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キョウモ ハカナイ ユメ ヲミル【テツさんの息子って三段階で大きくなるんですね R18】
しおりを挟む主導権を奪われた初夜から、杏が毎日テツの布団へと潜り込んできた。しかし、体を繋げる事はなく、寄り添って眠るだけだった。テツも久方ぶりの人肌を思い出してか、杏を拒むことはしなかった。
寝静まった夜更け。
杏が静かに眼を開け、テツが熟睡しているのを確認すると、そっとテツの寝間着の袷から手を忍ばせた。
なるべく体を動かさぬように杏がテツの胸へと指を這わせた。テツの小さな胸の頂にある粒を杏が捏ね始めた。指の腹で擦り、摘み、捻り、押し潰す。杏の指が根気良くテツの胸を愛撫していた。
何かを感じてか、テツが時折「うっ」と呻いた。それも、ここ暫くの杏の人知れずの努力の賜物か、次第に呻く回数は徐徐に増えていた。
「んふっ」杏が黒い笑みを浮かべ、テツ本人と同様に眠りについているはずの息子へと手を伸ばし、よろず屋での夜に知ったテツの『良い所』である睾丸をやんわりと包んだ。たったそれだけのことに「ううっ」とテツが夢の中で声を上げ、悩ましげに眉を顰めた。「もしかして夕さんに開発されてた?」あんが転がすように触りながら、テツの息子を果てる寸前まで育て上げた。
(だいぶいい反応はするようになったんですけどね。
あとどのくらい続けたら胸だけで完勃ちになるんでしょうね)
杏が未知なる希望に思いを馳せ、テツの横で今度こそ眠りについた。
翌朝。
「あん、あんよ。もう出ちまう」
テツの弱弱しい声が寝室に響いた。
杏の口内で爆発寸前のテツの息子がテツともども限界を迎えた。
テツが喘ぎ声を漏らさぬように手を口にあてたまま快楽の証を杏の口内に放った。
杏がそれを何事もないように嚥下した。
「毎日毎日こんな年寄りのもん、処理なんかしなくったって良いんだぜ」
テツが申し訳なさそうに杏に伝えた。
「じゃあ、今までテツさんは朝、どうやって処理してたんですか?」
杏の問いかけに「ここ数年は勃ちが悪くて、処理の必要はなかったんだが、あんが来てから何だか若けえ時に戻ったみてえに毎朝勃ちやがる。今さらだってえのにな」
テツが乾いた笑いを浮かべた
その日の夜。
「テツさん、してもいいですか?」
その言葉を皮切りに、杏がテツの息子を銜えると、瞬く間にそれは芯を持った。
「テツさんの、初夜の時より早く勃つようになりましたよね」
杏が嬉しそうな顔をした。
「もう挿入れますね」
初夜の時と同様に騎乗位で杏が再び主導権を握った。
既に準備をしていた杏の胎内にテツの息子が飲み込まれていく。
「はあー」
胎内にテツを全部納めたあんが、満足気に吐息を零した。
「毎回やられっぱなしだと思うなよ」
テツが主導権を奪い返そうと杏の腰を掴んだ。
「ここ数日間、仕込んでおいた事があるんです」
杏が黒い笑みを浮かべて、テツの胸へと手を伸ばした。
「はっ、女じゃねえんだ、こちとらよ」
テツが強気に反論した。
ところが、杏がテツの胸の頂を弄り始めた途端、「あっ」とテツが喘ぎのような声を漏らした。
「桃源郷に通って得た知識は伊達じゃありませんよ。俺はテツさんのために生きてきたって言いましたよね。それは、性生活にも重きを置いてのことです。貴方を俺の体で天国へ連れて行きたい、もちろん快楽の意味ですけど」
胸の頂を毎夜、施していたように弄ると、テツの吐息が熱くなっていった。
「俺の胎内のテツさん、さっきより大きくなってガチガチですね。
男も胸、気持ち良くなるんだそうですよ。今の貴方みたいに」
杏が主導権を握ったままで嬉しそうに微笑んだ。
「このまま、初夜の時みたいに緩急をつけたらどうなるんでしょうね」
杏に反論することも、頷くこともできずに翻弄され、テツの顔が快楽に歪んでいた。
杏がついに腰の動きに緩急をつけ始めた。
「ああっ、まだ大きくなるんですね、凄い。
テツさんの息子って三段階で大きくなるんですね」
杏が恍惚とした表情を浮かべた。
「あっ凄い、硬くて大きくて。んああつ、今夜は前、触らなくてもイケそう」
杏の痴態を眼にしながら、口元を覆っていたテツが杏の腰を両手で掴むと、テツが杏を力いっぱい突き上げた。
「テツ、さ…、んああーーっ」
「あ、はっ」
杏の雄叫びのような喘ぎと、テツの満足気な吐息が同時に上がった。
力尽きたように杏がテツの上に崩れ落ちた。ハクハクと小さく呼吸を繰り返しながら余韻に浸っているようだった。
「大丈夫か?」
テツが優しく杏の頭を撫でた。
「はい。俺がテツさんを天国に連れて行こうと思っていたのに、俺が、先にイッてしまいました」
杏が今だ残る余韻に、まどろみながら答えた。
「俺も、イッたぜ、あんと一緒にな」
「だと良いんですけど」杏の心配そうな返答に「二人でイケば、何処だって天国じゃねえか」と頭を撫でていた手を杏の頬に当て、熱の篭った目で杏を見つめた。
「そんなこと言われたら、毎晩、致したくなります」
杏が照れたように頬を染めた。
「いいぜ、どうせ、あんが勃たしてくれんだろ」
「はい。花色をつかって清吉にすっぽんをタダで貰う算段をこれから考えてから眠ります」
テツが呆れたように笑った。
「ったく、おめえが言うとしゃれに聞こえねえからな」
「はい。俺は本心しか言いません。ですから、俺ももっと精進します」
杏の晴れやかな笑顔が窓から差す朧月夜の明かりでぼんやりと浮かび上がった。
後日。
「ええ?本当に良いんですか?」
魚屋の清吉が目をキラキラさせて杏の持っているものを見つめていた。
「これは、花色が一番気に入っている髪留めだよ、欲しいかい?」
清吉が当たりに誰もいないことを確認するようにきょろきょろと調理場を見渡し、「欲しいです」と元気良く叫んだ。
「じゃあ、取引といこうか。
花色はね、実は『すっぽん』に目がないんだよ、同じ里出身の俺だから知っているのさ。でもすっぽんは高価だろ、だから家の誰にも、もちろん柔にも言えずにいるんだ。可愛そうに。もし、そのすっぽんを清吉が花色にあげたら、凄く喜ぶと思わないかい?もしかしたら、花色が汗を拭った手ぬぐいを感謝の印にくれるかもしれないね。
いつも清吉には世話になっているからね、これはあげるよ」
そう言って杏が髪留めと言ったものを清吉に手渡した。
「俺の家宝にします」
そう言って清吉が喜々として調理場を後にした。
「よろず屋の箸なんだけどね」
杏が黒い笑みを浮かべた。
「あれ、杏一人?清吉さんは?」
何も知らない花色が調理場に入ってきた。
「今しがた帰ったよ」
杏が何事もない風を装った。
「そうだ、さっき清吉が花色の話をしていたよ。
花色から手ぬぐいの一つでも貰えたら、これからももっとおまけを持ってくるのに。って言っていたよ。清吉の持ってくるおまけ、柔が喜ぶと思わないか?」
それから二日間。
杏の言葉を真に受けた花色が、清吉に渡そうといつも懐に手ぬぐいを忍ばせていた。
「まいど」清吉が調理場の戸を開けた。
二人がお互いに心の中で(あっ)と思っていた。
「あのね、清吉さん」花色が手ぬぐいを渡そうと言いかけたが、「花色さん、やっと手に入れましたよ」と、清吉が大きな声で叫んだ。
自慢げに「立派でしょう」と花色に告げるが、話の見えない花色が「そうだね」と相槌を打つだけだった。
はっと思い出したように、花色が「いつもありがとう」と言って懐から手ぬぐいを差し出すと、感無量とばかりに清吉が目を潤ませ始めた。
ギョッと驚いた花色だったが、そんなに手ぬぐいが欲しかったのだと勘違いをした。
「俺は次に行きますんで」と言って出て行こうとした清吉に「御代は?」と花色が聞いたが「御代はもう頂いてるんで」と、懐に仕舞いこんだ手ぬぐいの事を示唆して颯爽と出て行った。
「こんな高価なもの頂いちゃっていいのかな」
一人残された花色が首をかしげた。
そうして、杏の策略によってまんまとテツのために『すっぽん』を手に入れた杏であった。
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