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キョウモ ハカナイ ユメ ヲミル【おめえ、自己開発は怠らなかったって言ったよなR18】

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 「テツさん、一緒に。一緒に」
 騎乗位で主導権を握るあんが、腰を振りながらテツの胸に手を伸ばした。
 喘ぎを堪えるために奥歯をギリリと噛み締めたテツが、突如として初めてあんの性器を触り始めた。

 「ああ、ああっ。テツさんはそんなことする必要なんてありません」
 「やられっぱなしじゃ、カッコ付かねえだろ」
 テツが唸り声のように呟いた。

 「だめっああ、出る、出ちゃう」
 テツに触れられたことで、いつも冷静な口調のあんが余裕なく啼き始めた。
 「テツさん、もうだめ、出ちゃう。一緒が良い」
 あんが強請るように啼きながらも、テツの胸からは手を離さなかった。

 「テツさんを汚しちゃう」
 あんが大きく叫んでテツの手に快楽の証を吐き出した。そして、テツもあんの胎内で果てた。


 暫くして「ふーっ」と息を吐いたあんがいつもの冷静さを取り戻した。
 「テツさんは俺が気持ちよくしたいんです。俺のことは良いんですよ」
 あんがテツを拒絶するかのような発言をした。
 「そんな風に言うなよ、俺だってあんに触りてえって思ったっていいだろ」
 拗ねた口調のテツが起き上がってあんの両肩に手を置いたかと思うと、繋がったままあんを押し倒した。

 「えっ?」
 あんが驚きの表情を見せた。
 「やられっぱなしは性に合わねえんだよ。おめえ、自己開発は怠らなかったって言ったよな」
 そう言うと、テツがあんの胸を弄り始めた。突然のテツの逆襲にあんも反撃を試みるが、テツが下肢を揺らし始めたことで体の力が抜けたように大人しくなった。

 「だめ、テツさん。胸と奥突くの一緒にされたら俺」
 あんが涙目になりながらテツに懇願した。
 「気持ちよさそうにだめって言われちゃあ、もっとしたくなるのが男ってもんだろ」
 ゆっくりだった下肢の動きが次第に早さを増していき、パンパンと音を立ててあんの胎内を突き始めた。

 「ああ、ああっ、だめ。すぐ出ちゃう、から」
 あんの被っていた冷静さの仮面が壊れ始めた。
 「ああん、テツさん、溶けちゃう、溶けちゃう」
 テツの手によって愛され、あんが喜びに啼く。
 「ああ、溶けちまえ。今のおめえは可愛いぜ。
 これから俺の一生かけて可愛がってやるから、俺の腕の中でそうして甘えてろ」
 二人が、同時に体を震わせた。

 お互いの息が落ち着くのを待って、テツがあんの耳元に顔を近づけた。

 「もう一遍、俺のために可愛く啼いてくれや、あん。
 おめえのおかげで久しく忘れてたもん、思い出しちまった」
 そう言うと、あんの胸をテツが口と手で愛し始め、力強く下肢を打ちつけると、あんが喜びに打ち震えながらテツの背に手を回した。


 「あん、胸触りながら銜えんな」
 朝の恒例になったあんの口淫と同時に胸の刺激を受けたテツがあっけなく果てた。そしてあんがいつものようにそれを嚥下した。

 「胸を触るとテツさんの息子の反応がすこぶる良いんです。ビクビクして。テツさんも気持ち良いんでしょ」
 昨晩のあんから一転して冷静なあんが答えた。
 「昨晩はあんなに可愛く「溶けちゃうー」て叫んでたのにな」
 図星を突かれたテツがあんに切返した。
 「昨日は不覚を取ってしまっただけです」
 あんが照れ隠しのように口を尖らせたが、テツの横にこてんと添い寝をしてテツにしがみ付くと、テツが腕を回してあんの体を抱き寄せた。

 「すっぽんって凄いんですね。あんなテツさん見れるなんて思いませんでした」
 あんがしみじと口にした。
 「抜かずの三戦なんて夕ともしたことねえんだ。夕はもともと体が丈夫なほうじゃなかったからな」
 テツも昔を思い出してしみじみと口にした。

 「俺はその点大丈夫です。頑丈なので。また、花色を使って清吉からすっぽんを貰いましょうね」
 あんが悪巧みをする顔をした。

 「んなことしなくったって、買えば良いだろ。
 ハナちゃんが可愛そうじゃねえか」
 テツがそこまで口にして、自分が失態を犯したことにはたと気がついて口元に手を当てた。
 恐ろしくてあんの顔を見れずにいるテツに、あんが抑揚の無い口調で詰問した。

 「浮気もの」
 てっきり尻を抓られると覚悟を決めたテツだったが、意外なことにあんがプイッと拗ねたようにテツに背を向けて寝返りをうった。

 テツが柔らかく微笑みを讃えてあんを覆い被さるように後ろから抱きしめた。
 「拗ねてるとこも可愛いな。いろんな表情を見せてくれ、俺には。
 嫁は亭主に甘やかされて何ぼ、なんだぜ」
 テツの言葉にあんが顔を隠したままに耳を赤くした。
 「テツさんの隣にいるのを許されただけでも一生の贅沢なのに、これ以上一つでも、甘えてしまったら、歯止めが利かなくなります。きっと。
 甘えるの、慣れてないから」
 あんの震える告白に「それこそ望むところだ。紅のお墨付きなんだぜ、俺は。だから俺が死ぬ間際までおめえは甘えてりゃ良いんだよ」と、テツがあんを丸ごと包み込む覚悟がある事を伝えると、押し殺したような小声で静かにすすり泣くあんの声が部屋を包み始めた。

 テツがあんを抱きしめる腕に一層力を込め、あんが泣きやむまで沈黙を貫いた。



 キョウモ ハカナイ ユメ ヲミル これにて終了です。お読みいただきありがとうございます。
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