私のしあわせ

ぱる@あいけん風ねこ

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season 1

06

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◇◆◇



卒業式当日。
良い思い出も悪い思い出も特にない学校ともお別れ。
仲良くしてくれた子はいた。
その子たちと最後の挨拶をして、正門まで歩く。

正門に着いたら、なんだか人だかり。
なんだろう?と思って近づいたら、京輔さんがいた。




「梨恵!」
「っ!京輔さん?!」
「卒業おめでとう!!」
「っ…京輔さん!!」




走って近づいて、思いっきり抱きついた。
京輔さんはしっかりと私を抱き止めてくれて、周りに人がいるのなんか気にしないで、お互いに抱きしめあった。


そのまま車に乗って、『食事処 ひだまり』に向かった。
今日は臨時休業。
みんなが私の卒業を祝ってくれた。
正行さんと悦子さんは泣きながらおめでとうって言ってくれて、修司さんは笑顔でおめでとうって言ってくれた。
京輔さんのお父さんとお母さんは、おめでとうと一緒に結婚式どうする?いつする?と聞いてきた。
なんだかそれがおかしくて、私は泣き笑いしてた。京輔さんはなんか慌ててたけど。

しあわせすぎて怖くなるけど、これが私のしあわせなんだと噛み締めて、心の底から笑えた気がする。






それから2年。
京輔さんと結婚して1年が経った。
卒業してすぐに結婚はしないで、恋人を満喫したいって言う京輔さんの言葉に同意して、1年間お付き合いした。
その間にいろんなところに行って、いろんなことをした。




「梨恵ー、梨恵ー!」
「はーい?」
「新しいメニューってこれでいいかな?!」
「……梨恵ちゃんスペシャルってなに?」
「え?梨恵の好きなもの詰め合わせセット」
「却下!」
「なんで!」
「恥ずかしいでしょ?!そんなの!」
「恥ずかしくないよ!俺の愛だよ!」
「そっ、そんなのお店に出せるわけないでしょ?!」
「なんで?!」




私の旦那さんは、私のことが好きすぎる。
それは今も健在で、それと同じくらい私も旦那さんが大好きだ。



いつか子供が出来たら伝えるんだ。
あなたたちのお父さんは、優しくて誠実で、とても家族を愛してるんだよって。
そんな素敵な人に必ず出会えるからって。

お母さんは、お父さんに出会えて、あなたたちに出会えてすごくしあわせなんだよって。



END



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