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俺はいま感動している。俺の隣にはインディアル王国の元聖女が座っている。あれだけの結界を保ち続けた伝説の聖女は、可憐な少女だった。隣で無邪気に笑っているこの少女があんな能力を持っているとは、いまだに信じられない。
もっと信じられないのは、彼女の能力を理解せずに追い出したインディアルのアジャールだ。おそらくインディアル王国はもうダメであろう。ゲートが穢れかけていた。事務官のジョージーが気付いた瞬間、アリスが浄化してくれた。本当に瞬間の出来事だった。
俺とグレンも浄化してくれたが、あんな体験は初めてだった。彼女は何でもないように言っていたが、規格外すぎる。アジャールはよく彼女を国外追放してくれた。しかも他の国ではなく、我が国へだ。それだけはアジャールを褒めてやりたい。
問題はアリスをどう扱うかだ。彼女は欲がないように見える。他の国に取られるわけにはいかない。なんとか彼女をレートレースにとどめて置きたい。我が国だけの宝にしておきたいが、それは可能なのだろうか。インディアルのあの国王がアリスを隠していた気持ちが分かる。
馬車の中でアリスは穏やかに笑っている。話を聞くと、彼女はあまり恵まれた対応をされていなかったようだ。孤児院で育ち天女の加護があることが分かってすぐに聖女教育。先代の聖女の代わりに1人で結界を守り続けたらしい。それなのに何の持ち物も持たせず国外追放。我が国の承認も得ずにである。
俺がいなければ、彼女はインディアルに差し戻されるところだった。あの時聖女と言う言葉が出なければ、彼女は国境付近で捨てられていたであろう。
彼女には我が国で幸せになってほしい。
△▲△▲△▲△▲
私は馬車の中でエディ様の隣に座っていました。インディアルで乗せられた馬車はみすぼらしい馬車でお尻が痛くなりました。あれは罪人を乗せる馬車なので仕方ないようです。私は罪人ではないのですが、罪人扱いをされてしまったことは悲しいことでした。
レートレース帝国では、もちろん罪人扱いはされません。馬車に乗るとき、エディ様がわざわざ私の手を取ってエスコートしてくださいました。私の前にはグレン様が向かい合わせになるように座っています。
馬車の中でお二人は私を退屈させないように、いろいろと話をしてくださいました。主にレートレースの事についてです。エディ様が住まわれているお城の中には庭園があって、とても綺麗なお花が咲いているそうです。その中に小さな教会のような建物があるそうなので、もしよければそこで私にお祈りをしていいと言ってくださいました。
祈りの間です。やはり、魔力を使わせてもらえないと身体の調子が悪くなります。レートレースにも幕を張ってほしいと言われました。何だかものすごく楽しみです。
馬車は順調に進んでいます。いつもより早くつきそうだ、とグレン様はおっしゃいました。馬がすごく早く走っているそうです。これもアリスのお陰だね、とエディ様にもグレン様にも誉めて頂きました。
私はあまり誉められることがなかったので、何だかおかしな気分もします。エディ様もグレン様も私は誉められることをしたのだから、誉めるのは当たり前だとおっしゃいました。そう言われたら嬉しいと思えるようになりました。私は自然にエディ様とグレン様に微笑んでいました。
もっと信じられないのは、彼女の能力を理解せずに追い出したインディアルのアジャールだ。おそらくインディアル王国はもうダメであろう。ゲートが穢れかけていた。事務官のジョージーが気付いた瞬間、アリスが浄化してくれた。本当に瞬間の出来事だった。
俺とグレンも浄化してくれたが、あんな体験は初めてだった。彼女は何でもないように言っていたが、規格外すぎる。アジャールはよく彼女を国外追放してくれた。しかも他の国ではなく、我が国へだ。それだけはアジャールを褒めてやりたい。
問題はアリスをどう扱うかだ。彼女は欲がないように見える。他の国に取られるわけにはいかない。なんとか彼女をレートレースにとどめて置きたい。我が国だけの宝にしておきたいが、それは可能なのだろうか。インディアルのあの国王がアリスを隠していた気持ちが分かる。
馬車の中でアリスは穏やかに笑っている。話を聞くと、彼女はあまり恵まれた対応をされていなかったようだ。孤児院で育ち天女の加護があることが分かってすぐに聖女教育。先代の聖女の代わりに1人で結界を守り続けたらしい。それなのに何の持ち物も持たせず国外追放。我が国の承認も得ずにである。
俺がいなければ、彼女はインディアルに差し戻されるところだった。あの時聖女と言う言葉が出なければ、彼女は国境付近で捨てられていたであろう。
彼女には我が国で幸せになってほしい。
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私は馬車の中でエディ様の隣に座っていました。インディアルで乗せられた馬車はみすぼらしい馬車でお尻が痛くなりました。あれは罪人を乗せる馬車なので仕方ないようです。私は罪人ではないのですが、罪人扱いをされてしまったことは悲しいことでした。
レートレース帝国では、もちろん罪人扱いはされません。馬車に乗るとき、エディ様がわざわざ私の手を取ってエスコートしてくださいました。私の前にはグレン様が向かい合わせになるように座っています。
馬車の中でお二人は私を退屈させないように、いろいろと話をしてくださいました。主にレートレースの事についてです。エディ様が住まわれているお城の中には庭園があって、とても綺麗なお花が咲いているそうです。その中に小さな教会のような建物があるそうなので、もしよければそこで私にお祈りをしていいと言ってくださいました。
祈りの間です。やはり、魔力を使わせてもらえないと身体の調子が悪くなります。レートレースにも幕を張ってほしいと言われました。何だかものすごく楽しみです。
馬車は順調に進んでいます。いつもより早くつきそうだ、とグレン様はおっしゃいました。馬がすごく早く走っているそうです。これもアリスのお陰だね、とエディ様にもグレン様にも誉めて頂きました。
私はあまり誉められることがなかったので、何だかおかしな気分もします。エディ様もグレン様も私は誉められることをしたのだから、誉めるのは当たり前だとおっしゃいました。そう言われたら嬉しいと思えるようになりました。私は自然にエディ様とグレン様に微笑んでいました。
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