのは、コンドラー公爵だった。
「確かに先のことも考えず連れて帰ったのは…俺の失態だ、だが教育をさせるつもりはなかった、メアと穏やかに暮らしてほしかった…施設で本が好きだと聞いたから将来の役に立てば、と必要な時だけ教師をつけた」
「だから」と急に力無く呟いたコンドラー公爵は一度レイヴンを見て、俯いた。
「お前に拒絶された日…日々成長する「息子」の報告を聞いて勝手に喜んでいた己を恥じた…お前にとっては冷たく無関心な父でしかないのに…」
静まり返った執務室にはレイヴンの小さな溜息がよく聞こえ、コンドラー公爵がびくりと震えた。
「本当に自分勝手だ」
「そうだそうだー」
「…叔父さんもです」
「えー、僕は愛とかそういうのわからないからねぇ…これがデフォルトだよー」
「はぁ…事情は分かりました、呪術については僕も調べます」
コンドラー公爵は「駄目だ、危険すぎる」と引き止めた。
「無茶はしませんよ、ただ勝手にさせてもらいます」とレイヴンは、立ち竦む公爵を置いて公爵邸を出た。
**********
レイヴンに帰ってこれました…
メアの精霊の森でのことや、メアとクレインが再会する場面、クレインとレイヴンが施設で出会うまでの細々したシーン、思い切ってぶった切りましたが簡潔に差し込んで、違和感はないと…思います!思いたいです(;_;)
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時間が空いてしまいすみません、お時間頂きありがとうございますm(_ _)m
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