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8章 王都
それは先の話
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「さて、すまぬが改めて報告を頼む。」
マリーア公爵がそういって机の上に見覚えのある道具を置き、起動する。
この二人以外には、今の所側にいないと、トモエもアイリスも判断しているようではあるのだが、つまるところそれだけこれから話すことは外部に漏らすべきではないと、そういう事であるらしい。
「マリーア公爵様。申し訳ございませんが言葉についてはご寛恕いただけますよう。」
「うむ。それで正しく伝わらぬくらいであれば、その方が忌避すべきと、我もそう考えておる。」
「その広き御心に感謝を。では、改めて私から。」
そう一先ずオユキが前置きをしたうえで、色々と話す。
無論公爵へと話すのだ、メイには話さなかったことも含めて。
まず最も問題にすべきは、魂の薄い物、それに対する加護が薄くなり、悪意を煮詰めた何某かの浸食を受けやすくなる。加えてそれから守る手立てが今の所存在しないこと。
そして、王太子の子供、これから生まれるその存在もそうであること。
この二つから始め、新しい祭りに対して神々からの要望が纏められそれが言葉として届けられた、それを前置きとして、ダンジョンに、領主が作成可能な新しい資源の収集施設に対して、より細やかな、領主機能はオユキも分からぬために不確かな部分が多いが、手が入れられた事。
そういった事をただ列挙する形で伝える。
特にダンジョンの変更については、メイからも色々と報告話されているだろうが、ミズキリと話した内容、恐らくメイに伝えてないであろう予測なども含め、彼女に説明するときには略したが、話していく。
特に、ダンジョンを設計できるようになる、領主と認められたもの、領主機能を貸与された物でも作成可能になる事などは特に重要であろう。
少々、伝えるべきことが多いため冗長にはなったが、まぁやむを得ないとオユキは一先ず話を終える。
どうにも少年たちはピンとこない物が多かったようで、要所要所トモエが分かるところを解説していたりするが、それ以上にメイからの視線が冷たい。
「オユキ、私の聞いていない、報告もされていない内容が多かったようですが。」
「メイ様の立場が明確ではありませんでしたから。」
そう、ミズキリが躊躇った理由の一員はそこにもある。
伯爵令嬢でしかないのか、領主代行なのか、それとも今後領主として立つのか。
「本当にあなた方は。」
「メイ、了見せよ。確かに今の所その方の立場は浮いている。そう扱われる、明確な理由がそこにはあるのだ。」
「はい、お父様。」
「だからゲラルドに任せたことも有る。しかし。」
そうして、メイの父、リース伯爵から改めて値踏みをされるが、それはマリーア公爵が咳ばらいをすれば直ぐに止まる。
「成程、伏せていることがあるのも分かった。そちらの理由については。」
「私どもの個人的な理由によるものです。」
「結果として、こちらに影響があるものは。」
「正直、そればかりは。」
そう、そこについてはオユキも分からない。そもそもことここに至るまで何度も計画の修正を行ってきたのだから。
「巫女が二人、か。」
「それについても、異邦には無い事でしたので。」
「相分かった。しかし、今後の目標、それについては10の神殿を巡る、それで間違いないのだな。」
「はい。」
そう、そこだけは譲るつもりがない。
トモエが最初にオユキに、そう、はっきりと願いを伝えたのだ。
万難を排してでも、それは叶える。オユキはそこだけは譲るつもりはない。
「我らとて、創造神より認められた仲に亀裂を入れる様な真似はせぬよ。」
「有難うございます。」
オユキは公爵の言葉に、素直に礼を言う。
無論他の方法は考えているが、現在の計画よりは難易度が上がるのは事実なのだから。
加えて、その保証を貰えるという事は、今後についても手を貸してもらえるという事であるのだろうから。
「それにしても、御言葉については、想像でしかないか。」
「確度は高く思いますが。アイリスに二つ、そうであるなら片方は闘技場、そこに加えられる機能でしょうが。」
「技を競う、であったか。我は文官である故理解が及ばぬが。」
そうして公爵はため息をつく。
恐らく、それに伴う変化、増える業務に思いを馳せているのだろうが、直ぐに首を振って話を変える。
「では、残りについては。」
「アイリスに預けられた、それを考えるのであれば、残りの一つはその催しそれの開会に際してのもとなるでしょう。私共へは、王太子様のお子様にまつわる事柄かと。」
「その、これまでの事情の説明などは。」
そう尋ねて来るメイに、酷ではあるとそう分かっていながらもオユキは言葉を放つ。
「メイ・グレース・リース伯爵令嬢。」
「よい。我が告げる。」
しかし、この場には彼女の父がいるため、それはすぐに止められる。
逡巡が感じられたために、時間を無駄には出来ぬと、オユキが口を開きはしたが、それで腹が決まったようである。
「メイ。忘れるな。それについては、お前がすでに聖印と共に職務として与えられている。」
そう。こういった状況、その流れは既に彼女に託されているのだ。
それを今更神々が行う事は無い。
ただ、それをはっきりと告げられたメイは、椅子に座っているというのに血の気が引いたのだろう、傍目に見ても分かり易く体が揺れる。
「メイ、その方を支える物はいる。しかし支える事しかできぬのだ。」
気づかわしげに告げる言葉に、彼女はオユキの告げた言葉を繰り返す。
「決断は私が。そうなのですね、お父様。」
「そこだけは変えられぬのだ。我も変わらぬ。良いか、支えに頼るのも良い。そも一人で、この両手で出来る事など本当に大した物では無いのだ。しかし、それでも我らは決めねばならぬ。
此度は我らが多くを決め、お前に託す。しかし、それを言うも言わぬも、お前が決めなければならぬ。」
そしてリース伯爵はメイの肩に手を置いて話す。
「お前に背負わせる重荷、それを分けて持つことは出来るのだ。しかしそれしかできぬのだ。」
「お父様。」
「今回、お前に与えられたのだ、決める権利が。伏せる、それは確かに認められた権利である。判断に迷えばいくらでも助言は行える。道すがら、まぁ、碌に話せる状態ではなかったが、最低限は語った。時間がない故、この後限りはあるがまたいくらでも話し合いは持つ。それでも明日、陛下への奏上を行うのはお前なのだ。」
「重すぎる、正直、私はそうとしか言えません。」
「ああ。分かるとも。しかしどうにもできぬ。決断をする、その立場である以上軽い決断などないのだ。」
リース伯爵の言葉はオユキにもなじみ深いものである。
さて、過去ミズキリが、オユキも、他の創業時からの付き合いのある面々が似たような問題にどれだけ直面してきただろうか。
こちらであろうが、向こうであろうが。決断をする人間、その結果。
それを託した人間は、その結果を受け入れるしかない。それが今後の彼らの人生に、どれだけの影響を与える事だろうか。
オユキの前では、使用人の前では、彼女に判断を預ける立場の人間の前ではまだ気丈に振舞っていたのだが、今となっては父親に甘える娘、その様子で弱音を語る少女の姿がそこに在る。
「私は。私には。」
「その先だけは言ってはならぬ。それを言ってしまえば、もう取り返しがつかぬのだ。
思うだけならいい、一人だけの場、己より上の立場の者がいる場で言うのもいい。しかしそれ以外では許されぬのだ。」
マリーア公爵はその様子を眺め、魔道具に触れる。するとその二人の声が聞こえなくなる。
どうにも、融通の利く道具であるらしい。
「すまぬな、騒がせた。」
「いえ。重荷である、そう考え助けを願いましたが。」
「何、結果は良い方向ではあるのだ。そうでなければ誰も説明できなかったであろうしな。」
神の言葉を代わりに語る、小箱ではなく。
その理由はまさに神のみぞ知る、そうなるのであろうが、変革の時、それを説明する人はいるのだ。
此処は人が暮らす世界なのだから。そして公爵の言葉を考えれば、成程その先に、その先と、他の者が考えていることもオユキに想定できることはある。
「変革の時、そういう事なのでしょうね。」
「過去には数度あったのだ。我が国はそしてそれを超えてきた。」
「子供には、それが降りかからぬよう。」
「分かっている。しかし次の世代なのだ。」
それを考えればやむを得ない部分もあるのだろうが。
「今が山場、そうう事なのでしょうね。」
「全く、どこまで理解しておるのやら。」
「そうですね。」
言われて、少年たちもいる、このような場で纏めて腹の底を全てさらけ出してしまおうか、そんな誘惑もあるが流石に大人げないと抑える。
そう、そんな事を今この場で言う、その時間が無いことは理解しているのだから。
「今後、お尋ね頂ければお答えいたしましょう。どうやら長い付き合いと、そうなるでしょうから。」
始まりの町、そこでメイの使用人には王家に望まれればと答えたが、この場を用意されたこと、こうしてきっちりと向き合う事を考えれば、もはや手放す気はないらしい。
公爵家、王族から別れた家だからこそできる何かがあるのだろうが、ここまで踏み込むとなればもはや決定しているとそういうことなのだろう。
「まったく。異邦からの者は、つくづくよくわからぬな。」
「さて、何のことでしょう。」
「落ち着けば、我が子とあちらの少年達、それが顔を合わせる機会を作りたいものであるな。」
「そちらの判断は、私がするものではありませんから。」
そう応えながらも、オユキは改めて今後を考える。
これは、少なくともオユキは技を見せる、その立場として闘技場に立たざるを得ないだろうと。
流派の名乗りを上げる許可はあるが、トモエが出てくれればいいのだが。
それを考えるとため息も漏れる。
マリーア公爵がそういって机の上に見覚えのある道具を置き、起動する。
この二人以外には、今の所側にいないと、トモエもアイリスも判断しているようではあるのだが、つまるところそれだけこれから話すことは外部に漏らすべきではないと、そういう事であるらしい。
「マリーア公爵様。申し訳ございませんが言葉についてはご寛恕いただけますよう。」
「うむ。それで正しく伝わらぬくらいであれば、その方が忌避すべきと、我もそう考えておる。」
「その広き御心に感謝を。では、改めて私から。」
そう一先ずオユキが前置きをしたうえで、色々と話す。
無論公爵へと話すのだ、メイには話さなかったことも含めて。
まず最も問題にすべきは、魂の薄い物、それに対する加護が薄くなり、悪意を煮詰めた何某かの浸食を受けやすくなる。加えてそれから守る手立てが今の所存在しないこと。
そして、王太子の子供、これから生まれるその存在もそうであること。
この二つから始め、新しい祭りに対して神々からの要望が纏められそれが言葉として届けられた、それを前置きとして、ダンジョンに、領主が作成可能な新しい資源の収集施設に対して、より細やかな、領主機能はオユキも分からぬために不確かな部分が多いが、手が入れられた事。
そういった事をただ列挙する形で伝える。
特にダンジョンの変更については、メイからも色々と報告話されているだろうが、ミズキリと話した内容、恐らくメイに伝えてないであろう予測なども含め、彼女に説明するときには略したが、話していく。
特に、ダンジョンを設計できるようになる、領主と認められたもの、領主機能を貸与された物でも作成可能になる事などは特に重要であろう。
少々、伝えるべきことが多いため冗長にはなったが、まぁやむを得ないとオユキは一先ず話を終える。
どうにも少年たちはピンとこない物が多かったようで、要所要所トモエが分かるところを解説していたりするが、それ以上にメイからの視線が冷たい。
「オユキ、私の聞いていない、報告もされていない内容が多かったようですが。」
「メイ様の立場が明確ではありませんでしたから。」
そう、ミズキリが躊躇った理由の一員はそこにもある。
伯爵令嬢でしかないのか、領主代行なのか、それとも今後領主として立つのか。
「本当にあなた方は。」
「メイ、了見せよ。確かに今の所その方の立場は浮いている。そう扱われる、明確な理由がそこにはあるのだ。」
「はい、お父様。」
「だからゲラルドに任せたことも有る。しかし。」
そうして、メイの父、リース伯爵から改めて値踏みをされるが、それはマリーア公爵が咳ばらいをすれば直ぐに止まる。
「成程、伏せていることがあるのも分かった。そちらの理由については。」
「私どもの個人的な理由によるものです。」
「結果として、こちらに影響があるものは。」
「正直、そればかりは。」
そう、そこについてはオユキも分からない。そもそもことここに至るまで何度も計画の修正を行ってきたのだから。
「巫女が二人、か。」
「それについても、異邦には無い事でしたので。」
「相分かった。しかし、今後の目標、それについては10の神殿を巡る、それで間違いないのだな。」
「はい。」
そう、そこだけは譲るつもりがない。
トモエが最初にオユキに、そう、はっきりと願いを伝えたのだ。
万難を排してでも、それは叶える。オユキはそこだけは譲るつもりはない。
「我らとて、創造神より認められた仲に亀裂を入れる様な真似はせぬよ。」
「有難うございます。」
オユキは公爵の言葉に、素直に礼を言う。
無論他の方法は考えているが、現在の計画よりは難易度が上がるのは事実なのだから。
加えて、その保証を貰えるという事は、今後についても手を貸してもらえるという事であるのだろうから。
「それにしても、御言葉については、想像でしかないか。」
「確度は高く思いますが。アイリスに二つ、そうであるなら片方は闘技場、そこに加えられる機能でしょうが。」
「技を競う、であったか。我は文官である故理解が及ばぬが。」
そうして公爵はため息をつく。
恐らく、それに伴う変化、増える業務に思いを馳せているのだろうが、直ぐに首を振って話を変える。
「では、残りについては。」
「アイリスに預けられた、それを考えるのであれば、残りの一つはその催しそれの開会に際してのもとなるでしょう。私共へは、王太子様のお子様にまつわる事柄かと。」
「その、これまでの事情の説明などは。」
そう尋ねて来るメイに、酷ではあるとそう分かっていながらもオユキは言葉を放つ。
「メイ・グレース・リース伯爵令嬢。」
「よい。我が告げる。」
しかし、この場には彼女の父がいるため、それはすぐに止められる。
逡巡が感じられたために、時間を無駄には出来ぬと、オユキが口を開きはしたが、それで腹が決まったようである。
「メイ。忘れるな。それについては、お前がすでに聖印と共に職務として与えられている。」
そう。こういった状況、その流れは既に彼女に託されているのだ。
それを今更神々が行う事は無い。
ただ、それをはっきりと告げられたメイは、椅子に座っているというのに血の気が引いたのだろう、傍目に見ても分かり易く体が揺れる。
「メイ、その方を支える物はいる。しかし支える事しかできぬのだ。」
気づかわしげに告げる言葉に、彼女はオユキの告げた言葉を繰り返す。
「決断は私が。そうなのですね、お父様。」
「そこだけは変えられぬのだ。我も変わらぬ。良いか、支えに頼るのも良い。そも一人で、この両手で出来る事など本当に大した物では無いのだ。しかし、それでも我らは決めねばならぬ。
此度は我らが多くを決め、お前に託す。しかし、それを言うも言わぬも、お前が決めなければならぬ。」
そしてリース伯爵はメイの肩に手を置いて話す。
「お前に背負わせる重荷、それを分けて持つことは出来るのだ。しかしそれしかできぬのだ。」
「お父様。」
「今回、お前に与えられたのだ、決める権利が。伏せる、それは確かに認められた権利である。判断に迷えばいくらでも助言は行える。道すがら、まぁ、碌に話せる状態ではなかったが、最低限は語った。時間がない故、この後限りはあるがまたいくらでも話し合いは持つ。それでも明日、陛下への奏上を行うのはお前なのだ。」
「重すぎる、正直、私はそうとしか言えません。」
「ああ。分かるとも。しかしどうにもできぬ。決断をする、その立場である以上軽い決断などないのだ。」
リース伯爵の言葉はオユキにもなじみ深いものである。
さて、過去ミズキリが、オユキも、他の創業時からの付き合いのある面々が似たような問題にどれだけ直面してきただろうか。
こちらであろうが、向こうであろうが。決断をする人間、その結果。
それを託した人間は、その結果を受け入れるしかない。それが今後の彼らの人生に、どれだけの影響を与える事だろうか。
オユキの前では、使用人の前では、彼女に判断を預ける立場の人間の前ではまだ気丈に振舞っていたのだが、今となっては父親に甘える娘、その様子で弱音を語る少女の姿がそこに在る。
「私は。私には。」
「その先だけは言ってはならぬ。それを言ってしまえば、もう取り返しがつかぬのだ。
思うだけならいい、一人だけの場、己より上の立場の者がいる場で言うのもいい。しかしそれ以外では許されぬのだ。」
マリーア公爵はその様子を眺め、魔道具に触れる。するとその二人の声が聞こえなくなる。
どうにも、融通の利く道具であるらしい。
「すまぬな、騒がせた。」
「いえ。重荷である、そう考え助けを願いましたが。」
「何、結果は良い方向ではあるのだ。そうでなければ誰も説明できなかったであろうしな。」
神の言葉を代わりに語る、小箱ではなく。
その理由はまさに神のみぞ知る、そうなるのであろうが、変革の時、それを説明する人はいるのだ。
此処は人が暮らす世界なのだから。そして公爵の言葉を考えれば、成程その先に、その先と、他の者が考えていることもオユキに想定できることはある。
「変革の時、そういう事なのでしょうね。」
「過去には数度あったのだ。我が国はそしてそれを超えてきた。」
「子供には、それが降りかからぬよう。」
「分かっている。しかし次の世代なのだ。」
それを考えればやむを得ない部分もあるのだろうが。
「今が山場、そうう事なのでしょうね。」
「全く、どこまで理解しておるのやら。」
「そうですね。」
言われて、少年たちもいる、このような場で纏めて腹の底を全てさらけ出してしまおうか、そんな誘惑もあるが流石に大人げないと抑える。
そう、そんな事を今この場で言う、その時間が無いことは理解しているのだから。
「今後、お尋ね頂ければお答えいたしましょう。どうやら長い付き合いと、そうなるでしょうから。」
始まりの町、そこでメイの使用人には王家に望まれればと答えたが、この場を用意されたこと、こうしてきっちりと向き合う事を考えれば、もはや手放す気はないらしい。
公爵家、王族から別れた家だからこそできる何かがあるのだろうが、ここまで踏み込むとなればもはや決定しているとそういうことなのだろう。
「まったく。異邦からの者は、つくづくよくわからぬな。」
「さて、何のことでしょう。」
「落ち着けば、我が子とあちらの少年達、それが顔を合わせる機会を作りたいものであるな。」
「そちらの判断は、私がするものではありませんから。」
そう応えながらも、オユキは改めて今後を考える。
これは、少なくともオユキは技を見せる、その立場として闘技場に立たざるを得ないだろうと。
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