197 / 228
第九章 俺様、ダンジョンに潜る
5、飽きた……
しおりを挟む
手早く昼食を終えた一行は、日のある内に街道へ出るべく足早に行軍を続けている。
で、俺はと言うと。
(飽きた……)
敵が襲ってくるでもなし、平和の一言に尽きる。
ドナートを筆頭に冒険者達は各自警戒を続けながらなのか、口数が減っている。話しかければちゃんと応じてくれるんだが、そんな状況を察してルシアちゃんも本庄もすっかり黙ってしまった。
今までだったらルシアちゃんが抱っこしてくれてたから、静かな状況でもそれなりに楽しめたんだが、今は違う。大きくなった俺の体はルシアちゃんの腕の中に収まることができず、仕方なくエヴァの背に一人で座らされているのだ。くすん。
『少し上空から周辺を確認してくる』
「あ、はい。お気をつけて」
大きくなっても変わらずに心配してくれるルシアちゃんを微笑ましく思いながら、翼を広げ、エヴァを傷つけないよう気を付けながら翼の力だけで飛び上が……れない。
やっぱり蹴らなきゃダメか? だが、蹴ると俺の膂力でエヴァを殺してしまいかねない。どうしたものか。
こう、翼をバサバサして風を起こしてその力で浮き上がれないものか。そう、ヘリコプターのように。
『――リージェがスキル《風操作》を獲得しました――』
おっ。
しばらくバサバサして、バルトヴィーノから一度地面に降りた方が早いんじゃないか、とツッコミが入った頃。少し体が浮いたと思ったら久々にスキル獲得の声が頭に響いた。
よっしゃ、これで行ける!
『先に行っていてくれて構わんぞ』
「わかった」
再び風を起こすと、今度はふわりと簡単に浮き上がった。
アルベルトに一声かけてから木々の隙間を抜けて上空へ。無理やり通り抜けたから枝が体のあちこちにぶつかるが、体が大きくなって鱗も硬くなったのか痛みはほとんどない。
森の切れ目が見える辺りまで上がると、地上にいるルシアちゃん達が蟻ほどの大きさに見えた。
『お、見えた。案外近いな』
森を分断するように、一筋の道が見える。
位置的に、セントゥロとノルドを繋ぐ街道のはずだ。この位置なら確かに日暮れには街道へ出られるだろう。セントゥロが見えないのは高度が低いからか。
一方で、森が突如途切れて茶色の荒野が広がって見えるのがノルドだろう。
『! 痛! 何だ?!』
上から見ても特にモンスターの姿は見当たらず、ルシアちゃん達の所に戻りかけた途端、尻に激痛が走った。
慌てて体ごと振り向くが、何も見えない。
何もない空間を睨む俺の顔に痛みと衝撃が来る。
『……羽?』
痛む顔に手をやり、触れた物を抜き取ると、それは鳥の羽のようだった。
薄っすら輝くような水色のそれは、角度を変えると黒にも銀にも見える。
『綺麗……とか言うと思ったか! 風よ! 集いて俺様に従え! 我に刃向かう者を撃ち落とせ!』
「キュイッ!」
攻撃の正体がわかった途端、虚空にキラッと何かが光った気がした。
それが不可視の羽による追撃だと悟ると同時に、風を集めて前面に放つ。
小さく渦を巻きながらまっすぐ突き進む風に弾かれ、数枚の羽根が色を水色、黒、銀と次々変えながら舞い落ちていった。
後から考えてみればブレスを吐いた方が早いんだが、咄嗟だったのだから仕方ない。
スキルレベル1じゃ突風程度の攻撃だったのだが、どうやら充分だったようだ。
羽同様風にバランスを崩されたのか、俺に突き刺さっていたのと同じ羽色の巨鳥が突如として姿を現した。
『――リージェのスキル《風操作》が《風よ、集いて俺様に従え》に改名されました――』
『――《風よ、集いて俺様に従え》のレベルが2になりました――』
よっしゃ! レベル1だとすぐ上がるな!
さてさてさてぇ? 久々に焼き鳥が食えるかなぁ? にひひ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ネロ・マーティン・ペッカー】
川辺を生息地とする鳥型モンスター。
蜥蜴種のモンスターが好物で、特にピエディ・セルペンテが大好物。
光の反射によって姿を隠し、狩りをすることからミラージュペッカーとも呼ばれる。空腹時には格上の竜を襲うことも。
姿が見つかると狩り失敗で逃げる事でも知られている。
暗黒破壊神の欠片を取り込んで凶暴性が増しているようです。気をつけて。
Lv.43
HP : 3950/4000
MP :5400/7000
ATK:13500
DEF:1000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
な、何だと?! こいつ、蛇竜食ってただと!
ま、まさか、俺を襲ってきたのは……。
『貴様、雑魚の分際でこの俺様を餌扱いしたこと、後悔させてくれるわ! 血飛沫と共に踊れ!』
目の前の鳥が姿を消す前に、斬撃を叩き込む。
見つかっているのに逃げないのは、暗黒破壊神の欠片の影響か?
いや、どうでもいい。獲物の方からやってきてくれたんだ。こいつはここで倒す!
「キュイッ」
鳥が一鳴きすると同時に、姿が消える。
だが……丸見えなんだよ!
『大人しく焼き鳥となるが良い! 我が業火に焼かれよ!』
予想通り、姿は消せても斬撃によって流れ出る血までは消せないらしい。
空の青の中漂う赤色に向かい、俺はブレスを吐く。
ここは森の中じゃない。火災の心配はない。仮に引火したって、水魔法で消せばいい。
「ギギュッ」
潰れたような声が火達磨の中から聞こえる。
竜種を狩ってたくらいだし、まだ何か隠し球を持っているかもと警戒していたのだが、どうやらステルス攻撃に特化してて他の攻撃手段は持っていなかったようだ。ステータスも一撃必殺に特化って感じだったしな。
火から逃れることもなく、そのまま美味しそうな匂いを漂わせながら真下へと落ちていった。
『ってやべぇ! 消火、消火! 水よ!』
引火したら困る、と慌てて追いかけて水の塊を落とした。
グシャ、という音が響く。あぁ、俺の焼き鳥が……。
『――《リージェ》が《ネロ・マーティン・ペッカー》を倒し、経験値1500を入手しました――』
ショボっ! 経験値ショボ!
うーん、まぁ、戦闘もあっさりしてたからなぁ。
しかし、こんなショボいのの食糧にされてた蛇竜に苦戦した俺って一体……。
で、俺はと言うと。
(飽きた……)
敵が襲ってくるでもなし、平和の一言に尽きる。
ドナートを筆頭に冒険者達は各自警戒を続けながらなのか、口数が減っている。話しかければちゃんと応じてくれるんだが、そんな状況を察してルシアちゃんも本庄もすっかり黙ってしまった。
今までだったらルシアちゃんが抱っこしてくれてたから、静かな状況でもそれなりに楽しめたんだが、今は違う。大きくなった俺の体はルシアちゃんの腕の中に収まることができず、仕方なくエヴァの背に一人で座らされているのだ。くすん。
『少し上空から周辺を確認してくる』
「あ、はい。お気をつけて」
大きくなっても変わらずに心配してくれるルシアちゃんを微笑ましく思いながら、翼を広げ、エヴァを傷つけないよう気を付けながら翼の力だけで飛び上が……れない。
やっぱり蹴らなきゃダメか? だが、蹴ると俺の膂力でエヴァを殺してしまいかねない。どうしたものか。
こう、翼をバサバサして風を起こしてその力で浮き上がれないものか。そう、ヘリコプターのように。
『――リージェがスキル《風操作》を獲得しました――』
おっ。
しばらくバサバサして、バルトヴィーノから一度地面に降りた方が早いんじゃないか、とツッコミが入った頃。少し体が浮いたと思ったら久々にスキル獲得の声が頭に響いた。
よっしゃ、これで行ける!
『先に行っていてくれて構わんぞ』
「わかった」
再び風を起こすと、今度はふわりと簡単に浮き上がった。
アルベルトに一声かけてから木々の隙間を抜けて上空へ。無理やり通り抜けたから枝が体のあちこちにぶつかるが、体が大きくなって鱗も硬くなったのか痛みはほとんどない。
森の切れ目が見える辺りまで上がると、地上にいるルシアちゃん達が蟻ほどの大きさに見えた。
『お、見えた。案外近いな』
森を分断するように、一筋の道が見える。
位置的に、セントゥロとノルドを繋ぐ街道のはずだ。この位置なら確かに日暮れには街道へ出られるだろう。セントゥロが見えないのは高度が低いからか。
一方で、森が突如途切れて茶色の荒野が広がって見えるのがノルドだろう。
『! 痛! 何だ?!』
上から見ても特にモンスターの姿は見当たらず、ルシアちゃん達の所に戻りかけた途端、尻に激痛が走った。
慌てて体ごと振り向くが、何も見えない。
何もない空間を睨む俺の顔に痛みと衝撃が来る。
『……羽?』
痛む顔に手をやり、触れた物を抜き取ると、それは鳥の羽のようだった。
薄っすら輝くような水色のそれは、角度を変えると黒にも銀にも見える。
『綺麗……とか言うと思ったか! 風よ! 集いて俺様に従え! 我に刃向かう者を撃ち落とせ!』
「キュイッ!」
攻撃の正体がわかった途端、虚空にキラッと何かが光った気がした。
それが不可視の羽による追撃だと悟ると同時に、風を集めて前面に放つ。
小さく渦を巻きながらまっすぐ突き進む風に弾かれ、数枚の羽根が色を水色、黒、銀と次々変えながら舞い落ちていった。
後から考えてみればブレスを吐いた方が早いんだが、咄嗟だったのだから仕方ない。
スキルレベル1じゃ突風程度の攻撃だったのだが、どうやら充分だったようだ。
羽同様風にバランスを崩されたのか、俺に突き刺さっていたのと同じ羽色の巨鳥が突如として姿を現した。
『――リージェのスキル《風操作》が《風よ、集いて俺様に従え》に改名されました――』
『――《風よ、集いて俺様に従え》のレベルが2になりました――』
よっしゃ! レベル1だとすぐ上がるな!
さてさてさてぇ? 久々に焼き鳥が食えるかなぁ? にひひ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ネロ・マーティン・ペッカー】
川辺を生息地とする鳥型モンスター。
蜥蜴種のモンスターが好物で、特にピエディ・セルペンテが大好物。
光の反射によって姿を隠し、狩りをすることからミラージュペッカーとも呼ばれる。空腹時には格上の竜を襲うことも。
姿が見つかると狩り失敗で逃げる事でも知られている。
暗黒破壊神の欠片を取り込んで凶暴性が増しているようです。気をつけて。
Lv.43
HP : 3950/4000
MP :5400/7000
ATK:13500
DEF:1000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
な、何だと?! こいつ、蛇竜食ってただと!
ま、まさか、俺を襲ってきたのは……。
『貴様、雑魚の分際でこの俺様を餌扱いしたこと、後悔させてくれるわ! 血飛沫と共に踊れ!』
目の前の鳥が姿を消す前に、斬撃を叩き込む。
見つかっているのに逃げないのは、暗黒破壊神の欠片の影響か?
いや、どうでもいい。獲物の方からやってきてくれたんだ。こいつはここで倒す!
「キュイッ」
鳥が一鳴きすると同時に、姿が消える。
だが……丸見えなんだよ!
『大人しく焼き鳥となるが良い! 我が業火に焼かれよ!』
予想通り、姿は消せても斬撃によって流れ出る血までは消せないらしい。
空の青の中漂う赤色に向かい、俺はブレスを吐く。
ここは森の中じゃない。火災の心配はない。仮に引火したって、水魔法で消せばいい。
「ギギュッ」
潰れたような声が火達磨の中から聞こえる。
竜種を狩ってたくらいだし、まだ何か隠し球を持っているかもと警戒していたのだが、どうやらステルス攻撃に特化してて他の攻撃手段は持っていなかったようだ。ステータスも一撃必殺に特化って感じだったしな。
火から逃れることもなく、そのまま美味しそうな匂いを漂わせながら真下へと落ちていった。
『ってやべぇ! 消火、消火! 水よ!』
引火したら困る、と慌てて追いかけて水の塊を落とした。
グシャ、という音が響く。あぁ、俺の焼き鳥が……。
『――《リージェ》が《ネロ・マーティン・ペッカー》を倒し、経験値1500を入手しました――』
ショボっ! 経験値ショボ!
うーん、まぁ、戦闘もあっさりしてたからなぁ。
しかし、こんなショボいのの食糧にされてた蛇竜に苦戦した俺って一体……。
0
あなたにおすすめの小説
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。
馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。
元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。
バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。
だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。
アイドル時代のファンかも知れない。
突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。
主人公の時田香澄は殺されてしまう。
気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。
自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。
ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。
魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる