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あの後サディンは仕事に向かうとかいって、窓から出て行ってしまった。ミハエルは毎回思うけれど、なんで大人はみんな窓から出るのが好きなのだろうと思っていた。
もそもそと布団を手繰り寄せて、頭までかぶる。まだ朝だ、お昼まで寝て、熱が下がっていたら自分もお城に向かおうと決めると、布団の中でふにりと唇に触れた。
「…み、実ってしまった…。」
ミハエルの知らない顔で笑ったサディンに、なんでさっきは怒っていたのかとミハエルが聞くと、しばらく黙りこくった後、ミハエルがマリーを心配したのが気に食わなかった。などと宣った。
口付けの後、怒っているのか照れているのかわからない顔で、お前がマリーに会いにいくなら、俺もついていくからな。と、そう続けたサディンは、その後すこしだけ悩んだ顔を見せ、やっぱり熱が下がらないのは心配だから、仕事に行くのはやめようかなあ。などと、早速ダメな大人発言をしてミハエルを困らせた。
「いけません、早く体調を整えなくては、仕事に支障が…」
そんなことを口にはしているが、心なしか体温が高く感じるのは、他でもないサディンのせいなのだ。多分、これ不整脈って言われても信じてしまうだろうなあ。そんなことを思いながら、トクトクなる鼓動を宥めるように深呼吸をした。
「顔。顔どうしたんだよ。」
「何。別になんもないだろうが。」
なんもないって。シスは渋い顔をしながら、目の前のサディンを見た。今日でナナシのお仕置きは終わったらしい。獣化を解かれたサディンは、戻ってきた兵舎の中、会議室に向かう道中で、すれ違う騎士団の面々から怯えられるほどの様子であった。
いつも不機嫌顔に、目の下の隈。ある意味でのチャームポイントでもあるそれが、全く見当たらない。というか、つきものが落ちたかというか、なんだか清々しささえ感じているかのような表情であった。
「…こわ…。んで、ダラス先生とは仲直りしたの。」
「……ああ、忘れていた。」
「はあ、まあいいや…。エルマーさんが確認とってくれたよ、そんでツラが割れた。お父さんの、っと、あの主の名前はオスカー。ダラス先生が城の研究機関に属した時に追い出された男だったよ。」
「ああ、そうか。というか、人の顔覚えてたんだな。弟以外には興味なさそうなのに。」
「うるさいぞサディン。まあ、俺が覚えざるおえないほどの愚か者だった、というわけだな。」
突然会議室の扉が開かれたかと思うと、疲れた顔をしたダラスがサディンの言葉に反論する。どうやら元々こちらに来る手筈だったらしい。サディンは聞いていないと言わんばかりにシスを睨むと、わざとですといわんばかり舌を出された。
「サディン、俺は仕事の話をしにきた。お前とはプライベートの話はしたくない。」
「ダラス…。」
ふん、と顔を背けると、ダラスは椅子を引いて、どかりとそこに腰掛けた。疲れた顔は相変わらずで、両手で顔を拭うような仕草を見せたのち、ゆっくりと口を開いた。
「オスカーはな、妊娠薬を作るときに助手としてそばに置いていたんだ。まあ、俺の研究と競うようになってから頭がおかしくなってきてな。」
まあ、自分よりも遥かに年下のダラスに教えをこうというのが、彼のプライドを傷つける要因となったのだろう。
オスカーは、本物の館の主である男と酒場で会った。それは、その男が経営していた男娼館の娼夫が魔物のように美しいと言われ始めた頃であった。
「行き過ぎた承認欲求の成れの果てだ。悩む男に、オスカーは半魔のものを増やすなら、魔物とつがわせればいいだろうと言ったらしい。オスカーが研究していたのは異種間での妊娠。着眼点は素晴らしいが、まああいつの技術が追いつかなかった。」
「…なら、マリーの父親が最初に孕ませたのは。」
「それは人だ。そこの従業員を孕ませるのに使ったのは正規の妊娠薬。まあ。俺の薬だ。そこはきちんと申請がだされていたとエルマーも言っていただろう。」
「ああ、その人から血を抜いて薬を作っていたのだろう。その人は、今生きているのか。」
「いや、もういない。マリーの年齢から遡るに、恐らく妊娠中に血を抜かれて薬を作ったのだろう。まったく、随分恵まれた実験環境だったろうよ。モルモット扱いだなこれは。」
ジキルが聞き出した話から遡ると、マリーは父親が理性のない魔物だということになる。引き取った、というか。まあ名義上の父親を本物だと思いこんでいたのだ。その事実を理解すると、悲鳴を上げながら取り乱したという。
半魔のものだ、少なからずわかってはいたのだろう。しかし、魔物に育てられたわけではない。マリーの血の繋がりは完全になくなってしまったということになる。
「その、マリーは大丈夫なのか。」
「大丈夫ではないな。あいつは環境のせいもあるだろうが、自傷癖がある。自殺しようとしたから、今は拘束してジキルが見張っている。」
「ミハエルが心配していた。あいつに会いたいと。」
「…お人好しがすぎるな。まあ、それが美徳でもあるが。」
サディンの言葉に、ダラスがため息を吐く。どうやら容易にその姿が思い浮かんだらしい。サディンは背を壁に預けたまま黙って話を飲み込んだあと、あと一人いる。と言葉を続けた。
「ああ、逃げた男娼を手に掛けた無属性か。」
「恐らく、あの騎士だろう。俺たちがマイアの館に踏み入った日はもうトンズラだな。」
「トンズラ…まて。詰め所にいないということか?ならどこから情報が漏れた。俺たちはわざわざ潜入してまで秘密裏に動いていたんだぞ。」
サディンの言葉に、ダラスの眉間のしわが増える。そうだ、なにかおかしいと思っていた。ミハエルをマイアの家に届けた後、あの騎士は逃げたということか。
エルマーから聞いたのは、カルマ達はサディンにことの後始末を申し付けられた後、そのまま西門まで騎士を迎えに行ったということだった。騎士団長からの呼び出しとなれば、余程のことがなければついてくる。第一騎士団からの呼び出しに期待する者たちは多いのだ。しかし、当の本人の姿はそこにはなかったのだ。
「まだいる…。あいつ以外に、協力者が?」
「おいおい、やっと終わりかと思ったのだがな…。」
嫌そうな顔をしたダラスが、面倒くさそうに長い髪をかきあげた。サディンはどうやら思考を巡らせているらしい。口元に手を当てながら無言になってしまった。こうなるとながい。人の話を聞かない悪い癖が出やすいのだ。
「…ちょっと出てくる。」
「おい、サディン!」
「もしかしたら、無属性は別にいるのかもしれない。」
そう言って、サディンは扉を押し開ける。一分一秒でも惜しい。とにかく、今は最後に共にいたミハエルに、他に協力者はいなかったかと聞きたかった。
「うわっ、て、サディン?」
「シス、悪いがミハエルのところに行ってくる。ジキルとカルマにはそう伝えといてくれ。」
「え、いや」
席を外していたシスが、お茶請け片手にぽかんとする。突然飛び出してきたサディンの指示に、それならと言葉を続けた。
「サディンが開いた扉の後ろに、子犬ちゃんいるよ。」
「…な、…あ。」
「ひん…っ…」
シスの言葉に慌てて扉を引くと、おでこを赤く染め、鼻を押えたミハエルが、くしゃくしゃの顔で悶絶していた。
もそもそと布団を手繰り寄せて、頭までかぶる。まだ朝だ、お昼まで寝て、熱が下がっていたら自分もお城に向かおうと決めると、布団の中でふにりと唇に触れた。
「…み、実ってしまった…。」
ミハエルの知らない顔で笑ったサディンに、なんでさっきは怒っていたのかとミハエルが聞くと、しばらく黙りこくった後、ミハエルがマリーを心配したのが気に食わなかった。などと宣った。
口付けの後、怒っているのか照れているのかわからない顔で、お前がマリーに会いにいくなら、俺もついていくからな。と、そう続けたサディンは、その後すこしだけ悩んだ顔を見せ、やっぱり熱が下がらないのは心配だから、仕事に行くのはやめようかなあ。などと、早速ダメな大人発言をしてミハエルを困らせた。
「いけません、早く体調を整えなくては、仕事に支障が…」
そんなことを口にはしているが、心なしか体温が高く感じるのは、他でもないサディンのせいなのだ。多分、これ不整脈って言われても信じてしまうだろうなあ。そんなことを思いながら、トクトクなる鼓動を宥めるように深呼吸をした。
「顔。顔どうしたんだよ。」
「何。別になんもないだろうが。」
なんもないって。シスは渋い顔をしながら、目の前のサディンを見た。今日でナナシのお仕置きは終わったらしい。獣化を解かれたサディンは、戻ってきた兵舎の中、会議室に向かう道中で、すれ違う騎士団の面々から怯えられるほどの様子であった。
いつも不機嫌顔に、目の下の隈。ある意味でのチャームポイントでもあるそれが、全く見当たらない。というか、つきものが落ちたかというか、なんだか清々しささえ感じているかのような表情であった。
「…こわ…。んで、ダラス先生とは仲直りしたの。」
「……ああ、忘れていた。」
「はあ、まあいいや…。エルマーさんが確認とってくれたよ、そんでツラが割れた。お父さんの、っと、あの主の名前はオスカー。ダラス先生が城の研究機関に属した時に追い出された男だったよ。」
「ああ、そうか。というか、人の顔覚えてたんだな。弟以外には興味なさそうなのに。」
「うるさいぞサディン。まあ、俺が覚えざるおえないほどの愚か者だった、というわけだな。」
突然会議室の扉が開かれたかと思うと、疲れた顔をしたダラスがサディンの言葉に反論する。どうやら元々こちらに来る手筈だったらしい。サディンは聞いていないと言わんばかりにシスを睨むと、わざとですといわんばかり舌を出された。
「サディン、俺は仕事の話をしにきた。お前とはプライベートの話はしたくない。」
「ダラス…。」
ふん、と顔を背けると、ダラスは椅子を引いて、どかりとそこに腰掛けた。疲れた顔は相変わらずで、両手で顔を拭うような仕草を見せたのち、ゆっくりと口を開いた。
「オスカーはな、妊娠薬を作るときに助手としてそばに置いていたんだ。まあ、俺の研究と競うようになってから頭がおかしくなってきてな。」
まあ、自分よりも遥かに年下のダラスに教えをこうというのが、彼のプライドを傷つける要因となったのだろう。
オスカーは、本物の館の主である男と酒場で会った。それは、その男が経営していた男娼館の娼夫が魔物のように美しいと言われ始めた頃であった。
「行き過ぎた承認欲求の成れの果てだ。悩む男に、オスカーは半魔のものを増やすなら、魔物とつがわせればいいだろうと言ったらしい。オスカーが研究していたのは異種間での妊娠。着眼点は素晴らしいが、まああいつの技術が追いつかなかった。」
「…なら、マリーの父親が最初に孕ませたのは。」
「それは人だ。そこの従業員を孕ませるのに使ったのは正規の妊娠薬。まあ。俺の薬だ。そこはきちんと申請がだされていたとエルマーも言っていただろう。」
「ああ、その人から血を抜いて薬を作っていたのだろう。その人は、今生きているのか。」
「いや、もういない。マリーの年齢から遡るに、恐らく妊娠中に血を抜かれて薬を作ったのだろう。まったく、随分恵まれた実験環境だったろうよ。モルモット扱いだなこれは。」
ジキルが聞き出した話から遡ると、マリーは父親が理性のない魔物だということになる。引き取った、というか。まあ名義上の父親を本物だと思いこんでいたのだ。その事実を理解すると、悲鳴を上げながら取り乱したという。
半魔のものだ、少なからずわかってはいたのだろう。しかし、魔物に育てられたわけではない。マリーの血の繋がりは完全になくなってしまったということになる。
「その、マリーは大丈夫なのか。」
「大丈夫ではないな。あいつは環境のせいもあるだろうが、自傷癖がある。自殺しようとしたから、今は拘束してジキルが見張っている。」
「ミハエルが心配していた。あいつに会いたいと。」
「…お人好しがすぎるな。まあ、それが美徳でもあるが。」
サディンの言葉に、ダラスがため息を吐く。どうやら容易にその姿が思い浮かんだらしい。サディンは背を壁に預けたまま黙って話を飲み込んだあと、あと一人いる。と言葉を続けた。
「ああ、逃げた男娼を手に掛けた無属性か。」
「恐らく、あの騎士だろう。俺たちがマイアの館に踏み入った日はもうトンズラだな。」
「トンズラ…まて。詰め所にいないということか?ならどこから情報が漏れた。俺たちはわざわざ潜入してまで秘密裏に動いていたんだぞ。」
サディンの言葉に、ダラスの眉間のしわが増える。そうだ、なにかおかしいと思っていた。ミハエルをマイアの家に届けた後、あの騎士は逃げたということか。
エルマーから聞いたのは、カルマ達はサディンにことの後始末を申し付けられた後、そのまま西門まで騎士を迎えに行ったということだった。騎士団長からの呼び出しとなれば、余程のことがなければついてくる。第一騎士団からの呼び出しに期待する者たちは多いのだ。しかし、当の本人の姿はそこにはなかったのだ。
「まだいる…。あいつ以外に、協力者が?」
「おいおい、やっと終わりかと思ったのだがな…。」
嫌そうな顔をしたダラスが、面倒くさそうに長い髪をかきあげた。サディンはどうやら思考を巡らせているらしい。口元に手を当てながら無言になってしまった。こうなるとながい。人の話を聞かない悪い癖が出やすいのだ。
「…ちょっと出てくる。」
「おい、サディン!」
「もしかしたら、無属性は別にいるのかもしれない。」
そう言って、サディンは扉を押し開ける。一分一秒でも惜しい。とにかく、今は最後に共にいたミハエルに、他に協力者はいなかったかと聞きたかった。
「うわっ、て、サディン?」
「シス、悪いがミハエルのところに行ってくる。ジキルとカルマにはそう伝えといてくれ。」
「え、いや」
席を外していたシスが、お茶請け片手にぽかんとする。突然飛び出してきたサディンの指示に、それならと言葉を続けた。
「サディンが開いた扉の後ろに、子犬ちゃんいるよ。」
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