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「ワンちゃん、エルマーさんちの子ですか?」
「おうよ、つかやるなあ。まさか切羽詰まって錬成陣書き上げるなんて大したもんだあ。」
「うぅ、も、もういいですってば…」
あの後、ダラスによって再びベッドに戻されたミハエルは、ベッドの上に大きな狼の魔物を乗せながら、そのもふもふの首周りをもみもみと触っていた。本当はこいつがサディンですとネタバラシしたらどうなるのだろう。エルマーはそんなことを思ったが、明日には元の姿に戻るのだ、面倒くさいから言わんでもいいかと考え直した。
「ミハエル、あなたやりすぎですよ。もう、こんなに部屋をめちゃくちゃにして…体調が戻ったら扉を修理しないと。」
「あ、あのう…一応修理代のほうはそこの引き出しのなか…あ、取手…」
「そういうことではありません。全く。引き出しの取手まで使うだなんて。」
ため息交じりに呆れた顔をするルキーノに、ミハエルは頬を染めながら膝を抱える。背もたれには獅子になったサリエルが侍り、呑気にくありと欠伸をしている。ダラスはしゃがみこんだまま床に描かれた錬成陣を見て、感心したように呟いた。
「なるほど、余剰魔力を蓄積した魔石を砂にして、培養液で増幅。我が息子ながら実に見事な発想だ。惜しむらくは創造性に欠けるくらいか。」
「ミハエルが絵心ねえのはルキーノ譲りか。」
「僕は描けないのではなく、描かないだけで…、というかエルマー、貴方用があって来たのでは?」
ルキーノによってもふもふと愛でられているサディンをニヤついてみていたエルマーは、そういえばとようやっと思い出したようである。ダラスはミハエルに許可を取って描いた陣を浮かせて紙に転写し終えると、それをくるくると丸めてインベントリに突っ込んだ。
「なんだ。込み入った話なら広間で話そう。ミハエルは安静にせねばならんしな。安静に。なあ息子よ?」
「あ、う、うん…」
「ならそいつ見張り替わりにおいてくわ。面倒よろしくう。」
「え、名前は?」
「好きにつけろぉ。」
あうあうと抗議するかのように吠える様子に、サリエルは笑いを堪えるかのようにミハエルの枕に鼻先を埋めてグルルと唸る。ミハエルはぽかんとしたが、生き物は好きだ。エルマーのお願いに了承すると、大人たちの背を見送ってから引き出しを開けた。やはり取手がないと開けにくい。これはどうにかしなくてはと思いつつ、サリエル用に買ったブラシを取り出した。
「それは俺のブラシだぞ。」
「貴方、いつもやってあげてるでしょう。今日くらいはいいではありませんか。」
「ウゥウ…」
ミハエルがサディンだと気づかぬまま、まるで普通のペットのように扱ってくる。胸に複雑な感情を宿しながら、促されるままにミハエルの膝に上半身を乗せられると、サリサリと毛並みに沿ってブラシでとかされる。
気持ちいい、自然と尾がふさふさと揺れてしまう。これは一体どんなプレイだ。サディンは内心大慌てである。
「いいなあ。俺も頼む。いいでしょうミハエル。」
「サリエル、今はウウちゃんです。貴方は我慢というのを覚えなくては。」
「ウウちゃん?」
「あうあう可愛らしく鳴くので。きっとエルマーさんが居なくなって寂しいのでしょう。ふふ、甘えん坊さんなんですねえ。こんなにかっこいいのに。」
「ーーーーーーー!!!」
サリエルが口を中途半端に開いたまま、ふるふると震えている。絶望的にネーミングセンスがないし、それは化けたサディンだというのに、この鈍感な愛し子ときたら、ウウちゃんだと。笑いを堪えるのに必死過ぎて、ぴくぴくと口を開けたまま震えているサリエルに、ミハエルは不思議そうにする。
「フレーメン反応?ああ、僕少し汗臭いかも…匂いますか?」
「俺を一塊の猫と纏めるなど流石です。匂いませんが、面白そうなのでお前はそのウウちゃんとともに風呂に行けばよろしい。」
「ウ」
「え?ああ…ウウちゃん換毛期ですかね。僕もお風呂はいりたいですし、洗いましょうか。」
熱で汗をたくさんかいたというのもあるが、あまりベタベタなのも気持ちが悪い。ミハエルが名案だと頷くのを見ながら、サディンは冷や汗をかいていた。このどら猫、余計なことを言いやがって。金眼でギンと睨みつければ、ぱくんと口を閉じてからぽふんと消えた。都合が悪くなるとすぐ逃げるなど、神の風上にも置けぬと眉間にシワを寄せていれば、フラフラ立ち上がるミハエルに気がついて、慌ててベッドから降りた。
「わ、ウウちゃん本当におっきいね。なんの魔物だろう。ギンイロちゃんと一緒かな。」
「う、っ」
「ふふ、秘密なんですね。そちらのほうが雄の魅力があがると聞きました。サディンみたいにミステリアスなウウちゃんも、好ましいとおもいますよ。」
本人なんです。とは言えぬまま、ミハエルの手摺がわりになりながら備え付けの浴室にむかう。ミハエルのいい匂いがする。汗の匂いはあのときの情事を連想させてしまって、サディンはこの姿の時の自分が長毛で良かったと本気で思った。獣姿で元気になると、こんな感覚になるのだなんて知りたくもなかったが。
「よいしょっ」
「ハワ…」
「え、どんな鳴き声ですか。」
「………。」
仕方ないだろうと吠えたかった。サディンの目の前での、ミハエルが服を脱いだのだ。薄暗い室内とは違う。明るい脱衣場で顕になった素肌は、火照りのせいかほのかに赤らむ。桃色の尖りと色素の薄い性器に、サディンは慌てて伏せをすると、前足で目を隠すようにしてかしかしと足を上下させる。やめろ、しゃがむな。丸見えだぞ。心の声はミハエルには届かない。グルルル!と伏せをしながら妙な動きでキレているようにしか見えないのだ。
「水が怖いですか?大丈夫ですよ。僕がウウちゃんをきれいにしてあげますからね。」
「アワワ…」
「なんだか妙な声で鳴くのですねえウウちゃんは。」
あはは、と笑って、ミハエルに手招きをされる。絶対に足を踏み入れては駄目だと思っていたのに、獣の姿だと本能が前に出るらしい。気がつけばチャカチャカと爪の音を立てながら尾を揺らして浴室に入っていた。
己の自制心は一体どこに行ったのだろうか。サディンはごちんと摺りガラスに頭を押し付けるようにしながらお座りをすると、まるでメンチを切るかのように怖い顔をしながらグルルルルルと唸る。
ミハエルはその様子に不思議そうにしながらも、優しくサディンの毛にお湯をかけて濡らしてやると、かしょかしょと手のひらにシャンプーを出した。
「もう、こちらに向かないなら僕にも考えがあります。」
「ア」
「よいしょっと!」
「ーーーーーー!!!!」
不覚にも背後を取られ、後ろから抱きかかえられるかのように背中をミハエルに預けると、サディンはギャワッと思わず吠えた。何ということだ、ジタバタと暴れるサディンの背中には、柔らかなものが当たるのだ。胴を挟むかのようにミハエルの膝が見える。体毛で隠しきれないそこを晒しても、ミハエルは全く気にしないようだった。
「雄だったんですねえ、貴方。ふふ、きもちよくしてあげますから。」
ーーやめなさい!!心の声の叫びは届かずに、泡だったミハエルの手のひらがサディンの下腹部に回された。ああ、だめだ。もう終わった。
屋敷の中に、サディンの遠吠えのようなも悲鳴が響き渡る。その声の意味を悟ったエルマーは、らしくない息子の情けない悲鳴に、堪えきれずに飲んでいたお茶をダラスの顔面に吹き出した。
「おうよ、つかやるなあ。まさか切羽詰まって錬成陣書き上げるなんて大したもんだあ。」
「うぅ、も、もういいですってば…」
あの後、ダラスによって再びベッドに戻されたミハエルは、ベッドの上に大きな狼の魔物を乗せながら、そのもふもふの首周りをもみもみと触っていた。本当はこいつがサディンですとネタバラシしたらどうなるのだろう。エルマーはそんなことを思ったが、明日には元の姿に戻るのだ、面倒くさいから言わんでもいいかと考え直した。
「ミハエル、あなたやりすぎですよ。もう、こんなに部屋をめちゃくちゃにして…体調が戻ったら扉を修理しないと。」
「あ、あのう…一応修理代のほうはそこの引き出しのなか…あ、取手…」
「そういうことではありません。全く。引き出しの取手まで使うだなんて。」
ため息交じりに呆れた顔をするルキーノに、ミハエルは頬を染めながら膝を抱える。背もたれには獅子になったサリエルが侍り、呑気にくありと欠伸をしている。ダラスはしゃがみこんだまま床に描かれた錬成陣を見て、感心したように呟いた。
「なるほど、余剰魔力を蓄積した魔石を砂にして、培養液で増幅。我が息子ながら実に見事な発想だ。惜しむらくは創造性に欠けるくらいか。」
「ミハエルが絵心ねえのはルキーノ譲りか。」
「僕は描けないのではなく、描かないだけで…、というかエルマー、貴方用があって来たのでは?」
ルキーノによってもふもふと愛でられているサディンをニヤついてみていたエルマーは、そういえばとようやっと思い出したようである。ダラスはミハエルに許可を取って描いた陣を浮かせて紙に転写し終えると、それをくるくると丸めてインベントリに突っ込んだ。
「なんだ。込み入った話なら広間で話そう。ミハエルは安静にせねばならんしな。安静に。なあ息子よ?」
「あ、う、うん…」
「ならそいつ見張り替わりにおいてくわ。面倒よろしくう。」
「え、名前は?」
「好きにつけろぉ。」
あうあうと抗議するかのように吠える様子に、サリエルは笑いを堪えるかのようにミハエルの枕に鼻先を埋めてグルルと唸る。ミハエルはぽかんとしたが、生き物は好きだ。エルマーのお願いに了承すると、大人たちの背を見送ってから引き出しを開けた。やはり取手がないと開けにくい。これはどうにかしなくてはと思いつつ、サリエル用に買ったブラシを取り出した。
「それは俺のブラシだぞ。」
「貴方、いつもやってあげてるでしょう。今日くらいはいいではありませんか。」
「ウゥウ…」
ミハエルがサディンだと気づかぬまま、まるで普通のペットのように扱ってくる。胸に複雑な感情を宿しながら、促されるままにミハエルの膝に上半身を乗せられると、サリサリと毛並みに沿ってブラシでとかされる。
気持ちいい、自然と尾がふさふさと揺れてしまう。これは一体どんなプレイだ。サディンは内心大慌てである。
「いいなあ。俺も頼む。いいでしょうミハエル。」
「サリエル、今はウウちゃんです。貴方は我慢というのを覚えなくては。」
「ウウちゃん?」
「あうあう可愛らしく鳴くので。きっとエルマーさんが居なくなって寂しいのでしょう。ふふ、甘えん坊さんなんですねえ。こんなにかっこいいのに。」
「ーーーーーーー!!!」
サリエルが口を中途半端に開いたまま、ふるふると震えている。絶望的にネーミングセンスがないし、それは化けたサディンだというのに、この鈍感な愛し子ときたら、ウウちゃんだと。笑いを堪えるのに必死過ぎて、ぴくぴくと口を開けたまま震えているサリエルに、ミハエルは不思議そうにする。
「フレーメン反応?ああ、僕少し汗臭いかも…匂いますか?」
「俺を一塊の猫と纏めるなど流石です。匂いませんが、面白そうなのでお前はそのウウちゃんとともに風呂に行けばよろしい。」
「ウ」
「え?ああ…ウウちゃん換毛期ですかね。僕もお風呂はいりたいですし、洗いましょうか。」
熱で汗をたくさんかいたというのもあるが、あまりベタベタなのも気持ちが悪い。ミハエルが名案だと頷くのを見ながら、サディンは冷や汗をかいていた。このどら猫、余計なことを言いやがって。金眼でギンと睨みつければ、ぱくんと口を閉じてからぽふんと消えた。都合が悪くなるとすぐ逃げるなど、神の風上にも置けぬと眉間にシワを寄せていれば、フラフラ立ち上がるミハエルに気がついて、慌ててベッドから降りた。
「わ、ウウちゃん本当におっきいね。なんの魔物だろう。ギンイロちゃんと一緒かな。」
「う、っ」
「ふふ、秘密なんですね。そちらのほうが雄の魅力があがると聞きました。サディンみたいにミステリアスなウウちゃんも、好ましいとおもいますよ。」
本人なんです。とは言えぬまま、ミハエルの手摺がわりになりながら備え付けの浴室にむかう。ミハエルのいい匂いがする。汗の匂いはあのときの情事を連想させてしまって、サディンはこの姿の時の自分が長毛で良かったと本気で思った。獣姿で元気になると、こんな感覚になるのだなんて知りたくもなかったが。
「よいしょっ」
「ハワ…」
「え、どんな鳴き声ですか。」
「………。」
仕方ないだろうと吠えたかった。サディンの目の前での、ミハエルが服を脱いだのだ。薄暗い室内とは違う。明るい脱衣場で顕になった素肌は、火照りのせいかほのかに赤らむ。桃色の尖りと色素の薄い性器に、サディンは慌てて伏せをすると、前足で目を隠すようにしてかしかしと足を上下させる。やめろ、しゃがむな。丸見えだぞ。心の声はミハエルには届かない。グルルル!と伏せをしながら妙な動きでキレているようにしか見えないのだ。
「水が怖いですか?大丈夫ですよ。僕がウウちゃんをきれいにしてあげますからね。」
「アワワ…」
「なんだか妙な声で鳴くのですねえウウちゃんは。」
あはは、と笑って、ミハエルに手招きをされる。絶対に足を踏み入れては駄目だと思っていたのに、獣の姿だと本能が前に出るらしい。気がつけばチャカチャカと爪の音を立てながら尾を揺らして浴室に入っていた。
己の自制心は一体どこに行ったのだろうか。サディンはごちんと摺りガラスに頭を押し付けるようにしながらお座りをすると、まるでメンチを切るかのように怖い顔をしながらグルルルルルと唸る。
ミハエルはその様子に不思議そうにしながらも、優しくサディンの毛にお湯をかけて濡らしてやると、かしょかしょと手のひらにシャンプーを出した。
「もう、こちらに向かないなら僕にも考えがあります。」
「ア」
「よいしょっと!」
「ーーーーーー!!!!」
不覚にも背後を取られ、後ろから抱きかかえられるかのように背中をミハエルに預けると、サディンはギャワッと思わず吠えた。何ということだ、ジタバタと暴れるサディンの背中には、柔らかなものが当たるのだ。胴を挟むかのようにミハエルの膝が見える。体毛で隠しきれないそこを晒しても、ミハエルは全く気にしないようだった。
「雄だったんですねえ、貴方。ふふ、きもちよくしてあげますから。」
ーーやめなさい!!心の声の叫びは届かずに、泡だったミハエルの手のひらがサディンの下腹部に回された。ああ、だめだ。もう終わった。
屋敷の中に、サディンの遠吠えのようなも悲鳴が響き渡る。その声の意味を悟ったエルマーは、らしくない息子の情けない悲鳴に、堪えきれずに飲んでいたお茶をダラスの顔面に吹き出した。
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