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「その、これ。」
そういって、彼女に昨日持って帰ってもらった容器を差し出される。
ああ、そういえば、僕はもう食べないしと彼女に持って帰ってもらった事を思い出す。
「うん、今日持って帰っておくね。」
「その、一緒に手紙も包んでるから。」
「そっか。そのまま渡すね。」
やはり彼女は、今日ここに来ていたことも有るけど、ちゃんと祖父母への手紙を書いてきたらしい。
後は、まぁ、これを渡せば、それぞれが必要なことをするんだろう。
「じゃ、また明日かな、多分。返事を受け取って来るね。」
「その、急かしたりはしないでね。」
「うん、しないよ。」
何となくだけど、祖母は全く同じことを、当たり前のようにこのお弁当の容器に包んで、僕に渡しそうな気がする。
今回、ここに来てもう3日。7日には帰るから、彼女と今回会うのは、残り半分。
一緒に、あの家に滞在するとしても、明日からそうなったとして、たったそれだけ。
「その。」
「うん。」
受け取った容器を、そのまま忘れないように、ランタンの横にポンと置いておくと、彼女が不思議そうに僕を見る。
「キミ、本当にあんまり気にしないよね。」
「何を。」
聞かれたことの意味が分からず、首をかしげてしまう。
「えっと、私の手紙の中身とか。」
「だって僕宛じゃないし。」
「それは、そうかもしれないけど。」
「読んで、祖父や祖母が、必要だって、そう思ったら、僕にも話すんじゃないかな。」
うん、きっとそうなるだろう。
そう僕が返事をすれば、彼女はただ苦笑いをしている。
「えっと、気にしたほうがいい。」
「なんだか、君はそのままでいい気がしてきた。えっと、私、もう少し頂いてるけど。」
「そっか、うん。そうすればいいと思うよ。」
じゃあ、ギターの練習でもしようかな、そう思ったときに、今日持ってきた荷物、それが何で増えていたかをようやく思い出した。
せっかく彼女も手を止めて、観察の手を止めているからと、聞いてみる。
「あ、そうだ。勉強、教えてもらってもいい。」
「え、良いけど。暗いよ。」
「うーん、ランタン明り強くしたら、大丈夫じゃない。」
「まぁ、そうかな。えっと、教科書とか、問題集とかかな。」
「この前、僕の課題、なんか間違ってるって言ってたから、とりあえずそれだけは聞こうかなって。」
そう言えば、彼女は頷いて見せる。
「えっと、もう流石によく覚えてないけど。」
「ああ、持ってきてるから。」
そういって、持ってきたノート、彼女が連絡先を書いていた部分は、何となく祖母に頼んで切り取ってもらった、それを差し出す。
「ご飯食べるの、待とうか。」
「いいよ、片手間だし、えっと、ノート汚れないように気を付けるね。」
そうして彼女は一度食べる手を止めて、僕のノートを開き該当箇所を探したのだろう、その説明をしてくれる。
何を見るでもなく、手早く正しい答えを解説してくれることには、感謝しかないのだが、よくそんなことができるなと、そっちの驚きが勝ってしまう。
「えと、パッと見ただけで、よくそんな直ぐにわかるね。」
「この前言った気もするけど、勉強、というか暗記かな、得意なんだ。」
「僕は、苦手なんだよね。」
「こう、写真を丸ごと覚える様にしたら、教科書とか、意外と全部覚えられるよ。」
そんな風に言われたところで、僕は首を振ることしかできない。
「えっと、すごいね。」
「ありがとう。他にも、何カ所かあるから、とりあえずそれも説明しようか。」
「その、僕は覚えられないから。」
「そっか。えっと、じゃあ、どうしよう。その、ノート返すから、メモでも取る。」
「そうしよっかな。」
彼女がぱっと覚えることができる、というのは本当のようで、実際天体回りもやたらとよく覚えているし。
こちらにノートを返したというのに、行数迄言いながら、どこが間違っているのか指摘される。
それに合わせて、直したり、そのあたりに間違えやすいと、ちょっとした説明をされたことを書きこんでいく。
「それって、ずっと覚えてたりするの。」
「そうでもないかな。覚えてようとしないと忘れちゃうし。」
「そうなんだ。」
「うん、だからさっきも言ったけど、間違ってた、そのことは覚えてたけど、どんなのかはもう忘れてたし。」
こちらの勉強を見てくれている間も、彼女は容器の中のおにぎりを適度に食べ進めていた。
ゆっくりとしたペースではあるけれど、それが遅くなることはない。
「便利だね。」
「君も、結構色々覚えてるなって、そう思うけど。」
「興味がある事はね。」
そうして、彼女が勉強周りから話を変えたという事は、今さっき確認してもらった場所回りは、もう大丈夫なのだろうと、勉強道具を片付ける。
「星座の話とか、ちゃんと覚えてたし。」
「それは、そっちもじゃ。」
そう言われても、僕が知っていることは彼女も知っていた、それを誉められるというのも、なんだか、不思議な感じだ。
「だって、私は好きだし。興味がないのに、覚えてるほうがすごいと思うよ。」
「いや、嫌いじゃないんだよ。さっきも、月とか火星、みてて楽しかったしさ。」
そういって、彼女に昨日持って帰ってもらった容器を差し出される。
ああ、そういえば、僕はもう食べないしと彼女に持って帰ってもらった事を思い出す。
「うん、今日持って帰っておくね。」
「その、一緒に手紙も包んでるから。」
「そっか。そのまま渡すね。」
やはり彼女は、今日ここに来ていたことも有るけど、ちゃんと祖父母への手紙を書いてきたらしい。
後は、まぁ、これを渡せば、それぞれが必要なことをするんだろう。
「じゃ、また明日かな、多分。返事を受け取って来るね。」
「その、急かしたりはしないでね。」
「うん、しないよ。」
何となくだけど、祖母は全く同じことを、当たり前のようにこのお弁当の容器に包んで、僕に渡しそうな気がする。
今回、ここに来てもう3日。7日には帰るから、彼女と今回会うのは、残り半分。
一緒に、あの家に滞在するとしても、明日からそうなったとして、たったそれだけ。
「その。」
「うん。」
受け取った容器を、そのまま忘れないように、ランタンの横にポンと置いておくと、彼女が不思議そうに僕を見る。
「キミ、本当にあんまり気にしないよね。」
「何を。」
聞かれたことの意味が分からず、首をかしげてしまう。
「えっと、私の手紙の中身とか。」
「だって僕宛じゃないし。」
「それは、そうかもしれないけど。」
「読んで、祖父や祖母が、必要だって、そう思ったら、僕にも話すんじゃないかな。」
うん、きっとそうなるだろう。
そう僕が返事をすれば、彼女はただ苦笑いをしている。
「えっと、気にしたほうがいい。」
「なんだか、君はそのままでいい気がしてきた。えっと、私、もう少し頂いてるけど。」
「そっか、うん。そうすればいいと思うよ。」
じゃあ、ギターの練習でもしようかな、そう思ったときに、今日持ってきた荷物、それが何で増えていたかをようやく思い出した。
せっかく彼女も手を止めて、観察の手を止めているからと、聞いてみる。
「あ、そうだ。勉強、教えてもらってもいい。」
「え、良いけど。暗いよ。」
「うーん、ランタン明り強くしたら、大丈夫じゃない。」
「まぁ、そうかな。えっと、教科書とか、問題集とかかな。」
「この前、僕の課題、なんか間違ってるって言ってたから、とりあえずそれだけは聞こうかなって。」
そう言えば、彼女は頷いて見せる。
「えっと、もう流石によく覚えてないけど。」
「ああ、持ってきてるから。」
そういって、持ってきたノート、彼女が連絡先を書いていた部分は、何となく祖母に頼んで切り取ってもらった、それを差し出す。
「ご飯食べるの、待とうか。」
「いいよ、片手間だし、えっと、ノート汚れないように気を付けるね。」
そうして彼女は一度食べる手を止めて、僕のノートを開き該当箇所を探したのだろう、その説明をしてくれる。
何を見るでもなく、手早く正しい答えを解説してくれることには、感謝しかないのだが、よくそんなことができるなと、そっちの驚きが勝ってしまう。
「えと、パッと見ただけで、よくそんな直ぐにわかるね。」
「この前言った気もするけど、勉強、というか暗記かな、得意なんだ。」
「僕は、苦手なんだよね。」
「こう、写真を丸ごと覚える様にしたら、教科書とか、意外と全部覚えられるよ。」
そんな風に言われたところで、僕は首を振ることしかできない。
「えっと、すごいね。」
「ありがとう。他にも、何カ所かあるから、とりあえずそれも説明しようか。」
「その、僕は覚えられないから。」
「そっか。えっと、じゃあ、どうしよう。その、ノート返すから、メモでも取る。」
「そうしよっかな。」
彼女がぱっと覚えることができる、というのは本当のようで、実際天体回りもやたらとよく覚えているし。
こちらにノートを返したというのに、行数迄言いながら、どこが間違っているのか指摘される。
それに合わせて、直したり、そのあたりに間違えやすいと、ちょっとした説明をされたことを書きこんでいく。
「それって、ずっと覚えてたりするの。」
「そうでもないかな。覚えてようとしないと忘れちゃうし。」
「そうなんだ。」
「うん、だからさっきも言ったけど、間違ってた、そのことは覚えてたけど、どんなのかはもう忘れてたし。」
こちらの勉強を見てくれている間も、彼女は容器の中のおにぎりを適度に食べ進めていた。
ゆっくりとしたペースではあるけれど、それが遅くなることはない。
「便利だね。」
「君も、結構色々覚えてるなって、そう思うけど。」
「興味がある事はね。」
そうして、彼女が勉強周りから話を変えたという事は、今さっき確認してもらった場所回りは、もう大丈夫なのだろうと、勉強道具を片付ける。
「星座の話とか、ちゃんと覚えてたし。」
「それは、そっちもじゃ。」
そう言われても、僕が知っていることは彼女も知っていた、それを誉められるというのも、なんだか、不思議な感じだ。
「だって、私は好きだし。興味がないのに、覚えてるほうがすごいと思うよ。」
「いや、嫌いじゃないんだよ。さっきも、月とか火星、みてて楽しかったしさ。」
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