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第一章
第四十二話 友情と境界線
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凄まじい力の奔流が治った時、露わになったイズキの身体からは一切の力が抜けていた。
思っていたよりも致命的な外傷を受けているようには見えないけど、ロングコートは完全に消え去り、その姿からは一切の魔力が感じられなかった。
「イズキ、俺たちの勝ちだ」
「……ええ、そうね。アタシの負けだわ」
力無くその場に崩れ落ちそうになったイズキの身体を後ろから抱き留めると、ゆっくりとその場に腰を下ろした。そのまま腕を回し、彼女の身体を背後から抱き締めるように支えた。
「あら、惚れた男の腕の中で終われるだなんて、最後に随分とサービスが良いのね」
「……うん、そうかも」
細剣を腰の鞘に戻した水花は、俺の腕の中で大人しくしているイズキの目の前に座ると、彼女の手を両手で優しく包み込んでいた。
「イズキ……アタシ、ちゃんと見せられたかな?」
「ええ、本気の殺意が込められた良い一撃だったわ。本能的に回避を選ばさせられたもの」
「うん……それなら良かった」
イズキはずっと水花の覚悟が不十分だって心配してたからね。まあ、途中で一度その話で俺がついキレちゃったけど、掘り返す必要はない。
知らずの内に揺れ続けていたイズキだって、最終的には覚悟を決めて、本気で戦ってくれた。……うん、別人みたいな強さだったよ。でも、その強さに俺たちは到達した。
俺一人じゃまだまだ足りないけど、水花と二人ならこうして勝つ事が出来た。
「それにしても驚いたし、焦ったわよ春護。暴走したかと思えば強くなって復活するし、まるで物語に登場するような主人公みたいだったわ」
「やめてよ。俺はそんなんじゃないよ」
「あら、そうかしら?」
「だって俺は誰も護れてないんだ。奇跡的に水花は戻って来てくれたけど、俺は何もしてないんだ。それに……友人を殺す主人公なんてダメだよ」
イズキはこれから死ぬ。
彼女が本当に魔族だったのだと証明するように、全身から淡い魔力が流れては空気の中に消えていくのが見えた。
この現象は魔族が死んだ時に起こるとされているものと一緒だった。
「ふふっ、ねえ春護。聞いても良い?」
「良いよ、なんでも聞いて」
「どうしてそんなにアタシの事を大切に思ってくれるの? 友達とはいえ会ったばかりだし、話だって時間を補うほど沢山したわけじゃないわよ?」
「それは……うん、イズキと似た理由かな」
「アタシと同じ?」
戦いが始まる時に彼女は言っていた。
俺たちと出会い、言葉を交わした事でイズキは人間を知ったんだって。それから過去の行いを後悔し、苦しみ続けていたって。
だけどその話をしている彼女は明らかに敵意がなかった。俺たちと関わったせいで苦しんだと言い換えても良いはずなのに、恨みはなく、むしろ感謝しているようにすら見えた。
彼女に憎まれたくない。そんな俺の浅ましい心によってそう映っただけかもしれないけど、そう思ったんだ。
「初めて会った時の事、覚えてるよね」
「ええ、昨日の事のように覚えてるわ。初対面なのに何度も揶揄って来たわね」
「うん、あまりにも良い反応してくれるんだもん。ついつい楽しくなっちゃってさ」
「そうね。なんだかんだアタシも楽しかったわ。あの時は自分が何者なのかだなんてつい忘れてたわね」
「なんとなくわかってるかもしれないけど、あの時は水花を会う前だったんだ」
「……そう、アタシの勘もバカに出来ないわね」
小さく何かを呟いたイズキ。あまりにも小さな声過ぎて全く聞き取る事が出来なかった。
「イズキ?」
「気にしなくて良いわ。もう過ぎた事よ」
一体どういう事なんだろう。気になるけれど、話の続きを催促されているような気がするし、続けようか。
「気を悪くしないで欲しいんだけど、イズキならきっと気にする必要はないわ、とか言ってくれそうだけど念のためにね」
「ふふっ、という事は魔族関連の話かしら? ええ、気にする必要ないわ。好き放題言いなさい」
「うん、そうする」
そうだよね。イズキならやっぱりそう言ってくれるよね。
「ここに来る少し前まで、復讐のために一人で戦い続ける日々を送ってたんだ。少しでも多くの戦闘経験を積むためにさ。それであの日はこれからそんな復讐に巻き込む事になる水花と顔合わせの日。正直言って、すっごく緊張してたんだよね。そんな時に赤髪の不審者を見つけたんだ」
中には制服を着ていたけれど、赤い髪と赤のロングコートはあまりにも目立ち過ぎるよね。封印状態でもコートを隠す事は出来なかったのかな。
「それまで戦いの日々。油断すれば殺される日々。そんな戦いに水花を巻き込む罪悪感。だけど復讐を諦めるだなんて選択肢はなかった。一体どんな言葉を水花に掛ければ良いのか、わからなかったんだ。だけどイズキと話してたら……うん、不思議と緊張が解れて、難しい事なんて考えずに正直に言おうって、そう思えたんだ」
これは本人には絶対に言えないけど、二人を失ってからずっと白黒になって世界にイズキは赤という新しい色を加えてくれたんだ。
それもただの赤色じゃない。燃え盛る炎のような紅蓮は、この眼に映る全てを照らし、世界に光をもたらしてくれたんだ。
そう自然と思った時に、俺は理解した。
——そっか、俺……本当にイズキの事が。
きっと一目——、ううん、言葉にする必要なんてない。
だってこれはもう……終わるんだから。
「春護? 大丈夫かしら? 急に黙って」
「ごめんっ、大丈夫なんでもないよ」
「そう? それなら良いんだけど」
イズキの身体から流れ出る魔力の粒子は徐々に増えていた。それに伴い、彼女の身体は少しずつ透けていて……ああ、本当に消えるんだって、苦しいほどにわかった。
コート部分は他よりも丈夫らしくまだ透けておらず、触れている感覚があるけれど……透けているイズキの身体には、もう触れる事が出来なかった。
消えていく。そんな状態なのに、俺の心配をするとか何なんだよ。
なんでそんな声を出せるんだよ。お前を殺したのは、俺たちなんだぞ?
「イズキ、頑張ってこっちを向いて」
「えっ? わ、わかったわ」
それは咄嗟の行動だった。
腕の力を緩め横から抱き締めるように移動すると、片手で身体を支えながらイズキの顎へと手を伸ばした。
「「——っ!?」」
彼女の顎に触れた感覚はなかった。それでも彼女は合わせるように顔を向けてくれた。
そんなイズキに俺は唇を重ねた。
目を丸くした後、彼女は目を閉じ——一筋の涙を流していた。
「バカ春護。最後に何をやらかしてるのよ。大サービスのつもりかしら?」
「イズキのためじゃないよ。ただ、俺がしたかったんだ」
「……何よそれ、バカなんだから。ごめんなさいね水花」
「ううん、気にしないで」
確かに水花への配慮は足りなかったかもしれない。
純粋だからね。うちの水花は。目の前で突然キスシーンなんて流されたらびっくりしちゃうし、気まずいよね。
「イズキ、これからはゆっくり良い夢を見てね」
「……ええ。そうするわ。ああ、それと最後に春護」
ほぼ完全に透けている腕を懸命に伸ばし、何処かを指差すイズキ。目で先を追って見ればそこには地面に突き刺さっている紅蓮の刃をした直剣の姿があった。
「あの剣はアタシの魔核みたいなものよ。オマエの剣はアタシが壊しちゃったし、代わりにアレをあげるわ」
「イズキ、ありがとう。使わせてもらうよ」
「ええ、これからはオマエの剣となって……共に——」
それが、彼女の最後の言葉だった。
イズキの身体が無数の魔力粒子となって拡散するのと同時に、彼女と同じ色をしたロングコートもまた魔力粒子となって消え去ってしまっていた。
黒曜襲撃から始まった任務。
魔族の娘イズキの討伐は、こうして幕を下ろしたのだった。
☆ ★ ☆ ★
思っていたよりも致命的な外傷を受けているようには見えないけど、ロングコートは完全に消え去り、その姿からは一切の魔力が感じられなかった。
「イズキ、俺たちの勝ちだ」
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力無くその場に崩れ落ちそうになったイズキの身体を後ろから抱き留めると、ゆっくりとその場に腰を下ろした。そのまま腕を回し、彼女の身体を背後から抱き締めるように支えた。
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細剣を腰の鞘に戻した水花は、俺の腕の中で大人しくしているイズキの目の前に座ると、彼女の手を両手で優しく包み込んでいた。
「イズキ……アタシ、ちゃんと見せられたかな?」
「ええ、本気の殺意が込められた良い一撃だったわ。本能的に回避を選ばさせられたもの」
「うん……それなら良かった」
イズキはずっと水花の覚悟が不十分だって心配してたからね。まあ、途中で一度その話で俺がついキレちゃったけど、掘り返す必要はない。
知らずの内に揺れ続けていたイズキだって、最終的には覚悟を決めて、本気で戦ってくれた。……うん、別人みたいな強さだったよ。でも、その強さに俺たちは到達した。
俺一人じゃまだまだ足りないけど、水花と二人ならこうして勝つ事が出来た。
「それにしても驚いたし、焦ったわよ春護。暴走したかと思えば強くなって復活するし、まるで物語に登場するような主人公みたいだったわ」
「やめてよ。俺はそんなんじゃないよ」
「あら、そうかしら?」
「だって俺は誰も護れてないんだ。奇跡的に水花は戻って来てくれたけど、俺は何もしてないんだ。それに……友人を殺す主人公なんてダメだよ」
イズキはこれから死ぬ。
彼女が本当に魔族だったのだと証明するように、全身から淡い魔力が流れては空気の中に消えていくのが見えた。
この現象は魔族が死んだ時に起こるとされているものと一緒だった。
「ふふっ、ねえ春護。聞いても良い?」
「良いよ、なんでも聞いて」
「どうしてそんなにアタシの事を大切に思ってくれるの? 友達とはいえ会ったばかりだし、話だって時間を補うほど沢山したわけじゃないわよ?」
「それは……うん、イズキと似た理由かな」
「アタシと同じ?」
戦いが始まる時に彼女は言っていた。
俺たちと出会い、言葉を交わした事でイズキは人間を知ったんだって。それから過去の行いを後悔し、苦しみ続けていたって。
だけどその話をしている彼女は明らかに敵意がなかった。俺たちと関わったせいで苦しんだと言い換えても良いはずなのに、恨みはなく、むしろ感謝しているようにすら見えた。
彼女に憎まれたくない。そんな俺の浅ましい心によってそう映っただけかもしれないけど、そう思ったんだ。
「初めて会った時の事、覚えてるよね」
「ええ、昨日の事のように覚えてるわ。初対面なのに何度も揶揄って来たわね」
「うん、あまりにも良い反応してくれるんだもん。ついつい楽しくなっちゃってさ」
「そうね。なんだかんだアタシも楽しかったわ。あの時は自分が何者なのかだなんてつい忘れてたわね」
「なんとなくわかってるかもしれないけど、あの時は水花を会う前だったんだ」
「……そう、アタシの勘もバカに出来ないわね」
小さく何かを呟いたイズキ。あまりにも小さな声過ぎて全く聞き取る事が出来なかった。
「イズキ?」
「気にしなくて良いわ。もう過ぎた事よ」
一体どういう事なんだろう。気になるけれど、話の続きを催促されているような気がするし、続けようか。
「気を悪くしないで欲しいんだけど、イズキならきっと気にする必要はないわ、とか言ってくれそうだけど念のためにね」
「ふふっ、という事は魔族関連の話かしら? ええ、気にする必要ないわ。好き放題言いなさい」
「うん、そうする」
そうだよね。イズキならやっぱりそう言ってくれるよね。
「ここに来る少し前まで、復讐のために一人で戦い続ける日々を送ってたんだ。少しでも多くの戦闘経験を積むためにさ。それであの日はこれからそんな復讐に巻き込む事になる水花と顔合わせの日。正直言って、すっごく緊張してたんだよね。そんな時に赤髪の不審者を見つけたんだ」
中には制服を着ていたけれど、赤い髪と赤のロングコートはあまりにも目立ち過ぎるよね。封印状態でもコートを隠す事は出来なかったのかな。
「それまで戦いの日々。油断すれば殺される日々。そんな戦いに水花を巻き込む罪悪感。だけど復讐を諦めるだなんて選択肢はなかった。一体どんな言葉を水花に掛ければ良いのか、わからなかったんだ。だけどイズキと話してたら……うん、不思議と緊張が解れて、難しい事なんて考えずに正直に言おうって、そう思えたんだ」
これは本人には絶対に言えないけど、二人を失ってからずっと白黒になって世界にイズキは赤という新しい色を加えてくれたんだ。
それもただの赤色じゃない。燃え盛る炎のような紅蓮は、この眼に映る全てを照らし、世界に光をもたらしてくれたんだ。
そう自然と思った時に、俺は理解した。
——そっか、俺……本当にイズキの事が。
きっと一目——、ううん、言葉にする必要なんてない。
だってこれはもう……終わるんだから。
「春護? 大丈夫かしら? 急に黙って」
「ごめんっ、大丈夫なんでもないよ」
「そう? それなら良いんだけど」
イズキの身体から流れ出る魔力の粒子は徐々に増えていた。それに伴い、彼女の身体は少しずつ透けていて……ああ、本当に消えるんだって、苦しいほどにわかった。
コート部分は他よりも丈夫らしくまだ透けておらず、触れている感覚があるけれど……透けているイズキの身体には、もう触れる事が出来なかった。
消えていく。そんな状態なのに、俺の心配をするとか何なんだよ。
なんでそんな声を出せるんだよ。お前を殺したのは、俺たちなんだぞ?
「イズキ、頑張ってこっちを向いて」
「えっ? わ、わかったわ」
それは咄嗟の行動だった。
腕の力を緩め横から抱き締めるように移動すると、片手で身体を支えながらイズキの顎へと手を伸ばした。
「「——っ!?」」
彼女の顎に触れた感覚はなかった。それでも彼女は合わせるように顔を向けてくれた。
そんなイズキに俺は唇を重ねた。
目を丸くした後、彼女は目を閉じ——一筋の涙を流していた。
「バカ春護。最後に何をやらかしてるのよ。大サービスのつもりかしら?」
「イズキのためじゃないよ。ただ、俺がしたかったんだ」
「……何よそれ、バカなんだから。ごめんなさいね水花」
「ううん、気にしないで」
確かに水花への配慮は足りなかったかもしれない。
純粋だからね。うちの水花は。目の前で突然キスシーンなんて流されたらびっくりしちゃうし、気まずいよね。
「イズキ、これからはゆっくり良い夢を見てね」
「……ええ。そうするわ。ああ、それと最後に春護」
ほぼ完全に透けている腕を懸命に伸ばし、何処かを指差すイズキ。目で先を追って見ればそこには地面に突き刺さっている紅蓮の刃をした直剣の姿があった。
「あの剣はアタシの魔核みたいなものよ。オマエの剣はアタシが壊しちゃったし、代わりにアレをあげるわ」
「イズキ、ありがとう。使わせてもらうよ」
「ええ、これからはオマエの剣となって……共に——」
それが、彼女の最後の言葉だった。
イズキの身体が無数の魔力粒子となって拡散するのと同時に、彼女と同じ色をしたロングコートもまた魔力粒子となって消え去ってしまっていた。
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