45 / 385
『シャンバラ・ダルマ』編 序章
39th Memory Vol.3(日本/新潟/9/2020)
しおりを挟む
「これがあの日の続き。きみが知っていたのは、何者かの襲撃を受け、あいつが殺されたところまで。その後、ぼくの活躍により、『太虚転記』は半分奪い返した。そして、きみが固執している『異本』集めとやらも、そもそもはホムラが言い出したことだ」
「確かに、『先生』が『異本』を集めていたってことはなかったな。だが、あの日、ホムラは俺に、さも『先生』の意志だと言わんばかりに、『異本』集めを勧めてきたぞ」
「あれは、ホムラなりに考えてのことさ」
若者は肩をすくめて間を溜める。まだ一杯目が入ったままのワイングラスに口をつけ、液体を舐める。
「『織紙四季を恨むな』。それが遺言の一つでもある。そして、それも、やはりぼくたちには必要だった。ありていな言葉だけれど、『恨みからはなにも生まれない』。恨んだって仕方のないことなんだ。だが、そうなら、他に生きる意味が必要になる。その点、『異本』集めとは秀逸だ。人生を懸ければ達成し得なくもない。それでいて、十二分に不可能だ。……まあ、ホムラは本気だったみたいだから、ハクが集めた『異本』をいずれ奪おうという、小賢しい考えもあったかもしれないけれどね」
話は終わりだ。若者は言う。言って、また、ワインを舐める。
男は黙る。黙って、一度、ワインを飲み干した。男としては二杯目だったワインを。
すると、常に目を光らせていたかのように、即座にメイドがやってきて、ワインを注いだ。この日、三本目になるワインを。
「どうされますか? ハク様」
メイドは小さく問う。問うておいて答えも待たず、すぐに一礼し、その場を離れた。
男には解っていた。その問いへの答えを出すべき場面だと。だが、まだ、それを導き出せるほど、男は大人ではない。
きっと本当に、父親でもなければ、おじさんでもない。……お兄さんというには、おこがましいとしても。
「俺は……」
*
男はなにかを決意して、口を開く。
「俺は、『先生』にとって、いらない子だったのかもな」
「だろうね。その日の言葉を素直に受け止めるなら」
若者は即、そう返した。
「……否定しろよ」
「なんだい? ぼくに慰めを期待したのかい? だとしたらお門違いも甚だしい。恥を知れ」
「そこまで言われるようなことか?」
「考えてもみろ。仮にぼくが、『大丈夫だ。ハク。きみはあの人にとって、大切な息子の一人だったさ』とか慰めたら、どう思う?」
「ずいぶん会わねえうちに、病気が脳にもいっちまったんだろうな、と、思うだろうな」
「だろう?」
それみたことか。と、若者は言いたげに肩をすくめたが、自らに対する微妙な悪口は意にも介していないふうであった。
そして一度、息を吐く。間を持ってから、若者は、またワインを舐めた。いつの間にかその容量は、最初注がれた分の半分ほどまで減っている。
「きみがどうするかは知らないし、興味もない。好きにすればいいけれど。一つ、その決断に関与するかもしれない、ぼくの仮説を述べておこう」
その言葉に、俯いていた男は顔を上げる。
「あいつは、たぶん、まだ生きている」
その言葉を理解するのに、男はだいぶ長い時間を要した。ずっと聞こえなくなっていた周囲の喧騒が耳に戻る。夢の中のように、ふわふわとした心地だ。
「……なんだって? ……あいつってのは、『先生』のことか?」
それだけをようやく呟く。喉が渇いている。だが、ワインを飲む気にはなれなかった。
「そうだ。憂月。本名、『理紫谷』久弧。あいつはきっと、生きている」
男は言葉を失う。生きている、と、聞いても実感がない。喜べばいいのか、驚けばいいのか。そんなことあるはずないと、若者を疑えばいいのかも、解らない。
「……てめえがたまに『先生』を『理紫谷』と呼んでいたのは、そういうことか。……おまえ、いったい何者だ? どうして、俺もホムラも知らない、『先生』の本名を知っている?」
そう男が問うと、若者は意味ありげに笑って、ワインを舐めた。
やや目を細めて、窓の桟に肘を預ける。そうやってもたれて、雰囲気を演出した。
「さてね」
そして、そう、小さく答える。
*
生きている。とはいえ、いまどこでどうしているか、なぜ姿をくらましたのか、そこまでは解らない。そもそも、『生きているかもしれない』というだけで、それが正しいかも、確実には解らない。また、そう思う根拠も、語る気はない。
そのように、若者は言った。そうなると頑固だ。仮に女の握りこぶしをもってしても、聞き出せるとは限らない。し、いくら重要なことだとはいえ、若者がそう、自分自身に誓って決めた事柄なら、男も無理に聞き出そうという気にはなれなかった。
生きているなら、それでいい。それが若者の勘違いだったとしても、なにかが変わるわけじゃない。
それに、もし本当に生きているなら、きっとまた会える。そう思った。逆に言うなら、生きているのに自分たちの前に姿を現さないのは、『先生』の思惑があるからだ。とも、男は思った。
だから、いまはそれだけでいい。生きているかもしれない。そんな荒唐無稽な希望だけで。
そして、そんな荒唐無稽がまかり通るのが、『異本』の力だ。だから、俺はきっとこのまま、『異本』を集めていけばいい。そう、決意を新たにする。
人知の及ばぬ荒唐無稽には、同じく、人知の及ばぬ荒唐無稽が関わっているものである。たとえば、『異本』のような。
「さて、とりあえずは目先の『シャンバラ・ダルマ』だな。いい加減、本腰入れてチームを決めるか」
男は言って、ため息を吐く。喧噪は止むことなく、むしろ肥大化していた。騒ぐなとは言わないが、少しは真面目にしてほしいものである。
「仕方がないから、今回は手を貸そう。だが、こんなことは二度と御免だ。覚えておくことだね」
若者も壁から背を離す。
その二人の背後から、急に肩を抱き締める者が一人。
「話は終わったか、弟たち」
加減の足りない無遠慮で、長姉が弟たちを包んだ。
「仲直りは済んだかのう? えらいぞ、二人とも」
言って、子どもをあやすように、髪型を乱す勢いで頭を撫でた。もう、お兄さんを名乗れないほどの歳になっても、姉には勝てない。
「やめろホムラ、暑苦しい。そもそも喧嘩なんかしてねえし」
「もとより仲良しですらないからね。強いて言うなら無関心かな」
「そうかそうか。まあ、なんでもよいわ」
いやに嬉しそうに、女は言う。見ると、わずかに瞳に、雫を溜めていた。
「じゃあ、妾たち、姉弟の力を、しかと世界に知らしめようぞ」
きっと、女は、それが目的だった。『異本』集め。父親の復讐。もちろんそれもあった。けれど、きっと今回のことは、姉弟を揃えること。みんなで揃って、なにかを成し遂げること。それが本当の、女の目的だったのだ。
「いや、べつに、世界には知らしめねえ」
「そもそも、ぼくらが揃ったところで、たいしたことはできないよ」
女が嬉しそうにすればするほど、なんだか損した気分で、弟たちは冷たくなっていった。
「……話の腰を折るな」
真顔に戻り、頭に乗せた腕に、力が入る。
話の腰はともかく、少なくとも、弟たちの腰は折られた。
*
こうして、各々が行く場所、チームの構成が決定した。
氷守薄。ノラ・ヴィートエントゥーセン。パララ・ナパラライト。稲荷日秋雨。
目的地は、エジプト、アスワン。アブ・シンベル神殿。
灼葉焔。白雷夜冬。稲荷日夏名多。
目的地は、メキシコ、ユカタン半島。チチェン・イッツァ。ククルカン神殿。
稲雷塵。アルゴ・バルトロメイ。稲荷日春火。
目的地は、日本、奈良。箸墓古墳。
日程は、2020年、九月二十二日。秋分だ。
「確かに、『先生』が『異本』を集めていたってことはなかったな。だが、あの日、ホムラは俺に、さも『先生』の意志だと言わんばかりに、『異本』集めを勧めてきたぞ」
「あれは、ホムラなりに考えてのことさ」
若者は肩をすくめて間を溜める。まだ一杯目が入ったままのワイングラスに口をつけ、液体を舐める。
「『織紙四季を恨むな』。それが遺言の一つでもある。そして、それも、やはりぼくたちには必要だった。ありていな言葉だけれど、『恨みからはなにも生まれない』。恨んだって仕方のないことなんだ。だが、そうなら、他に生きる意味が必要になる。その点、『異本』集めとは秀逸だ。人生を懸ければ達成し得なくもない。それでいて、十二分に不可能だ。……まあ、ホムラは本気だったみたいだから、ハクが集めた『異本』をいずれ奪おうという、小賢しい考えもあったかもしれないけれどね」
話は終わりだ。若者は言う。言って、また、ワインを舐める。
男は黙る。黙って、一度、ワインを飲み干した。男としては二杯目だったワインを。
すると、常に目を光らせていたかのように、即座にメイドがやってきて、ワインを注いだ。この日、三本目になるワインを。
「どうされますか? ハク様」
メイドは小さく問う。問うておいて答えも待たず、すぐに一礼し、その場を離れた。
男には解っていた。その問いへの答えを出すべき場面だと。だが、まだ、それを導き出せるほど、男は大人ではない。
きっと本当に、父親でもなければ、おじさんでもない。……お兄さんというには、おこがましいとしても。
「俺は……」
*
男はなにかを決意して、口を開く。
「俺は、『先生』にとって、いらない子だったのかもな」
「だろうね。その日の言葉を素直に受け止めるなら」
若者は即、そう返した。
「……否定しろよ」
「なんだい? ぼくに慰めを期待したのかい? だとしたらお門違いも甚だしい。恥を知れ」
「そこまで言われるようなことか?」
「考えてもみろ。仮にぼくが、『大丈夫だ。ハク。きみはあの人にとって、大切な息子の一人だったさ』とか慰めたら、どう思う?」
「ずいぶん会わねえうちに、病気が脳にもいっちまったんだろうな、と、思うだろうな」
「だろう?」
それみたことか。と、若者は言いたげに肩をすくめたが、自らに対する微妙な悪口は意にも介していないふうであった。
そして一度、息を吐く。間を持ってから、若者は、またワインを舐めた。いつの間にかその容量は、最初注がれた分の半分ほどまで減っている。
「きみがどうするかは知らないし、興味もない。好きにすればいいけれど。一つ、その決断に関与するかもしれない、ぼくの仮説を述べておこう」
その言葉に、俯いていた男は顔を上げる。
「あいつは、たぶん、まだ生きている」
その言葉を理解するのに、男はだいぶ長い時間を要した。ずっと聞こえなくなっていた周囲の喧騒が耳に戻る。夢の中のように、ふわふわとした心地だ。
「……なんだって? ……あいつってのは、『先生』のことか?」
それだけをようやく呟く。喉が渇いている。だが、ワインを飲む気にはなれなかった。
「そうだ。憂月。本名、『理紫谷』久弧。あいつはきっと、生きている」
男は言葉を失う。生きている、と、聞いても実感がない。喜べばいいのか、驚けばいいのか。そんなことあるはずないと、若者を疑えばいいのかも、解らない。
「……てめえがたまに『先生』を『理紫谷』と呼んでいたのは、そういうことか。……おまえ、いったい何者だ? どうして、俺もホムラも知らない、『先生』の本名を知っている?」
そう男が問うと、若者は意味ありげに笑って、ワインを舐めた。
やや目を細めて、窓の桟に肘を預ける。そうやってもたれて、雰囲気を演出した。
「さてね」
そして、そう、小さく答える。
*
生きている。とはいえ、いまどこでどうしているか、なぜ姿をくらましたのか、そこまでは解らない。そもそも、『生きているかもしれない』というだけで、それが正しいかも、確実には解らない。また、そう思う根拠も、語る気はない。
そのように、若者は言った。そうなると頑固だ。仮に女の握りこぶしをもってしても、聞き出せるとは限らない。し、いくら重要なことだとはいえ、若者がそう、自分自身に誓って決めた事柄なら、男も無理に聞き出そうという気にはなれなかった。
生きているなら、それでいい。それが若者の勘違いだったとしても、なにかが変わるわけじゃない。
それに、もし本当に生きているなら、きっとまた会える。そう思った。逆に言うなら、生きているのに自分たちの前に姿を現さないのは、『先生』の思惑があるからだ。とも、男は思った。
だから、いまはそれだけでいい。生きているかもしれない。そんな荒唐無稽な希望だけで。
そして、そんな荒唐無稽がまかり通るのが、『異本』の力だ。だから、俺はきっとこのまま、『異本』を集めていけばいい。そう、決意を新たにする。
人知の及ばぬ荒唐無稽には、同じく、人知の及ばぬ荒唐無稽が関わっているものである。たとえば、『異本』のような。
「さて、とりあえずは目先の『シャンバラ・ダルマ』だな。いい加減、本腰入れてチームを決めるか」
男は言って、ため息を吐く。喧噪は止むことなく、むしろ肥大化していた。騒ぐなとは言わないが、少しは真面目にしてほしいものである。
「仕方がないから、今回は手を貸そう。だが、こんなことは二度と御免だ。覚えておくことだね」
若者も壁から背を離す。
その二人の背後から、急に肩を抱き締める者が一人。
「話は終わったか、弟たち」
加減の足りない無遠慮で、長姉が弟たちを包んだ。
「仲直りは済んだかのう? えらいぞ、二人とも」
言って、子どもをあやすように、髪型を乱す勢いで頭を撫でた。もう、お兄さんを名乗れないほどの歳になっても、姉には勝てない。
「やめろホムラ、暑苦しい。そもそも喧嘩なんかしてねえし」
「もとより仲良しですらないからね。強いて言うなら無関心かな」
「そうかそうか。まあ、なんでもよいわ」
いやに嬉しそうに、女は言う。見ると、わずかに瞳に、雫を溜めていた。
「じゃあ、妾たち、姉弟の力を、しかと世界に知らしめようぞ」
きっと、女は、それが目的だった。『異本』集め。父親の復讐。もちろんそれもあった。けれど、きっと今回のことは、姉弟を揃えること。みんなで揃って、なにかを成し遂げること。それが本当の、女の目的だったのだ。
「いや、べつに、世界には知らしめねえ」
「そもそも、ぼくらが揃ったところで、たいしたことはできないよ」
女が嬉しそうにすればするほど、なんだか損した気分で、弟たちは冷たくなっていった。
「……話の腰を折るな」
真顔に戻り、頭に乗せた腕に、力が入る。
話の腰はともかく、少なくとも、弟たちの腰は折られた。
*
こうして、各々が行く場所、チームの構成が決定した。
氷守薄。ノラ・ヴィートエントゥーセン。パララ・ナパラライト。稲荷日秋雨。
目的地は、エジプト、アスワン。アブ・シンベル神殿。
灼葉焔。白雷夜冬。稲荷日夏名多。
目的地は、メキシコ、ユカタン半島。チチェン・イッツァ。ククルカン神殿。
稲雷塵。アルゴ・バルトロメイ。稲荷日春火。
目的地は、日本、奈良。箸墓古墳。
日程は、2020年、九月二十二日。秋分だ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
Re:コード・ブレイカー ~落ちこぼれと嘲られた少年、世界最強の異能で全てをねじ伏せる~
たまごころ
ファンタジー
高校生・篠宮レンは、異能が当然の時代に“無能”として蔑まれていた。
だがある日、封印された最古の力【再構築(Rewrite)】が覚醒。
世界の理(コード)を上書きする力を手に入れた彼は、かつて自分を見下した者たちに逆襲し、隠された古代組織と激突していく。
「最弱」から「神域」へ――現代異能バトル成り上がり譚が幕を開ける。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
灰かぶりの姉
吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。
「今日からあなたのお父さんと妹だよ」
そう言われたあの日から…。
* * *
『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。
国枝 那月×野口 航平の過去編です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる