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米糠雨(こぬかあめ)
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「わあぁあああぁぁあ!!」
持っていたハサミを落としそうになる。風の如く素早く子どもの元へ行き、高速でその子の胸の辺りを手のひらでトントンと叩く。こういう場合は焦ったり、必死に寝かせようとしてはいけない。あくまで冷静に、冷静に。
子どもは身動ぎさせてまだ何か言いたげにしている、が、まだ目は閉じているので再入眠の望みはある。部屋に響くオルゴールのメロディに合わせてリズムを手のひらに伝えていく。無意識にまたあまねのことを考えている。次の木曜は何を着て行こうか。
そんな事を考えているうちに手元の子どもが寝息を立てていることに気づく。
「なんでスマホにしないの?」
携帯の画面から顔を上げると同期の井上スズがこちらを見ていた。
意識を現実に戻してさっき言われたスズの言葉を頭に蘇される。人間は1秒もあれば全く別のことも考えられる。すごい動物だと思う。
「あぁ、だってスマホにする意味を感じないから。」
えぇーーとスズが声を漏らす。「だってLINEとかできないじゃん」
「普通にメールで足りるし。園の連絡も問題ないし。」
「それは園長がわざわざすぐる先生に個別で送ってるからでしょー」
「俺は園長に愛されてるなぁ」
「バカ」
「ひどい!そんな言葉使って良いんですかスズ先生~」
「いいんです。正直に伝えることの方が大切なのです。本当、すぐる先生って変だよね」
一瞬おい、と思ったが歯に絹着せぬ物言いが心地よいと思った。
「スズ先生、皆んな違ってみんないいんですよ、ほら歌って!」
みんな違って~♪歌う俺の横でスズのため息が聞こえた。
「すぅせんせいさよおならあ」
子どもと母親がこちらに会釈しながら玄関を出て行く。子どもが重いドアを一生懸命になって閉めている。雨が降っているので2人仲良く車に駆け込んで行くのが見える。俺は笑顔で手を振っている。
今年で保育士3年目になる。何年か一般企業で働いていたが、ふとこのままでは自分が自分でなくなる気がして転職。元々保育士免許を取ってはいたが、保育士や福祉士になる気になれず保育の道には進まなかった。しかしまぁ、縁あって結局この職業に就いている。
「今日は早かったですね~」
1つ上の真子先生が声を掛けてくれる。俺は流しを片付けながら、真子先生は一つひとつカーテンを閉めながら2人そつなく閉園の準備を進めていく。
「いつももっと遅いですもんね~道路空いてたのかなぁ」
うん、そうかもね。真子先生の声が遠くから聞こえてくる。ポットのお湯を勢いよく捨てると、もおもおと湯気が上がる。ええと、次は…
「ねぇすぐる先生。」
いつの間にかすぐ横に真子先生がいたのでギョッとする。
「な、なんですか?」
仕事をしているといつの間にか移動していたり、仕事をいつの間にか終わらせている人に出会うことがある。真子先生もその1人だ。一体なんなんだ?忍者か何かなのか?
「あのさ、えーーっと答えたくなかったら答えなくていいんだけど…」
気配を消すことができるってちょっとかっこいいよなぁ
「はい…?」
でも気配がないことと存在感が薄いことって一緒なのかな…でもなんか気配を消してるっていうほうがかっこいいよな…ぼんやりと真子先生の次の言葉を待つ。
「すぐる先生って最近ぼんやりしてるよね?」
あ、やばい。そういう系?最近仕事に身が入ってないよねしっかりしろよ系?やばいやばい。
弛緩していた気持ちがキュッと締る感じ
「そ、そうですか?自分では気付けませんでした…これからは気をつけま…」
「あぁ‼︎違うの違うの!叱ってるとかそういうんじゃなくて…」
真子先生が慌てて手を振り否定する。その仕草が可愛い。
「はぁ…」
話が見えず何と反応したらいいのか分からない。
「伝え方が悪かったね。ゴメン。えー、率直に聞くけど」
コホンと真子先生がひとつ咳をする。俺は密かにゴクリと唾を飲んだ。変な緊張が一瞬2人を包む。
真子先生の口が開く
「すぐる先生、好きな人できた?」
棚部すぐる、男、今年で29歳になる。6月生まれのせいか大事な記念日や行事の時なんかはほぼ確実に雨が降る。おかげで生まれてこの方、天パが直らない。これは関係ないか。
ごくごく普通の家庭に生まれた次男。上に兄、下に妹、父母共に健在である。
スクスク育ち、人からよく言われる変わり者の理由は素直すぎる性格にあるのではないかと自己分析している。正直自分がなぜ変わり者扱いをされるのかが分からない。と、いう話をけいすけにしたら「お前は正真正銘の変わり者だから安心しろ」と言われた。俺からすれば、けいすけもなかなかの変わり者だと思うので全く安心はできない。
田中けいすけ、こいつとの付き合いは高校の3年秋まで遡る。
友だちになったきっかけはと聞かれれば正確なところは分からないが、あれがきっかけの一つにはなったと確信するエピソードがある。
俺とけいすけは進学組ではなく、就職組だった。その日は2人で就職相談室で求人情報を見ていた。
俺とけいすけは全くと言っていいほど話をしたこともないし、俺はなかなかの人見知りシャイボーイだった。なのになぜあの日2人同じ机で同じファイルを見つめていたのかは、今でも謎である。
そう、2人は青い大きなファイルを見ていた。そのファイルに至るまで幾多の求人情報を見漁っていたため、2人は満身創痍だったと言っていい。期待を込めてファイルを開いては、落胆しながらファイルを閉じる。そんな作業を繰り返していた。
そしてその最後の青いファイルはいかにも分厚くて真新しくて期待せずにはいられない見た目をしていた。
その時もゴクリと聞こえそうなほどの生唾を飲み込んだ。
「開くぞ…」
けいすけがそっとファイルに手をかけた。俺はじっと開こうとしているその青いファイルを見つめる。いわばそのファイルには俺たちの輝かしい未来が詰め込まれているのかもしれないのだ!
瞬きの次の瞬間、ファイルが開いた。
開いたファイルは、なんと空だった。
一時の静寂の後、2人は盛大に笑った
相談室の先生に怒られても、我慢しきれない笑いがククク…とついこぼれてしまうほど大笑いした。
今も昔もあんなに笑ったことはあっただろうか。
あったとしたらそれはまたけいすけと一緒にいる時なんだろう。
俺にとってけいすけとは、まぁそういうやつなんだ。
2人はそれぞれの道を歩んだ。卒業してからも連絡を取り合い、仲を深めた。クラスでずっと一緒にいた奴とは疎遠になったのにけいすけとはずっと繋がっている。不思議なもんだ、縁ってやつは。
今でもけいすけは俺の親友である。
話を戻そう。
真子先生は申し訳なさそうに、それでも興味津々でこちらを見上げている。
俺は175cm、真子先生は155cmなので必然的にそういう構図になってしまう。
「あ、えーーっと、」
ポリポリと顔を掻く。半分間違っていて半分正解?うーーんと…
「やっぱり、、いるんだよね」
真子先生は完全に自分の勘が当たっていたことを確信し、キラキラした瞳で「それでっそれでっ?」と聞いてくる。
「あー、いる、というかあの」
うんうん、お姉さんになんでも打ち明けてみな?なんでも聞いてあげるよ?と顔に書いてある真子先生を見ると逆に申し訳ない気持ちになる…
「言いませんでしたっけ?俺彼女いますって。」
うんうん、そうだよね。ってあれ?と真子先生が目を点にしている。
締まりが悪い鍵がやっとカチャリと音を立てる。ドアを引こうとするとしっかり閉まっている。
「じゃ、変なこと聞いちゃってごめんねー‼︎お疲れー‼︎」
パッと傘を広げて颯爽と帰っていく真子先生を見送るとなしに見ていた。
真子先生はするどい。
俺は彼女がいる。嘘ではない。しかし俺はもうその彼女のことを好きではない。
そして別に好きな人ができた。最近。
真子先生はするどい。
真子先生にこの気持ちを相談できたら…なんて考えている自分に気づき、慌てて傘を広げて足速に帰った。
持っていたハサミを落としそうになる。風の如く素早く子どもの元へ行き、高速でその子の胸の辺りを手のひらでトントンと叩く。こういう場合は焦ったり、必死に寝かせようとしてはいけない。あくまで冷静に、冷静に。
子どもは身動ぎさせてまだ何か言いたげにしている、が、まだ目は閉じているので再入眠の望みはある。部屋に響くオルゴールのメロディに合わせてリズムを手のひらに伝えていく。無意識にまたあまねのことを考えている。次の木曜は何を着て行こうか。
そんな事を考えているうちに手元の子どもが寝息を立てていることに気づく。
「なんでスマホにしないの?」
携帯の画面から顔を上げると同期の井上スズがこちらを見ていた。
意識を現実に戻してさっき言われたスズの言葉を頭に蘇される。人間は1秒もあれば全く別のことも考えられる。すごい動物だと思う。
「あぁ、だってスマホにする意味を感じないから。」
えぇーーとスズが声を漏らす。「だってLINEとかできないじゃん」
「普通にメールで足りるし。園の連絡も問題ないし。」
「それは園長がわざわざすぐる先生に個別で送ってるからでしょー」
「俺は園長に愛されてるなぁ」
「バカ」
「ひどい!そんな言葉使って良いんですかスズ先生~」
「いいんです。正直に伝えることの方が大切なのです。本当、すぐる先生って変だよね」
一瞬おい、と思ったが歯に絹着せぬ物言いが心地よいと思った。
「スズ先生、皆んな違ってみんないいんですよ、ほら歌って!」
みんな違って~♪歌う俺の横でスズのため息が聞こえた。
「すぅせんせいさよおならあ」
子どもと母親がこちらに会釈しながら玄関を出て行く。子どもが重いドアを一生懸命になって閉めている。雨が降っているので2人仲良く車に駆け込んで行くのが見える。俺は笑顔で手を振っている。
今年で保育士3年目になる。何年か一般企業で働いていたが、ふとこのままでは自分が自分でなくなる気がして転職。元々保育士免許を取ってはいたが、保育士や福祉士になる気になれず保育の道には進まなかった。しかしまぁ、縁あって結局この職業に就いている。
「今日は早かったですね~」
1つ上の真子先生が声を掛けてくれる。俺は流しを片付けながら、真子先生は一つひとつカーテンを閉めながら2人そつなく閉園の準備を進めていく。
「いつももっと遅いですもんね~道路空いてたのかなぁ」
うん、そうかもね。真子先生の声が遠くから聞こえてくる。ポットのお湯を勢いよく捨てると、もおもおと湯気が上がる。ええと、次は…
「ねぇすぐる先生。」
いつの間にかすぐ横に真子先生がいたのでギョッとする。
「な、なんですか?」
仕事をしているといつの間にか移動していたり、仕事をいつの間にか終わらせている人に出会うことがある。真子先生もその1人だ。一体なんなんだ?忍者か何かなのか?
「あのさ、えーーっと答えたくなかったら答えなくていいんだけど…」
気配を消すことができるってちょっとかっこいいよなぁ
「はい…?」
でも気配がないことと存在感が薄いことって一緒なのかな…でもなんか気配を消してるっていうほうがかっこいいよな…ぼんやりと真子先生の次の言葉を待つ。
「すぐる先生って最近ぼんやりしてるよね?」
あ、やばい。そういう系?最近仕事に身が入ってないよねしっかりしろよ系?やばいやばい。
弛緩していた気持ちがキュッと締る感じ
「そ、そうですか?自分では気付けませんでした…これからは気をつけま…」
「あぁ‼︎違うの違うの!叱ってるとかそういうんじゃなくて…」
真子先生が慌てて手を振り否定する。その仕草が可愛い。
「はぁ…」
話が見えず何と反応したらいいのか分からない。
「伝え方が悪かったね。ゴメン。えー、率直に聞くけど」
コホンと真子先生がひとつ咳をする。俺は密かにゴクリと唾を飲んだ。変な緊張が一瞬2人を包む。
真子先生の口が開く
「すぐる先生、好きな人できた?」
棚部すぐる、男、今年で29歳になる。6月生まれのせいか大事な記念日や行事の時なんかはほぼ確実に雨が降る。おかげで生まれてこの方、天パが直らない。これは関係ないか。
ごくごく普通の家庭に生まれた次男。上に兄、下に妹、父母共に健在である。
スクスク育ち、人からよく言われる変わり者の理由は素直すぎる性格にあるのではないかと自己分析している。正直自分がなぜ変わり者扱いをされるのかが分からない。と、いう話をけいすけにしたら「お前は正真正銘の変わり者だから安心しろ」と言われた。俺からすれば、けいすけもなかなかの変わり者だと思うので全く安心はできない。
田中けいすけ、こいつとの付き合いは高校の3年秋まで遡る。
友だちになったきっかけはと聞かれれば正確なところは分からないが、あれがきっかけの一つにはなったと確信するエピソードがある。
俺とけいすけは進学組ではなく、就職組だった。その日は2人で就職相談室で求人情報を見ていた。
俺とけいすけは全くと言っていいほど話をしたこともないし、俺はなかなかの人見知りシャイボーイだった。なのになぜあの日2人同じ机で同じファイルを見つめていたのかは、今でも謎である。
そう、2人は青い大きなファイルを見ていた。そのファイルに至るまで幾多の求人情報を見漁っていたため、2人は満身創痍だったと言っていい。期待を込めてファイルを開いては、落胆しながらファイルを閉じる。そんな作業を繰り返していた。
そしてその最後の青いファイルはいかにも分厚くて真新しくて期待せずにはいられない見た目をしていた。
その時もゴクリと聞こえそうなほどの生唾を飲み込んだ。
「開くぞ…」
けいすけがそっとファイルに手をかけた。俺はじっと開こうとしているその青いファイルを見つめる。いわばそのファイルには俺たちの輝かしい未来が詰め込まれているのかもしれないのだ!
瞬きの次の瞬間、ファイルが開いた。
開いたファイルは、なんと空だった。
一時の静寂の後、2人は盛大に笑った
相談室の先生に怒られても、我慢しきれない笑いがククク…とついこぼれてしまうほど大笑いした。
今も昔もあんなに笑ったことはあっただろうか。
あったとしたらそれはまたけいすけと一緒にいる時なんだろう。
俺にとってけいすけとは、まぁそういうやつなんだ。
2人はそれぞれの道を歩んだ。卒業してからも連絡を取り合い、仲を深めた。クラスでずっと一緒にいた奴とは疎遠になったのにけいすけとはずっと繋がっている。不思議なもんだ、縁ってやつは。
今でもけいすけは俺の親友である。
話を戻そう。
真子先生は申し訳なさそうに、それでも興味津々でこちらを見上げている。
俺は175cm、真子先生は155cmなので必然的にそういう構図になってしまう。
「あ、えーーっと、」
ポリポリと顔を掻く。半分間違っていて半分正解?うーーんと…
「やっぱり、、いるんだよね」
真子先生は完全に自分の勘が当たっていたことを確信し、キラキラした瞳で「それでっそれでっ?」と聞いてくる。
「あー、いる、というかあの」
うんうん、お姉さんになんでも打ち明けてみな?なんでも聞いてあげるよ?と顔に書いてある真子先生を見ると逆に申し訳ない気持ちになる…
「言いませんでしたっけ?俺彼女いますって。」
うんうん、そうだよね。ってあれ?と真子先生が目を点にしている。
締まりが悪い鍵がやっとカチャリと音を立てる。ドアを引こうとするとしっかり閉まっている。
「じゃ、変なこと聞いちゃってごめんねー‼︎お疲れー‼︎」
パッと傘を広げて颯爽と帰っていく真子先生を見送るとなしに見ていた。
真子先生はするどい。
俺は彼女がいる。嘘ではない。しかし俺はもうその彼女のことを好きではない。
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