殺したくせに、離さない ~死に戻った王子は、狂った婚約者に管理される~

逢 舞夏

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「愛していますよ、エル。……貴方を苦しめる全ての敵は、私が排除しますから」

 その声は、手紙の内容を裏付けるように、甘く、深く、優しかった。
 彼は名残惜しそうに私の額から唇を離すと、背を向け、扉へと歩き出した。

 ――違う。
 行かせるな。行かせては駄目だ。
 彼が部屋を出た瞬間、あの「死」が入ってくる!

「――待てッ!!」

 私はベッドから飛び起き、去ろうとするクラウスの腕を、力任せに掴んだ。

「……ッ!? 殿下?」

 クラウスが目を見開き、振り返る。
 私は乱れた息を整えることもせず、彼の胸ぐらを掴み上げて叫んだ。

「お前……何度もループしているのか!?」
「……え?」
「私を、何度も何度も助けようとして……時間を繰り返しているのか!?」

 クラウスの顔から、さっと血の気が引いていくのが分かった。
 だが、彼はすぐに表情を戻し、視線を逸らした。

「……何を、突然言っているんですか。悪い夢でも見たのでしょう、 ループなんて、そんな……」
「とぼけるな! 私は聞いたんだ!」

 私は彼の襟を強く締め上げた。

「私は……たった今、殺されたんだ! この部屋で、お前が出て行った後に!」
「な……」
「戻って来たお前は泣いていた! 『もう一度、また始めないといけないのか』と! 『いつ終わるんだ、この永遠は』と!!」

 私の言葉が突き刺さるたび、クラウスの瞳が揺れる。
 仮面が剥がれ落ちていく。
 隠しきれない動揺が、彼の全身から溢れ出していた。

「お前は……一体、何度人生をやり直しているんだ! 答えろクラウス!」
「や、やめ……」

 クラウスは真っ青な顔で、私の口を手で塞ごうとした。
 その手は酷く震えている。

「駄目だ……言えない……ッ! 言ったら、エルがまた死んでしまう」
「死なない! 大丈夫だ!」
「大丈夫なわけあるか!!」

 クラウスが、悲鳴のような声を上げて私の手を振り払った。
 彼は髪を振り乱し、半狂乱になって叫んだ。

「エルが『気づく』と……世界は貴方を排除しようとするんだ! 今までもそうだった! やっと……やっと今回は、エルが自分の意志で立ち上がって、生きる希望を持ち始めたのに!」

 クラウスの瞳が、絶望する。

「俺のせいで……俺が守れないせいで、またエルを死なせるなんて……無理だ言えない!」
「落ち着け! 私は生きている!」
「生きていない! いつも守れないんだ……ッ」

 クラウスは私の肩を掴み、食ってかかった。
 その目は焦点が合っておらず、完全にパニックに陥っている。

「おかしいんだ……! 今夜死ぬなんて、ありえない!」
「……え?」
「……おかしいんだ。俺の記憶じゃ、お前はいつだって『20歳』か『ループに気がついて』死んでしまう、そうして俺は戻るはずなんだ」

 クラウスは血を吐くように叫んだ。

「それに暗殺なんて、この時間には軸には存在しないはずなんだ!!」

 私は息を呑んだ。
 20歳?
 私はあと4年、生きるはずだったのか?

「……だが、さっき私は殺されたぞ」

 私は静かに、けれどはっきりと告げた。

「1度目と同じ、近衛兵の姿をした男に、短剣で腹を刺された。……痛みも、熱さも、お前の叫び声も、全部覚えている」

「そ、そんな……馬鹿な……」

 クラウスはガタガタと震えだし、その場に崩れ落ちそうになった。

「運命が……変わった? 俺の知らない『死』が、早まったというのか……?」
「クラウス!」

 私は彼の頬を両手で挟み、無理やり顔を上げさせた。
 今は考察している場合じゃない。

「議論は後だ! 私の記憶が正しいなら――」

 私は扉を睨みつけた。

「私の記憶が正しいなら……今夜、暗殺者は入ってくる!」

 私が叫ぶと、クラウスが背に庇うようにして、扉に切っ先を向けた。
 来るなら来い。今度は不意打ちじゃない。
 クラウスもいる。二人なら絶対に勝てる。

 チクタク、チクタク……。
 部屋の時計が、無機質な音を刻む。

 1分。5分。30分……。

 張り詰めた空気の中、私たちは身じろぎもせず待ち続けた。
 だが。

 ……何も、起きない。
 扉が開く気配はおろか、廊下を歩く足音ひとつ聞こえない。

 やがて、窓の外が白み始めた。
 小鳥のさえずりが聞こえ、朝陽がカーテンの隙間から差し込んでくる。

「……どういうことだ」

 私は痺れた腕を下ろし、呆然と呟いた。
 暗殺者は、来なかった。
 昨夜のあの痛み、あのリアルな死の感覚は幻だったのか?
 いや、そんなはずはない。

「エル、体調はどうだ? 気分は悪くないか?」

 クラウスが私の顔を覗き込み、必死に体を触って確認してくる。
 その顔は徹夜の疲労と、それ以上の心労でやつれていた。

「……大丈夫だ。どこも痛くない」
「そうか……よかった……」

 クラウスは深く安堵の息を吐くと、サイドテーブルに置かれたまま冷え切ったスープを片付けはじめた。
 その背中は、どこか怯えているように見えた。

 私はベッドに腰掛け、彼に問いかけた。

「……なぁ、クラウス。お前は、どれくらい覚えているんだ?」

 カチャリ、と食器の音が止まる。
 クラウスは手を止め、しばらく沈黙した後、静かに答えた。

「……全部だ。何度も出会い、死ぬ瞬間まで。……それを、何度も」

 私は意を決して、自分の記憶を打ち明けた。

「私は……『1度目』を覚えている。お前の裏切りで、クーデターが起きたあの日のことを」

 クラウスの肩が、ビクリと跳ねた。

「そして、私はあの日……殺された」
「……あの日、か」

 クラウスが苦しげに呻く。
 私は続けた。

「その後、16歳に戻って……お前が教育係として私の前に現れた。それが『2度目』の世界だ。……いや、待てよ。今回の『死に戻り』を含めると、これは3回目になるのか?」

 私は混乱して、眉間を押さえた。
 ふと気になって、彼に尋ねた。

「お前は、何度目だ?」
「…………」
「クラウス?」
「……もう、数えるのはやめてしまった」

 その声は、あまりにも枯れていて、彼らしくなかった。
 数えるのをやめるほどの回数。
 10回や20回じゃない。100回、あるいはもっと……。

「そんなに……」

 私が絶句して、思考を巡らせようとした時だ。

「……待ってくれ」

 クラウスが、ハッとしたように顔を上げ、私を見た。
 その瞳が、恐怖と、どうしようもない罪悪感に揺れている。

「……エル。俺の『1度目の裏切り』を……覚えてるのか?」
「……あぁ。覚えている。お前は私を冷たい目で見下ろして……」

 私が言い終わる前に、クラウスが動いた。
 彼は私の前に歩み寄ると、私の両手をそっと取り、それを自身の頭上へ掲げるように持ち上げた。

 そして。床に膝をついた。

「……! クラウス?」

 まるで、罪人が裁きを乞うような、あるいは信徒が神に祈るような姿勢。
 彼は私の手首に額を押し付け、震える声で紡いだ。

「……すまなかった」

 手の甲に、熱い吐息がかかる。

「本当に……悪かった。あんな……あんな酷いことを」
「……お前、」
「俺は、貴方を傷つけた。尊厳を踏みにじり、絶望の中で殺した。それ以外にも、何度もエルを救えなかった」

 クラウスの手が、私の手を強く握りしめる。痛いほどに。

「殺してくれ。エルにはその権利がある」

 彼の声は涙で濡れていた。
 それを悔い、懺悔し、こうして私の前に跪いている。

(……ああ)

(……許していいのか?)

 跪く彼を見下ろしながら、私は自問した。
 いや、「許す」とはまた違う気がする。

 あの1度目の人生。裏切られ、冷たい石畳の上で絶望と共に死んだあの現実は、夢じゃない。
 なかったことにはできない。
 今でも私の中には、あの時の焼き尽くされるような絶望が、棘のように深く残っている。

 ――けれど。

 私の死体を抱きしめ、狂うほどに名前を叫んでいたあのクラウスもまた、紛れもない現実なのだ。
 彼はいったい、どれほどの長い時間を、私のことだけを考えて生きてきたのだろうか。
 どれだけの絶望を飲み込み、どれだけの血を吐いて、ここまで辿り着いたのだろうか。

(こいつは、本当に後悔していたんだ)

 私の手に落ちる熱い雫。
 この涙は、嘘じゃない。きっと演技じゃない。

 私は、掲げられた彼の手を解いた。
 そして、跪く彼の頬にそっと触れ、涙を拭った。

「……顔を上げろ、クラウス」

 クラウスが恐る恐る顔を上げる。
 その瞳は、神から裁きを待つ罪人のように怯えていた。

「私は、一生お前を許さない」

 私の言葉に、クラウスが息を呑む。
 だが、私はその目を見つめたまま続けた。

「……でも、あの雨の日。温室で心配してくれたお前に、私が救われたのも事実だ」

「……あ」

「お前にとっては、もう遥か彼方の記憶かもしれない。最初はただの計算や、フリだったのかもしれない。……それでも」

 私は、あの時の感情を思い出す。
 誰からも必要とされていなかった私に、初めて向けられた優しい言葉。

「お前は、私に生きる希望を与えてくれた。……そしてきっと、私が知らないループの中で、お前は何度もその瞬間を私に与えてくれていたんだろう?」

「エル……」

「クラウス。許さないが……私も悪かった」

 私は自嘲気味に微笑んだ。

「私も最初、お前のことを知ろうとしなかっただろう。勝手に感情を押し付けて、そして最後はただ『裏切り者』と決めつけて、拒絶して……もっとちゃんと、話し合っていればよかったな、私たちは」

 そう。
 足りなかったのは、愛することでも信じることでもない。
 ただの、内を曝け出した会話だったんだ。

「だから……泣くな」

 私は彼の顔を見て、ふっと吹き出してしまった。

「ぷっ……なんだその顔は。いつも澄ました顔をしているくせに、鼻水まで垂らして。ぐしゃぐしゃじゃないか」

「……え、あ……」

 クラウスが慌てて袖で顔を拭う。
 その必死で、情けなくて、どうしようもなく人間くさい姿がおかしくて、愛おしくて。
 私は声を上げて笑った。

「あはは! 酷い顔だ。……やっと、本当のお前に会えた気がするよ」

「……ふぅ」

 私はひとしきり笑った後、大きく息を吐いて居住まいを正した。
 クラウスも赤くなった目元を拭い、いつもの冷静な表情(といっても、鼻先は赤いが)を取り戻している。

「泣くのは後だ、クラウス。……重要な話がある」

 私は真剣な眼差しで彼を射抜いた。

「お前、どうやって時を戻したんだ?」

 クラウスの動きが止まる。
 彼は視線を彷徨わせ、躊躇い、やがて観念したように重い口を開いた。

「……1度目の世界で。エルを失った後、俺はクーデターを完遂し、王になった」
「ああ」
「俺は王家の書庫を漁り、最深部に封印されていた禁忌の扉を開いた。……そこには、時を戻す大魔術の記述があった。発動には、膨大な魔力と……魂が必要だと」

 クラウスの声が震える。

「俺は……民を殺した。数万人の命を、魔術の触媒として捧げたんだ」

 その告白に、私は息を止めた。
 目の前がくらくらする。数万人。この男は、私の命一つを拾うために、国を一つを犠牲にしたのか。
 吐き気がした。その罪の深さと、そこまでさせた自分の存在の重さに、押し潰されそうになる。

「……狂ってる」

 震える声で呟くと、クラウスは顔を覆った。

「ああ。俺は生きていていい人間じゃない。殺してくれ」
 
クラウスが顔を覆い、絞り出すように呻く。
 だが、その罪の引き金を引いたのは、他ならぬ私だ。
 私はこみ上げる吐き気を無理やり飲み込み、彼の手首を力任せに掴んだ。
 私の答えは決まっていた。

「嫌だ」

 私は彼の手首を掴み、力強く引き剥がした。

「お前が地獄に落ちるなら、私のせいでもある、一緒だ。一蓮托生だろう?」
「エル……」

 クラウスの瞳が再び潤む。
 また泣きそうだ。

「お前、泣き虫になったな」
「……誰のせいだと」

 クラウスはバツが悪そうにそっぽを向いた。
 私はその様子を苦笑して見つめつつ、思考を切り替えた。

「お前の話を要約すると……禁術で時を戻したことは分かった。確かに時を戻すのは、大魔術だ。そして実際、お前は何度もループしている」

 私はあごに手を当てて尋ねた。

「いつも、どれくらいに戻っているんだ?」
「……いつも、5歳くらいだ」
「5歳!?」

 私は素っ頓狂な声を上げた。
 16歳の今に戻ったわけじゃないのか。

「つまり、私が死ぬ20歳まで……1ループにつき15年? それを100回以上? ……お前、トータルで何百年生きているんだ?」
「だから、もう数えてないって言っただろ」

 クラウスが疲れたように息を吐く。
 数百年、あるいは千年近い時間を、たった一人で。
 想像するだけで気が遠くなる。

「……私が死ぬ20歳まで、か」

 私が何気なくその言葉を口にした瞬間。
 クラウスがあからさまに目を細め、露骨に嫌そうな顔をした。

「……その言い方、やめろ」
「ん?」
「エルが死ぬ、という言葉だ。……吐き気がする」

 本気で嫌がっている。
 私は少し呆れつつも、胸の奥がくすぐったくなった。

「……お前、まだ私のことが好きなのか? こんなに長い時間、同じ結末を見せられても」
「愛してる」

 即答だった。
 迷いのない瞳が私を貫く。

「何度繰り返しても、貴方への想いが摩耗することはなかった。……だから、エルに会えるこの人生を、地獄だと思ったことは一度もない」

「……地獄?」

 私がその単語に反応すると、クラウスは自嘲気味に笑った。

「ああ……俺が儀式をした時、契約した『何か』に言われたんだ。『エルの魂が生きることを拒めば、何度時を戻そうと、定められた日にその命は尽きるだろう。永遠の命の地獄を味わえ』と」

「……それだ」

 私は指を鳴らした。
 頭の中で、なぜ今回私だけ時が戻ったのかの疑問が掴めそうだ。

「これまでは絶望して死んでいた。でも今回は……私は絶望していたわけじゃない、理(ことわり)が狂ったのかもしれない」
「狂う?」
「それに、違和感を感じる。この大魔法は穴だらけなんだ。いくらお前が、この国の民を1度目の世界で犠牲にして戻したとしても……そんなに何度も、何度も戻すことが本当に可能なのか?」

 私はクラウスの目を見据えて、論理的な矛盾を突きつけた。

「法則を無視している。数万人の命といえど、有限だ。永久機関なんて存在しない。『世界そのものを15年巻き戻す』なんてデタラメな消費を、100回以上も繰り返せるはずがない」

 なのに、このループは止まらない。
 まるで――誰かが意図的におこなっているようだ。

「……まるでお前を、永遠の地獄に閉じ込めているようだ」

 私の言葉に、クラウスの表情が凍りついた。

「……閉じ込める?」
「ああ。これは『対等』じゃない。……お前が犠牲にした民の苦しみを、お前自身に味わわせているようだ」

 クラウスは考えるように固まった。思い当たる節があるのか、その瞳が不安げに揺れている。

「……やはり、調べに行くしかないな」

 身支度を整えながら私は言った。
 クラウスも頷き、腰に剣を佩く。

「このループの仕組み……俺がやった儀式……王家の書庫にあるはずだ」
「ああ。お前が使ったという『時戻しの魔法陣』。その記述をもう一度確認したい」

 私たちは顔を見合わせ、部屋を出た。 
 王宮の廊下はいつも通りの日常だった。使用人たちの姿もまばらだ。 
 コツ、コツ、と二人の足音だけが響く。
 私たち以外何の変化もない日常、そう思っていた。しかし。

 ――キリッ。

 頭上で、何かがきしむような、微かな音がした。 
 私は反射的に見上げた。 
 天井の高い回廊。そこには、巨大なクリスタルのシャンデリアが吊り下げられている。 
 その根元の鎖が、ふつりと切れたのが見えた。

「――ッ!?」

 声を上げる暇もなかった。  数トンの質量を持つガラスの塊が、私の真上へと落下してくる。

「エル!!」

 強い衝撃と共に、私は横へと弾き飛ばされた。 
 直後、轟音と共に 床が激しく揺れた。砕け散ったクリスタルの破片が散弾のように飛び散る。 
 もうもうと立ち込める粉塵の中、私は咳き込みながら顔を上げた。

「……ッ、クラウス!?」

 私の目の前には、片手を突き出し、魔法障壁を展開したクラウスが立っていた。 
 彼の障壁が、降り注ぐガラス片を完璧に防いでいる。

「……無事か!?、エル」
 「あ、ああ……お前のおかげで」
 「怪我はないか? 破片一つも刺さってないか!?」 
「落ち着け、無傷だ。……それより」

 私は粉々に砕け散ったシャンデリアの残骸を見つめた。 
 ただの老朽化? いや、タイミングが良すぎる。 
 まるで、私が部屋を出るのを待っていたかのように。

「……狙われているな」 
「ああ。偶然じゃない」

 クラウスの声が低く、冷たくなる。

「何者かが……いや、『世界』そのものが、強引にお前を殺そうとしているようだ」
 「……行くぞ、クラウス。こんなところで立ち止まってはいられない」

 クラウスが寄り添うように引き寄せる、歩きにくいが彼はこうしないと安心しないのだろう。
 そのまま足早にその場を後にした。

 王宮の最深部。 
 幾重にも張り巡らされた結界を、私の王族の血と、クラウスの魔法で解除しながら進む。 
 湿った冷気が肌にまとわりつく地下階段を降りると、そこには広大な「王家の禁書庫」が広がっていた。

「……ここだ」

 クラウスがカンテラを掲げ、さらに奥へと進む。 
 埃っぽいカビの匂い。数百年、誰も足を踏み入れていないような静寂。

「1度目の世界で、俺が儀式の古書を見つけた部屋だ。……クーデターの戦火で城が焼けた時、地下にあるここだけは無事だった」 
「そうか……」

 因果なものだ。
  城は落ちても、呪いだけは残ったということか。

 突き当たりの重厚な鉄扉。
 クラウスが慣れた手つきで隠し鍵を開け、扉を押し開ける。

 ギギギギ……と、錆びついた蝶番が悲鳴を上げた。

「……入れ。ここが、俺の罪の始発点だ」



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