Defense 2 完結

パンチマン

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消えゆく存在と国家

28 体制移行完了

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本国では、部隊が再編されオスプレイや輸送機に次々と兵士らが乗り込んだ。それらの目的地はセグワ島。本国政府はセグワ島に戒厳令を発令し本国の軍隊と防衛庁防衛軍とを治安維持のために出動させた。
 その日のうちの夜、特殊警備課は本庁命令で埋立地に強制的に戻りそこで待機状態に入った。ケインは隊長室から外を眺めた。いつもの夜とはその日はちょっと違っていた。


「来たぞー!」


下の方で整備士らが興奮しながら高架の方を指差して口々に言っていた。後からぞろぞろと職員らも出てきている。ケインも整備士が指差す方を注視してみた。

あの戦争以来か

輸送車両に乗せられたM1、50口径の機関銃を乗せた車両、高架の通りはオーシア本国軍の車列が出来上がっていた。それだけでなく、暗夜の空を切り裂くようにレッドライトを点滅させながらオスプレイやブラックホークなどが飛行していった。まるで今から大戦でも始めるのかと思うほどの兵力だった。車列は延々と続き、最後尾が通り過ぎって行ったのは30分ほどたった後だった。通り過ぎると再び埋立地には静寂が訪れた。ケインは椅子に座ってシャロンに向かって言った。


「まさかこんな事になるなんてねぇ。」


「このままだと、駄目だわ。」


シャロンは机に肘をついて神妙な顔つきで言った。


「駄目って何が?」


「いいえ、何でもないわ。それより、仮眠取らなくていいの?しばらくはここから出られないと思うわよ。」


「もうそんな時間か。じゃあ先に失礼するわ。」


ケインはそう言うと隊長室を出て、仮眠室に入った。
 隊長室に1人残されたシャロンの携帯電話が鳴った。


『はい。シャロンです。』


『シャロン。そっちはどうだ。』


シャロンはその声で察した。


『もうやめて....私はこれ以上は...』


『やめたければやめればいい。だがその時はどうなるかお前が1番知っているはずだ。先程こちらにイーベルから連絡が入った。明日深夜、ロレーヌ州内で接触しろ。以上だ。』


それだけ言うと電話は一方的に切られた。シャロンは携帯を机の上に置いた。下をうつむいて拳を強く握った。するとドアが開いてケインが入ってきた。シャロンは慌てて携帯をしまった。


「ごめんごめん。携帯忘れちゃってた。」


「あ、ああ、別に鳴ったら持って行ってあげるから大丈夫よ?」


携帯をとってドアのノブを握った所でケインはシャロンを見た。


「シャロンさん。顔色悪いけど大丈夫?」


「大丈夫よ。というか最近何なの?その絡みが多いわね。」


「ならいいや。んじゃ。」


ケインは部屋を出て行った。シャロンは大きく深呼吸して天井を見た。




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