47 / 54
第三章 スキルの力と金策と裏切り
十九
しおりを挟む
「ははっ! こんなうまい儲け話があるかってんだ!? しこたま金をかき集めてくれて、それを奪い取っちまうだけでこっちは遊んでりゃあいいんだからよ! ふふっ、笑いが止まらねぇな、全く」
そこは富裕層が集まる地域。俗称として貴族街と呼ばれる場所の、ある屋敷の部屋の中。
下品な笑みを浮かべ、しきりに部屋の中を跳ねまわっている男のなりは汚らしい。
お世辞にも上品とは言えない男の前には、椅子に座っている男がいる。
「はしたないですよ。それに、あの少女のお金がなくなったのは私は存しません。不幸な事件だったのです。ですが、私は彼女にお金を貸しています。それは返してもらわねば」
「まあ、あの金はうちの活動資金にさせてもらってるからな! その代わり……」
「また、頼みごとをさせていただければかまいません。それで、あなた方の協力を得られるのならば何の問題もありません」
粗野な男と話している男。
その男の名は、ドメーノ・マクナリー。
大きな商会を興した商会長であり、その肩書に矛盾せず着ている服からは品の良さと高級感が伝わってくる。
この大きな港町で彼が持つ力はそれなりのものだ。
「ただ一つ気がかりなのは、あの少女が扱う果物なのですよ。あの果物はこの大陸中、どこからも聞いたことがないもの。彼女がもつあの品物の専売権を得られば借金など帳消しにしたっておつりがくるようなものなのですがね」
「へへっ、悪い男だよな。お前さんも。その話を偶然聞いていた俺が何をやっても、お前さんは何も知らねぇってことだよな」
「それは当然です。ですが、日々お世話になっているあなた方には、特別な便宜を図るつもりでおりますよ。ええ」
彼らの商談は、いつもこのような形で行われる。
形を残さない。
明確なことは言わない。
けれど伝わるように、暗黙の了解で動く。それは、後ろ暗い信頼があるからこそだ。
「まぁ、私としてもそれほど焦っているわけではないのですがね。もうすこしあの少女に泳がせ、お金を稼いでもらってからでもいいかも――」
その時、ドメーノは何かに気づいた。
カーテンで閉め切られた窓の外からの物音に。
普段なら特に聞き流すようなことなのに。
彼は、その時ばかりは奇妙に思い、片手をそっと粗野な男に向けた。
「静かに。ちょっと様子を見てみましょう」
そう言ってドメーノは窓を開けて外をみる。
すると、粗野な男は慌てた様子でドメーノに飛びかかり部屋の中に押し倒した。
「何を――」
瞬間。
開けていた窓ガラスが粉々になり飛び散った。
もしあのまま外を向いていたら。
ぞっとする想像をさせるくらいには、衝撃的な光景だったのだろう。
ドメーノは、奥底から這い上がってくる恐怖を経験と理性でなんとか飲み込む。
「敵襲か!」
「……そのようだ」
普通なら逃げの一手。
だというのに、ドメーノも粗野な男もじっと窓をみつめて動かない。
なぜなら、そこには見覚えのない一人の男が立っていたからだ。
どちらかというと華奢であり、その線の細さと顔立ちからまだ年若いことがわかる。
少年は、音もなく床におりると、張り付けたような笑顔で二人を見据える。
「だ……誰だ」
なんとか声を絞り出したドメーノ。
その胆力は称賛に値するだろう。
現に、隣にいる粗野な男は冷や汗をかいてじっとしている。それだけ、目の前の少年が恐ろしかったのだ。
「はじめまして。すこし頼まれごとをされて……。なんでも、僕の知り合いがお金を取られてしまったらしいのです。その場所をどこか聞きにきました」
ドメーノはごくりと唾を飲み込んだ。
窓を粉砕し、いつのまにか目の前にいた少年を見た目通りと断じることなどできない。
そして、話している内容からも、誰の差し金かはわかった。
「オ、オリアーナに依頼されたのか?」
「ええ。それで……お金の場所はご存知ですか?」
「な、何を言っているのか! 私は、彼女にお金を貸しているだけです! もし踏み倒そうとするのなら、悪いのは彼女でしょう!?」
上ずった声で叫ぶように吐き出す言葉。
それを聞いた少年は、眉をぴくりと動かすと温和な表情のまま口を開いた。
「……ドメーノ・マクナリー。行商から始めた商売はすぐに軌道にのり、このサンタモスカの街に商会をひらく。その商会は大きく既にサンタモスカで有数の力を持つに至った。だが、同時にこんなうわさも聞くらしいですね。裏社会の人間と取引をして邪魔なものを排除しているからこそだと……。そのあたりしっているのでしょうか? 暗殺者として名高いクラウンさん」
その言葉に一番驚いていたのはドメーノの横にいた粗野な男だ。
彼は、滅多なことでは名前を出さない。
ドメーノの前でも名前をだした覚えはなかった。
だが、その名前を簡単に言いあてた少年を目の前にして、思わず腰に差していたナイフを取り出す。
「別に争いたいわけじゃない。ただ、オリアーナに対して誠実であってほしいだけです。ですから、とったお金を返してください。それだけでこちらは引くと約束します」
「はっ、そんなの信用できるかっての! こちとら、散々修羅場くぐっちゃいるが、あんたほど得体のしれないやつはいねぇ」
「それはそのお方に対する罵倒でしょうか?」
部屋の入口。
声がしたほうに目を向けると、そこには一人の少女が立っていた。
いつの間にか立っていたメイド姿の女がそううそぶくのを聞き、二人はぞくりと寒気がした。
ドメーノもクラウンもその女に気づいていなかったのだ。
自分達が相当まずい立場に立っていることが分かった二人はすぐに行動に移る。
ドメーノは上着の胸元に手をいれる。同時に、屋敷中に大きな音が響き渡った。
クラウンはナイフを片手に少年に向かっていく。
「交渉決裂ですか……残念です」
少年はそういうと、温和な笑みを捨てる。
そして、腰に差していた黒い剣を抜いた。
「でも、ちょうどいいかもしれないね……僕だって、少し怒ってるんだから」
飛び出した少年と、クラウンは部屋の中央でぶつかり合った。
そこは富裕層が集まる地域。俗称として貴族街と呼ばれる場所の、ある屋敷の部屋の中。
下品な笑みを浮かべ、しきりに部屋の中を跳ねまわっている男のなりは汚らしい。
お世辞にも上品とは言えない男の前には、椅子に座っている男がいる。
「はしたないですよ。それに、あの少女のお金がなくなったのは私は存しません。不幸な事件だったのです。ですが、私は彼女にお金を貸しています。それは返してもらわねば」
「まあ、あの金はうちの活動資金にさせてもらってるからな! その代わり……」
「また、頼みごとをさせていただければかまいません。それで、あなた方の協力を得られるのならば何の問題もありません」
粗野な男と話している男。
その男の名は、ドメーノ・マクナリー。
大きな商会を興した商会長であり、その肩書に矛盾せず着ている服からは品の良さと高級感が伝わってくる。
この大きな港町で彼が持つ力はそれなりのものだ。
「ただ一つ気がかりなのは、あの少女が扱う果物なのですよ。あの果物はこの大陸中、どこからも聞いたことがないもの。彼女がもつあの品物の専売権を得られば借金など帳消しにしたっておつりがくるようなものなのですがね」
「へへっ、悪い男だよな。お前さんも。その話を偶然聞いていた俺が何をやっても、お前さんは何も知らねぇってことだよな」
「それは当然です。ですが、日々お世話になっているあなた方には、特別な便宜を図るつもりでおりますよ。ええ」
彼らの商談は、いつもこのような形で行われる。
形を残さない。
明確なことは言わない。
けれど伝わるように、暗黙の了解で動く。それは、後ろ暗い信頼があるからこそだ。
「まぁ、私としてもそれほど焦っているわけではないのですがね。もうすこしあの少女に泳がせ、お金を稼いでもらってからでもいいかも――」
その時、ドメーノは何かに気づいた。
カーテンで閉め切られた窓の外からの物音に。
普段なら特に聞き流すようなことなのに。
彼は、その時ばかりは奇妙に思い、片手をそっと粗野な男に向けた。
「静かに。ちょっと様子を見てみましょう」
そう言ってドメーノは窓を開けて外をみる。
すると、粗野な男は慌てた様子でドメーノに飛びかかり部屋の中に押し倒した。
「何を――」
瞬間。
開けていた窓ガラスが粉々になり飛び散った。
もしあのまま外を向いていたら。
ぞっとする想像をさせるくらいには、衝撃的な光景だったのだろう。
ドメーノは、奥底から這い上がってくる恐怖を経験と理性でなんとか飲み込む。
「敵襲か!」
「……そのようだ」
普通なら逃げの一手。
だというのに、ドメーノも粗野な男もじっと窓をみつめて動かない。
なぜなら、そこには見覚えのない一人の男が立っていたからだ。
どちらかというと華奢であり、その線の細さと顔立ちからまだ年若いことがわかる。
少年は、音もなく床におりると、張り付けたような笑顔で二人を見据える。
「だ……誰だ」
なんとか声を絞り出したドメーノ。
その胆力は称賛に値するだろう。
現に、隣にいる粗野な男は冷や汗をかいてじっとしている。それだけ、目の前の少年が恐ろしかったのだ。
「はじめまして。すこし頼まれごとをされて……。なんでも、僕の知り合いがお金を取られてしまったらしいのです。その場所をどこか聞きにきました」
ドメーノはごくりと唾を飲み込んだ。
窓を粉砕し、いつのまにか目の前にいた少年を見た目通りと断じることなどできない。
そして、話している内容からも、誰の差し金かはわかった。
「オ、オリアーナに依頼されたのか?」
「ええ。それで……お金の場所はご存知ですか?」
「な、何を言っているのか! 私は、彼女にお金を貸しているだけです! もし踏み倒そうとするのなら、悪いのは彼女でしょう!?」
上ずった声で叫ぶように吐き出す言葉。
それを聞いた少年は、眉をぴくりと動かすと温和な表情のまま口を開いた。
「……ドメーノ・マクナリー。行商から始めた商売はすぐに軌道にのり、このサンタモスカの街に商会をひらく。その商会は大きく既にサンタモスカで有数の力を持つに至った。だが、同時にこんなうわさも聞くらしいですね。裏社会の人間と取引をして邪魔なものを排除しているからこそだと……。そのあたりしっているのでしょうか? 暗殺者として名高いクラウンさん」
その言葉に一番驚いていたのはドメーノの横にいた粗野な男だ。
彼は、滅多なことでは名前を出さない。
ドメーノの前でも名前をだした覚えはなかった。
だが、その名前を簡単に言いあてた少年を目の前にして、思わず腰に差していたナイフを取り出す。
「別に争いたいわけじゃない。ただ、オリアーナに対して誠実であってほしいだけです。ですから、とったお金を返してください。それだけでこちらは引くと約束します」
「はっ、そんなの信用できるかっての! こちとら、散々修羅場くぐっちゃいるが、あんたほど得体のしれないやつはいねぇ」
「それはそのお方に対する罵倒でしょうか?」
部屋の入口。
声がしたほうに目を向けると、そこには一人の少女が立っていた。
いつの間にか立っていたメイド姿の女がそううそぶくのを聞き、二人はぞくりと寒気がした。
ドメーノもクラウンもその女に気づいていなかったのだ。
自分達が相当まずい立場に立っていることが分かった二人はすぐに行動に移る。
ドメーノは上着の胸元に手をいれる。同時に、屋敷中に大きな音が響き渡った。
クラウンはナイフを片手に少年に向かっていく。
「交渉決裂ですか……残念です」
少年はそういうと、温和な笑みを捨てる。
そして、腰に差していた黒い剣を抜いた。
「でも、ちょうどいいかもしれないね……僕だって、少し怒ってるんだから」
飛び出した少年と、クラウンは部屋の中央でぶつかり合った。
0
あなたにおすすめの小説
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
木を叩いただけでレベルアップ⁉︎生まれついての豪運さんの豪快無敵な冒険譚!
神崎あら
ファンタジー
運動も勉強も特に秀でていないがめっちゃ運が良い、ただそれだけのオルクスは15歳になり冒険者としてクエストに挑む。
そこで彼は予想だにしない出来事に遭遇する。
これは初期ステータスを運だけに全振りしたオルクスの豪運冒険譚である。
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる 「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?
あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】
世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。
「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。
・神話級ドラゴン
⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺)
・深淵の邪神
⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決)
・次元の裂け目
⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い)
「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」
本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……?
「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー!
【免責事項】
この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
※こちらの作品は、カクヨムと小説家になろうでも公開しています。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
過労死コンサル、貧乏貴族に転生す~現代農業知識と魔法で荒地を開拓していたら、いつの間にか世界を救う食糧大国になっていました~
黒崎隼人
ファンタジー
農業コンサルタントとして過労死した杉本健一は、異世界の貧乏貴族ローレンツ家の当主として目覚めた。
待っていたのは、荒れた土地、飢える領民、そして莫大な借金!
チートスキルも戦闘能力もない彼に残された武器は、前世で培った「農業知識」だけだった。
「貴族が土を耕すだと?」と笑われても構わない!
輪作、堆肥、品種改良! 現代知識と異世界の魔法を組み合わせた独自農法で、俺は自らクワを握る「耕作貴族」となる!
元Sランク冒険者のクールなメイドや、義理堅い元騎士を仲間に迎え、荒れ果てた領地を最強の農業大国へと変えていく、異色の領地経営ファンタジー!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる