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10 - 二学年 二学期 秋 -
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大倉が帰って来てから1ヶ月。
学園祭の準備もしながら、いつも通りの生活に戻ってきた。
因みに、まだ真琴のことは許してない。と言いたいところだけど、別にもうなんとも思ってない。
正直、真琴と喧嘩してもすぐに仲直りしちゃうから、ガチの喧嘩とかした事ないんだよな。
大倉は、前に比べたら告白の頻度はかなり減ったけど、それでもやっぱりまだ告白はされてる。
しかも、今の時期は学園祭間近と言うことで、プチ告白ラッシュだ。
後夜祭まで我慢出来ない女子だけが告白してるけど。主に1年生だけど。
そう言えば、この前大倉には報告したんだけど、大倉のことが好きな椎名 アリスについて。
大倉にキツく言われてかなりヘコんだらしいけど、それでもやっぱり諦められなくて、大倉が居ない間に何回も教室来てたって真琴が言ってた。
毎回「大倉先輩はいつ帰って来るですか?!」て聞いて来てすごく迷惑だったって。
てか、本当にすごいよな…椎名さんって…。
井上の事もちょっとすげぇとは思ってたけど、それ以上だよな…。
もし俺が、好きな人から「無理」って言われたら、それだけで寝込んで、学校行きたくなくなって、諦めると思う。
いやでも…それだけ好きって事なんだろうなぁ。
あと、大倉のことを振り向かせる自信がすげーあるんだろうな…大倉は全然靡いてないけどね…。
その事を大倉に伝えたら、本気で学校行きたくないって言い出して、でもそしたら俺が会えないのが嫌だって言ったら、破顔しながら「航に会いに行くわ!」て言い出したから「そこはちゃんと勉強しろ」って言っておいた。でも、正直そう言ってくれて嬉しかった。
で、今なんですけど。
登校時間は、椎名さんに会わないように早めに登校して、いつものお気に入りスポットで朝礼まで時間潰して、授業の間の休み時間は、10分しかないからあまり椎名さんが来なくて助かって、お昼もお気に入りスポットで時間ギリギリまで過ごして会わないようにした。
したらまぁ、うん。放課後は無理だったよね。
目の前に居るんだよね、椎名さん。
「…ほんま、邪魔」
「っ…なんでですか!!」
そして大倉と言い合いしてる。
相も変わらず椎名さんは、大倉に告白しては撃沈してるんだけど…なんかもう、ここまで来ると怖いよね。執着って言うか……怖いよね。
「…あのさぁ」
「……っ、」
「君のやってることってストーカーと変わらんで?」
「ちがっ!」
「違くないやろ。ずっと断ってんのに付き纏って」
「それは、だって!」
「だってちゃうわ…」
「っ…だって…好きなんだもんっ!!」
「…はぁ」
そこまで誰かを好きになれるのは本当にすごいと思う。
でも、大倉も言ってるけど、やってることはストーカー行為と近くて。
ほんと、どうしたらいいんだろうね、こういう時って。
「ね、椎名さん」
「な、なんですか…」
「大倉の何がそんなにいいの?」
「え?」
「いや、そこまで大倉に執着するのって何で?と思って」
「そ、れは…」
「なんか、意地になってない?」
「………」
多分だけど、この子本当に見た目可愛くて、男子ウケすげーすると思うんだよ。
庇護欲っていうか、そう言うのもある感じで。
で、多分告白もいっぱいされてるだろうし、自分からも告白したりもしてるんだと思うけど、多分断ったり断られたりをして来なかったんじゃないかなぁ?なんて思った。
ま、悪く言っちゃうと「みんな私が好きでしょ?だって私可愛いもの!」みたいなタイプの子だと思う。
だから俺に対して、俺が居るから大倉が椎名さんと恋が出来ないとか言えるんだと思うし。
可愛い私の事振るわけがない、って思いながら高校入ったらイケメンな大倉が居て、その自信のまま大倉に告白したら振られたから、それが許せない。
何としてでも大倉を自分のモノにしてやる!ってなってるんだと思うんだよね。
で、その結果その行動が激しくなってる。
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