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34章 王都での生活
移ろうは
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トモエが側にと言う事もあって、夫婦の寝室で大量に持ち替えられた書状の確認を行うのか。それを、オユキはわずかに考えたものだ。だが、そこはトモエがオユキはまだまだ療養が必要な身であり、整えられているのはセツナ達の私室か夫婦の寝室かという事になるのだと。オユキが、考えるそぶりを見せるのなら連れてくるようにと侍女たちに、こちらも既に戻っていたラズリアに伝えて。そして、十分すぎる程に広い寝室でもある。二人で向かい合って腰を下ろす机の隣に、トモエが刺繍を行うためにと頼んでいた色々も持ち運ばれて。
「オユキさん、随分と早く読み進めていますが」
「そう、ですね。今確認しているのは内容が想像できる物ですから。例えば、公爵様からの物、ユーフォリアさんを借りる事への断りであったり、始まりの町、領都でこれまで私たちの関わっていた施策に関しての共有であったり」
中には、いくつかオユキでも初めて聞くような事柄もあるにはある。そういった個所を読む時だけは、少し速度を落として。
例えば、マリーア公爵として行う事としては領都からウニルまでを水路で繋げる心算であるとか、今後の狩猟者に対しての施策。新人というよりも、狩猟者を目指す者たちに対して、これまでは年齢と精々魔物を討伐可能な武器を持っているかどうか位ではあったのだが、所定の訓練を終えたかどうかそうしたことを組み込んでみようかという話。他にも、色々と麾下に対しての報告と考えれば過分な内容かと思う事が含まれてはいるのだが、それこそダンジョンの運用や、彼の孫であるファルコに任せる組織、果ては公爵家をリヒャルトに、伯爵家のほうをファルコにと考えていたのだがファルコも手元に置いておきたい等と言った相談まで。
返事が必要だろうというよりも、そっとオユキから公爵夫人に問い合わせなければならないことも含まれているためにそちらはそちらで別として。
「そちらに分けているのは」
「公爵夫人様と王太子妃様から、お茶会の誘いが半分、私が誘わない事に対する事への注意が半分といった物ですね。そちらが本題でしょうが、ついでとばかりに鞘を作る事についてギルドへの根回しが終わったので公示を行いたいからと」
「それは、オユキさんとしても嬉しい物でしょうが、誘うにしても」
「ええ。お披露目がまだであることは事実なのですが、今からそれに備えて顔を繋ぐべきと」
それこそ、ずらずらとオユキにしても初めて聞く名前が躍っている。以前に王家主催で行われたもので名前を交換した相手、マリーア公夫人であったり、王妃であったり王太子妃であったり。他にもレジス侯夫人やラスト子爵夫人を頼って信頼の出来る物をそれぞれから紹介してもらいなさいとそうした話と共に。せっかく側にエステール、今は無き子爵家の夫人としても当主としても過ごしていた相手がいるのだからそちらの家が繋いでいた関係性をきちんとオユキが吸収するようにとそうした話が書かれている。
それこそ、今後オユキがこちらに残らなかった場合。現状ファンタズマ子爵家を継承するのはエステールとローレンツなのだから。
「お茶会、ですか。私も、過去には何度か御呼ばれしたこともあれば、家で主催とすることもありましたが」
「私にとっては、いよいよ未知という程では無くなりましたが、現状招待状を出す先というのも限られていますので。まずは、ご紹介いただいている家の中から、既に当家に面会の申し込みがあったところでしょうか、そちらをまずは優先してとしようかと」
「公爵夫人は、なんと」
「先に王家のほうをと」
「オユキさんからのお誘いとなると、伯爵以下の方にした方が良いかと思いますが」
そのあたりは、トモエもよく分からぬからと客人の相手を他と変わって側に来たシェリアとエステールに視線を向けて。トモエについている事が基本となっているラズリアは、入れ替わる様にして部屋の外へと向かっていった。こちらは、事前にトモエが頼んでいたことではあるのだが、こうした席ではお茶しか、それも少ししか口にしないオユキにそれでも少しくらいは食べる様にと。簡単につまめるものを、頼んだためアルノーにそうした話をしている頃だろう。
「そうですね。オユキ様の事ですから、そこまで不安視はしていませんが後見として公爵夫人をお呼びしたうえで、伯爵と子爵、男爵家に関しては当主夫人、もしくは女性の当主とするのが良いかと」
「そうなると、相応に数も減りますが」
「オユキさん、会合や顔見世の会では無く、お茶会ですから。主催として、全ての方とは言いませんが一つの席について話すのだとして」
「王妃様に呼ばれた折には、いくつか席が分けられていましたが」
「同席するだけで栄誉になるものと、オユキさんのように未だにお披露目も終わっていない相手との会はまた趣旨が違いますから」
トモエの言葉に、よく分からないといわんばかりの様子で、そういうのならとオユキが納得して。この辺りは、いよいよ経験の差。かつての世界では、一見こうした貴族的な慣習などというのは無くなっているように見えたのだろう。だが、その実、こうした物はきちんと残っている物だ。国が違えど、女性というのはそうして話すのが、いよいよ雑多な事を話すのが嫌いでは無いのだ。
オユキは、どうにも目的に沿って話すことを好んでいるのだが。
トモエとの間で、トモエも好む形になるのはオユキの目的が、トモエの目的がただ二人で時間を過ごすことを願っているからというそれだけ。今回の事は、お茶会というのは今のオユキの中では、上長から指示を受けた仕事、それ以外の何物でもないのがただの事実なのだから。
「トモエさん、そちらは」
「一先ずよくある図案ですね、そちらをまずは縫取って、こちらの貴族の感覚としてどうなのかそのあたりを確認しようかと」
いま、トモエはトモエで各板に手布というには少々大きい布を張っている。その一部、トモエとしては縫い取りが終わった後に折り合わせて縫い上げるつもりでいるために角から少し内側に来る位置。そこに菊と檜扇、それから風を表すための縫い取りを。そう考えている。先に、ファンタズマ子爵家の家紋をと考えたのだがちらりとエステールに聞いてみたところ今オユキが非常に苦戦をしながら進めているらしいので、そちらは避けた。
「トモエさんも、図案の下書きなどは行わないのですね」
「オユキさん、こればかりは熟した数がものを言いますので」
何やら、じっとりとした視線がオユキから寄せられるのだが、それこそトモエに言わせれば異国の言葉で、公文書である以上は英語で書かれているのだろうがそれを流し読みできるオユキのほうが信じられない。トモエも日常会話位は行えるし、最低限の読み書きくらいはできるのだがそれだけ。オユキのように、それが当然とばかりにトモエとの会話を日本語で行いながら、書かれている英語を読み解いて等と言う真似は出来ない。
「それは、そうかもしれませんが。トモエさんにしても」
「あの、これでもかつては娘に息子に。それから、孫たちのためにも。オユキさんの衣類に、名前だけでなく縫い取りを行っていたのは私ですから」
そして、トモエの言葉に何やら驚いたようにオユキが目を瞬かせている。
元来はその様な事をするものではなかった、それこそ家紋の刺繍や価格を表すための装飾が施されたボタンやカフスをつけてとしていたのだろうがそうしたことも無くなって。トモエとオユキが暮らす場では、内ポケットの上側に。暮らしていた地での風習だなどと聞いたことはあるのだが、それでもそれが慣習であるのならとトモエが行ったものだ。
「それはそうと、オユキさん」
「ええと、正直気が進まないといいましょうか」
「では、読み終わった時に、改めて教えてくださいね」
「先に、こうして方々から受け取った手紙を、まずは読み切ってからにしましょうか」
そして、オユキが露骨に、明けもせずに避けている手紙が一通。封筒に刻まれている紋章などは、トモエも確認していないのだがオユキの苦々しげな顔からどういった筋からかというのは理解が出来ている。残念ながら。
「そう応えると言う事は、巫女様、ですか」
そして、オユキの返答で、他にもいくつかあった候補が消えて、贈り主というのがトモエの中で決まる。オユキにしても、そうして伝える木で口にしているのだろうが。
「ええ、武国の巫女様からとのことです。アベルさん、ユニエス公爵からマリーア公爵を経由して」
「アイリスさんからと思いましたが、成程」
「トモエさん」
「そちらは、オユキさんに任せるしかなさそうなのですよね。疎まれている方というのは、私も想像がつくものですし」
「疎まれているという程では無いと、そう考えているのですが」
トモエは、一先ず菊の花を縫取るために黄色の糸を選んで。午前中にオユキがこの部屋で刺繍を行う事が多いからだろう。部屋の片隅に置かれた棚に、色とりどりの刺繍糸も用意されている。その中から、トモエがこれが良いと思う糸を選んで。これらの一連に関してはトモエが作業台の用意を整えるまでの間に、シェリアに声をかけて一通り持ってきてもらったうえで。
「どう、でしょうか」
「トモエさん」
しかし、オユキの言葉にトモエは首をかしげる。そうしながらも、針を刺す手は淀みなく。
「戦と武技の神が、剣の輝きについて言及されていましたから」
「既存の巫女が、その役割を果たせていないと」
「そう考える方が、自然ではありませんか」
トモエとオユキがこちらに来て、アイリスの願いもあって回復しているという事実。それを考えれば既にいたはずのその人物は、必要な事が置超えていないのだとその証左に他ならぬとトモエは考えている。オユキのほうでは、戦と武技の神を経由して、先ごろ開かれた会で巫女に対して改めて言葉を伝えるとした戦と武技の判断もあって、それにまつわる事柄が改めて武国の巫女からと考えているのだろうが。トモエにとっては、そもそもオユキがどう考えているのか、オユキとアイリスという新しい巫女の存在を伝えただろうと考えてその結果が今回の事。つまりは、有名無実とでもいえばいいのだろう。
トモエは、要はオユキほどに期待していないのだ。戦と武技の神殿に勤めている巫女に。
「オユキさん、随分と早く読み進めていますが」
「そう、ですね。今確認しているのは内容が想像できる物ですから。例えば、公爵様からの物、ユーフォリアさんを借りる事への断りであったり、始まりの町、領都でこれまで私たちの関わっていた施策に関しての共有であったり」
中には、いくつかオユキでも初めて聞くような事柄もあるにはある。そういった個所を読む時だけは、少し速度を落として。
例えば、マリーア公爵として行う事としては領都からウニルまでを水路で繋げる心算であるとか、今後の狩猟者に対しての施策。新人というよりも、狩猟者を目指す者たちに対して、これまでは年齢と精々魔物を討伐可能な武器を持っているかどうか位ではあったのだが、所定の訓練を終えたかどうかそうしたことを組み込んでみようかという話。他にも、色々と麾下に対しての報告と考えれば過分な内容かと思う事が含まれてはいるのだが、それこそダンジョンの運用や、彼の孫であるファルコに任せる組織、果ては公爵家をリヒャルトに、伯爵家のほうをファルコにと考えていたのだがファルコも手元に置いておきたい等と言った相談まで。
返事が必要だろうというよりも、そっとオユキから公爵夫人に問い合わせなければならないことも含まれているためにそちらはそちらで別として。
「そちらに分けているのは」
「公爵夫人様と王太子妃様から、お茶会の誘いが半分、私が誘わない事に対する事への注意が半分といった物ですね。そちらが本題でしょうが、ついでとばかりに鞘を作る事についてギルドへの根回しが終わったので公示を行いたいからと」
「それは、オユキさんとしても嬉しい物でしょうが、誘うにしても」
「ええ。お披露目がまだであることは事実なのですが、今からそれに備えて顔を繋ぐべきと」
それこそ、ずらずらとオユキにしても初めて聞く名前が躍っている。以前に王家主催で行われたもので名前を交換した相手、マリーア公夫人であったり、王妃であったり王太子妃であったり。他にもレジス侯夫人やラスト子爵夫人を頼って信頼の出来る物をそれぞれから紹介してもらいなさいとそうした話と共に。せっかく側にエステール、今は無き子爵家の夫人としても当主としても過ごしていた相手がいるのだからそちらの家が繋いでいた関係性をきちんとオユキが吸収するようにとそうした話が書かれている。
それこそ、今後オユキがこちらに残らなかった場合。現状ファンタズマ子爵家を継承するのはエステールとローレンツなのだから。
「お茶会、ですか。私も、過去には何度か御呼ばれしたこともあれば、家で主催とすることもありましたが」
「私にとっては、いよいよ未知という程では無くなりましたが、現状招待状を出す先というのも限られていますので。まずは、ご紹介いただいている家の中から、既に当家に面会の申し込みがあったところでしょうか、そちらをまずは優先してとしようかと」
「公爵夫人は、なんと」
「先に王家のほうをと」
「オユキさんからのお誘いとなると、伯爵以下の方にした方が良いかと思いますが」
そのあたりは、トモエもよく分からぬからと客人の相手を他と変わって側に来たシェリアとエステールに視線を向けて。トモエについている事が基本となっているラズリアは、入れ替わる様にして部屋の外へと向かっていった。こちらは、事前にトモエが頼んでいたことではあるのだが、こうした席ではお茶しか、それも少ししか口にしないオユキにそれでも少しくらいは食べる様にと。簡単につまめるものを、頼んだためアルノーにそうした話をしている頃だろう。
「そうですね。オユキ様の事ですから、そこまで不安視はしていませんが後見として公爵夫人をお呼びしたうえで、伯爵と子爵、男爵家に関しては当主夫人、もしくは女性の当主とするのが良いかと」
「そうなると、相応に数も減りますが」
「オユキさん、会合や顔見世の会では無く、お茶会ですから。主催として、全ての方とは言いませんが一つの席について話すのだとして」
「王妃様に呼ばれた折には、いくつか席が分けられていましたが」
「同席するだけで栄誉になるものと、オユキさんのように未だにお披露目も終わっていない相手との会はまた趣旨が違いますから」
トモエの言葉に、よく分からないといわんばかりの様子で、そういうのならとオユキが納得して。この辺りは、いよいよ経験の差。かつての世界では、一見こうした貴族的な慣習などというのは無くなっているように見えたのだろう。だが、その実、こうした物はきちんと残っている物だ。国が違えど、女性というのはそうして話すのが、いよいよ雑多な事を話すのが嫌いでは無いのだ。
オユキは、どうにも目的に沿って話すことを好んでいるのだが。
トモエとの間で、トモエも好む形になるのはオユキの目的が、トモエの目的がただ二人で時間を過ごすことを願っているからというそれだけ。今回の事は、お茶会というのは今のオユキの中では、上長から指示を受けた仕事、それ以外の何物でもないのがただの事実なのだから。
「トモエさん、そちらは」
「一先ずよくある図案ですね、そちらをまずは縫取って、こちらの貴族の感覚としてどうなのかそのあたりを確認しようかと」
いま、トモエはトモエで各板に手布というには少々大きい布を張っている。その一部、トモエとしては縫い取りが終わった後に折り合わせて縫い上げるつもりでいるために角から少し内側に来る位置。そこに菊と檜扇、それから風を表すための縫い取りを。そう考えている。先に、ファンタズマ子爵家の家紋をと考えたのだがちらりとエステールに聞いてみたところ今オユキが非常に苦戦をしながら進めているらしいので、そちらは避けた。
「トモエさんも、図案の下書きなどは行わないのですね」
「オユキさん、こればかりは熟した数がものを言いますので」
何やら、じっとりとした視線がオユキから寄せられるのだが、それこそトモエに言わせれば異国の言葉で、公文書である以上は英語で書かれているのだろうがそれを流し読みできるオユキのほうが信じられない。トモエも日常会話位は行えるし、最低限の読み書きくらいはできるのだがそれだけ。オユキのように、それが当然とばかりにトモエとの会話を日本語で行いながら、書かれている英語を読み解いて等と言う真似は出来ない。
「それは、そうかもしれませんが。トモエさんにしても」
「あの、これでもかつては娘に息子に。それから、孫たちのためにも。オユキさんの衣類に、名前だけでなく縫い取りを行っていたのは私ですから」
そして、トモエの言葉に何やら驚いたようにオユキが目を瞬かせている。
元来はその様な事をするものではなかった、それこそ家紋の刺繍や価格を表すための装飾が施されたボタンやカフスをつけてとしていたのだろうがそうしたことも無くなって。トモエとオユキが暮らす場では、内ポケットの上側に。暮らしていた地での風習だなどと聞いたことはあるのだが、それでもそれが慣習であるのならとトモエが行ったものだ。
「それはそうと、オユキさん」
「ええと、正直気が進まないといいましょうか」
「では、読み終わった時に、改めて教えてくださいね」
「先に、こうして方々から受け取った手紙を、まずは読み切ってからにしましょうか」
そして、オユキが露骨に、明けもせずに避けている手紙が一通。封筒に刻まれている紋章などは、トモエも確認していないのだがオユキの苦々しげな顔からどういった筋からかというのは理解が出来ている。残念ながら。
「そう応えると言う事は、巫女様、ですか」
そして、オユキの返答で、他にもいくつかあった候補が消えて、贈り主というのがトモエの中で決まる。オユキにしても、そうして伝える木で口にしているのだろうが。
「ええ、武国の巫女様からとのことです。アベルさん、ユニエス公爵からマリーア公爵を経由して」
「アイリスさんからと思いましたが、成程」
「トモエさん」
「そちらは、オユキさんに任せるしかなさそうなのですよね。疎まれている方というのは、私も想像がつくものですし」
「疎まれているという程では無いと、そう考えているのですが」
トモエは、一先ず菊の花を縫取るために黄色の糸を選んで。午前中にオユキがこの部屋で刺繍を行う事が多いからだろう。部屋の片隅に置かれた棚に、色とりどりの刺繍糸も用意されている。その中から、トモエがこれが良いと思う糸を選んで。これらの一連に関してはトモエが作業台の用意を整えるまでの間に、シェリアに声をかけて一通り持ってきてもらったうえで。
「どう、でしょうか」
「トモエさん」
しかし、オユキの言葉にトモエは首をかしげる。そうしながらも、針を刺す手は淀みなく。
「戦と武技の神が、剣の輝きについて言及されていましたから」
「既存の巫女が、その役割を果たせていないと」
「そう考える方が、自然ではありませんか」
トモエとオユキがこちらに来て、アイリスの願いもあって回復しているという事実。それを考えれば既にいたはずのその人物は、必要な事が置超えていないのだとその証左に他ならぬとトモエは考えている。オユキのほうでは、戦と武技の神を経由して、先ごろ開かれた会で巫女に対して改めて言葉を伝えるとした戦と武技の判断もあって、それにまつわる事柄が改めて武国の巫女からと考えているのだろうが。トモエにとっては、そもそもオユキがどう考えているのか、オユキとアイリスという新しい巫女の存在を伝えただろうと考えてその結果が今回の事。つまりは、有名無実とでもいえばいいのだろう。
トモエは、要はオユキほどに期待していないのだ。戦と武技の神殿に勤めている巫女に。
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