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台湾編 本章 ルート『傲慢』
空想以上
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ところで、少女は40階での戦闘を終えてのち、実のところ着替えてきている。それというのも、返り血や、自身の汗によって、彼女の普段着である白のワンピースが汚れてしまったからだ。あるいは、この屋上にて、齢30歳にまで――つまるところが、それなりの体格にまで成長することを予期していたから、それなりのサイズの服に先んじて、着替えておきたかったという思惑もあった。
ということで、いまの彼女は、中華民族の色が濃い旗袍――いわゆるチャイナドレス姿だ。白を基調に、鮮やかな赤で牡丹柄をほどこした、ノースリーブの一着である。
さすがに30歳となれば、控えめに抑えようと、そこそこに主張せざるを得なかった胸部。それを含めて、凹凸の顕著になったその肢体に、ぴったりとフィットするデザイン。そして、すらりと伸びた足を大胆に見せびらかす、腰まで伸びた深いスリット。それはもはや、『少女』と呼ぶには成熟しきった彼女の身体を、極限にまで引き立てていた。そこに、彼女のトレードマークともいえるオペラグローブを合わせている。かような服装で、彼女はこの、最後の戦いに対して、刀を構えているのだ。
さて、物語にはまったくと言っていいほどに関係はないのだが、そもそもチャイナドレスとは、伝統的な中華圏の民族衣装というわけでは、実のところ、ない。少なくとも今日、我々がイメージするようなチャイナドレスの始まりは、十九世紀に入ってからのものなのだ。
ゆえに、中国文化の色濃い台湾とはいえ、チャイナドレスは一般にも、あるいは礼服としてでも、さして着られるものではないのである。
であるのに、少女がここで、あえてその衣装を選んだのは――動きやすさも加味してのことではあるが――畢竟するに、『可愛かった』からである。地上40階での戦闘後、同階層のクローゼットルームに無断で侵入し、そこから好みのものを拝借したのだ。
つまるところ、なにが言いたいかというと――。
達観しようが、成長しようが、少女は少女だ、ということである。
いまの彼女は、可愛い、お気に入りの服で着飾って、るんるん気分でテンションが上がっているのだ。楽天的に過ぎるのもよくはないが、ともあれ。現状、彼女は、とてもいい精神状態で、『神』との戦闘に立ち向かえている、ということでもある。
――では、ちょっと作者が忘れていたファッションチェックも終わったので、本編へと戻ろう。
――――――――
当初、少女は、後手に回り、防戦に持ち込まれればジリ貧だと、そう思い果敢に攻め立てる算段でいた。言われるまでもなく理解している。いくら少女が人類の限界に達していようと、そのうえ、彼女の最盛期での肉体で戦おうと、そのもの『神』になど勝てるはずもないのだと。彼――仙人然としたその『神』が、『神之緒』を使わないと宣言しているとはいえ、やはり彼の言通り、その足元にも及ばないだろう。
だが、仙人は、酔狂でこの戦いを欲している。さすがに『神』の考えることだ。少女とはいえ、その内心を確実に推し量ることはできない。だが、たかが20年であれど、少女も歳を経てきた。その経験として、仙人の思考を、嗜好を、なんとか読み取ったのだ。
仮に、少女の読み通り、仙人がこの闘争を、娯楽程度にしか考えていないのなら、やりようはある。勝てはしない。それでも、この状況を平穏に終わらせることは、できる。
それが、『神』の欲望を叶えること。仙人の愉悦を満たすこと。それすなわち、『なかなかやる』、と、『わずかに肝を冷やした』、と、『一杯食わされた』、と、彼を満足させる立ち回りをやってのけることなのだ。
そう、少女は無意識に考えていた。だから彼女は、この圧倒的な劣勢の中でも、どこか楽観的だったのだ。
可愛い衣装にるんるんして、途方もない敵にわくわくして――けっして気を抜いていたわけではないけれど、やはりどこか、『うまくいく』自負があった。
たとえ『神』を相手取ろうと、遊び相手くらいにはなれる、自信があった。
だから――。
「で、あれば。ぬしは死ぬぞ」
「――――っ!?」
丹碧に輝く剣が、止まった時を駆けるように瞬間で、振り下ろされる。
少女の目にも、それは不可解な現象だった。仙人の剣筋は、その初動は、あまりに緩やかだった。まさに、遊戯の類だ。その速度では、そもそもなにをも、斬れはしない。それほどの、低速。
しかし、ある段階から急激に、その剣は加速した。いや、少女の目ですら追いきれない。それほどの超高速。……違う。
その刃は、少女の身体に――正確には、その纏う衣服に食い込んだ時点でも、いまだ低速だった。そして、少女が肌で感じた圧力も、斬りつけられたというよりはただ、押し当てられた程度のもの。瞬間的であれ超加速をしたとは思えないほどの、優しい力だ。
「くうっ――!」
危機を感じて、少女はそれを振り払う。攻撃に向けた『赫淼語』の切っ先を、方向転換。直前に迫った斬撃へと、対処する。
当然だが、いかに鋭利な刃物とはいえ、押し当てられた程度で斬れるはずなどない。刃を平行に押し引きしなければ、それは少女の、新たに纏ったチャイナドレスすら傷付きはしないだろう。
だが、逆に言えば、肉に食い込むまでに押し当てられていれば、あとは平行に動かすだけで切り裂かれてしまう。ゆえに、その時点で少女は、斬られる寸前の危機的状況であったといえる。
「はあ……はあ……」
手を、抜かれた。少女は理解した。そしてそのうえ、刃が身体に食い込む以上の危機感を、背筋に覚える。加減こそされたものの、その刃を弾かなければ、とうに斬られてしまっていただろう。それが少女の、いまだ成長の足りない精神を、深くえぐったのだ。
「懸命に抗え。でなければ、全員が死ぬことになろうぞ」
気軽い様子で、仙人は宣言した。陰陽の刃を、地面に――少女の家族たちに、突き立てて。
それでいて、その重く沈められた瞼から覗く瞳は、冷たく戦意を燃やしていた。数世紀を超えて退屈に紛らわせてきた、渇望を煮え滾らせるように。
「…………。はあ……」
嘆息のように、少女は息を整えた。それに連動して、心持ちも。
どうやら、気を抜いていたらしいわ。と、自覚できなかった気の緩みを引き締める。だから、嫌な汗が出た。まるで斬られてしまったかのように額を伝う滴が、頬を撫でる。死へといざなう、死神の手のひらのように。
……まずは、あの剣を攻略しましょう。刹那の思考で、その丹碧の刃を、考察する。
*
『青紅の剣』。名前だけは、少女も知っている。
かつて、人間だったころの眼前の敵、曹孟徳が腰に帯びた、『倚天の剣』。そしてそれと対になるひと振りとして名を顕すのが、『青紅の剣』だ。この一対の剣は、あくまで架空の存在ではあるが、いまだに伝説上の名剣として、その名が残っている。
そのうち、『倚天』に関しては先に、その力を実演してもらっている。天までへも倚るほどの、長大さを実現する剣。その刃渡りを永劫まで伸縮する、ひと振りだ。
であれば、『青紅』は――?
判断材料は、先の一合のみ。初速の緩やかさに対して、急激な、超加速。単純に考えれば、刃の軌道を、無秩序に加速減速できる剣――だろうか?
いや、いくらなんでも、その加減に唐突がなさすぎる。10の速度から、一瞬で100にまで速度を変えた。その間に、須臾の段階変化もない。まるでその間の時が、まるきりショートカットされたように――。
「……なるほどね」
確信はない。『神』の域に達したかの剣に対しては、少女の洞察も完全には及ばない。だから、確信はできないが――。
「時間を飛び越えるのね。その剣」
「ふむ」
少女の指摘に、仙人は眉をしかめた。
少女は、期待した。
相手は『神』だ。自分たち人間より、よほど高位の存在。そんな彼が、正答を言い当てられて、それを誤魔化すとも思えない。当たっていればそう言うし、違うなら違うで、そう言うだろう。どちらにしてもその返答で、どれくらい近付けたかは推し量れる。
「話にならぬな。その程度、であるか」
……30点、ってところね。少女は理解する。だがこれ以上、深く考察する時間は、もうない。
「では、いま少し続けようぞ。技術も、知略も、限界を超える程度は、してもらわねば」
そう言うと、仙人は、『倚天の剣』を地に刺したままに、手放した。『青紅の剣』のみを構え、少女へ突き立てる――。
「懸命にあがけ、人間よ」
丹碧の刃が、きらりと光る。
「落ち着け、わたし」
まばたきすらできない緊迫の中で、少女はただ、無心に集中した。
ということで、いまの彼女は、中華民族の色が濃い旗袍――いわゆるチャイナドレス姿だ。白を基調に、鮮やかな赤で牡丹柄をほどこした、ノースリーブの一着である。
さすがに30歳となれば、控えめに抑えようと、そこそこに主張せざるを得なかった胸部。それを含めて、凹凸の顕著になったその肢体に、ぴったりとフィットするデザイン。そして、すらりと伸びた足を大胆に見せびらかす、腰まで伸びた深いスリット。それはもはや、『少女』と呼ぶには成熟しきった彼女の身体を、極限にまで引き立てていた。そこに、彼女のトレードマークともいえるオペラグローブを合わせている。かような服装で、彼女はこの、最後の戦いに対して、刀を構えているのだ。
さて、物語にはまったくと言っていいほどに関係はないのだが、そもそもチャイナドレスとは、伝統的な中華圏の民族衣装というわけでは、実のところ、ない。少なくとも今日、我々がイメージするようなチャイナドレスの始まりは、十九世紀に入ってからのものなのだ。
ゆえに、中国文化の色濃い台湾とはいえ、チャイナドレスは一般にも、あるいは礼服としてでも、さして着られるものではないのである。
であるのに、少女がここで、あえてその衣装を選んだのは――動きやすさも加味してのことではあるが――畢竟するに、『可愛かった』からである。地上40階での戦闘後、同階層のクローゼットルームに無断で侵入し、そこから好みのものを拝借したのだ。
つまるところ、なにが言いたいかというと――。
達観しようが、成長しようが、少女は少女だ、ということである。
いまの彼女は、可愛い、お気に入りの服で着飾って、るんるん気分でテンションが上がっているのだ。楽天的に過ぎるのもよくはないが、ともあれ。現状、彼女は、とてもいい精神状態で、『神』との戦闘に立ち向かえている、ということでもある。
――では、ちょっと作者が忘れていたファッションチェックも終わったので、本編へと戻ろう。
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当初、少女は、後手に回り、防戦に持ち込まれればジリ貧だと、そう思い果敢に攻め立てる算段でいた。言われるまでもなく理解している。いくら少女が人類の限界に達していようと、そのうえ、彼女の最盛期での肉体で戦おうと、そのもの『神』になど勝てるはずもないのだと。彼――仙人然としたその『神』が、『神之緒』を使わないと宣言しているとはいえ、やはり彼の言通り、その足元にも及ばないだろう。
だが、仙人は、酔狂でこの戦いを欲している。さすがに『神』の考えることだ。少女とはいえ、その内心を確実に推し量ることはできない。だが、たかが20年であれど、少女も歳を経てきた。その経験として、仙人の思考を、嗜好を、なんとか読み取ったのだ。
仮に、少女の読み通り、仙人がこの闘争を、娯楽程度にしか考えていないのなら、やりようはある。勝てはしない。それでも、この状況を平穏に終わらせることは、できる。
それが、『神』の欲望を叶えること。仙人の愉悦を満たすこと。それすなわち、『なかなかやる』、と、『わずかに肝を冷やした』、と、『一杯食わされた』、と、彼を満足させる立ち回りをやってのけることなのだ。
そう、少女は無意識に考えていた。だから彼女は、この圧倒的な劣勢の中でも、どこか楽観的だったのだ。
可愛い衣装にるんるんして、途方もない敵にわくわくして――けっして気を抜いていたわけではないけれど、やはりどこか、『うまくいく』自負があった。
たとえ『神』を相手取ろうと、遊び相手くらいにはなれる、自信があった。
だから――。
「で、あれば。ぬしは死ぬぞ」
「――――っ!?」
丹碧に輝く剣が、止まった時を駆けるように瞬間で、振り下ろされる。
少女の目にも、それは不可解な現象だった。仙人の剣筋は、その初動は、あまりに緩やかだった。まさに、遊戯の類だ。その速度では、そもそもなにをも、斬れはしない。それほどの、低速。
しかし、ある段階から急激に、その剣は加速した。いや、少女の目ですら追いきれない。それほどの超高速。……違う。
その刃は、少女の身体に――正確には、その纏う衣服に食い込んだ時点でも、いまだ低速だった。そして、少女が肌で感じた圧力も、斬りつけられたというよりはただ、押し当てられた程度のもの。瞬間的であれ超加速をしたとは思えないほどの、優しい力だ。
「くうっ――!」
危機を感じて、少女はそれを振り払う。攻撃に向けた『赫淼語』の切っ先を、方向転換。直前に迫った斬撃へと、対処する。
当然だが、いかに鋭利な刃物とはいえ、押し当てられた程度で斬れるはずなどない。刃を平行に押し引きしなければ、それは少女の、新たに纏ったチャイナドレスすら傷付きはしないだろう。
だが、逆に言えば、肉に食い込むまでに押し当てられていれば、あとは平行に動かすだけで切り裂かれてしまう。ゆえに、その時点で少女は、斬られる寸前の危機的状況であったといえる。
「はあ……はあ……」
手を、抜かれた。少女は理解した。そしてそのうえ、刃が身体に食い込む以上の危機感を、背筋に覚える。加減こそされたものの、その刃を弾かなければ、とうに斬られてしまっていただろう。それが少女の、いまだ成長の足りない精神を、深くえぐったのだ。
「懸命に抗え。でなければ、全員が死ぬことになろうぞ」
気軽い様子で、仙人は宣言した。陰陽の刃を、地面に――少女の家族たちに、突き立てて。
それでいて、その重く沈められた瞼から覗く瞳は、冷たく戦意を燃やしていた。数世紀を超えて退屈に紛らわせてきた、渇望を煮え滾らせるように。
「…………。はあ……」
嘆息のように、少女は息を整えた。それに連動して、心持ちも。
どうやら、気を抜いていたらしいわ。と、自覚できなかった気の緩みを引き締める。だから、嫌な汗が出た。まるで斬られてしまったかのように額を伝う滴が、頬を撫でる。死へといざなう、死神の手のひらのように。
……まずは、あの剣を攻略しましょう。刹那の思考で、その丹碧の刃を、考察する。
*
『青紅の剣』。名前だけは、少女も知っている。
かつて、人間だったころの眼前の敵、曹孟徳が腰に帯びた、『倚天の剣』。そしてそれと対になるひと振りとして名を顕すのが、『青紅の剣』だ。この一対の剣は、あくまで架空の存在ではあるが、いまだに伝説上の名剣として、その名が残っている。
そのうち、『倚天』に関しては先に、その力を実演してもらっている。天までへも倚るほどの、長大さを実現する剣。その刃渡りを永劫まで伸縮する、ひと振りだ。
であれば、『青紅』は――?
判断材料は、先の一合のみ。初速の緩やかさに対して、急激な、超加速。単純に考えれば、刃の軌道を、無秩序に加速減速できる剣――だろうか?
いや、いくらなんでも、その加減に唐突がなさすぎる。10の速度から、一瞬で100にまで速度を変えた。その間に、須臾の段階変化もない。まるでその間の時が、まるきりショートカットされたように――。
「……なるほどね」
確信はない。『神』の域に達したかの剣に対しては、少女の洞察も完全には及ばない。だから、確信はできないが――。
「時間を飛び越えるのね。その剣」
「ふむ」
少女の指摘に、仙人は眉をしかめた。
少女は、期待した。
相手は『神』だ。自分たち人間より、よほど高位の存在。そんな彼が、正答を言い当てられて、それを誤魔化すとも思えない。当たっていればそう言うし、違うなら違うで、そう言うだろう。どちらにしてもその返答で、どれくらい近付けたかは推し量れる。
「話にならぬな。その程度、であるか」
……30点、ってところね。少女は理解する。だがこれ以上、深く考察する時間は、もうない。
「では、いま少し続けようぞ。技術も、知略も、限界を超える程度は、してもらわねば」
そう言うと、仙人は、『倚天の剣』を地に刺したままに、手放した。『青紅の剣』のみを構え、少女へ突き立てる――。
「懸命にあがけ、人間よ」
丹碧の刃が、きらりと光る。
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