拝啓、聖騎士様。もうすぐ貴方を忘れるから離縁しましょう~履いてない!?聖女逃亡手記~

花虎

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リナリアは顔をあげると、首をもう一度後ろへ巡らせて、フィグルドの金褐色の瞳を見つめた。しっとりと汗ばんだ胸筋が、室内のライトで光っている。すぐ斜め上にある男らしい首筋の筋肉や顎のラインが色香を放って、リナリアの下腹部をきゅう、と切なくさせる。

 なんて、美味しそうなの……

とリナリアの脳内に言葉が浮かんで、思わず薄く唇を開けてしまう。

 リナリアの自分を求める瞳に、フィグルドは目を細めると、たっぷりと愛液を纏わせた剛直を引き抜いた。そのまま、閉じていたリナリアの足を少しだけ広げさせると、蜜壺の入り口と自身の切っ先をくちり、と添わせた。

 少しだけ上下に動かして先端も先走りと愛液で十分に濡らすと。

フィグルドは一度深く息を吐いてから、宣言する。
 
「挿れるぞ」

そのまま、隘路を無理やり広げるように熱杭が一気に穿たれた。
 
どちゅんっ
 
「……っ」
 
初めての時よりも、自分の身体を貫かれる感覚が強い。みちみちとこれ以上ないくらい自分の中で膨らんだ肉棒の質量をはっきりと感じる。その感覚をもっと感じたくて、リナリアは正面を向いたまま目を閉じる。
 
「大丈夫か?」
 
フィグルドが優しく脇腹を撫でてくれるが、前回の時とは違って身体が痛みで冷えたということはない。むしろ、この後にくる自分では得られない快楽を期待して、身体が切ないと叫んでいるようだった。
 
 早く、貴方の熱を感じさせてほしい
 
 自分でも何故そう思うのかわからないまま、強請るように少し腰を動かすと、フィグルドが驚いて息を飲んだのを感じた。けれどすぐに、その口元にうっすら笑みが浮かぶ。背を向けたリナリアには見えなかったが、彼が応えてくれるという不思議な予感はあった。

 フィグルドはリナリアの背中に再度おおいかぶさると、後ろから胸に手をまわし、柔らかいその感触を楽しみながら、ゆっくりと腰を前後に律動させる。
 
「ん……っん……っ」
 
緩い刺激に、小さく吐息を漏らしながら、胸の先端を摘まんだり少し引っ張られたりする刺激に腰が震える。

 胸を弄りながらもリナリアの項を舐めたり食んだりしながら、徐々に腰の動きのストロークを大きくしていく。
 
 じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ……っ

段々と中の滑りがよくなってきたのか、可動域が大きくなると、フィグルドは胸から手を離し、身体を起こすとリナリアの腰を掴んで突き入れる速度をあげた。
 
 ばちゅっばちゅっばちゅっ
 
腰がぶつかるたびにリナリアのお尻がひしゃげるように変形するのが可愛くて、ついつい強めに中を穿ってしまう。すると良いところにあたるのか、顎をあげて艶やかな啼き声が断続的に零れる。

 それが自分の興奮を煽って、もっともっと啼かせてやりたくなる。
リナリアが息を詰めたり、嬌声をあげるポイントを執拗に攻めながら、時折背筋を指先でつぅ、と辿ったり、尾てい骨を擽ったりする。反応の良い脇腹の皮膚が薄い部分を指の腹で撫でてやると、肌が粟立っているのがわかる。

 余すところなく彼女の痴態を味わいたくて、意地悪するように絶頂の兆しが見えると腰の動きを緩める。
 
 とちゅ、とちゅ、とちゅっ
 
優しく浅いところをかき回して擦れば、心地よい快楽に安心するのか、背中から力が抜けるのがわかる。

 安心して気を抜いた姿がフィグルドの嗜虐心を膨らませ、ヘッドボードの手を外れないように抑えつけると、今度は思い切り最奥を突き上げる。
 
 どちゅっどちゅっどちゅっ
 
「や……ぁ……っ」
 
突然強烈な刺激を送られて、肘を曲げ、逃げをうって前へ行こうとする身体を閉じこめて容赦なくがつがつと穿つ。最奥の子宮口に亀頭を何度もぶつけながら、ヘッドボードに追い詰めた子ウサギを食べる虎のように、その耳に噛みつく。

「ぁ……っあ……っ」
 
ねっとりと耳殻をしゃぶった後、鼓膜に直接吹き込んだ。
 
「子宮が降りてきたな」
「んん……っ」
 
(夫婦になった暁には……たっぷり子種を注ぐから、もうちょっとだけ待っていてくれ)
 
真っ赤になった耳裏にちゅぅ、と跡がつくくらい吸い付いてから、フィグルドは最後の追い上げのために、片腕はヘッドボードから外し、下がってしまったリナリアの下腹部に手を差し込む。

 そのまま自身の腕で下腹部を支え、力の入らない腰を持ち上げさせると、手のひらを恥丘に添わせる。そのまま指先を陰核にあて、ぐちぐちと強めに嬲りながら、突き上げをさらに速く激しくした。
 
ばちゅっばちゅっばちゅっ
 
「やぁ……っや……っあ……っ」
 
リナリアはもう快楽の奔流に飲み込まれて、自分で何を言っているかわからなくなっている。

 そうだ、もっと溺れてくれ。快楽に……俺自身に……

ひどく排他的な独占欲がフィグルドの胸を支配した。寝台がその苛烈さに、ぎしっぎしっと大きく悲鳴をあげる。
 
 ばちゅっばちゅっばちゅっばつんっ
 
「ぁ……んん―――――――――――っ」
 
そうして、リナリアはヘッドボードに顔を思い切り押し付けながら、絶頂した。フィグルドの肉棒を思い切り絞り、蠢く内壁が子種をよこせと強烈な誘惑をかけてくる。
 
「……っ」
 
フィグルドは息をつめてそれに耐えると、勢いよく自身の陰茎を引き抜いて、その刺激で白濁液がリナリアのお尻と背中に飛び散った。

 絶頂の余韻で全身の力が抜けたリナリアは、そのままどさりとベッドに倒れ込む。心配して顔を覗き込めば、意識を失っているだけのようだった。

 フィグルドは、ふ、と熱い息を吐くと、自身の欲望を掴んで擦る。出しきるように、その熱量を、リナリアの滑らかな肌に刻んだ。



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