私のしあわせ

ぱる@あいけん風ねこ

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season 3

02

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◇◆◇



梨恵と指輪のカタログを見ながら、あと叔父さんとか悦子さんに意見聞きながら、でも一番大事なのは梨恵の好みだから梨恵に一番意見聞きながら選んだ結婚指輪は、豪勢ではないけどシンプルすぎることもなく、俺と梨恵の誕生石をあしらった指輪になった。
それが、俺と梨恵の左手薬指に堂々とつけられて、キラキラと輝いてるのを見るだけでこの上なくしあわせを感じた。

それは梨恵も同じらしく、暇が出来ると左手を翳してニコニコしながら指輪を眺めてる。
その姿が嬉しくて、しあわせで、愛おしくて。
職場だとわかっていても背後から抱きしめずにはいられなくなる。




「わっ…!」
「もぉー…梨恵かわいすぎるってぇ」
「ちょっ、ここお店!」
「関係ない。そんな嬉しそうな顔してる梨恵が悪い」
「もうー…」




ここ最近ずっとこんなだから、周りのみんなは呆れながらも見守ってくれてる。
時たまに、痺れを切らした悦子さんに引き剥がされるけど。




「梨恵、今しあわせ?」
「…うん。すっごくしあわせ。怖いくらいにしあわせだよ」
「そっか。へへ。俺も怖いくらいにしあわせだよ」




梨恵の家族は家族としての機能を果たしてない。
ただの同居人、いるから育ててるだけ、そんな人たちだった。

初めて話聞いた時は苦しかった。
なんで罪もない子供にそんなこと出来るのかって。
梨恵が一体何をした?って。

言い方悪いけど、避妊しないでセックスして子供作ったのはお前らだろ?って。
ま、そのおかげで俺は今梨恵と出会えてしあわせだから、そこだけは感謝しないとだけど。

でもだからって、自分の子供に、しかも娘に「産むつもりはなかった」は可笑しい。
梨恵の姉も可笑しいやつだし。

そんな家族みたいな奴らから梨恵を引き離して、俺が梨恵の唯一の家族になるって思った。
梨恵はしあわせになっていいんだ。




「あ、そうだ京輔さん」
「ん?」
「明日、高校の時の同窓会があって」
「………行くの?」
「顔出して挨拶だけして帰ってくる予定」
「…それ、俺が送り迎えしてもいい?」
「え?」
「挨拶だけして帰ってくるなら、10分や15分でしょ?」
「まぁ…」
「じゃあ、梨恵と一緒に行く」
「いや、でも…」
「絶対に、一緒に行く。ね?」
「う、うん…わかった」
「うん」




そういえば、梨恵に高校のこと聞いたことなかったな。
学校で仲良くしてくれてる子はいるって言ってたけど、学校休みのに日遊んでるようなことは聞いたことなかったし…なんだったら学校が休みの日はほぼほぼひだまりにいたしな…。

それでもやっぱ心配だよな…梨恵の同級生の男どもが。




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