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「サ、サディン…か、顔が」
なんでそんなにムスくれているんですか。ミハエルはそう聞きたかったのだけれど、ベットに乗り上げてきたサディンが、まるで獲物を追い詰めるかのように、その男らしい体を寄せてきたので、威圧感に負けて早々に後ろに後退りする。硬いベッドヘッドが背中を支えるように存在を主張する。まるで腕の檻で閉じ込めるかのように、ミハエルの顔の両脇に腕をつくと、その整った顔をずいっと近づけてきた。
「ひぇ…っ…うっ」
「…はあ、」
ごちん。驚きすぎて顔を引きすぎたらしい。後頭部を鈍い音を立てながら壁にぶつけると、鼻先が触れそうな距離にいたサディンは、なんとも言えない顔をしてため息を吐いた。
「い、いたた…はぅ…、」
「お前、後ろに壁があるだなんて知っていただろう。なんでそんな下がるんだ。」
「だ、だって…っ、サディンがち、近づいてきたので…」
き、きすされるかと…と、ミハエルが細い声で呟くものだから、サディンはぐっと息が詰まった。だって、そんなに意識されてしまったら、サディンだってたまらない。今はミハエルの部屋で、ベットの上に二人きり。一度肌を重ねてしまった二人は、あれからまともな姿でようやく向き合った。
一度だけ。一度しか抱かない。サディンはそう決めていたし、自制もできるつもりだった。それなのに、肌に触れてミハエルに己の心の葛藤を晒した今、サディンは我慢のできないダメな大人になりつつある。
「…触れたい。」
「へ、」
「やらしいことじゃなくて、お前に、…お前に優しくしたい。」
ああ、何をがらにもないことを言っているのだろう。サディンは眉間に皺を寄せた治安の悪い顔でそんなことを宣った。髪の間から見える、すこしだけ尖った耳の先がじんわりと赤くなる。ミハエルは、ただ胸を忙しなくさせながら、顔を赤く染め上げた。思わず俯く、どうしていいかわからなかったから、というのが正しい。
静かな部屋に、二人の鼓動が響いてしまいそうだった。ベットが軋む。サディンが体重を移動したせいで、ミハエルの体がすこしだけ揺れた。
「いやか、ミハエル。」
「あ、あの、ぅ…っ…」
すこしだけカサついた手のひらが、ミハエルの頬に触れた。伺うような顔でまっすぐ見つめられて、気恥ずかしいのと、まともに顔が見れないので思わず目を瞑った。長い髪を優しく耳いかけるようにして流してやると、サディンは両手でミハエルの小さな顔を包み込んだ。
「優しくしたいってのは、詫びじゃなくて、さ…、」
「う、う、う、」
「なんて言ったらいいんだ、くそ…ええと、」
もうこれ以上口を開いたらボロが出てしまいそうだなあと思った。仕事の時はたくさんのことを考えるが、プライベートでは何も考えていなさすぎて、いざこうして己のやりたいことをミハエルにさせてもらうのに、おねだりをするための言葉が見つからない。ああ、もう面倒臭えな。いっそのこと、口にしてダメって言われたら、その時また考えればいいか。そう思い至って、考えることを放棄する。
「ああ、もういいや。」
「ヘぁ…」
ミハエルの小さな頭を引き寄せて、そっと額に口付けた。ふにりとした感触の後、ミハエルはサディンによって引き寄せられて、その身を座ったまま抱きすくめられた。
「さっ…!」
「ああ…、落ち着く、」
「でぃんく…」
腰を引き寄せられ、そのままサディンの足の間にぺたりと尻を落ち着けたミハエルは、はあああ…っ、と妙な声を漏らしながら硬直した。
朝から、なんという大判振る舞い。一度しか抱かないと言われた手前、そういった接触もないものかと思っていたのだ。これは、ミハエルも背中に腕を回してもいいのだろうか。ドキドキしながら、サディンの肩に顎を置く。そこから見えたのは、サディンの仕舞いきれなかったふさふさの尾が、なんとも嬉しそうにわさわさと揺れている光景だった。
「…かわ、」
「あー…、」
かわいい。といいかけて、慌てて口をつぐむ。サディンはおそらく自覚していないのだろう。ピトリとミハエルの頬に自分の頬をくっつけると、抱きしめる力を強める。
「……。」
嬉しい。ミハエルは胸をトクトクと鳴らしながら、おずおずとその背中に腕を回す。嬉しい。僕でリラックスしてくれるのが、こんなにも嬉しい。抱きすくめられて、ちょっとだけ苦しいが、サディンはまるで匂いつけをするかのように、ミハエルの肩口に擦り寄った。あぐ、と甘噛みをしてくるのは、正直変な気持ちになるからやめてほしかったが、サディンがご機嫌に尾をパタパタと動かしているので、もういいやと諦めることにした。
「…いやじゃないのか、」
「ぼ、くは…う、嬉しいです…。」
「くぅ…、」
「だ、大丈夫ですか。なんか、どういう感情の顔ですかそれは、」
嬉しい。と素直に言われ、そして嫌がるそぶりも見せずに全肯定をするミハエルに、サディンはいよいよ己がダメな大人になってしまったかのような、そんな感覚に陥った。
好きだなあと思う。この体温も、己の一挙手一投足に如実に反応する素直な鼓動も。
「……、なあ、マジで、」
「はい、」
「…、ええと…。」
じわじわと体が熱くなる。思えば、サディンは己から告白をしたことがなかった。ミハエルが好きだ。そういって仕舞えば簡単なのに、サディンが自分で決めた縛りがそれを邪魔をする。
ミハエルの告白を散々断ってきたからこそ、今度は自分で口にしたかったのに、頼まれたとはいえ、先に抱いてしまったからなんていっていいかわからない。
ミハエルを抱きしめながら、無言になってしまったサディンを、不思議そうな顔で見上げる。澄み切った綺麗な翡翠の中に映ったサディンは、なんとも情けない顔でミハエルを見つめ返していた。
「俺と、…」
「は、はい…。」
「…でっ」
「…で?」
サディンがいいあぐねるせいで、喉から妙な声が出てしまう。デートはおかしいな。付き合ってくださいも、なんだかまどろっこしい。嗚呼、なんだか考えすぎて頭が痛くなってきた。元々、色恋にあまり頓着がなさすぎるから、雑になりすぎて振られてきたのだ。でも、ミハエルには、ちょっと、いやですとは言われたくない。
サディンは、こつりとミハエルの額に額を重ねると、ミハエルが初めて見るしょぼくれた顔で呟いた。
「俺が今から、いう言葉に…、はいっていってくれるか。」
「は、はい。」
なんだか落ち込んでいるなあと思いながら、ミハエルはその髪を優しく撫でた。サディンがその手のひらを手に取って、そっと己の素肌の胸に押し付ける。俺、お前を前にして、こんなに心臓がなってるんだぞ。そう言いたくて、じっとミハエルを見つめると、オロオロとしたのち、心臓、すごいです…と小さく呟かれた。
「ミハエル、」
「は、はい…、」
「俺のになって、守られてくれ。」
「はい、…へ、」
ミハエルの手に、指を絡ませる。サディンはまっすぐとその顔を見つめながら、握りしめた手の甲を優しく持ち上げて、そこに口付けた。まるで、祈るようなそれに、ミハエルははくりと唇を震わすと、その美しい緑の瞳にじわじわと涙を溜めていく。
だって、それは、サディンのその言葉は、ミハエルがずっと欲しかったものだった。はいといって。そう口にしたサディンの顔が、涙でどんどんと滲んでいく。ヒック、と嗚咽を漏らすミハエルが可愛くて、かわいそうで、そんな歳の離れた大切を前にして、サディンはたまらなくなってしまった。
「は、…い、っ…はい、は、い…っ…」
「…、うん。」
「う、っ…ン、」
可愛い、嗚呼、嗚呼どうしよう。くそ、くそが。たまらない、可愛くて、俺をダメにする張本人。涙の一粒が、ミハエルの唇に触れたのを見て、堪らなくなって唇を重ねた。労るように、そして、もう傷つけないという気持ちを込めた触れるだけの口付けだ。啄むように、ゆっくりと唇を離す。至近距離で唇を掠めた甘やかな吐息に、サディンはゆっくり瞬きをすると、ミハエルの知らない優しい顔で、ホッとした様に微笑んだ。
なんでそんなにムスくれているんですか。ミハエルはそう聞きたかったのだけれど、ベットに乗り上げてきたサディンが、まるで獲物を追い詰めるかのように、その男らしい体を寄せてきたので、威圧感に負けて早々に後ろに後退りする。硬いベッドヘッドが背中を支えるように存在を主張する。まるで腕の檻で閉じ込めるかのように、ミハエルの顔の両脇に腕をつくと、その整った顔をずいっと近づけてきた。
「ひぇ…っ…うっ」
「…はあ、」
ごちん。驚きすぎて顔を引きすぎたらしい。後頭部を鈍い音を立てながら壁にぶつけると、鼻先が触れそうな距離にいたサディンは、なんとも言えない顔をしてため息を吐いた。
「い、いたた…はぅ…、」
「お前、後ろに壁があるだなんて知っていただろう。なんでそんな下がるんだ。」
「だ、だって…っ、サディンがち、近づいてきたので…」
き、きすされるかと…と、ミハエルが細い声で呟くものだから、サディンはぐっと息が詰まった。だって、そんなに意識されてしまったら、サディンだってたまらない。今はミハエルの部屋で、ベットの上に二人きり。一度肌を重ねてしまった二人は、あれからまともな姿でようやく向き合った。
一度だけ。一度しか抱かない。サディンはそう決めていたし、自制もできるつもりだった。それなのに、肌に触れてミハエルに己の心の葛藤を晒した今、サディンは我慢のできないダメな大人になりつつある。
「…触れたい。」
「へ、」
「やらしいことじゃなくて、お前に、…お前に優しくしたい。」
ああ、何をがらにもないことを言っているのだろう。サディンは眉間に皺を寄せた治安の悪い顔でそんなことを宣った。髪の間から見える、すこしだけ尖った耳の先がじんわりと赤くなる。ミハエルは、ただ胸を忙しなくさせながら、顔を赤く染め上げた。思わず俯く、どうしていいかわからなかったから、というのが正しい。
静かな部屋に、二人の鼓動が響いてしまいそうだった。ベットが軋む。サディンが体重を移動したせいで、ミハエルの体がすこしだけ揺れた。
「いやか、ミハエル。」
「あ、あの、ぅ…っ…」
すこしだけカサついた手のひらが、ミハエルの頬に触れた。伺うような顔でまっすぐ見つめられて、気恥ずかしいのと、まともに顔が見れないので思わず目を瞑った。長い髪を優しく耳いかけるようにして流してやると、サディンは両手でミハエルの小さな顔を包み込んだ。
「優しくしたいってのは、詫びじゃなくて、さ…、」
「う、う、う、」
「なんて言ったらいいんだ、くそ…ええと、」
もうこれ以上口を開いたらボロが出てしまいそうだなあと思った。仕事の時はたくさんのことを考えるが、プライベートでは何も考えていなさすぎて、いざこうして己のやりたいことをミハエルにさせてもらうのに、おねだりをするための言葉が見つからない。ああ、もう面倒臭えな。いっそのこと、口にしてダメって言われたら、その時また考えればいいか。そう思い至って、考えることを放棄する。
「ああ、もういいや。」
「ヘぁ…」
ミハエルの小さな頭を引き寄せて、そっと額に口付けた。ふにりとした感触の後、ミハエルはサディンによって引き寄せられて、その身を座ったまま抱きすくめられた。
「さっ…!」
「ああ…、落ち着く、」
「でぃんく…」
腰を引き寄せられ、そのままサディンの足の間にぺたりと尻を落ち着けたミハエルは、はあああ…っ、と妙な声を漏らしながら硬直した。
朝から、なんという大判振る舞い。一度しか抱かないと言われた手前、そういった接触もないものかと思っていたのだ。これは、ミハエルも背中に腕を回してもいいのだろうか。ドキドキしながら、サディンの肩に顎を置く。そこから見えたのは、サディンの仕舞いきれなかったふさふさの尾が、なんとも嬉しそうにわさわさと揺れている光景だった。
「…かわ、」
「あー…、」
かわいい。といいかけて、慌てて口をつぐむ。サディンはおそらく自覚していないのだろう。ピトリとミハエルの頬に自分の頬をくっつけると、抱きしめる力を強める。
「……。」
嬉しい。ミハエルは胸をトクトクと鳴らしながら、おずおずとその背中に腕を回す。嬉しい。僕でリラックスしてくれるのが、こんなにも嬉しい。抱きすくめられて、ちょっとだけ苦しいが、サディンはまるで匂いつけをするかのように、ミハエルの肩口に擦り寄った。あぐ、と甘噛みをしてくるのは、正直変な気持ちになるからやめてほしかったが、サディンがご機嫌に尾をパタパタと動かしているので、もういいやと諦めることにした。
「…いやじゃないのか、」
「ぼ、くは…う、嬉しいです…。」
「くぅ…、」
「だ、大丈夫ですか。なんか、どういう感情の顔ですかそれは、」
嬉しい。と素直に言われ、そして嫌がるそぶりも見せずに全肯定をするミハエルに、サディンはいよいよ己がダメな大人になってしまったかのような、そんな感覚に陥った。
好きだなあと思う。この体温も、己の一挙手一投足に如実に反応する素直な鼓動も。
「……、なあ、マジで、」
「はい、」
「…、ええと…。」
じわじわと体が熱くなる。思えば、サディンは己から告白をしたことがなかった。ミハエルが好きだ。そういって仕舞えば簡単なのに、サディンが自分で決めた縛りがそれを邪魔をする。
ミハエルの告白を散々断ってきたからこそ、今度は自分で口にしたかったのに、頼まれたとはいえ、先に抱いてしまったからなんていっていいかわからない。
ミハエルを抱きしめながら、無言になってしまったサディンを、不思議そうな顔で見上げる。澄み切った綺麗な翡翠の中に映ったサディンは、なんとも情けない顔でミハエルを見つめ返していた。
「俺と、…」
「は、はい…。」
「…でっ」
「…で?」
サディンがいいあぐねるせいで、喉から妙な声が出てしまう。デートはおかしいな。付き合ってくださいも、なんだかまどろっこしい。嗚呼、なんだか考えすぎて頭が痛くなってきた。元々、色恋にあまり頓着がなさすぎるから、雑になりすぎて振られてきたのだ。でも、ミハエルには、ちょっと、いやですとは言われたくない。
サディンは、こつりとミハエルの額に額を重ねると、ミハエルが初めて見るしょぼくれた顔で呟いた。
「俺が今から、いう言葉に…、はいっていってくれるか。」
「は、はい。」
なんだか落ち込んでいるなあと思いながら、ミハエルはその髪を優しく撫でた。サディンがその手のひらを手に取って、そっと己の素肌の胸に押し付ける。俺、お前を前にして、こんなに心臓がなってるんだぞ。そう言いたくて、じっとミハエルを見つめると、オロオロとしたのち、心臓、すごいです…と小さく呟かれた。
「ミハエル、」
「は、はい…、」
「俺のになって、守られてくれ。」
「はい、…へ、」
ミハエルの手に、指を絡ませる。サディンはまっすぐとその顔を見つめながら、握りしめた手の甲を優しく持ち上げて、そこに口付けた。まるで、祈るようなそれに、ミハエルははくりと唇を震わすと、その美しい緑の瞳にじわじわと涙を溜めていく。
だって、それは、サディンのその言葉は、ミハエルがずっと欲しかったものだった。はいといって。そう口にしたサディンの顔が、涙でどんどんと滲んでいく。ヒック、と嗚咽を漏らすミハエルが可愛くて、かわいそうで、そんな歳の離れた大切を前にして、サディンはたまらなくなってしまった。
「は、…い、っ…はい、は、い…っ…」
「…、うん。」
「う、っ…ン、」
可愛い、嗚呼、嗚呼どうしよう。くそ、くそが。たまらない、可愛くて、俺をダメにする張本人。涙の一粒が、ミハエルの唇に触れたのを見て、堪らなくなって唇を重ねた。労るように、そして、もう傷つけないという気持ちを込めた触れるだけの口付けだ。啄むように、ゆっくりと唇を離す。至近距離で唇を掠めた甘やかな吐息に、サディンはゆっくり瞬きをすると、ミハエルの知らない優しい顔で、ホッとした様に微笑んだ。
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