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キョウモ ハカナイ ユメ ヲミル【じゃあ、これで仲直りってことで R18】
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杏がテツの母屋で暮らし始めて五日が経ったが、花色と杏は未だに口も聞いていなかった。勝色は直ぐに何も無かったかのように和解したが、気が強く意地っ張りな面を持つ花色が、杏を極端に避けていたためだった。
さすがに不味いと思ったのか柔が懐柔した。
「柔、じゅう」
花色が甘く切なく柔の名を呼んだ。
ところが、いつもは直ぐに与えてくれるはずの柔が、初めて花色を焦らした。
「じゅう、欲しいよ、じゅう」
花色が何度呼んでも、柔があと少しのところで花色の胎内からオスを抜き去り、寸止めにしたのだった。
初めて与えられた苦しみに、花色がぽろぽろと涙を零して泣き始めたが、柔は一貫して花色を焦らし続けた。
開放されること無くいつまでも燻る熱に、暫く泣き、しゃくり上げたころ柔が優しく花色を説得し始めた。
「ハナ、いい加減意地張るんじゃねえよ。明日、杏と仲直りしに行こうな。
もう、俺のが欲しくて限界だろ」
ぐずる花色を柔があやす。
「意地悪な柔なんか」そこまで言った花色が口を噤んだ。
「嫌いか?」
柔の何処までも優しい口調に花色が違う意味で泣き始めた。
「違う。好き。柔が好き。だから言う事聞くから俺を嫌わないで」
本気で泣く花色を腕に閉じ込め、「ハナはいい子だから俺の言いたい事わかるだろ」柔の言葉に花色がコクコクと頷いた。
「じゃあ、明日二人で杏のところに顔を出しに行こうな」
柔の囁きに花色が素直に頷いた。
「俺、悪い病に罹るのか?」
ひとしきり泣いた後、花色が不安そうに柔を見上げた。
「俺がたくさん種付けすれば大丈夫だ」と柔が初めての交わりの時のように偽の性教育を花色に施すと、それを真に受けた花色が「早くしろ」とばかりに柔にしがみ付いた。
「はいはい」
柔が花色に挿入れると、「仲直りの種付けだ」と花色に口付けながら数回にわたり小刻みに下肢を押付けた。
「ん、んふっ、んあっ。あっ、ああっ」
ビクン、ビクンと花色の体全体が震えた。
「種付けされて雌イキしたのか。ハナの胎内いつもにも増して凄いうねり」
花色の下唇をペロリと舐めた柔が珍しく吐息を零した。
鼻から零れる吐息が、花色の満足度を表すかのように何度も繰り返し吐かれた。
「ハナ、このままもう一遍出すぞ」
柔が花色をより強く抱きしめ、再び口付けた。またしても花色が満足そうに吐息を零した。
「泣いた後のハナの胎内凄すぎるぜ。何遍でもこのまま種付け出来そうだ」
柔が花色の腰に腕を回して何度も下肢を小刻みに揺らしながら気持ちよさそうに目を閉じた。
翌日。食事の後片付けをしている杏の元に、柔が尋ねてきた。
「よお、杏。いつも飯ありがとうな」そう言うと「ほら」と背後に隠れるように立っていた花色の背を押した。
花色と杏が無言のまま対峙した。
すると開口一番。
「俺は謝らないからな」
花色が仲直りするつもりの無いような台詞を吐いた。
「花色」
あせった柔が窘めるように叫んだ。
「だけど、昨晩の吸い物椀の出汁のとり方、教えてくれないか。
柔が、美味いって言ったから、次は俺が作ってあげたいんだ」
花色が眼を泳がせながらも杏に歩み寄る発言をした。
「嫌だね」
今度は杏が反抗的な発言をした。
「キョウ」
柔が今度は杏を窘めるように叫んだ。
「でも、お義母さんって呼ぶなら教えてもいいよ。
言ってみな、お・か・あ・さ・ん」
杏がにやりと黒い笑みを浮かべて花色を見た。
「何を!全く、お前ってやつは!お前は昔からそうだ。
俺はお前のそう言うところが子供のときから」
花色が杏に掴みかかりそうになると柔が無理やり花色を引き離した。
「柔、離せ」
頭に血の上った花色を他所に、杏は平然としていた。
柔が暴れる花色の腰に腕を回して体を持ち上げた。
「下ろせ、柔。俺はまだ杏に言い足りないんだ。大体お前は」
宙に浮いた足をジタバタさせた花色が杏に向って指を差しながら再び文句を言い始めたため、柔が花色を持ち上げたまま踵を返した。
「じゃあ、これで仲直りってことで」とだけ言うと花色を外に連れ出した。
不満いっぱいの花色が、遠ざかる調理場に向って叫んだ。
「俺はお前なんかお義母さんなんて、呼ばないからな!
いいか、絶対にお義母さんなんて呼ばないんだからな」
それを聞いた杏と柔が(もう言ってるって気がついてねえな)と密かに笑いを堪えていたことは花色には秘密であった。
その後も「なにがお・か・あ・さ・んだ、ふざけるなー」と、花色が叫び続け、工房の職人達を驚かせた。
どうにも手に負えなくなった柔が「躾しなおすしかねえな」とボソリと呟いて、とある場所へと足を向けた。
生地を染める作業場から少し離れた、川に程近いところに、【蒸し場】(ムシバ)と呼ばれる建物があった。染の作業には『色付け』→『蒸し』→『乾燥』→『洗い』など、いくつかの工程あり、そこは染めた色を長く定着させるため、染めた生地を蒸すための場所だった。
柔がその中に花色を連れて入った。
中には五右衛門釜があり、たたらを踏む上半身裸の男が作業をしていた。その釜の中には染付けされた生地が蒸されている最中であった。
「今日は喜助さんの担当か、ご苦労なこった」
柔が年上の職人に声を掛けると、【喜助】(キスケ)と呼ばれた浅黒い肌の厳つい男が振り向いた。
「柔坊、それに花色さんまで」喜助が不意の来訪者に驚いた。
「風呂は沸いてるかい?」柔の問いかけに、「もちろんでさ」と細い目をますます細めて白い歯を見せた。
柔が花色を連れて建物の裏手に回ると、東屋があり、そこにも五右衛門風呂があった。
いかにも川沿いの露天風呂といった趣であった。この五右衛門風呂は職人達が使うものとして職人達が管理をしていた。母屋の風呂よりも開放的で大きいため、柔と剛が幼少の折、テツと三人で入りに来た記憶がある懐かしい風呂だった。
節ごとに中心をくり貫いた竹筒を繋げて川から水を引いてあるため、水を汲みに行く必要が無く、湯が適温になれば繋げている竹筒を一節、二節と引き抜いてしまえば、釜に届かぬ位置で川の水が垂れ流しになり、桶に溜めれば汚れた体を流す水となるように職人達が皆で作ったのだった。
「こんな時にこんな時間から風呂なんて」
先ほどの怒りを引きずった花色が不満げな顔を隠さない。
「温泉に俺と浸かりてえ、って言ってたろ」
「そうだけど」
柔が花色の着物を脱がして、東屋の壁にバサリと掛ける様にして置いた。
柔の行動に従順な花色が、柔にされるがままに身を任せていた。
東屋には木で作られた壁が張り巡らされ、大の男が立つと、足元と肩口しか見えないように作られてあった。
それでも気恥ずかしさに花色が顔を朱に染めていた。柔も一糸纏わぬ姿になると、五右衛門風呂の中に手を入れて温度を確認した。
「ちょうどいいな」
柔が桶に湯を汲むと、五右衛門風呂に浸かるための踏み台の上にそれを置いた。
「川が直ぐ近くで見えて開放的だろ」
柔が花色の背後に回り、その桶で何度も二人の体に掛け湯をして体を潤した。
「そういうところでこういうことするのも男の夢、だよな」
柔が後ろから花色の臀部を大きく左右に開いた。
柔のオスの切っ先が花色の一つ目の入り口を抉じ開けて潜り込むと、ゆるゆると腰を前後させながら柔が再び掛け湯で二人の体を潤しながら、慎重に花色の胎内に埋めていった。
「んんー」
花色が喉を晒し仰け反った。
「じゅう、俺、立ってられない」
「そうだな、今まで立ってしたこと無かったもんな」
下肢を諤々と振るわせる花色と柔が壁の近くに近づくと、安心したように花色が壁に手をついた。
「奥、行くぞ」
花色の窄まりを両手で大きく割り開き、花色の胎内を抉るように柔が腰を突き出すと、より深くへと到達した柔のオスが花色の二つ目の入り口を抉じ開けた。元々、二人には身長差があるため、花色が爪先立ちになった。
「ああっ」
花色が柔の肩口に頭を預けて仰け反った。
「今は声、我慢しねえと喜助が見に来ちまうだろ」
柔が花色にクスリ、と笑みを浮かべた。
花色の足元に精液の水溜りができたころ、柔が花色の嫌悪する場所へと手を伸ばした。
「だめ」
花色が小声で柔に囁いた。
「俺はお前の体を洗ってやるだけだぞ。それとも、ハナが自分で洗うか?」
上目遣いの花色がふるふると首を振った。
「ここは汚れやすいんだぞ」
そう言うと柔が花色の皮を被ったままの性器を剥き始めた。花色が体を捩ろうにも、柔に貫かれ、爪先立ちのままではどうすることも出来なかった。
「ほら見ろ、垢が溜まってるじゃねえか。それこそ悪い病に罹るだろ」
柔が皮の中に隠れていた花色の亀頭を露出させ、皮の隙間に溜まる汚れを指の腹で絡め取るように綺麗にし始めた。
「ああ、ああっ、やあっ」
花色が、羞恥と快感に啼き始めたが、声を押さえようとする理性が残っているためか、柔の耳を擽る程度だった。
始めは羞恥に喘いでいたが暫くすると「じゅう、ぴりぴりする。痛い」と花色が涙目で訴え始めた。
「結構こびり付いてんだ、あともう少しだからな」
可愛そうに思いながらも柔が幾度も汚れを絡め取っては湯で洗い流した。
「じゅう、漏れる、声出る」
柔が肩口にある花色の艶やかに開いた唇を自らの口で塞いだ。
「んんー、んっ、んんー」
花色が我慢しきれずに声を上げた理由を柔が悟った。なぜなら、花色の亀頭にある手に生暖かい液体がちょろちょろとかけられたからだった。すぐに気がついた柔が口付けの角度を変えて花色の下肢を見やる。
花色の放尿、その光景に、柔がゾクリと下肢を震わせると、下肢を今まで以上に何度も突き出した。その後小刻みに揺れる下肢が種付けをした事を物語っていた。
「んふっ」
今度は花色の満足そうな息が鼻から抜けた。
陶酔したように口付けを離さない柔が湯を掛けて花色の下肢の汚れを流し終えると、花色の捲れた亀頭の皮を元通りに優しく戻した。ビク、ビクと、痛みと快楽の余韻で花色の体が僅かな刺激にも反応した。
ようやく口付けを開放した柔が雄の色香を漂わせ「痛くしてごめんな。まだ痛むか?」と花色を蕩けさせるように耳元で囁いた。
「痛い」
花色が再び涙目になった。
「痛いところは自分で触るともっと痛くなるんだぞ」
またしても偽の性教育を花色に施した柔が、花色の不安を煽った。
「やだ、厠に行けなくなる」
花色がますます涙目になった。
「痛みが無くなるまで俺が一緒についていってやるから、安心しろ。胎内だけで沢山イカせてやるからな、その痛みを忘れるくらい、抱くからな」
柔が優しい言葉とは裏腹に、悪餓鬼の様に心の中では喜んでいた。
それから数日ほど痛みに苦しんだ花色には、杏に食って掛かる覇気は無く次第にぎこちなくではあるが会話もし始めた。
「柔…」
作業場の扉に隠れるように上目遣いに立つ花色に、柔が「おう、今行く」と短い返事を返した。
二人が出て行った後の作業場では職人達恒例の噂話が飛びかった。
「花色さん、可愛いなあ。一日に何度もああやって柔坊を呼びに来て、熱々だな」
「しかし一体全体、何処に行ってるでやんすかねえ」
「若けえし、体力あるからなあ。柔坊」
「じゃあ、花色さんが呼びに来るってことは「柔、俺の体また火照ってるんだ。我慢できない」ってな感じでやんすかね」一人が裏声を使って演技を混ぜた。
「いやあ、若けえっていいなあ。今頃どっかでしっぽりと、か」
職人達が天井を見上げてそれぞれの妄想を膨らませた。
そのころ。
「ほら、暴れんな。先っぽ出した方が汚れが溜まらねえんだから」と珍しく正論で詰め寄る柔に「でも痛いんだもん」と花色が駄々を捏ねた。
二人の厠でのこの攻防戦は毎回行われ、長期戦になるかと思われたが「そんなに先っぽ出してしょんべんするのが嫌なら、風呂で洗うしかねえな」柔の一言で、あっと言う間に決着がついたのだった。不満そうな表情を浮かべても、柔の言うことには絶対的に従順な花色が反論することはなかった。
それからというもの、花色の下肢の掃除は定期的に行われるようになり、物覚えの良い花色の体がそのたびに放尿を繰り返し、柔の嗜虐心を満たした。
さすがに不味いと思ったのか柔が懐柔した。
「柔、じゅう」
花色が甘く切なく柔の名を呼んだ。
ところが、いつもは直ぐに与えてくれるはずの柔が、初めて花色を焦らした。
「じゅう、欲しいよ、じゅう」
花色が何度呼んでも、柔があと少しのところで花色の胎内からオスを抜き去り、寸止めにしたのだった。
初めて与えられた苦しみに、花色がぽろぽろと涙を零して泣き始めたが、柔は一貫して花色を焦らし続けた。
開放されること無くいつまでも燻る熱に、暫く泣き、しゃくり上げたころ柔が優しく花色を説得し始めた。
「ハナ、いい加減意地張るんじゃねえよ。明日、杏と仲直りしに行こうな。
もう、俺のが欲しくて限界だろ」
ぐずる花色を柔があやす。
「意地悪な柔なんか」そこまで言った花色が口を噤んだ。
「嫌いか?」
柔の何処までも優しい口調に花色が違う意味で泣き始めた。
「違う。好き。柔が好き。だから言う事聞くから俺を嫌わないで」
本気で泣く花色を腕に閉じ込め、「ハナはいい子だから俺の言いたい事わかるだろ」柔の言葉に花色がコクコクと頷いた。
「じゃあ、明日二人で杏のところに顔を出しに行こうな」
柔の囁きに花色が素直に頷いた。
「俺、悪い病に罹るのか?」
ひとしきり泣いた後、花色が不安そうに柔を見上げた。
「俺がたくさん種付けすれば大丈夫だ」と柔が初めての交わりの時のように偽の性教育を花色に施すと、それを真に受けた花色が「早くしろ」とばかりに柔にしがみ付いた。
「はいはい」
柔が花色に挿入れると、「仲直りの種付けだ」と花色に口付けながら数回にわたり小刻みに下肢を押付けた。
「ん、んふっ、んあっ。あっ、ああっ」
ビクン、ビクンと花色の体全体が震えた。
「種付けされて雌イキしたのか。ハナの胎内いつもにも増して凄いうねり」
花色の下唇をペロリと舐めた柔が珍しく吐息を零した。
鼻から零れる吐息が、花色の満足度を表すかのように何度も繰り返し吐かれた。
「ハナ、このままもう一遍出すぞ」
柔が花色をより強く抱きしめ、再び口付けた。またしても花色が満足そうに吐息を零した。
「泣いた後のハナの胎内凄すぎるぜ。何遍でもこのまま種付け出来そうだ」
柔が花色の腰に腕を回して何度も下肢を小刻みに揺らしながら気持ちよさそうに目を閉じた。
翌日。食事の後片付けをしている杏の元に、柔が尋ねてきた。
「よお、杏。いつも飯ありがとうな」そう言うと「ほら」と背後に隠れるように立っていた花色の背を押した。
花色と杏が無言のまま対峙した。
すると開口一番。
「俺は謝らないからな」
花色が仲直りするつもりの無いような台詞を吐いた。
「花色」
あせった柔が窘めるように叫んだ。
「だけど、昨晩の吸い物椀の出汁のとり方、教えてくれないか。
柔が、美味いって言ったから、次は俺が作ってあげたいんだ」
花色が眼を泳がせながらも杏に歩み寄る発言をした。
「嫌だね」
今度は杏が反抗的な発言をした。
「キョウ」
柔が今度は杏を窘めるように叫んだ。
「でも、お義母さんって呼ぶなら教えてもいいよ。
言ってみな、お・か・あ・さ・ん」
杏がにやりと黒い笑みを浮かべて花色を見た。
「何を!全く、お前ってやつは!お前は昔からそうだ。
俺はお前のそう言うところが子供のときから」
花色が杏に掴みかかりそうになると柔が無理やり花色を引き離した。
「柔、離せ」
頭に血の上った花色を他所に、杏は平然としていた。
柔が暴れる花色の腰に腕を回して体を持ち上げた。
「下ろせ、柔。俺はまだ杏に言い足りないんだ。大体お前は」
宙に浮いた足をジタバタさせた花色が杏に向って指を差しながら再び文句を言い始めたため、柔が花色を持ち上げたまま踵を返した。
「じゃあ、これで仲直りってことで」とだけ言うと花色を外に連れ出した。
不満いっぱいの花色が、遠ざかる調理場に向って叫んだ。
「俺はお前なんかお義母さんなんて、呼ばないからな!
いいか、絶対にお義母さんなんて呼ばないんだからな」
それを聞いた杏と柔が(もう言ってるって気がついてねえな)と密かに笑いを堪えていたことは花色には秘密であった。
その後も「なにがお・か・あ・さ・んだ、ふざけるなー」と、花色が叫び続け、工房の職人達を驚かせた。
どうにも手に負えなくなった柔が「躾しなおすしかねえな」とボソリと呟いて、とある場所へと足を向けた。
生地を染める作業場から少し離れた、川に程近いところに、【蒸し場】(ムシバ)と呼ばれる建物があった。染の作業には『色付け』→『蒸し』→『乾燥』→『洗い』など、いくつかの工程あり、そこは染めた色を長く定着させるため、染めた生地を蒸すための場所だった。
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中には五右衛門釜があり、たたらを踏む上半身裸の男が作業をしていた。その釜の中には染付けされた生地が蒸されている最中であった。
「今日は喜助さんの担当か、ご苦労なこった」
柔が年上の職人に声を掛けると、【喜助】(キスケ)と呼ばれた浅黒い肌の厳つい男が振り向いた。
「柔坊、それに花色さんまで」喜助が不意の来訪者に驚いた。
「風呂は沸いてるかい?」柔の問いかけに、「もちろんでさ」と細い目をますます細めて白い歯を見せた。
柔が花色を連れて建物の裏手に回ると、東屋があり、そこにも五右衛門風呂があった。
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節ごとに中心をくり貫いた竹筒を繋げて川から水を引いてあるため、水を汲みに行く必要が無く、湯が適温になれば繋げている竹筒を一節、二節と引き抜いてしまえば、釜に届かぬ位置で川の水が垂れ流しになり、桶に溜めれば汚れた体を流す水となるように職人達が皆で作ったのだった。
「こんな時にこんな時間から風呂なんて」
先ほどの怒りを引きずった花色が不満げな顔を隠さない。
「温泉に俺と浸かりてえ、って言ってたろ」
「そうだけど」
柔が花色の着物を脱がして、東屋の壁にバサリと掛ける様にして置いた。
柔の行動に従順な花色が、柔にされるがままに身を任せていた。
東屋には木で作られた壁が張り巡らされ、大の男が立つと、足元と肩口しか見えないように作られてあった。
それでも気恥ずかしさに花色が顔を朱に染めていた。柔も一糸纏わぬ姿になると、五右衛門風呂の中に手を入れて温度を確認した。
「ちょうどいいな」
柔が桶に湯を汲むと、五右衛門風呂に浸かるための踏み台の上にそれを置いた。
「川が直ぐ近くで見えて開放的だろ」
柔が花色の背後に回り、その桶で何度も二人の体に掛け湯をして体を潤した。
「そういうところでこういうことするのも男の夢、だよな」
柔が後ろから花色の臀部を大きく左右に開いた。
柔のオスの切っ先が花色の一つ目の入り口を抉じ開けて潜り込むと、ゆるゆると腰を前後させながら柔が再び掛け湯で二人の体を潤しながら、慎重に花色の胎内に埋めていった。
「んんー」
花色が喉を晒し仰け反った。
「じゅう、俺、立ってられない」
「そうだな、今まで立ってしたこと無かったもんな」
下肢を諤々と振るわせる花色と柔が壁の近くに近づくと、安心したように花色が壁に手をついた。
「奥、行くぞ」
花色の窄まりを両手で大きく割り開き、花色の胎内を抉るように柔が腰を突き出すと、より深くへと到達した柔のオスが花色の二つ目の入り口を抉じ開けた。元々、二人には身長差があるため、花色が爪先立ちになった。
「ああっ」
花色が柔の肩口に頭を預けて仰け反った。
「今は声、我慢しねえと喜助が見に来ちまうだろ」
柔が花色にクスリ、と笑みを浮かべた。
花色の足元に精液の水溜りができたころ、柔が花色の嫌悪する場所へと手を伸ばした。
「だめ」
花色が小声で柔に囁いた。
「俺はお前の体を洗ってやるだけだぞ。それとも、ハナが自分で洗うか?」
上目遣いの花色がふるふると首を振った。
「ここは汚れやすいんだぞ」
そう言うと柔が花色の皮を被ったままの性器を剥き始めた。花色が体を捩ろうにも、柔に貫かれ、爪先立ちのままではどうすることも出来なかった。
「ほら見ろ、垢が溜まってるじゃねえか。それこそ悪い病に罹るだろ」
柔が皮の中に隠れていた花色の亀頭を露出させ、皮の隙間に溜まる汚れを指の腹で絡め取るように綺麗にし始めた。
「ああ、ああっ、やあっ」
花色が、羞恥と快感に啼き始めたが、声を押さえようとする理性が残っているためか、柔の耳を擽る程度だった。
始めは羞恥に喘いでいたが暫くすると「じゅう、ぴりぴりする。痛い」と花色が涙目で訴え始めた。
「結構こびり付いてんだ、あともう少しだからな」
可愛そうに思いながらも柔が幾度も汚れを絡め取っては湯で洗い流した。
「じゅう、漏れる、声出る」
柔が肩口にある花色の艶やかに開いた唇を自らの口で塞いだ。
「んんー、んっ、んんー」
花色が我慢しきれずに声を上げた理由を柔が悟った。なぜなら、花色の亀頭にある手に生暖かい液体がちょろちょろとかけられたからだった。すぐに気がついた柔が口付けの角度を変えて花色の下肢を見やる。
花色の放尿、その光景に、柔がゾクリと下肢を震わせると、下肢を今まで以上に何度も突き出した。その後小刻みに揺れる下肢が種付けをした事を物語っていた。
「んふっ」
今度は花色の満足そうな息が鼻から抜けた。
陶酔したように口付けを離さない柔が湯を掛けて花色の下肢の汚れを流し終えると、花色の捲れた亀頭の皮を元通りに優しく戻した。ビク、ビクと、痛みと快楽の余韻で花色の体が僅かな刺激にも反応した。
ようやく口付けを開放した柔が雄の色香を漂わせ「痛くしてごめんな。まだ痛むか?」と花色を蕩けさせるように耳元で囁いた。
「痛い」
花色が再び涙目になった。
「痛いところは自分で触るともっと痛くなるんだぞ」
またしても偽の性教育を花色に施した柔が、花色の不安を煽った。
「やだ、厠に行けなくなる」
花色がますます涙目になった。
「痛みが無くなるまで俺が一緒についていってやるから、安心しろ。胎内だけで沢山イカせてやるからな、その痛みを忘れるくらい、抱くからな」
柔が優しい言葉とは裏腹に、悪餓鬼の様に心の中では喜んでいた。
それから数日ほど痛みに苦しんだ花色には、杏に食って掛かる覇気は無く次第にぎこちなくではあるが会話もし始めた。
「柔…」
作業場の扉に隠れるように上目遣いに立つ花色に、柔が「おう、今行く」と短い返事を返した。
二人が出て行った後の作業場では職人達恒例の噂話が飛びかった。
「花色さん、可愛いなあ。一日に何度もああやって柔坊を呼びに来て、熱々だな」
「しかし一体全体、何処に行ってるでやんすかねえ」
「若けえし、体力あるからなあ。柔坊」
「じゃあ、花色さんが呼びに来るってことは「柔、俺の体また火照ってるんだ。我慢できない」ってな感じでやんすかね」一人が裏声を使って演技を混ぜた。
「いやあ、若けえっていいなあ。今頃どっかでしっぽりと、か」
職人達が天井を見上げてそれぞれの妄想を膨らませた。
そのころ。
「ほら、暴れんな。先っぽ出した方が汚れが溜まらねえんだから」と珍しく正論で詰め寄る柔に「でも痛いんだもん」と花色が駄々を捏ねた。
二人の厠でのこの攻防戦は毎回行われ、長期戦になるかと思われたが「そんなに先っぽ出してしょんべんするのが嫌なら、風呂で洗うしかねえな」柔の一言で、あっと言う間に決着がついたのだった。不満そうな表情を浮かべても、柔の言うことには絶対的に従順な花色が反論することはなかった。
それからというもの、花色の下肢の掃除は定期的に行われるようになり、物覚えの良い花色の体がそのたびに放尿を繰り返し、柔の嗜虐心を満たした。
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