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第九章 俺様、ダンジョンに潜る
4、お前達はどうする?
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『さて、お前達はどうする?』
最終確認の意味も込めて尋ねると、アルベルト達からは冗談だろ、と口々に帰ってきた。
「ここまで来て置いてくとかあり得ないだろ」
「俺はアルについていくだけだ」
「女神様が諸悪の根源かも、なんて話聞かされたら、真実を知りたいに決まってる」
「足手まといにはならないようにしますので、連れて行ってください」
「ここまで来たら、決着を見届けなければな」
「ついて行けば珍しい素材たくさん手に入るしな」
断固ついていくと言うアルベルトと、それに従うベルナルド先生。まぁ、ベルナルド先生が一人で行動とかしたらアルベルトが処罰されちゃうからな。
バルトヴィーノは知的好奇心からか。そういや冒険者になったのも世界を見たかったから、なんて語ってたもんな。
エミーリオも勇者に憧れて国を出奔してまでついてきたんだった。そりゃ、ここで帰れなんて言ったら怒るか。
チェーザーレも最後までついてきてくれるようだ。食い意地張ってるだけの奴、なんて思っててすまん。
ドナート……うすうす守銭奴っぽいとは思ってたけど、こうもはっきり……。まぁ、金が手に入るから、って理由が一番わかりやすい。こういうタイプは命を簡単に捨てないから、危険を感じれば逃げてくれるだろう。
『うむ、では最後まで宜しく頼む』
こうして俺達は谷岡や幼女達に別れを告げ、出立した。
馬は4頭しかいないから、本庄とルシアちゃんに乗ってもらい、他は駆け足である。セントゥロの近くに暗黒破壊神がいるという事実に気が急いているらしい。
『少し飛ばしすぎじゃないか? 辿り着く前にバテるぞ』
「大丈夫です。鍛えてますから」
うん、まぁ、良いなら良いけど。
セントゥロには4号を通じておっとり国王に暗黒破壊神が近くに潜伏している可能性を伝えたいてもらっている。今頃は厳戒態勢を取ってくれているだろう。
同時に、全員の装備が壊れていること、馬車と馬の手配をして欲しいことも伝えてある。早急に用意してくれるそうだ。
「装備の替えは用意出来次第送ってくれるって。それと、王都の警備については心配いらないから戦いに集中してくれって」
「おぉ!」
「感謝します、とお父様にお伝えください」
暗黒破壊神に結界が効かないのは、元が聖竜(勇者)だからってのが俺達の見解だ。
結界を張り直した王都でも、結界無視して出入りしてくる奴には結局武力で対抗するしかない。心配いらないなんてどう考えても虚勢なんだろうけど、俺達が戦いに集中するために言ってくれてるのはわかるから感謝しかない。
まぁ、俺達の推測通りの場所にいるとしたら、危ないのは王都じゃなくてその周辺にある村だしな。避難指示を出して村民を王都に受け入れる方針で進めてくれているらしい。
普段の言動からは想像つかないくらい対応が早い。おっとりなんて言って悪かったかな?
そんなこんなでやっと無理のない行軍に戻ったわけだ。
無理ない行軍、と言いつつ休みなく歩き続け、2オーラ。日が中天を通り過ぎてようやく昼休憩となった。
エミーリオが馬の世話、ベルナルド先生が竃、本庄が昼食準備といういつものフォーメーションでテキパキと食事が用意されていく。
メニューは細かい野菜と細切れ肉が浮かんだスープと、焼肉を挟んだパン。手早く食べれるメニューなのは、休憩時間が短いからだ。
『少し急ぎすぎではないか?』
「女神様の寝所まで、どのくらいかかるのでしょう?」
俺やルシアちゃん、本庄は馬に乗せてもらってるからそれほど疲れていないが、ずっと早歩きしているアルベルト達はいくら鍛えているといっても疲れが溜まるだろう。
ルシアちゃんも心配している。
「できれば今日、日が暮れる前に森を抜けたい。街道に出て、陛下が指定した村までは徒歩だと三日くらいか? そこで陛下の用意してくれた馬車に乗れば、ダンジョンまで二日ってところだ」
「いつモンスターに襲われるかわからないので、早めに街道に出たいのですよ」
アルベルトの説明に、エミーリオも同意する。
ルシアちゃんの結界を使えば休息だって普通に取れるのだけど、決戦が近いということでいざという時のために温存しておきたいらしい。現に今も結界を張っていない。
「ここまで、モンスターと遭遇していないのが不気味でしょうがない」
「ダンジョンに集まっていると考えておいた方が良いだろうな」
周囲を警戒していたバルトヴィーノが言うと、ここに来るまでの道中で倒し尽くしたと楽観視しないほうが良いだろうな、とドナートが応じる。
ダンジョン。
俺が生まれた場所にして、ルシアちゃんが修行していた場所。
女神がいるとされていて、暗黒破壊神がかつてこれ以上聖女が現れないよう作り替えたとされている、この世界最凶のダンジョン。
恐らくそこに女神と暗黒破壊神がいる。
『面白い。どうせ倒さねばならんなら、一か所にいてくれるのは好都合。全て蹴散らし、俺様の力にしてくれよう』
修行だ修行! ここ最近苦戦してばっかりで、暗黒破壊神に敵うイメージが崩れかけてるからな。
ここからはモンスターを狩り尽くしながら進んでやる!
「さすがリージェ様ですわ」
ルシアちゃんがうっとりとした表情で笑ってくれた。
まだ少し元気ないけど、笑顔を見せてくれるようになったから良かった。やっぱりルシアちゃんには笑顔でいて欲しいもんな。そのためにも俺、頑張っちゃうよ!
最終確認の意味も込めて尋ねると、アルベルト達からは冗談だろ、と口々に帰ってきた。
「ここまで来て置いてくとかあり得ないだろ」
「俺はアルについていくだけだ」
「女神様が諸悪の根源かも、なんて話聞かされたら、真実を知りたいに決まってる」
「足手まといにはならないようにしますので、連れて行ってください」
「ここまで来たら、決着を見届けなければな」
「ついて行けば珍しい素材たくさん手に入るしな」
断固ついていくと言うアルベルトと、それに従うベルナルド先生。まぁ、ベルナルド先生が一人で行動とかしたらアルベルトが処罰されちゃうからな。
バルトヴィーノは知的好奇心からか。そういや冒険者になったのも世界を見たかったから、なんて語ってたもんな。
エミーリオも勇者に憧れて国を出奔してまでついてきたんだった。そりゃ、ここで帰れなんて言ったら怒るか。
チェーザーレも最後までついてきてくれるようだ。食い意地張ってるだけの奴、なんて思っててすまん。
ドナート……うすうす守銭奴っぽいとは思ってたけど、こうもはっきり……。まぁ、金が手に入るから、って理由が一番わかりやすい。こういうタイプは命を簡単に捨てないから、危険を感じれば逃げてくれるだろう。
『うむ、では最後まで宜しく頼む』
こうして俺達は谷岡や幼女達に別れを告げ、出立した。
馬は4頭しかいないから、本庄とルシアちゃんに乗ってもらい、他は駆け足である。セントゥロの近くに暗黒破壊神がいるという事実に気が急いているらしい。
『少し飛ばしすぎじゃないか? 辿り着く前にバテるぞ』
「大丈夫です。鍛えてますから」
うん、まぁ、良いなら良いけど。
セントゥロには4号を通じておっとり国王に暗黒破壊神が近くに潜伏している可能性を伝えたいてもらっている。今頃は厳戒態勢を取ってくれているだろう。
同時に、全員の装備が壊れていること、馬車と馬の手配をして欲しいことも伝えてある。早急に用意してくれるそうだ。
「装備の替えは用意出来次第送ってくれるって。それと、王都の警備については心配いらないから戦いに集中してくれって」
「おぉ!」
「感謝します、とお父様にお伝えください」
暗黒破壊神に結界が効かないのは、元が聖竜(勇者)だからってのが俺達の見解だ。
結界を張り直した王都でも、結界無視して出入りしてくる奴には結局武力で対抗するしかない。心配いらないなんてどう考えても虚勢なんだろうけど、俺達が戦いに集中するために言ってくれてるのはわかるから感謝しかない。
まぁ、俺達の推測通りの場所にいるとしたら、危ないのは王都じゃなくてその周辺にある村だしな。避難指示を出して村民を王都に受け入れる方針で進めてくれているらしい。
普段の言動からは想像つかないくらい対応が早い。おっとりなんて言って悪かったかな?
そんなこんなでやっと無理のない行軍に戻ったわけだ。
無理ない行軍、と言いつつ休みなく歩き続け、2オーラ。日が中天を通り過ぎてようやく昼休憩となった。
エミーリオが馬の世話、ベルナルド先生が竃、本庄が昼食準備といういつものフォーメーションでテキパキと食事が用意されていく。
メニューは細かい野菜と細切れ肉が浮かんだスープと、焼肉を挟んだパン。手早く食べれるメニューなのは、休憩時間が短いからだ。
『少し急ぎすぎではないか?』
「女神様の寝所まで、どのくらいかかるのでしょう?」
俺やルシアちゃん、本庄は馬に乗せてもらってるからそれほど疲れていないが、ずっと早歩きしているアルベルト達はいくら鍛えているといっても疲れが溜まるだろう。
ルシアちゃんも心配している。
「できれば今日、日が暮れる前に森を抜けたい。街道に出て、陛下が指定した村までは徒歩だと三日くらいか? そこで陛下の用意してくれた馬車に乗れば、ダンジョンまで二日ってところだ」
「いつモンスターに襲われるかわからないので、早めに街道に出たいのですよ」
アルベルトの説明に、エミーリオも同意する。
ルシアちゃんの結界を使えば休息だって普通に取れるのだけど、決戦が近いということでいざという時のために温存しておきたいらしい。現に今も結界を張っていない。
「ここまで、モンスターと遭遇していないのが不気味でしょうがない」
「ダンジョンに集まっていると考えておいた方が良いだろうな」
周囲を警戒していたバルトヴィーノが言うと、ここに来るまでの道中で倒し尽くしたと楽観視しないほうが良いだろうな、とドナートが応じる。
ダンジョン。
俺が生まれた場所にして、ルシアちゃんが修行していた場所。
女神がいるとされていて、暗黒破壊神がかつてこれ以上聖女が現れないよう作り替えたとされている、この世界最凶のダンジョン。
恐らくそこに女神と暗黒破壊神がいる。
『面白い。どうせ倒さねばならんなら、一か所にいてくれるのは好都合。全て蹴散らし、俺様の力にしてくれよう』
修行だ修行! ここ最近苦戦してばっかりで、暗黒破壊神に敵うイメージが崩れかけてるからな。
ここからはモンスターを狩り尽くしながら進んでやる!
「さすがリージェ様ですわ」
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