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10 - 二学年 二学期 秋 -
06
しおりを挟む「あ、そういやさ」
「うん?」
「大倉のクラス、お化け屋敷するんだろ?」
「…うん」
「お前、大丈夫なの?」
「あかん。絶対にあかん。俺当日逃げる」
「いや、ダメだろ」
「なんでお化け屋敷やねん…!」
「でもさ、どうせ大倉もお化け役やるんだろ?なら怖くないだろ」
「お化け役とか関係ないねん。お化け屋敷があかんねん。なんやねん、あの真っ暗な空間!なんで暗くせなあかんの?!」
「…そんなに嫌なのか」
「いやや」
まさかこんなに嫌がるとは思わなかった。
お化け役云々じゃなくて、お化け屋敷自体が嫌いなのか、そうなのか。
確かに暗くないと雰囲気も出ないし、暗くないと楽しくもないけど、そこまでなのか…。
でも、大倉のお化け役とか見たいけどなぁ…。
大倉だったらどんなお化けがいいんだろ?背が高いからフランケンシュタインとか?妥当すぎか?
そもそも、大倉たちのお化け屋敷は日本風なのか、洋風なのかも知らないからどうとも言えないけど。
「航のクラスは何するん?」
「今年も喫茶店」
「そうなんや」
「クラスの奴に占いできる奴がいて、そいつ中心にやるらしい」
「へぇ。航は?」
「俺は去年と同じで裏方だよ」
「そっか。一緒に回れる時間作ろうな?」
「おう」
大倉のお化け役見てみたいけど、もし大倉がお化け役やったら、多分大倉は出突っ張りになりそうだからそれはそれで嫌だな…。
それに多分、メイクとかその他諸々そのままで回る事になりそうだし。
「…なぁ、航?」
「ん?」
「…後夜祭さ」
「うん?」
「…片付けとか終わったら、図書室来て」
「図書室?」
「うん」
「校庭じゃなくて?」
「うん。図書室。あかん?」
「別にいいけど」
「ん。じゃあ、後夜祭の日、図書室で待ってるな」
「分かった」
後夜祭は、実行委員を除いた全生徒が、片付けが終わり次第校庭に集まって、お疲れを言い合ったり、好きなだけ飲み食い出来たら、何だったら告白大会なんかも開かれたりする1番最後の祭り。ま、簡単に言っちゃえば打ち上げみたいなもの。
去年は、俺たちは付き合ってはなかったからただのクラスメイトで、それぞれに過ごしてたから大倉が何してたかは知らない。
因みに俺は、真琴と一緒に校庭でぼーっとしてた。
何か飲み食いするわけでもなく。告白されるでもなく、疲れたねーみたいな。そんな軽い感じ。
でもそっか。今年は大倉と過ごせるのか。
告白される可能性もあるから多分、校庭には行きたくないんだろうな。
だから図書室なのか?そりゃ、最後の最後はゆっくり過ごしたいよなぁ。
その後は、大倉が居なかった間の話をいっぱいした。
その内容については、また今度教えるな?(誰に?)
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