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信徒
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「残すは北の空き家三件だけだな。少し休ませてもらう」
「アモン、ご苦労様」
市井の灯火を掌握し、探知を終えたアモンがウメノの右目に吸い込まれるようにして消える。
ティティアの捜索はウメノとアモンの力に頼るばかりだ。鼻が効く獣人がいて、なんでそんな不始末が起きたか。それは実に単純で、ご丁寧に特定の獣人だけに聞く嗅覚遮蔽を一帯に施されたからに他ならない。
それに真っ先に気がついたのはヘルグだった。
どうやら間者がこちら側に紛れていたようですよ。そう、ヘルグは鼻を抑えて宣った。
アキレイアスに住む種族は、獣人族だけではない。古くは東の国から流れた、ロクのような鬼族のほか、人間の国で生きるには難しい間引きものも一定数いる。
人の体でありながら、魔力が人の器を超えて魔を引き寄せ、身に宿すものだ。精霊信仰の種族からおわれた魔憑きものや、晒された生きづらいものが、口減しのように国を出され、導かれるようにアキレイアスに辿り着いたものをいう。
黒い髪をなびかせる。静かな夜を彩る灯火を目端に追いやりながら、己もその中の一人であるウメノは難しい顔をした。
「僕も同じだけどね、やっぱりヴィヌスの信徒とは思考が合わないよ」
「お前が入信してないことだけが、俺たちにとっての救いだよ」
景色が横に流れていく。ロクに担がれながら、ウメノはハニと共に市井を駆け抜けていた。
恐れていたことが起きたのだ。唯一のオメガであるティティアが、厄介なものに連れ去られた。
アテルニクス国へ広められた偽りの生贄信仰。ヴィヌスによって生み出された、始まりの人間だと信じる者たちによって、過去に生まれた二人のオメガは王と出会う前に殺されてきた。
だからこそ、ティティアを守るためにアキレイアスまで連れ去ったというのに。
「最悪だよ、ったく。兵士が犬科の獣人で構成されてるってバレてるんなら、間者は最初から城にいたってことじゃん」
悔しそうな顔でハニが宣うのも無理はない。二人の王が死んだのは、人の国にしか生まれないオメガが殺されたからだ。信徒は恐らく最初に番った王の時代から細く生きていたのだろう。
カエレスによって、次代のオメガを守るために集められた暗部ですら、その正体を掴むのにも苦労を強いられた。
「おい、待てなんかいるぞ」
目的の場所まであとわずかであるはずだ。見慣れた大通り、道の真ん中には蹲る女性の姿があった。
ロクの背後で、ウメノの瞳が素早く辺りを巡る。もう北の市街に入ったようだ。アモンの炎が見当たらないということは、この場所全体に結界のようなものが張ってある証拠であった。
「……落ち着いて聞いて、多分罠だ。ここにはアモンの炎がないから、干渉されないよう術がかかってる」
「さっきから同じ場所を駆け巡っている気がしていたが、偶然ではないということか」
「ねえ、それ俺も同じこと思ってたよ」
ささやかなやりとりに、耳のいいハニが反応を示す。蹲る女は、灰色の衣服を召していた。見覚えのある服装に、ハニのオアシスの瞳がスッと細まる。黒い外套の内側で、警戒を示すように腰の短剣に手を添えた時だった。
「お前はカエレス様と共に行け。悪いが俺は機嫌が悪い、あの女に八つ当たりをさせてもらうつもりだ」
「……待って、それって僕も一緒に戦うってこと?」
「話し合いで済むことを祈っておけ」
ギョッとした顔でロクを見下ろすウメノに、ハニが苦笑いを浮かべる。
コランダムの瞳が、じわじわと色を変えていく様子を前に、ロクの本気を見てとった。鬼の力を見せるということは、一時的な身体能力を飛躍的に高めるということだ。
背中にしがみついているウメノに目配せをすれば、諦めたように深いため息を吐いて、ハニを指差した。
「風をきって進め」
「え、おまっうそっ」
「ロクが話聞かなさそうだから、ハニはカエレス様のこと頼んだ。僕はしがみついて振り落とされないようにするから大丈夫」
「いや、邪魔だから降りてくれ」
ロクの言葉を無視したウメノによって、風魔法を行使される。ハニの足にまとわりつくように緑の風が吹いたかと思うと、それは皮膜のように足を覆って消えた。脚力を上げる属性魔法を付与したということは、ここはロクに任せろということらしい。
ハニは突然軽くなった足に目を丸くしたが、状況は一刻を争う。ロクの瞳が完全に鬼化したのを確認するなり、渋い顔をして声を荒げた。
「なんかあったら、休みでもニル呼べよ!」
ハニの言葉に、ロクが片手をあげて応える。
細い足にグッと力を入れると、ハニは持ち前の俊足を活かすように地べたを弾いた。たった一歩で女の横を走り抜ける。すれ違いの一瞬。ハニが女の顔へと目配せすれば、ニイ、と笑ったマルカと目が合った。
(っ、こいつ)
駆け抜けたハニの背後から、襲いくるように砂嵐が吹き荒んだ。薄い背中に細かな礫が直撃する。小さく息を詰めると、そのまま押し出されるようにしてハニは飛んだ。
「ロク、ウメノ……‼︎」
降り立ったのは、北市街に設置されている物見台だ。高い場所から見下ろしたのは、先ほどまでいた場所であった。まるで、何かが爆発したかのように砂煙に覆われている。
ウメノとロクは爆発に巻き込まれたのかもしれない。嫌な鼓動が、ハニの指先までもを震わせる。
『ハニ、私だけでいくから残るかい』
「んなわけないでしょ……、腐ってもあんたの部下ですよ」
ハニの影から、金糸水晶の瞳が光る。嗅覚遮蔽を受けない為に、ハニの影に身を潜めたカエレスが問いかけた。
砂煙が、徐々に落ち着いてくる。砂塵の向こうにずろりと大きな影が姿を現すのを認めると、ハニは捕まっていた物見台の梯子から手を離した。敵が魔物を召喚したのなら、きっと二人は無事だ。そう認識したのだ。ハニは落下するままに降り立つと、再び弾かれるように駆け出した。
先程の爆発で、マルカの術の範囲の外まで押し出されたらしい。見慣れぬ道を前に、ハニは静かにに安堵した。
妨害が来たのなら、きっと居場所はすぐそこだろう。ハニを追い越すように影が伸びると、ネメスで人型に変化したカエレスが姿を現した。
「嗅覚遮蔽の術の外だ。もう大丈夫」
「居場所は⁉︎」
「こっちだ」
淀みのない足取りで、カエレスが走る。番いの匂いを嗅ぎ取り、細い糸を掴むようにティティアの元へと向かうのだ。その足は、細い路地へと入っていった。
視界の端を流れていく家々の壁、まるで、迫ってくるかのような細さである。ハニはいいが、カエレスは体が大きい。もとの姿のまま駆け抜ければ、きっと失速していただろう。
出口を抜けた先に、古びた建物が見えた。一見倉庫にも見えるその場所で、二人の鋭い聴覚が小さな悲鳴を拾った。
「アモン、ご苦労様」
市井の灯火を掌握し、探知を終えたアモンがウメノの右目に吸い込まれるようにして消える。
ティティアの捜索はウメノとアモンの力に頼るばかりだ。鼻が効く獣人がいて、なんでそんな不始末が起きたか。それは実に単純で、ご丁寧に特定の獣人だけに聞く嗅覚遮蔽を一帯に施されたからに他ならない。
それに真っ先に気がついたのはヘルグだった。
どうやら間者がこちら側に紛れていたようですよ。そう、ヘルグは鼻を抑えて宣った。
アキレイアスに住む種族は、獣人族だけではない。古くは東の国から流れた、ロクのような鬼族のほか、人間の国で生きるには難しい間引きものも一定数いる。
人の体でありながら、魔力が人の器を超えて魔を引き寄せ、身に宿すものだ。精霊信仰の種族からおわれた魔憑きものや、晒された生きづらいものが、口減しのように国を出され、導かれるようにアキレイアスに辿り着いたものをいう。
黒い髪をなびかせる。静かな夜を彩る灯火を目端に追いやりながら、己もその中の一人であるウメノは難しい顔をした。
「僕も同じだけどね、やっぱりヴィヌスの信徒とは思考が合わないよ」
「お前が入信してないことだけが、俺たちにとっての救いだよ」
景色が横に流れていく。ロクに担がれながら、ウメノはハニと共に市井を駆け抜けていた。
恐れていたことが起きたのだ。唯一のオメガであるティティアが、厄介なものに連れ去られた。
アテルニクス国へ広められた偽りの生贄信仰。ヴィヌスによって生み出された、始まりの人間だと信じる者たちによって、過去に生まれた二人のオメガは王と出会う前に殺されてきた。
だからこそ、ティティアを守るためにアキレイアスまで連れ去ったというのに。
「最悪だよ、ったく。兵士が犬科の獣人で構成されてるってバレてるんなら、間者は最初から城にいたってことじゃん」
悔しそうな顔でハニが宣うのも無理はない。二人の王が死んだのは、人の国にしか生まれないオメガが殺されたからだ。信徒は恐らく最初に番った王の時代から細く生きていたのだろう。
カエレスによって、次代のオメガを守るために集められた暗部ですら、その正体を掴むのにも苦労を強いられた。
「おい、待てなんかいるぞ」
目的の場所まであとわずかであるはずだ。見慣れた大通り、道の真ん中には蹲る女性の姿があった。
ロクの背後で、ウメノの瞳が素早く辺りを巡る。もう北の市街に入ったようだ。アモンの炎が見当たらないということは、この場所全体に結界のようなものが張ってある証拠であった。
「……落ち着いて聞いて、多分罠だ。ここにはアモンの炎がないから、干渉されないよう術がかかってる」
「さっきから同じ場所を駆け巡っている気がしていたが、偶然ではないということか」
「ねえ、それ俺も同じこと思ってたよ」
ささやかなやりとりに、耳のいいハニが反応を示す。蹲る女は、灰色の衣服を召していた。見覚えのある服装に、ハニのオアシスの瞳がスッと細まる。黒い外套の内側で、警戒を示すように腰の短剣に手を添えた時だった。
「お前はカエレス様と共に行け。悪いが俺は機嫌が悪い、あの女に八つ当たりをさせてもらうつもりだ」
「……待って、それって僕も一緒に戦うってこと?」
「話し合いで済むことを祈っておけ」
ギョッとした顔でロクを見下ろすウメノに、ハニが苦笑いを浮かべる。
コランダムの瞳が、じわじわと色を変えていく様子を前に、ロクの本気を見てとった。鬼の力を見せるということは、一時的な身体能力を飛躍的に高めるということだ。
背中にしがみついているウメノに目配せをすれば、諦めたように深いため息を吐いて、ハニを指差した。
「風をきって進め」
「え、おまっうそっ」
「ロクが話聞かなさそうだから、ハニはカエレス様のこと頼んだ。僕はしがみついて振り落とされないようにするから大丈夫」
「いや、邪魔だから降りてくれ」
ロクの言葉を無視したウメノによって、風魔法を行使される。ハニの足にまとわりつくように緑の風が吹いたかと思うと、それは皮膜のように足を覆って消えた。脚力を上げる属性魔法を付与したということは、ここはロクに任せろということらしい。
ハニは突然軽くなった足に目を丸くしたが、状況は一刻を争う。ロクの瞳が完全に鬼化したのを確認するなり、渋い顔をして声を荒げた。
「なんかあったら、休みでもニル呼べよ!」
ハニの言葉に、ロクが片手をあげて応える。
細い足にグッと力を入れると、ハニは持ち前の俊足を活かすように地べたを弾いた。たった一歩で女の横を走り抜ける。すれ違いの一瞬。ハニが女の顔へと目配せすれば、ニイ、と笑ったマルカと目が合った。
(っ、こいつ)
駆け抜けたハニの背後から、襲いくるように砂嵐が吹き荒んだ。薄い背中に細かな礫が直撃する。小さく息を詰めると、そのまま押し出されるようにしてハニは飛んだ。
「ロク、ウメノ……‼︎」
降り立ったのは、北市街に設置されている物見台だ。高い場所から見下ろしたのは、先ほどまでいた場所であった。まるで、何かが爆発したかのように砂煙に覆われている。
ウメノとロクは爆発に巻き込まれたのかもしれない。嫌な鼓動が、ハニの指先までもを震わせる。
『ハニ、私だけでいくから残るかい』
「んなわけないでしょ……、腐ってもあんたの部下ですよ」
ハニの影から、金糸水晶の瞳が光る。嗅覚遮蔽を受けない為に、ハニの影に身を潜めたカエレスが問いかけた。
砂煙が、徐々に落ち着いてくる。砂塵の向こうにずろりと大きな影が姿を現すのを認めると、ハニは捕まっていた物見台の梯子から手を離した。敵が魔物を召喚したのなら、きっと二人は無事だ。そう認識したのだ。ハニは落下するままに降り立つと、再び弾かれるように駆け出した。
先程の爆発で、マルカの術の範囲の外まで押し出されたらしい。見慣れぬ道を前に、ハニは静かにに安堵した。
妨害が来たのなら、きっと居場所はすぐそこだろう。ハニを追い越すように影が伸びると、ネメスで人型に変化したカエレスが姿を現した。
「嗅覚遮蔽の術の外だ。もう大丈夫」
「居場所は⁉︎」
「こっちだ」
淀みのない足取りで、カエレスが走る。番いの匂いを嗅ぎ取り、細い糸を掴むようにティティアの元へと向かうのだ。その足は、細い路地へと入っていった。
視界の端を流れていく家々の壁、まるで、迫ってくるかのような細さである。ハニはいいが、カエレスは体が大きい。もとの姿のまま駆け抜ければ、きっと失速していただろう。
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