僕物語 覚醒編

如月 怜

文字の大きさ
22 / 37
第3章 グリーンウッド編

第22話(春の終わらない街)

しおりを挟む
----------


深緑の神殿を後にした僕たちは次の街、
グリーンウッドへの歩みを再開した。


----------


カムイ
「しかしさっきの神殿は何だったんだ?」


「確かにな、
 黄金以外何もなかったな!」

僕とカムイは隠し持ってきたお宝を目の前に広げた。

ハツカ
「2人とも持ってきちゃったの!?」

ミライ
「何か不自然に警戒していたのは
 このことだったのですね!」

そう言ってハツカとミライも笑いながらお宝を取り出した。
人間やはり多少の欲望には忠実なようだった。


「とりあえずグリーンウッドで
 換金しないとな、、
 流石にこれは持ち歩けないや、」

ハツカ
「まだ着かないのー?
 もうだいぶ歩いたよ、、」

ミライ
「もう着いてますよ!」

僕たちはミライの言葉に驚いた。
そこは大きな木がそびえ立つただの森にしか見えなかった。
だが、
よくみてみると中心部がくり抜かれて大木の一本一本が家になっていた。


「ここ、
 既に街の中だったんだ!!」

カムイ
「こりゃ確かに大自然の中にあって
 名前に相応しいな、、」

ハツカ
「大自然の中に家が建ってるんじゃなくて
 木の中が家なんて、
 想像よりもすごいよ!!」

グリーンウッドは僕たちの想像の遥か上を行っていた。
街の大きさ、
緑の多さ、
澄み切った空気、
これら全てがこの世のものでは無いように見えるほど美しかった。

ミライ
「それではこの街の能力研究施設に
 向かいましょう!」


「そうだね!」

僕たちは街の人たちに場所を聞き、
施設へ向かった。

カムイ
「この木の家を右に曲がるとあるのか、」

そこにあったのは石造りのまるで遺跡の様な建造物だった。
外壁には苔が生え、
至る所から木が生えていた。

ミライ
「こちらの施設は遥か昔に
 作られた遺跡をそのままの形で
 施設として使用していると
 聞いたことがあります。」


「そりゃ苔も木も生えるわけだ、」

僕たちが中へ入ろうとした時、
1枚の枯葉が目の前に散った。

ハツカ
「枯葉?
 こんな緑なのに?」

そして後ろを振り向いたその時だった。

周りの緑が次々に枯れていった。
そして次第に空は暗くなり、
あたり一帯が真夜中の様に真っ暗になった。


「何!?」

施設へ1人の男が駆け込んで行った。

カムイ
「俺たちも行こう!!」

施設へ入った僕たちは男の叫びを聞いた。


「大変だ!!!
 奴が、
 奴が現れたぞ!!!」

施設員A
「本当か!?
 それが本当なら20年前の災害が、、」

街の人々はパニックになったいた。
そしてカムイが施設員に問いかけた。

カムイ
「おい!!
 こりゃどういう事だ!!
 奴ってのは誰なんだ!!」

施設員は答えた。

施設員A
「君たちは旅のモノか!?
 知らないのも無理ない、、
 この街では最重要危険性、
 闇の覚醒者、

 《グラン》

 君たちも早く逃げろ!!」


「逃げるって言ったってどこに!?」

カムイ
「怜!
 ハツカ!
 ミライ!
 とにかく街の人たちについてくぞ!!」

施設員B
「怜!?

 ちょっと待ちたまえ!!
 君、
 君が怜くんかい?」


「そうです!
 あなたはなんなんですか!?」

施設員B
「私は君の故郷の施設、
 そこの施設長の友人だ、
 君たちのことは施設長から聞いている、

 怜くん、
 君は新異覚醒能力者だね?
 そっちの女の子はミライさんか?
 君も新異覚醒能力者、
 分析能力と鏡映能力、
 君たちならグランを、」

カムイ
「倒せるとでも言うのか!?
 奴は闇の覚醒者なんだろ!?
 今のこいつらに何が
 できるってんだ!」


「やってみよう!」

ハツカ
「そんな!?
 勝算でもあるの!?」

するとミライも言った。

ミライ
「私も怜さんに賛成です!
 勝算は何もないですが
 この街を守りたい、
 それが理由ではダメですか?」

ミライの強い意志に2人の心は折れた。

カムイ
「、、、。」

ハツカ
「ミライまで、、」

カムイ
「こうなったらやってやる!!」


「そうだよ!!
 できるのならとことんやろう!!

 できないって思ったら
 それで終わりなんだ!」

僕たちは甘かった。
この決断が異空間を呼び起こすとも知らずに。。



---続く---



!次回!



「お前が闇の覚醒者、
 グランだな!!」

施設で団結した4人、
グランを探しに出ようとした時、
1人の男が施設内へ入ってきた。

グラン
「そう!
 我こそが地を無限に操る
 地操チソウ能力者グラン!」

突如姿を現したグランに苦戦していた僕たち、
それに飽きたグランはこの戦いを終わらせるべく大魔法を発動させる!!


-次回-

僕物語 覚醒編

第23話

(大地の悲鳴)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

グレート・プロデュース  〜密かに国をコントロールする最強のエージェントは、恋に落ちた王女を大帝王に即位させることができるのか?〜

青波良夜
ファンタジー
魔法と、魔導科学が進んだ強大な国、グランダメリス大帝国。 俺は、この国を陰からコントロールする秘密組織でエージェントとして働いている。 今回の任務は、豪華客船で行われる密売の現場を探ることだった。 その任務の途中、俺は第三継王家の王女『メリーナ・サンダーブロンド』と出会うことになる。 メリーナ王女は婚約しようとしていたのだが、俺の軽はずみな行動が彼女の運命を変えてしまった。 その後、なんやかんやあり、俺はメリーナ王女に惚れられることに……。 こんなことは、エージェントとしては絶対にあってはならないことだ。 というわけで、俺はメリーナ王女と別れ、二度と会わないよう工作をした。 それなのに、まさか再び出会うハメになるなんて……。 しかも次の任務は、メリーナを大帝王に即位させることだって!? ――これは最強のエージェントが、乙女の恋心に翻弄されながら、過去最難関のミッションに挑む物語である。 ※『ノベルアップ+』、『ネオページ』にも投稿してます。 ※『小説家になろう』『カクヨム』に投稿し、一度完結済みとなった作品です。

盾の間違った使い方

KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。 まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。 マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。 しかし、当たった次の瞬間。 気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。 周囲は白骨死体だらけ。 慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。 仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。 ここは―― 多分、ボス部屋。 しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。 与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる 【異世界ショッピング】。 一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。 魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、 水一滴すら買えない。 ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。 そんな中、盾だけが違った。 傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。 両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。 盾で殴り 盾で守り 腹が減れば・・・盾で焼く。 フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。 ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。 ――そんなある日。 聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。 盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。 ​【AIの使用について】 本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。 主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。 ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!

ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。

おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略

神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。 そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。 これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。

犬の散歩中に異世界召喚されました

おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。 何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。 カミサマの許可はもらいました。

チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

処理中です...