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番外編
番外編・エイプリルフール
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冬用の分厚いコートをクリーニングに出し、買ったばかりのピンクベージュのスプリングコートを使い始めた頃。
奈津は会社の廊下ですれ違った千佳に呼び止められた。
「ねぇ、私来週結婚する事になったから」
「え?!ら、来週?!ちょっと待って誰と?今彼氏いないんじゃなかった?」
突然の告白に驚き、慌てふためく奈津。
なにしろ奈津が知っている限りでは、今千佳に付き合っている人はいない。少し前に彼氏と別れたばかりで、その時はヤケ酒に付き合って、「あんな男こっちから捨ててやるー!新しい出会いを探してやるー!」と管を巻く千佳を自宅まで送り届けたのだ。
それ以降、新しい彼氏が出来たという話は聞いていない。
しかも来週って。
結婚ってもっと準備に時間がかかるものなんじゃないのかと奈津は面食らう。
「昨日の合コンで知り合った御曹司なの。意気投合しちゃってさー、もう来週にでも籍入れちゃえ、みたいな?」
「はぁ?!」
顎が外れる程に衝撃を受けた奈津は、会社の廊下で思わず大声を上げて慌てて口を押さえた。
昨日合コンで知り合ったのが御曹司で、意気投合して、いきなり入籍なんて。
どう考えても現実にはありえないだろうそんな話。千佳には悪いが、騙されているとしか思えない。
いつも理論的でしっかり者の彼女が冷静さを欠いて夢中になっているなんて、一体どうやって説得すればいいのかと奈津は頭を抱える。
そうしてオロオロとする奈津を見て、千佳は突然ぷっと吹き出した。
そしてネタばらししたのだ。
今日は4月1日だよ、と。
「…………え、エイプリルフール?」
「正解!さっき沙織にも同じ事したらすぐにバレて、奈津なら騙されるんじゃない?ってアドバイスされたのよね」
ぷぷぷと笑いをこらえる千佳を見て、奈津はどっと脱力する。
……やられた。あっさり騙された。
騙されたという事実だけでも若干ショックなのに、簡単に騙される奴だと見破られている事の方がショックである。
「もう!これから千佳の事は絶対に信用しないからーっ!」
「ごめんごめん。あ、でも昨日の合コンで彼氏出来たのは本当だから」
「あっそうなの?おめでとう」
ぷんぷんと怒っていた奈津も、その良い知らせにコロッと機嫌を直す。
昨日出会っていきなり付き合う事にしたというのも唐突すぎる気がしたが、来週結婚という嘘に比べれば圧倒的に現実的な線である。
奈津は今まで怒っていたのも忘れ、どんな人?年齢は?会社は?とわくわくと聞き返した。
しかしその返事は、
「う、そ」
だからさっきエイプリルフールだって言ったじゃない、と笑って去っていく千佳を見ながら、奈津はもう絶対に誰も信用しないと決めたのであった。
その晩、珍しく早く帰って来た恭介に夕食を振る舞って後片付けをしてからリビングに行くと、彼はラップトップを睨みながら真剣な顔で何か作業をしていた。
熱心に画面を見つめ、キーボードを叩いてはカーソルを動かす。
たまに思い出したように考え込んでは、またカチカチとクリックする。
ああ、帰宅してからも仕事をしているのか。
そう判断した奈津は、忙しい恭介を煩わせないようにそっとソファの隅っこに座った。
画面を見つめる精悍な横顔が凛々しくて、たとえ会話がなくても隣にいられるだけで幸せである。多少変態なところは、この際まぁ目を瞑ろう。
「どうした?そんな離れて座らなくてもいいだろ」
チラチラと窺う視線に気付いたのか、恭介がふと顔を上げた。苦笑を含んだ声で手招きされて、奈津は従順な犬のように側に寄る。
そしてぴたりと隣に寄り添った。
「だって、お仕事してるなら邪魔しちゃいけないかと思って」
相手をしてもらえるのが嬉しくて甘えた声を出せば、恭介は僅かに首を傾げた。
「仕事?いや、これは違うぞ」
ほら、と差し出された画面を見て、奈津はピシリと固まる。
セクシー下着のオンライン通販サイトだったのだ。
「ちょっ……!」
黒、紫、紅、妖しい色の下着がずらりと並ぶ。
布面積が小さすぎて、少しでも動けば胸がこぼれ落ちそうなブラジャーは全く実用的ではないし、大事な部分がほとんど隠せていない下着もあれば、むしろ大事な部分だけ隠していない、下着として本末転倒なレース製ボンデージもある。
着用モデルの扇情的なポーズがこちらを挑発しているようだ。
「な?」
仕事じゃなかっただろ?と言いたげな恭介に奈津は心の中でツッコミを入れた。
いやいや、「な?」じゃない。
こんな物を物色していたのが恋人にバレた瞬間なのだから、少しは気まずい素振りをして欲しい。どうしてこんなに堂々としているんだ。
職場での様子よりも真剣さを感じてしまった自分が情けない。
いやそんな事よりも。
「恭介さん、これ……買うんですか?」
恐る恐る尋ねた奈津に、恭介は当然のように答えた。
「当たり前だろ。愚問だな」
やっぱり……!そして十中八九私が着せられるんですよね……!
恭介が買った下着を他所の女に着せると言い出したら断固反対するが、自分で着るのももちろん嫌だ。
一体どうやって断ろうかと頭を巡らせる奈津に、恭介が更なる追い討ちをかける。
「もうすぐ本格的に薄着になるだろ?その前に1回くらい会社に着て行って欲しいんだが。別にいいよな?」
「ひぇっ……!」
「あと出来れば電車の中で、服の上から下着の形を触って確かめたい」
「…………!」
よくない!
全然「別にいいよな?」じゃない!
どうしてそんな卑猥な内容を軽く依頼出来るんだろう。いくら変態でもこれはひどい。
冗談でしかありえない。
と、ここまで考えて、奈津はふと昼間の出来事を思い出した。
今日はエイプリルフールである、と。
簡単に騙されて慌てる奈津を見て笑う千佳の顔と、奈津なら騙されるんじゃない?と見破った沙織の言葉が頭の中でリフレインする。
という事はもしかして、恭介の言い分もエイプリルフールなんじゃないだろうか。
いやいや、そうに違いない。
いくら下着泥棒をしていた変態とはいっても、さすがに痴漢ごっこをしたいなんて言い出さないだろう。しかもいやらしい下着を会社に着て行けだなんて、普段仕事には厳しい恭介が望むはずがない。
セクシー下着を買うついでに奈津をからかっているだけなのだ。
恭介の企みに気が付いた奈津は、思わず上げ掛けた悲鳴を飲み込む。
そしてその手には乗らないぞと恭介に向き合った。
「いいですよ、1回くらいなら」
微笑んでそう答えれば、恭介は面白いくらいに動揺した。
「……本当か?!え、いや……、絶対に奈津には断られると思ってたんだが」
ふふふ、驚いてる驚いてる。
やっぱり断られると分かっていて言ったらしい。
そうやってあたふたして嫌がる様子を見て、あとからエイプリルフールだとネタばらしするつもりだったんだろう。奈津が引っ掛からなかったから、そのネタばらしも出来ないだろうけれど。
奈津はふふふと一人満足した。
それからも、本当にいいのかと仕切りに念を押す恭介に、奈津はハイハイと答え続けた。
やっぱり嫌だなんて言うと、「エイプリルフールだったのに本気にしたのか?」とからかわれるような気がしたからだ。
人を疑う事を覚えた奈津は用心深いのだ。絶対騙されない。
今年のエイプリルフールは一勝一敗で幕を閉じたと解釈していた奈津が本気の悲鳴を上げたのは、それから3日後のことだ。
これに下着と名前をつけるのは絶対に間違っている!という状態の布切れ(自称下着)が宅配で届き、「さ、明日はこれ着て出勤な」と差し出されて初めて恭介が本気だったと気が付いた。
あれは冗談のつもりだったと言い訳しても、いつの間に録音したのか当日の会話を目の前で再生されて、絶対に約束は守ってもらうと凄まれた。
本気だ、この男は本気である。
下着に関する事で、奈津が恭介に勝てた試しは一度もない。
翌日、大勢の通勤客が行き交う満員電車の中で、一人のOLが密かに涙していたのは恭介しか知らない事実である。
奈津は会社の廊下ですれ違った千佳に呼び止められた。
「ねぇ、私来週結婚する事になったから」
「え?!ら、来週?!ちょっと待って誰と?今彼氏いないんじゃなかった?」
突然の告白に驚き、慌てふためく奈津。
なにしろ奈津が知っている限りでは、今千佳に付き合っている人はいない。少し前に彼氏と別れたばかりで、その時はヤケ酒に付き合って、「あんな男こっちから捨ててやるー!新しい出会いを探してやるー!」と管を巻く千佳を自宅まで送り届けたのだ。
それ以降、新しい彼氏が出来たという話は聞いていない。
しかも来週って。
結婚ってもっと準備に時間がかかるものなんじゃないのかと奈津は面食らう。
「昨日の合コンで知り合った御曹司なの。意気投合しちゃってさー、もう来週にでも籍入れちゃえ、みたいな?」
「はぁ?!」
顎が外れる程に衝撃を受けた奈津は、会社の廊下で思わず大声を上げて慌てて口を押さえた。
昨日合コンで知り合ったのが御曹司で、意気投合して、いきなり入籍なんて。
どう考えても現実にはありえないだろうそんな話。千佳には悪いが、騙されているとしか思えない。
いつも理論的でしっかり者の彼女が冷静さを欠いて夢中になっているなんて、一体どうやって説得すればいいのかと奈津は頭を抱える。
そうしてオロオロとする奈津を見て、千佳は突然ぷっと吹き出した。
そしてネタばらししたのだ。
今日は4月1日だよ、と。
「…………え、エイプリルフール?」
「正解!さっき沙織にも同じ事したらすぐにバレて、奈津なら騙されるんじゃない?ってアドバイスされたのよね」
ぷぷぷと笑いをこらえる千佳を見て、奈津はどっと脱力する。
……やられた。あっさり騙された。
騙されたという事実だけでも若干ショックなのに、簡単に騙される奴だと見破られている事の方がショックである。
「もう!これから千佳の事は絶対に信用しないからーっ!」
「ごめんごめん。あ、でも昨日の合コンで彼氏出来たのは本当だから」
「あっそうなの?おめでとう」
ぷんぷんと怒っていた奈津も、その良い知らせにコロッと機嫌を直す。
昨日出会っていきなり付き合う事にしたというのも唐突すぎる気がしたが、来週結婚という嘘に比べれば圧倒的に現実的な線である。
奈津は今まで怒っていたのも忘れ、どんな人?年齢は?会社は?とわくわくと聞き返した。
しかしその返事は、
「う、そ」
だからさっきエイプリルフールだって言ったじゃない、と笑って去っていく千佳を見ながら、奈津はもう絶対に誰も信用しないと決めたのであった。
その晩、珍しく早く帰って来た恭介に夕食を振る舞って後片付けをしてからリビングに行くと、彼はラップトップを睨みながら真剣な顔で何か作業をしていた。
熱心に画面を見つめ、キーボードを叩いてはカーソルを動かす。
たまに思い出したように考え込んでは、またカチカチとクリックする。
ああ、帰宅してからも仕事をしているのか。
そう判断した奈津は、忙しい恭介を煩わせないようにそっとソファの隅っこに座った。
画面を見つめる精悍な横顔が凛々しくて、たとえ会話がなくても隣にいられるだけで幸せである。多少変態なところは、この際まぁ目を瞑ろう。
「どうした?そんな離れて座らなくてもいいだろ」
チラチラと窺う視線に気付いたのか、恭介がふと顔を上げた。苦笑を含んだ声で手招きされて、奈津は従順な犬のように側に寄る。
そしてぴたりと隣に寄り添った。
「だって、お仕事してるなら邪魔しちゃいけないかと思って」
相手をしてもらえるのが嬉しくて甘えた声を出せば、恭介は僅かに首を傾げた。
「仕事?いや、これは違うぞ」
ほら、と差し出された画面を見て、奈津はピシリと固まる。
セクシー下着のオンライン通販サイトだったのだ。
「ちょっ……!」
黒、紫、紅、妖しい色の下着がずらりと並ぶ。
布面積が小さすぎて、少しでも動けば胸がこぼれ落ちそうなブラジャーは全く実用的ではないし、大事な部分がほとんど隠せていない下着もあれば、むしろ大事な部分だけ隠していない、下着として本末転倒なレース製ボンデージもある。
着用モデルの扇情的なポーズがこちらを挑発しているようだ。
「な?」
仕事じゃなかっただろ?と言いたげな恭介に奈津は心の中でツッコミを入れた。
いやいや、「な?」じゃない。
こんな物を物色していたのが恋人にバレた瞬間なのだから、少しは気まずい素振りをして欲しい。どうしてこんなに堂々としているんだ。
職場での様子よりも真剣さを感じてしまった自分が情けない。
いやそんな事よりも。
「恭介さん、これ……買うんですか?」
恐る恐る尋ねた奈津に、恭介は当然のように答えた。
「当たり前だろ。愚問だな」
やっぱり……!そして十中八九私が着せられるんですよね……!
恭介が買った下着を他所の女に着せると言い出したら断固反対するが、自分で着るのももちろん嫌だ。
一体どうやって断ろうかと頭を巡らせる奈津に、恭介が更なる追い討ちをかける。
「もうすぐ本格的に薄着になるだろ?その前に1回くらい会社に着て行って欲しいんだが。別にいいよな?」
「ひぇっ……!」
「あと出来れば電車の中で、服の上から下着の形を触って確かめたい」
「…………!」
よくない!
全然「別にいいよな?」じゃない!
どうしてそんな卑猥な内容を軽く依頼出来るんだろう。いくら変態でもこれはひどい。
冗談でしかありえない。
と、ここまで考えて、奈津はふと昼間の出来事を思い出した。
今日はエイプリルフールである、と。
簡単に騙されて慌てる奈津を見て笑う千佳の顔と、奈津なら騙されるんじゃない?と見破った沙織の言葉が頭の中でリフレインする。
という事はもしかして、恭介の言い分もエイプリルフールなんじゃないだろうか。
いやいや、そうに違いない。
いくら下着泥棒をしていた変態とはいっても、さすがに痴漢ごっこをしたいなんて言い出さないだろう。しかもいやらしい下着を会社に着て行けだなんて、普段仕事には厳しい恭介が望むはずがない。
セクシー下着を買うついでに奈津をからかっているだけなのだ。
恭介の企みに気が付いた奈津は、思わず上げ掛けた悲鳴を飲み込む。
そしてその手には乗らないぞと恭介に向き合った。
「いいですよ、1回くらいなら」
微笑んでそう答えれば、恭介は面白いくらいに動揺した。
「……本当か?!え、いや……、絶対に奈津には断られると思ってたんだが」
ふふふ、驚いてる驚いてる。
やっぱり断られると分かっていて言ったらしい。
そうやってあたふたして嫌がる様子を見て、あとからエイプリルフールだとネタばらしするつもりだったんだろう。奈津が引っ掛からなかったから、そのネタばらしも出来ないだろうけれど。
奈津はふふふと一人満足した。
それからも、本当にいいのかと仕切りに念を押す恭介に、奈津はハイハイと答え続けた。
やっぱり嫌だなんて言うと、「エイプリルフールだったのに本気にしたのか?」とからかわれるような気がしたからだ。
人を疑う事を覚えた奈津は用心深いのだ。絶対騙されない。
今年のエイプリルフールは一勝一敗で幕を閉じたと解釈していた奈津が本気の悲鳴を上げたのは、それから3日後のことだ。
これに下着と名前をつけるのは絶対に間違っている!という状態の布切れ(自称下着)が宅配で届き、「さ、明日はこれ着て出勤な」と差し出されて初めて恭介が本気だったと気が付いた。
あれは冗談のつもりだったと言い訳しても、いつの間に録音したのか当日の会話を目の前で再生されて、絶対に約束は守ってもらうと凄まれた。
本気だ、この男は本気である。
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